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キャラの悲劇についての返信

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キャラの悲劇について(元記事)

よくアニメで三話の悲劇と言って、キャラの悲劇的に殺す演出がありますが、私はそういう悲劇性を演出するのが難しいです。

小説媒体でもかなり短い期間なのに、どうにかしてそのキャラへの悲劇性を高めるというか、読者への共感を求めるのが非常に難しいです。

やりたい事としては「女の子が活躍するアニメに出てくるような真っ直ぐで活発な女の子が、報われずに惨たらしく死ぬ」「それが女の子アニメへの皮肉として読み取れる」みたいな感じの内容にしてみたいです。

皆様なら、どのようなシュチュエーションでどのように殺しますか?前後の内容は問いません。

キャラの悲劇についての返信

投稿者 手塚満 投稿日時: : 3

「前後の内容は問いません。」とお問いになる、そのお考えが悲劇性の演出の妨げになっている恐れがあるように思います。以下、少し説明してみます。

1.まどマギの事例

あまくささんが「魔法少女まどか☆マギカ」を挙げてお出でで、自分も第3話で衝撃を与える作りは、現状では「まどマギ」に倣ったものが多そうな気がします。同時に、過酷な運命の魔法少女ものというパターンを作ったのも「まどマギ」だろうと思います。

ただ「まどマギ」が第3話で衝撃的な展開(主人公たちの優しい先輩魔法少女:巴マミが魔女に頭を食われて死ぬ)をショッキングにできたのは、第1話~2話の仕込みによるものではなさそうです。第1話~2話で提示できているのは「魔法少女もの」だということだけ。

「魔法少女もの」は長い歴史がありまして、元祖は「魔法使いサリー」(1966~68年)でしょうか(変身のみの「ひみつのアッコちゃん」(1962年)かもしれない)。それ以来、夢と希望がテーマの明るい作風で作り続けられました。90年代に入りますと、「セーラームーン」「レイアース」等々の次第に過酷な展開になるものもあったんですが、「魔法少女」の派生、ないしは別路線と認識されていたようです。

「まどマギ」が第1~2話で提示したのは、そういう古いテンプレの魔法少女ものだということです。そうなると「明るく楽しい」の展開を予想、期待する人は多くなります。そこへ第3話で巴マミの首を噛み切るシーンでひっくり返す。

このどんでん返しは「まどマギ」単体では成立しておらず、何十年にも渡ってイメージが出来た「魔法少女もの」というジャンル性を利用しています。死亡時点で、まだ巴マミ独自の魅力は作れていません。尺が短すぎますからね。巴マミではなく古典的な魔法少女ものへの魅力に対するショックだったわけです。
(それゆえ一発芸的であり、過酷な魔法少女設定の後続作品はあるものの、ジャンルには成長できなかった。)

2.キミスイの事例

ヒロインが死ぬ悲劇性で訴求できた作品では、例えば「君の膵臓をたべたい」(住野よる著、略称「キミスイ」)があります。少し不思議な感じがするヒロインに主人公(や読者)は興味を持ち、次第に惹かれていく。余命いくばくもないことも知り、もう少しでヒロインを理解できるかと思った途端、ヒロインは通り魔殺人で死亡。主人公はニュースで死を知ります。とてもあっけない。

だからこそショックが主人公にも読者にもデカい。これが「懸命に生きようとして」みたいな描かれ方だと、あのショックは出ないでしょうね。しかし単なる鬱展開でもない。ヒロインが残した記録から補完されるものがあり、悲しいけど納得いく結末になります。

これ、通り魔殺人だから悲しい、というわけではないです。死に方のむごさで悲劇を演出できているわけではない(具体的に描いてもないし)。その前後に悲劇性を効果的に出すテクニックがあります。ヒロイン死亡までだと、ヒロインに主人公が次第に接近していく描き方がポイントです。

読者も主人公に感情移入して、ヒロインに興味を持っていくわけですね。余命いくばくもないと知ると、せめて残る人生は幸せにと願う気持ちも生じる。しかし大病ですから、入院という形で引き離されたりする。が、ヒロインが小康状態を得てデートの約束して、(主人公も読者も)ちょっと嬉しい。そこで突然の通り魔殺人となります。

惹かれて、期待したところで作者が奪ったわけです。だから効果的になっています。これだと鬱展開のみですが、フォローとしてその後が描かれ、ヒロインの望みや気持ちが明かされることで、ヒロインについての納得性が出る。

繰り返しですが、通り魔殺人でなくてもいいわけです。大事なのは主人公(と読者)から、大事に思うようになったヒロインを奪うことです。事故死でもいいし、急な発作でもいい。おそらく、ヒロインの死として「それはないよ」と思える通り魔殺人が最大の効果を出すと作者は考えたんだろうと思います(そしてドンピシャ当たった)。

3.死にざまより生きざまが大事

大事なのは死の瞬間ではなく、前後の段取りであるわけです。「まどマギ」であれば、事前の段取りに「古典的な魔法少女もの」という長い歴史あるジャンルを使っています。フォローとして、ラストでは過酷な魔法少女を生み出す原因をリセットし、古典的な魔法少女ものの世界に回帰させています。

もっと時代を遡って「ロミオとジュリエット」も同様ですよね。ロミオとジュリエットを不幸な勘違いと偶然を織り交ぜて退場させて感動されるのは、そこまでの禁じられた恋のドラマがあるから。2人の死後は、対立していた両家の悲しみと和解でフォローされています。

ですので「どのようなシュチュエーションでどのように殺しますか?」は、面白くするための工夫についての問いとしては、残念ながら間違っています。「悲劇的に殺す」のは、死ぬ前の作者の準備が大事です。その悲劇が感動となるには、その後のフォローが大事です。

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