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『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか? (No: 1)
スレ主 大野知人 投稿日時:
大野です。
ついこの間までやっていた原稿が仕上がり、それの推敲を進めつつも、『次なに書こうかな』なんて考えていた所で、最近はやりのラブコメとやらに手を出してみようかと思ったんですけど……。
今の流行を見ていると『いちゃラブもの』や『ハーレムもの』、『両片思い・ヒロインの片思いで、主人公が鈍感』みたいな奴が多く、積極的な、もっと言えば『ヒロインを振り向かせるために頑張る主人公』って言うのを見かけない気がします。
また、ヒロインに対する『好き』の内容も、『自分を好きになってくれたから』とか『美人だから』みたいな所に絞られているか、ヒロインがアプローチしてきた結果気付かされるものであり、『好意の感情』が細かに描かれていない・消極的であるように感じます。
まあ、要は『なんか気に食わねぇぜ! 流行に逆らってやる!』って感じの事なんですが、それはそれとしても『読む側がどう思うか』を考えることは大事です。
まとめます。
『主人公が先にヒロインに惚れ、ヒロインを振り向かせるために頑張る』小説は、今の時代にどう評価される(と思う)か、とその理由を皆さんなりの意見で答えて頂ければ幸いです。
カテゴリー: 流行分析(なろう研究)
この質問に返信する!『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 2)
投稿日時:
ぶっちゃけると男女逆な『主人公(女)が先にヒロイン(雄)に惚れ、ヒロイン(雄)を振り向かせるために頑張る』は、掃いて捨てるほどあるよ。
ただし努力の方向が一気に難しくなります。
リアルな努力と妄想な努力の2種類があるのよ
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」とかは妄想な努力を実行し続けてドツボにはまる自意識過剰コメディです。
で、リアルな努力は
「女性向け雑誌類を購入し、女性の感性や嗜好をリサ―チする」とかですね。女性向けファッション雑誌の彼氏面しているモブの髪型やファッションを意識する。とか。女子の好きなフェティッシュ部位ランキングを見るとか。
男受けと女受けの温度差は凄まじいぜ。
ファンタジー物だと悪役令嬢の君を助けるために俺は魔王になるみたいなノリのものも有るね。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
やっぱ男受けが主流ですよねぇ……。
昔のマンガとかでよくあった、『惚れた女の子のために頑張る』男主人公はやっぱり難しいのか。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 3)
投稿日時:
エンタメであれば、ユーザーのニーズに配慮するのは重要だと思います。そこは謙虚に取り組むべきだと思いますが、一方、
>『なんか気に食わねぇぜ! 流行に逆らってやる!』
という気持ちは、正直私にもありますね。
>『いちゃラブもの』や『ハーレムもの』、『両片思い・ヒロインの片思いで、主人公が鈍感』みたいな奴が多く、
本当にそれ一辺倒なのか多少疑問も感じますが、そういう一方的に虫が良いところに安住したがる姿というのは、あまり格好良くないです。士道不覚悟!というか。なので、個人的にはやるときはやる主人公であってほしいという願望があります。
まあ、これはあくまで私の願望の話であって、「今の時代にどう評価されるか」という質問からはそれてますね。でも、大野さんにしても何かしら「今の流行」に気に食わないところがあるから逆らってみたいわけですよね?
だったら、読者のニーズの分析は重要にしても、それに丸投げで迎合してしまうのはちょっちヘナチョコな気が。
彼を知り己を知れば、百戦あやうからず。
みたいな。迎合するふりをして、さりげなくこちらの思うところに誘導してみるという作戦もありではないでしょうか?
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
まあ、そこですよね。
三角関係タイプのものにして、『メインヒロインに惚れてる主人公』『主人公を何とも思っていないメインヒロイン』『主人公に惚れてるサブヒロイン』みたいにしても良いんだけど、サブヒロインの好意を無碍にする主人公は受けにくいからなぁ……。
ニーズへの迎合と、『それ男としてダサいんじゃねぇの?』って言うのを、上手く噛み合わせられるようにやってみます。
ありがとうございました。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 4)
投稿日時:
惚れたヒロインのために頑張る主人公、ジ○リみたいでいいと思います。ラ○○タとか、も○○けとか。まああれヒロインのためっていうより(+アルファ自分(父)の夢、自分の受けた呪いとかあるけど)未来少年コ○ンならよりそれっぽいですね。ハーレムよりかは、一般受けもしそうです。
余談 他スレ返信への返信で申し訳ないですけど、GA文庫一次通過したって見たので、読んできました。(なろうレイアウトになれないのでワードコピペで空行詰めたものを読んだからPVには反映されてないかも。すみません。)あの路線を突き詰めるのもいいと思いますけどね。(その結果が一次通過なのだから)
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
ご意見ありがとうございます。
どの作品の事かイマイチわかんないけど、応援感謝です。
個人的にもメタギャグとか、推理モノの方が向いてる気はするんですが、一通りやってみたいという欲もあって……。
なまじコロナで余裕があるから、あちこちに手を出しちゃうんですよねぇ。いや、医療関係者からふざけんなって怒られそうだけども。
ご意見ありがとうございました。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
なろうで著者名で検索して出てきたものの中で完結済み完結四十七話って
『盗掘屋ライカと不殺の約束』しかなかったから、これがGA文庫大賞一次通過作品だと思ったんですけど、違いました?
ともかく、メタギャグとか、推理モノなど、いろんなジャンルを書けるのは強みですね。 プロになったら 好きなネタ、ジャンルばかり書けるとは限らないですし。これで恋愛モノもいけますよってなったら無敵ですね。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信 (No: 9)
投稿日時:
あ~。それ、今年応募した奴です。ちなみにさっき発表があって一時落ちでした。
一次通ったのは、エタってる『藍崎企画の提供でお送りします』っていう作品ですね。
どちらも出来がいいかと言われれば微妙なので、中々再制作・続きが書けずに居ます。
俺はまだ執筆歴三年強くらいなのですが、少し前の作品でも粗に気付いちゃうと続きが書けなくなりますよねぇ。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 10)
投稿日時:
ぐあああああああ遅かったああああ!!
①ルイスちゃんの年齢を13歳と書いた方が良い
②ルイスの靴を古き良きクラシックシューズでは無く、スニーカーを履かせるといい
③ロンドン?スコティじゃねーの???
④2話と3話逆の方が良い
を伝え損ねた_(┐「ε:)_すめん
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 12)
投稿日時:
意見ありがたいっすけど……。別スレじゃね?
①と②についてはまあ、割と趣味かな。個人的には18歳のスニーカー少女のイメージなんですが、オカルト詐欺師の場合『胡散臭さ演出』で年齢は明示しない方針でやってるのです。
③は良く気付いたと言いたいところだが、それ含めて伏線です。
④についてはね。ちょっと悩み中。その構成の方が間違いなくいいんだけど、2話と4話の間で1か月空いちゃうのと、瓜坂のスペック的に一か月の猶予があれば百パー『根回しオンリー』で逮捕できちゃうのでドラマ性に欠けるんですよねぇ。
ご意見感謝です。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 14)
投稿日時:
いやー・・・いまさらかな?と(;´∀`)あっちにネチネチ書いてきていいですか?
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あと、『惚れたヒロインのために頑張る主人公』自体は私の推し作家「書籍化の折に非道な改変をされて早期打ち切りくらった」人がわりと使い手です。
その方は盾勇の前から「成り上がり物」も書いていたんですが、「なろうで初めて見かけた毒者」が複数名ほど寄生してしまって・・・・・・・敬語でクソクソに無限に貶めつつ、ディス感想で埋め尽くし、しかもディス感想にレスを強要しつつ毒虫同士で連携しながら集団で作者さんの全てを叩きまくって・・・・。
作者さん、ノイローゼ&断筆においこまれてしまって・・・・。(-_-;)
変わった事すると、一気にヒマな毒虫が寄生しに来るから、機能フルに使って毒虫対策してくださいね(-_-;)
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 16)
投稿日時:
どちらかと言うと、ねちねちされ足りない(と言うとマゾみたいですが)です。
っつーか、最後まで読んだ人の意見が欲しいので、出来る事ならあっちのスレで思う存分行ってほしいです。
毒虫も何も、俺機械音痴ですから、ぶっちゃけSNSロクにやってない上に、基本なろうモカクヨムも更新しないですからねぇ……。
まあ、正直毒虫は正論で殴り返すのが吉かなと思ってますよ。
そこまで人気が出る作品を書けるかは知りませんが、基本的に俺の精神構造上、『理解できるものはアドバイスとして受け入れる』『理解できない物は趣味が違うんだな』と思って流すの二つは徹底できます。小・中・高と三連チャンでいじめられましたからね。そしてきっちり教師に『目撃』させた上でPTAにチクって潰しましたからね。
機械の事はともかく、人間社会での殴り合いのやり方ならある程度分かるつもりです。
それに、人に嫌がらせするのって精神的な労力結構使いますからね。歪ながらも愛と思えば屁でもない。
ってな感じなので、大丈夫。
ありがとうございました。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 22)
投稿日時:
毒虫は【虫】だから。にんげんじゃないから、知能も虫レベルだし、下手に戦うと蟲毒の壺の仲間入りする羽目になるだけだから!!ブロック機能まじ重要(;´Д`)
あと
>>ホエイプロテイン さん
m(__;)m読むせんと名乗る者です。勝手に無断でコメント乱入してスイマセン。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 23)
投稿日時:
アッハッハッハ。そうかも知れんですね。
せいぜいカフカの『変身』みたいにならないよう、気を付けます。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 11)
投稿日時:
『惚れた女の子のために頑張る』男主人公のニーズがないってことはないと思いますよ。
大手すぎて参考にならないかもですが、現在ジャンプで連載されている『アオのハコ』という青春部活ラブストーリーは、主人公がメインヒロインに相応しい男になれるよう、バドミントンを頑張るストーリーです。
「ニセコイ」「ぼく勉」に続く、ジャンプラブコメ(?)ですね。
一話でヒロインが同居を始めた時は、「あれ? そういうあざといことするマンガだっけ? 読み切りの時と、ちがくない?」と戸惑い、2~3週かけて部活の野郎と試合をし始めた時は、「え、大丈夫? どこ目指してるの?」ってなりましたが、掲載順位とコミックスの売り上げはいいようで。
個人的にも好きな作品なので、どんどん続いて欲しいんですが、戸惑いは隠せませんでした。(笑
で、大変失礼ながら、「もしこの作品がマンガではなく、ラノベ、あるいはアニメだったら……?」と考えると、なんか厳しい感じはするんですよね。
ヒロインの心理描写がなく、仕草で察するしかない、モノローグもないという作品なので、先にあげたようなあざとさ、甘さ、いちゃいちゃ、ハーレム要素が薄いんです。
尖った言い方になりますが、たくさんの人が見るジャンプという場所だから、ピュアさだけで走れるというか、小細工が要らないというか。(ツッコミ可です。
なので、繰り返しになりますが、『惚れた女の子のために頑張る』男主人公のニーズはあると思います。
ただ、現状のラノベ、ゲーム、アニメ業界だと苦しいというのが正直な意見ですね。
ですが、ラノベもいろいろ読むと最初は、「ヒロインに惚れられる」「ヒロインが美人」みたいな要素を出しても、その魅力に気付いた主人公がヒロインを目いっぱい大事にし、働きかけていくタイプのラブコメは人気があると思います。
なので、入り口は妥協して、中盤あたりから、「流行に逆らう要素」を絡ませる作品は、けっこういけると思いますよ。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 13)
投稿日時:
ラノベではやっぱり苦しいですか……。
一個の手としては、主人公視点とヒロイン視点が交互にでればある程度の潰しも効くと思うんですが、やっぱり厳しいですねぇ。
とはいえ、流行に折れるのも癪なので、色々手立てを考えてみます。
ご意見参考になりました。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 15)
投稿日時:
困難な試みだと思いますが、それだけにうまく行けば大当たりでしょう。しかし類例となる作品が僅少なため、スレ主さんご自身でシミュレートするしかなさそうです。以下、少し説明を試みてみます。
1.女性向け作品にはあるが、男性向けは少ない
> 『主人公が先にヒロインに惚れ、ヒロインを振り向かせるために頑張る』
女性向け作品にはありそうです。たぶん、女性読者はヒロインに感情移入しやすく、彼氏キャラから求められる快感を追体験しやすいからでしょうか。この場合、相手に求められる≒ヒロインの高価値の確認~勝利条件の達成、ということが、ヒロインの活躍に相当するように思います。
(極端には、ヒロインの死後もヒロインを慕う彼氏キャラを描いたりする作品もある。死んだキャラは一種の無敵状態にしやすく、完全勝利を感じさせやすいせいかもしれない。)
勝利条件としての対象が「ヒロイン」でないなら、男性向け作品には多くあるはずです。例えば、宝探し的な話って珍しくない。どこかにたどり着くというパターンの話もよくある感じです。ラスボス倒して平和を取り戻すとかもそうですね。
ヒロインが勝利条件となると、例えば「魔王にさらわれた姫を騎士に救いに赴く」みたいな話でしょうか。ヒロインの気持ちではなく、それ以外が克服すべき壁になっている物語ですね。そういうものならある。しかし、ヒロインの気持ちそのものを争奪し、勝利条件になるパターンは、スレ主さんもお考えの通り、(男性向け作品では)どうも見かけない気がします。
もし女性向け作品を書きたいということであれば、問題はなさそうですが、そうではないからご相談されているわけですよね。男性向けで、ヒロインの好意が争奪対象で勝利条件となる物語を作りたい。しかしこれといった類例がなく、どういうパターンなら受けそうかお分かりになれない。申し訳ないことに、かく言う自分も分かりません。
2.男性は10代では女性より恋愛に夢中になりにくい
中高生がターゲット年齢だとしまして、仮に男性主人公も高校生だとします。自分も男であるわけで、中高生当時を思い起こすと、自分はもとより、男子の悪友らも「恋愛に夢中になる」傾向は見いだせないように思います。女子ならある。これは後で調べると、精神発達は女性のほうが速いからなんだそうで(妊娠するのは女性、といった理由があるかもしれない)。
10代では恋愛の何たるかは女性のほうが早期に理解するというわけです。だから恋愛もの作品にも夢中になれる。私ら野郎共は駄目なわけです。ゲームやらスポーツのほうが興奮し、フィクションでは悪を倒すヒーローをカッコいいと思ってたりする。女性に興味は持ちますが、あけすけに言えば性欲先行です。その過程の恋愛に興奮はしにくい。
そうしたことが、ヒロインの気持ちそのものを争奪対象とし、恋愛成立を勝利条件とする、男性向け作品が生まれにくい、作りにくい理由の1つになっているんじゃないかと思います。20代以降になりますと、(性別問わず)恋愛だけで頭がいっぱいになるようなことも少なくなりますし(感性が鈍化するのではなく、気持ち含む情報処理能力が上がるため)。
過去の名作「ロミオとジュリエット」でも、圧倒的な印象を与えるのはジュリエットのようです。ロミオはジュリエットを際立たせるためにしか存在していない。恋愛成就のジュリエット像なんて建立されてるそうですが(撫ぜるといいらしく、表面が擦り切れてるとのこと)、ロミオ像は噂でも聞きません。キャラの男女で感情移入に差があり、従ってヒロインをまっすぐ求める男性を主人公にするのは、昔から難しいみたいです。
3.男性向けではヒロインの気持ち以外が争奪対象になりやすい
そうした困難があるため、
・ヒロインに惚れている男性主人公が困難を成し遂げ(ヒロインの危急を救う等)、それを見ていたヒロインが惚れる。
・ヒロインの気持ち以外(地位、金、人気など)が欲しくて接近したが、途中で恋愛に変わる。
・カップルになっていたものの、男性主人公がヒロインを手ひどく振り、その振る舞いを後悔し、贖罪を果たして仲直り。
みたいな間接的なアプローチになりがちなのかもしれません。そういうパターンなら作品例はあるはずです(上記もテンプレ的なものを思い出しつつ、捏造したもの)。
4.愛情の深まり方で考えてみる
しかしヒロインの気持ちそのものだと難しい。ちょっと脇道ですが「好きになる」発展過程を考えてみます。当たり障りのないよう、猫を例にしてみます。
・レベル1:可愛いから、この猫が好き。→憧れる(不安定な好意)
・レベル2:好きだから、この猫が可愛い。→恋する(条件付きの好意)
・レベル3:この猫が好き。→愛する(無条件の好意)
(・レベル4:猫!→ハマる、行き過ぎ)
レベル1ですと、ある猫の見た目が可愛いから撫ぜたい、飼いたいといったところです。その猫が大怪我するとかして、見た目の可愛さが失われると愛情も冷めます。
レベル2ですと、好きが理由になってきてますので、その猫が大怪我すると心配します。ひどい跡が残っても、それでも可愛い、みたいになるかもしれません。あるいは、可愛かった頃の思い出で愛情が持続するかもしれない。
レベル3ですと、その猫の見た目が変わろうがどうなろうが、愛情は変わりません。「~だけど、それでも好き」を超えて、「好き」以外は無関係になる。そんな愛情を持つ人を見たら、尊敬してしまうかもしれません。
(そこを超えると(レベル4)、いわゆるヤンデレでしょうか。)
レベル3(愛する)に至る過程をドラマで見せられるなら、ヒロインに夢中になる男性主人公でやれるかもしれません。やりやすいスタート時点はレベル2(恋する)でしょうか。回想などで発端のレベル1(憧れる)を示して、男性主人公に説得力を持たせ、男性読者に感情移入してもらう。
そしてレベル2から3に至る過程で障害を発生させる山場を作る。例えば、男性主人公がいわゆる面食いで、ヒロインの顔ゆえに強い恋愛感情を持ったとします。そこで事故でヒロインが顔に大きな痣が残る大怪我をする。そのとき男性主人公はどうするか、みたいなジレンマと克服のドラマですね(と書いてて、やっぱり女性向けかなあと思ってしまいますがorz)。
5.作品例が少ない以上、自分をモデルに考えるしかなさそう
スレ主さんは男性であるかと存じます(間違ってたらすみません)。まず「隗より始めよ」でして、スレ主さんご自身がどういう条件なら、意中の異性に夢中になっていき、どこまで好きになったら何ができるか、といったことを考えてはどうかと思います。男性向け作品例が少ない以上、たぶんそうするしかありません。が、それだけに当たればデカいでしょう。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 17)
投稿日時:
手塚さん、細かく丁寧にありがとうございます。
ええ、類例が少ないって言うのが何よりも難しいのです。
そして手塚さんの説明、とても分かりやすかったです。というのも、俺も以前に似た様な事を考えたことがあったためです。
個人的に、1と2で書かれた内容が特に分かりやすく、『現実での恋愛に興味がない読者に、如何にしてヒロイン絵の愛情を共感させるか』という所が問題になって来るように感じました。
方法として一個感じているのは、これは説明が難しいんだけれど。
①『美味しい』料理
②『好みの』料理
③『趣味に合わないが美味しいのは分かる』
④『美味しくないが好きな料理だ』
⑤『美味しくないという奴も居るかもしれないが俺は好きだ』
っていう五つの感情に分けたとして、これってそれぞれ違うじゃないですか。
①は直感的に好きかどうか
②は好みのタイプに合うかどうか
③は趣味を排して客観的に好ましいかどうか
④は客観を排して好みかどうか。そして、客観を排せるだけの熱意
⑤までいけば、もう『あばたもえくぼ』の域ですよね。ハッキリと熱愛でしょう。
とまあ、こんな風に。『恋愛感情以外の物』に代替させながら、イベントや感情の変化を重ねて、共感させられないかなと思っています。
3についてはかなり実感をもって理解できます。ただし、それって『美人だから惚れた』みたいなものに見えて。勿論、『行動の中に見える本心』みたいなものは理解できるんですが、直接的な物だったり、下心ありきでも『好意を持って行った事』にこそ、意味を見出す作品にしたいです。
4の度数表については、上に書いたのと似た感じですが。読者の恋愛経験値が結構低い事を前提に、『理解しやすい好感情』に置き換えて描写して行こうかなと考えます。
5。はい、男性であってます。恋愛経験は、正直小学校のころクラスメイトの子に仄かな恋心があった――程度ですね。ぶっちゃけゼロに近い。ただまあ、そこら辺は少女漫画などを含め『創作の中の恋愛』を身近なものに置き換えて理解していくことで、自分の中で形を作ってみようかと思っています。
ご意見、とても参考になりました。
ありがとうございました。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 18)
投稿日時:
個人的には、主人公側がアクティブな恋愛ものは、それ自体は全然問題ないと思う。
ただ、スレ主さんもわかっておられるようだけど、それは昔(90年代とか?)流行ったラブコメの定番ないし王道だったので、今では「古い」と思われる。
でも一方で、例えば「豚公爵に転生したから 今度は君に好きと言いたい」とか、最初から主人公に想い人がいる設定でなんとかヒロインを守ろう助けようとする作品も割と人気で、これらは「古い」とは思わないし流行に乗ってると思う。
まあ、身も蓋もないこと言えば「ネタ」次第だと思う。
全然関係ないけど、数年前に完結した漫画で『神のみぞ知るセカイ』って知ってますかね。
あれ、最初は普通のラブコメかなと思ってたのだけど、2話3話と読んでるうちにアイディアがものすげえと思ったんですよ。
なにより恋愛に目的を設定したのが凄くて、次から次へと新しい恋愛を展開させることが自然なネタで、ギャルゲーを漫画に落とし込んだ凄いアイディアだった。
まあ、あの作家さんえらい設定厨で前作もそうだったけど表現しきれなくて終盤は詰め込みと説明で若干消化不良だったけども。
で。
ようはそういう「ネタ」ですよね。スレ主さんがイメージしてるものとは違うと思うけど『神のみぞ知るセカイ』も一応は主人公側が行動的で攻める側。
例えば、この例に習いつつ現在の流行を考えるなら、
ゲームの世界に入ってしまった主人公は呑気にゲーム世界を楽しんでいたけど、数年たったある日、自分がゲーム世界に入った日へとタイムリープしてしまう。ある日とはゲームがエンディングを迎える日だった。ゲームの世界だから誰かがクリアしなければ永遠に数年を繰り返すことになる。事の重大さに気がついて主人公はゲームの通りメインヒロインであるお姫様と恋に落ちるために猛烈アタックしようと行動するものの、自分は姫と接点もない村人Aで……
という感じですかね。
私見ですが、鈍感主人公が流行り始めた頃(2000年代?)から基本的に読者層が受け身であることが多くて、いわゆる草食系ってんですかね、恋愛に関して自分から行動することがまずそれほどウケない。
そのため、これを解決する「恋愛しなければならない」という設定を用意する必要があるかな、と思う。
もちろん必須ではなくて『豚公爵』の例のように「主人公が好意を持っている」でもいいと思うのだけど、その場合は「恋愛」とは別の場所に物語の核を置く必要があるかなと思う。
例えば、主人公は転生かタイムリープかで先の未来を知っていて、一方的に好意を寄せてるヒロインが不幸になることを知っている。それを回避するため行動しまくってヒロインを振り向かせようとするけど、いろいろなところで邪魔が入る。その邪魔は結果的に未来で起こるヒロインの不幸の原因とリンクしていて、主人公はその邪魔の正体と対決することになる。とか。
物語のクライマックスとしては主人公が「邪魔の正体」と対決するところにあって、恋愛はそれが成立するための理由付けっていうフレーバー程度でしかない。
とまあ、そんな感じで、
>『主人公が先にヒロインに惚れ、ヒロインを振り向かせるために頑張る』小説
その要素自体に問題はないと思うけど、それをメイン武器にして戦うには少々武器が古くなってるので、新しい武器を探してサブウェポンにするか磨き直すかしたほうが良いと思う。
どちらにせよネタが重要になってくるんじゃないかなと。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 21)
投稿日時:
豚公爵は読んだことなかったです。読んでみます。
そうですね。ネタが古い事は確かに自覚しています。
サブに当たるネタで攻める、というのは古いネタのリビルド・リサイクルとしては確かに良い方法ですね。とても参考になりました。
鈍感・草食系主人公が流行り始めたのが2000年代だとするなら、それより前の作品を参考にするのもテではありますねぇ。
個人的に、『物語開始時点でヒロインに惚れている』か『ヒロインに惚れる所から物語が始まる』かの、どちらで描くかを今悩んでいます。
ただ、後者だとカタルシスの入れどころが難しいですね。
ご意見ありがとうございました。
参考にさせて頂きます。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信 (No: 19)
投稿日時:
私の勘違いだったら大変申し訳ないんですけど、
「年上エリート女騎士が僕の前でだけ可愛い」が主人公がヒロインを振り向かせるために頑張っていた話だったと思います。
コミカライズもされていて面白いですよ。
あと、言い寄られる女性のほうが主人公よりも立場が強いほうが、作品的にはバランスがいいのかな?とも思いました。
『惚れたヒロインのために頑張る主人公』は今日び受けないでしょうか?の返信の返信 (No: 20)
投稿日時:
年上エリート騎士、は確かにそうなんですけど……。
主人公が異様にハイスペックな上、割と早い段階でデレが入り、ヒロインのポンコツを愛でつつ、いちゃラブしながら関係を進める作品なので、少しイメージが違うのです。
言い寄られる女性の方が主人公より立場が強い、ってのは確かに良いですね。
参考になりました。
感謝。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
ルパンとルパン3世 (No: 24)
投稿日時:
他の方への返信から失礼して。
>主人公が異様にハイスペックな上、割と早い段階でデレが入り、ヒロインのポンコツを愛でつつ、いちゃラブしながら関係を進める作品なので、
そういうことなら、もしかしたら参考になるかなと思った作品。
モーリス・ルブラン『八点鐘』
『緑の目の令嬢』
元祖アルセーヌ・ルパン・シリーズで、主人公がめちゃくちゃカッコイイです。なにしろルパンですからヒロインの30倍はハイスペックなんですが、それでいて美女の心を奪うために命がけで活躍します。ヒロインの方は少しずつ信頼感を深めていくといった流れです。
ちなみに宮崎駿の『カリオストロの城』は『緑の目の令嬢』へのオマージュです。3世の方もハイスペックなのに、女性を追いかけるタイプですね。追いかけたり、守ったり、体をはって気取ったり、心をつかみかけて身を引いたり、ふられたり。粋な三枚目っぷりが、格好良すぎってほど格好いいんですね。
考えていらっしゃる構想って、2~30年古いというより、世紀単位で古いんじゃないですか? 真の騎士道物語って感じがします。それって、むしろ新しいのかもしれません。
寺山修司も、過去と未来の距離は同じだって言ってましたよ。
ルパンとルパン3世の返信 (No: 25)
投稿日時:
アルセーヌ・ルパンか。確かに、女好きのイメージが先行しがちですが、『好きな女の子のために頑張る』っていう意味ではそうですね。
世紀単位で古い、って言うのは流石に言いすぎ……。いや、的は射ている気がする。
だいぶ難しそうですが、その分やりがいもありそう。