思うような展開にならないの返信
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思うような展開にならない(元記事)
こんばんわ。
今構想中のストーリーの第1章なのですが、
1 冒険者初心者のヒロインと主人公が出会い、PTを組んで冒険する
2 主人公は活躍するのに条件が必要な職業で本人はその条件を満たしているが、ヒロインは初心者故にそれをわかっていない
3 ヒロインは他のお手軽テンプレPTに誘われ、そのままそちらに移ってしまう
4 捨てられた主人公は高レベルPTに誘われ、最前線で戦う
6 ヒロインPTが強敵に出会ってピンチの時に主人公PTが駆けつけ、倒してしまう
7 ヒロインは主人公を見直し、また仲間になる。ヒロインは主人公のPTへ仮入隊。報酬は主人公の分け前を折半するという形に。
8 強力なモンスターを狩る事になったが、モンスターの予想外の行動と強さによって仲間がピンチに陥る
9 ヒロインの活躍で仲間を助け、モンスターも倒す
10 ヒロインの活躍を認めたPTメンバー達がヒロインの分け前を寄越してend
というものなのですが、これではヒロインが主人公の力目当てにくっついてきたようで釈然としません。
主人公とヒロインの関係を「強いけど血の気の多いのが欠点の主人公と、それを諫める実力的にも精神的にも成長していくヒロイン」という形にしたいのですが、今のままではヒロインが主人公にくっついてるだけの金魚の糞みたいになってしまいそうです。
できれば3までの展開はそのままにヒロインの精神的な強さを見せられるような展開に変えたいのですが何かいい案はないでしょうか?
思うような展開にならないの返信
投稿者 手塚満 投稿日時: : 0
お示しの書き方から受ける印象は「ヒロイン」が主人公で、「主人公」がヒロイン主人公に対する彼氏キャラの感じです。
1からして、ヒロインが詳述され、「初心者」ということでイメージがはっきりしている。対して主人公は2で紹介されるものの、条件を満たす程度しか分からず、イメージがあいまいです。
その後も、ヒロインをメインに流れが示されている。ラスト(9~10)もヒロインの成長と、仲間から認められるという、ヒロインのハッピーエンドですね。
ご構想と異なるとは思いますが、ヒロインが視点主人公、主人公が能力の高い彼氏キャラ=行動上の主人公と考えてみることにします(「慎重勇者」がそういうスタイルですし、古くはシャーロック・ホームズがワトスンの語りなのも同様)。
そういうイメージで考えてみますが、、あくまでもスレ主さんのご構想をどうするかでなく、やりようの説明用サンプルですので、ご了解をお願いします。
1.主人公・ヒロインの内面を考慮してみる
主人公とヒロインが互いにどう感じているか(内面、気持ち)を考えてみます。記号として<、>を使い、「ヒロイン>|<主人公」なら互いに好意・接近、逆に「<ヒロイン|主人公>」なら互いに反発ということにしておきます。
あくまでも例えばですが、以下のようなヒロイン・主人公の関係性の変遷が考えられます。
――――――――――――
> 1 冒険者初心者のヒロインと主人公が出会い、PTを組んで冒険する
ヒロイン>|<主人公
(互いに興味を持った、ヒロインは主人公の強さをなんとなく感じたから?)
> 2 主人公は活躍するのに条件が必要な職業で本人はその条件を満たしているが、ヒロインは初心者故にそれをわかっていない
ヒロイン>|主人公>
(主人公はヒロインがパートナーには力不足と感じた)
> 3 ヒロインは他のお手軽テンプレPTに誘われ、そのままそちらに移ってしまう
<ヒロイン|<主人公
(2で主人公に嫌われたと感じたヒロインと、いざ離れてみると喪失感を感じてしまう主人公、とか)
> 4 捨てられた主人公は高レベルPTに誘われ、最前線で戦う
<ヒロイン|<主人公
(主人公は高レベルPTにいてもヒロインが気がかり→6の準備、伏線)
> 6 ヒロインPTが強敵に出会ってピンチの時に主人公PTが駆けつけ、倒してしまう
<ヒロイン|<主人公
(ヒロインの動静をそれとなく気を付けていた主人公だからピンチを予測できた)
> 7 ヒロインは主人公を見直し、また仲間になる。ヒロインは主人公のPTへ仮入隊。報酬は主人公の分け前を折半するという形に。
ヒロイン>|<主人公
(ヒロインは主人公の出現を偶然と思っているが、強さは目の当たりにして頼る気になる)
> 8 強力なモンスターを狩る事になったが、モンスターの予想外の行動と強さによって仲間がピンチに陥る
ヒロイン>|<主人公
(もし「仲間」が主人公ならクライマックスに適する)
> 9 ヒロインの活躍で仲間を助け、モンスターも倒す
ヒロイン>|<主人公
(ヒロインの力量の高さを主人公が認識する)
> 10 ヒロインの活躍を認めたPTメンバー達がヒロインの分け前を寄越してend
ヒロイン>|<主人公
(エピローグ的で、周囲がヒロイン&主人公を名コンビと認める運びがオチとしてよくある;第2章につなげるにしても、締めくくり感を出すのは大事)
――――――――――――
2.さらに内面と行動を対比させてみる
これに行動として、ヒロインと主人公が互いにどうするか(外面)も加味してみます。矢印→、←を使い、例えば「ヒロイン→>|<主人公→」ならヒロインは主人公に気持ちも行動も向かうが、主人公はヒロインに惹かれながらも離れる、ということにしておきます。
――――――――――――
> 1 冒険者初心者のヒロインと主人公が出会い、PTを組んで冒険する
ヒロイン→>|<←主人公
(双方が興味を持ち、とりあえずPT結成)
> 2 主人公は活躍するのに条件が必要な職業で本人はその条件を満たしているが、ヒロインは初心者故にそれをわかっていない
←ヒロイン>|主人公→>
(ヒロインはまだ主人公を頼りたいが、別PTに誘われ、主人公は身も心も離れる)
> 3 ヒロインは他のお手軽テンプレPTに誘われ、そのままそちらに移ってしまう
<←ヒロイン|<主人公→
(主人公はヒロインと離れたことを後悔するも、もう後に引けない)
> 4 捨てられた主人公は高レベルPTに誘われ、最前線で戦う
<←ヒロイン|<←主人公
(しかし主人公はやはりヒロインが気にかかり、内緒で行動をチェックし始める)
> 6 ヒロインPTが強敵に出会ってピンチの時に主人公PTが駆けつけ、倒してしまう
<ヒロイン→|<←主人公
(ヒロインのピンチを主人公が庇い、強敵を退ける。ヒロインは支援攻撃くらいの活躍が通例か)
> 7 ヒロインは主人公を見直し、また仲間になる。ヒロインは主人公のPTへ仮入隊。報酬は主人公の分け前を折半するという形に。
ヒロイン→>|<←主人公
(1周回って1の再現だけど、実は偽の平和。主人公はまだヒロインの力量を侮っており、守られるだけの「弱き」存在と思っており、ヒロインもまだバトルに恐怖感を残している、とか。)
> 8 強力なモンスターを狩る事になったが、モンスターの予想外の行動と強さによって仲間がピンチに陥る
←ヒロイン>|<主人公→
(主人公は「弱き」ヒロインを逃がそうと、しんがりとなって戦うも、敵モンスターが圧倒。主人公的にはヒロインすら守れそうになく絶望し、ヒロインも絶体絶命。)
> 9 ヒロインの活躍で仲間を助け、モンスターも倒す
ヒロイン→>|<←主人公
(ヒロインは主人公の危機を見て覚醒、真の実力を発揮する。主人公はようやくヒロインを自分と対等な(または格上の)「強き」パートナーと認識する)
> 10 ヒロインの活躍を認めたPTメンバー達がヒロインの分け前を寄越してend
ヒロイン→>|<←主人公
(2人を周囲も是認して大団円。この流れだとヒロインと主人公がPTのリーダー格となるか、PTを卒業するか、みたいな流れになりそう)
――――――――――――
もちろん、話の流れを変えてみることも可能ですが、現在のままでもヒロインと主人公の関係をもう少し具体化するだけでも、いろいろやれるんではないかと思います。
3.メインキャラを1人増やしてみる
今はヒロインと主人公がどうなるかで考えているわけですが、サブヒロインを加えると、変化のさせかたはいろいろになってきます。
例えば、サブヒロインを強力PTに属する紅一点だとしておきます(他にも女性キャラがいるとちょっとややこしくなりがち)。強力PTにいるくらですから、ヒロインより戦闘的には格上。かつ、大人の魅力もそうだとしてみます。
3~4で、主人公とヒロインは別PTに分かれるものの、女性同士ということでヒロインとサブヒロインが接点を持ち、次第に交流を深めていくとします。主人公もそのことに気が付いている。
6でヒロインはサブヒロインの戦闘力の高さをはっきり認識、自分では到底追いつけそうにないとも思う。勢い、ヒロインは主人公とサブヒロインはお似合いだとも思うようになる。
8~9をちょっと変えまして、ピンチの「仲間」をサブヒロインとし、主人公は必死になってサブヒロインを助けようとしている。ヒロインは主人公がそうまでするならと思い切り(ここでヒロインの覚醒が発生)、主人公を援護して見事逆転勝利。
サブヒロインが(ある種の期待を込めて)主人公に自分を助けてくれた理由を聞くと、主人公は「だってサブヒロインに何かあると、ヒロインが泣くだろ」(ヒロインのためにサブヒロインを助けた、の意)と答える。サブヒロインもPTメンバーもがっくりしながらも、2人の絆を認めて大団円。
以上、この場での思い付きですが、2人の関係性で行き詰ったら、1人加えてみるのも手です。2人の関係性は1つしかないですが(A-B)、3人になると7通りに増えます(A-B, B-C, C-A, A-(B, C), B-(A, C), C-(A, B), A-B-C)。
新キャラ1名で、主人公とヒロインの関係性の作り方、描き方が一気に増え、バリエーションも思い付きやすくなります。しかし、2人から1人増えただけでこうですから、さらに1人加えて4人にしたたら、やりようが多すぎて制御が難しくなる点は要注意かと思います(上記で「紅一点」としたのも、その辺りを考慮しました)。
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