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魔法が存在しない世界観で (No: 1)

スレ主 こゆき 投稿日時:

こんにちは、こゆきです。
以前から悩んでいる設定についてです。
ラノベや漫画に登場する、魔法など、現実にはありえない設定には、物語を面白くする以上に、その世界が現実ではない世界であることを表現する効果もあると考えています。
 私は今、日本の室町時代をモデルとした世界観を考えているのですが、主権や出来事、登場人物の持ち物に至るまで、全く史実の室町時代とは異なります。史実と被る部分があるのは、世界観の持つ雰囲気くらいでしょうか。
 そこで最初に設定を説明することなく「室町時代っぽいけど違うんだよー」ということを示したいのですが、難しくて困っています。
会話文の中で説明することにも挑戦しましたが、説明臭くて自分の文でさえ読む気になりませんでした。
 魔法が存在しない世界観で、私など作者ができる、現実との区別の方法を教えてください。

カテゴリー: 設定(世界観)

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魔法が存在しない世界観での返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

違いを出したいなら違う所を押し出すしかないので、
>全く史実の室町時代とは異なります。
その異なる場所を書いていくのが一番でしょう。
魔法」でなくとも、よくある和風ファンタジーでは妖怪を出すことで違いを伝えやすくしていますし、それさえ無かったとしても、パッと思い浮かぶのは漫画「銀魂」ではハッキリと違いがわかります。
漫画は絵があるからというのもあるけど、構成的に考えると銀魂は絵がなくても違いがわかる展開になってると思う。

また、手っ取り早い方法としては、ネーミングで差別化を図るのが楽です。
名前は基本的に何でも良いモノですが、何でも良いからこそこうした印象操作の小道具として使うこともできます。
まあ、手軽にベタな手段で良いなら「ネオ室町」とかにすりゃ、誰がどう見ても「室町時代をモチーフにした別モノ」とわかります。

または「信成」とか当時の名前に対して「古くてダサい、イモい響きだ」と馬鹿にするキャラを出したり、そのキャラの名前が「振門体(ふるもんてぃ)」とか現代でありそうなキラキラネームだったり。
というか仏門にありそうな字面で、逆にキラキラネームはいじりやすそう。
この例は、いうなれば「信成」という名前のキャラが「史実の室町」を象徴する名前で、「キラキラネーム」が「室町とは違う世界観」を象徴してるので、そう考えりゃ割と簡単ですよね。
「キラキラネーム」が「信成」に対して「おまえとは違うんだ」と言ってやれば良いわけですから。
その場面だけが必要なキャラなので、サブキャラどころかモブキャラで十分成立するシーンですし、そうしたモブのイザコザから始めて、主人公を出して二人の諍いを止めるなり解決するなりで序盤の物語が作れる。

銀魂みたくちょっとぶっ飛んだ感じにしたいなら、単純に「ネオ室町」とかにしちゃうのが楽でいいと思うけども。

魔法が存在しない世界観での返信の返信 (No: 9)

スレ主 こゆき : 2 No: 2の返信

投稿日時:

「銀魂」は、私が今の世界観を思いついたきっかけになった作品です。
キラキラネームやネオ室町など、分かりやすくシンプルな世界観は、やはり地の文から破天荒さが出て読み手も楽しいと思います。

私の構想では地味なキャラクターが多いので、奇想天外な世界観の中でどれほど自然に登場人物が動くか、技量が試される部分ですね。

序盤の物語には悩まされることも多いので、モブやサブの諍いから世界観が伝わる序盤から書き始め、最後まで書き切ってみようと思います。

何か参考になるラノベや漫画があれば、
教えてください。

魔法が存在しない世界観での返信 (No: 3)

投稿者 田中一郎 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

誰もが知ってる史実を少し改変して出すとかですかね。
堀川幕府にするとか、三代将軍の名前を足利義満から佐野義満にするとか。
特別に理由がなければ、最初に架空世界であることをわかりやすく提示したほうが良いと思います。
それで室町時代とは違うということを示した後に、今度は逆に室町時代と同じ事柄を描写していく。これで大丈夫だと思います。

魔法が存在しない世界観での返信の返信 (No: 8)

スレ主 こゆき : 0 No: 3の返信

投稿日時:

丁寧なアドバイスをありがとうございます。
歴史改変の過多によって室町次代から離れすぎてしまっていたところなので、いい塩梅に史実も織り交ぜることを工夫してみたいと思います。
私自身が考えていたよりも、小説内では自由な世界観が許されるのですね。

 逆に、歴史改変または史実と類似した世界観のラノベで、読者から叩かれているものは、一体何に失敗しているのでしょうか。

魔法が存在しない世界観での返信の返信の返信 (No: 10)

投稿者 田中一郎 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

>>逆に、歴史改変または史実と類似した世界観のラノベで、読者から叩かれているものは、一体何に失敗しているのでしょうか。

具体的な事例を知らないので推測になりますが、恐らく逆パターン。すなわち、最初に史実をなぞり史実ベースだと思わせてから改変を見せたとかじゃないでしょうか。
史実内でのドラマを期待した読者を裏切った形ですね。
歴史上の人物のイメージを損なう事なども該当するかと。
まぁ、何にでも文句をつける人もいますし、あまり気にしすぎても創作しにくくなるだけですから、面白さを優先でいいと思います。

魔法が存在しない世界観での返信 (No: 4)

投稿者 にわとり : 2 No: 1の返信

投稿日時:

主権が史実と違うのであれば幕府が出てきた段階で、室町時代をモチーフにした架空の歴史であることは読者に伝わると思うので、特に序盤で説明しようとか意識しなくても大丈夫な気がします。そもそも読者は歴史が知りたくて小説を読むわけではないので、史実通りの室町時代と違ったからといって、騙されたと怒ることもないでしょう。

たとえば藤沢周平の時代小説には海坂藩という架空の藩が登場するし、古代のインドを舞台にした映画のバーフバリでは、マヒシュマティ王国という架空の王国を舞台に王家の跡継ぎを巡る争いが描かれますが、とくに"この歴史は虚構である"というような断りは作中にはなかったし、エンターテイメントっていうのはそもそもそういうものでしょう。娯楽としてよくできていれば、海坂藩やマヒシュマティ王国が実在していようがいまいが読者にとっては関係ないことです。

魔法が存在しない世界観での返信 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

室町時代をモデルにしながら史実の室町時代ではない。『もののけ姫』がほぼそんな感じでした。

室町時代というのは、確かに難しいかもしれませんね。戦国時代や幕末と違って一般の読者にはなじみが薄いですから、説明なしに描写だけで室町を感じさせること自体が困難です。
ただ、日本人なら誰でも知っていることも少しはあります。それは時の政権が足利氏の征夷大将軍を戴く室町幕府だったということ。

なので、

>主権や出来事、登場人物の持ち物に至るまで、全く史実の室町時代とは異なります。

主権については、どういう構想を考えていらっしゃるのでしょうか? そのあたりをうまく使えば、日本史にさほど興味のない読者にも「室町のようで室町ではない」イメージを伝えやすいのではないかと思います。
あとは人名・職名かな。これも世界観次第ですね。

ちなみに『もののけ姫』には「アサノ公方」というのが出てきました。
公方というのは当時は征夷大将軍のことです。ただ、『もののけ姫』ではアサノ公方を「大侍」と呼んでいましたから将軍ではないですね。
実は史実でも「鎌倉公方」とか「古河公方」とかいうのが存在していました。足利氏の傍流が関東でそう名乗っていたのですが、室町幕府傘下の正式な機関であるような無いような変な存在だったんですね。(公と私の区別が曖昧なのが中世の特徴。官僚制国家と封建制国家の違いです)
アサノ公方というのは、それに近いイメージなのだろうと思います。

そんな感じの室町っぽいけど何か違うみたいな人名か職名を捻りだし、冒頭で主人公と悶着を起こすエピソードを作れば、わりと自然に伝わるのではないでしょうか?

追記 (No: 6)

投稿者 あまくさ : 0 No: 5の返信

投稿日時:

なじみが薄いということは、あまり先入観が刷り込まれていないということでもありますから、ファンタジーとして自由に表現するには室町時代は有利とも言えるかも。
スレ主様の意図が、「室町っぽさ」を作品背景の雰囲気にしたいだけで読者に特に室町を意識させる必要がないなら、むしろ細かいことは気にしないで書きたいように書いてみるだけでいいんじゃないかとも思います。

魔法が存在しない世界観での返信 (No: 7)

投稿者 手塚満 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

結論から申せば、とりあえずリアルの室町との類似性は気にせず、書き上げてしまえばいいと思います。書き上げて、読み返して気になる点が出たら、微調整で解消できます。

おそらく作者的に気になるのは、

「室町風ながら異世界と設定したのに、読者からリアルの室町と思われてしまうんじゃないか」から、例えば「ここが室町史実とは違うとか駄目出しされるんじゃないか」

などではないでしょうか。昔の時代劇でいえば、「暴れん坊将軍」で将軍たる吉宗が、普段は市井の遊び人として暮らしてるなんて、史実的にはあり得ないみたいなことですね。

しかし、「暴れん坊将軍」で真剣に「時代考証が間違ってる!」と駄目だしする人は事実上いませんでした。一応、歴史ものバラエティなんかで、時代劇の嘘を解説したりして楽しまれてはいました。

だからといって、「暴れん坊将軍」が駄作だとは誰も言い出しません。時代考証の嘘で失望もしない。面白かったことは素直に認めている。「水戸黄門」「遠山の金さん」などでも事情は同じです。

面白ければいいわけなんですね。たとえ、読者が室町風異世界と思わず、「もし室町がこうだったら」のIFだと思っても、面白ければそれで問題はないはずです。

読者的に困ることがあるとすれば、例えば固有名詞の流用です。ちょっと前に見かけたアマチュア作品では、第二次大戦前~中くらいの時代背景風で、固有名詞では例えば「関東軍」が出てくるんだけど、日本の関東にいる軍事部隊と設定してある。著名人の名前もそのまま流用されているんだけど、全くの別人の設定でした。

これでは読んでて、頭がこんがらがるわけです。固有名詞から実際の歴史の知識が思い浮かんでしまうんですが、作中では別物だといちいち意識しないと、ストーリーを理解することができません。そうしてもなお、ストーリーの理解を史実の知識が邪魔してしまい、作品に没頭できなくなってきます。

しかし、構想してお出での作品では、そういう懸念はなさそうです。「主権や出来事、登場人物の持ち物に至るまで」オリジナルであるわけですから、史実の知識が邪魔しそうにない。類似性があるのは「世界観の持つ雰囲気」だけであるわけですよね。読みにくくなる要素は、仰る範囲では感じられません。

異世界ファンタジーですと、中世ヨーロッパ風がたくさんあるわけですよね。ですが、リアルの中世ヨーロッパと違うと文句を言う人はいませんし、史実と混同してしまって困るというのも聞いたことがありません。

むしろ、ベースとして理解しやすくなる効果があります。少し聞いた(読んだ)だけで、だいだいこんな感じと分かるということですね。文章作品ではとても大事です。絵で見せるわけではなく、文章描写なんですから、言葉という記号から絵は読者がイメージしないといけない。見たことも聞いたこともない未知の世界だと、言葉だけでイメージ、理解するのは難しいのです。

しかし、中世ヨーロッパ風と思っただけで、ずいぶんと楽になります。「騎士が馬で道を行く」と書いただけで、周囲の状況はおおよそイメージできてしまいます。道沿いの庶民の家々とか、街道を行きかう人々の様子とか、遠くに見える城とか、言われなくてもなんとなくイメージできてしまう。

室町風と感じられるなら、同じようなメリットが生じるはずです。無理に(本当の室町じゃないとか)否定しなくていい。仮に、ある読者が室町時代のIFと誤解したとしても、何ら問題になるわけではないでしょう。無駄になるものがあるとしたら、作者がせっかく異世界と設定したことくらいですが、読者が読んで楽に面白がれるなら、作者の心づもりは譲ってあげたらいい。

それでも気になるのなら(現実の室町ではないことがテーマに関わるとか、あり得なくはない)、よくある手ですが、例えば冒頭に作者の宣言を付け加えれば大丈夫です。書き出しの1行目が「これは日本の室町時代のようでいて、実は異なる遠い世界の物語――」みたいな感じです。他の方法もいろいろあると思いますが、作品がどう仕上がったかで何かすべきか、すべきなら打つ手は、と決まってくるはずです。

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タイトル:魔法が存在しない世界観で 投稿者: こゆき

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 そこで最初に設定を説明することなく「室町時代っぽいけど違うんだよー」ということを示したいのですが、難しくて困っています。
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