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性別を主題にした物語を作りたいが…… (No: 1)

スレ主 甘粕 投稿日時:

最近漫画などでは、性別未分化モノが流行っている様で、どこか性別という概念の息苦しさを表している様にも思えます。甘粕です。

甘粕自身、性別が男女の中間に位置する中性の為(詳しくはwikiを参照の事)
性別を主題とした物語を手がけたいと思ったのですが
ここで二つほど悩みが出てきました。

・漫画では、その性別の曖昧さがイラストによって可視化され、
わかりやすくなっている&大半が恋愛もの、なので読んでくれる人も多かろうと思うのですが、小説ではジャンルは選べても性別の曖昧さを表現する事がどうにも難しい。
(私は数年前漫画を描いていたので、別媒体で展開も出来なくもないのですが……)

・そして性別という概念を社会全体の仕組みから考えた時に
社会が崩壊するレベルで、制度などを考えるのが難しい。
(これを回避する為に性別未分化モノは殆どが恋愛ものなのか? と思ったり)

性別未分化モノを恋愛抜きで小説で展開させる事は難しい事なのでしょうか?

私が何故そのジャンルを手がけたいか、という理由を述べますと
私自身がはっきりしない苦しい思いを昇華させたい、知ってもらいたい、という思いがあるからですね。で、わかりやすい手段として「物語化」させたいという事です。

皆様の知恵をお貸し頂けないでしょうか?

カテゴリー: 設定(世界観)

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性別を主題にした物語を作りたいが……の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

性別の未分化、つまりスライムだとかスケルトンだとか、性別がないあるいは中性的であるというのが流行ってる、ということでしょうか。
だとすると、これは別に未分化が流行ってるわけじゃなくて、性別をつけると恋愛展開になってしまうのでその対策にしてるだけかと思います。
実際、君主モノとかに多いんじゃないかな。
主人公を敬愛する部下たちを書くとき、性別があるとそれが敬愛ではなく恋愛感情になってしまうので、「部下に慕われている」じゃなくて「ハーレム」になっちゃうんですよ。ぶっちゃけやってることは同じなので。
なので、性別を未分化して中性的ないし無にしたほうが書きやすいというのが理由かと思います。

そんなわけでファンタジーなら「モンスターに転生してしまった系」のはたいだい小説で恋愛抜きで展開させていると言えるでしょう。
ただ、これらは「ハーレムにしてない」というだけで、やってることはハーレムものと同じ。だいたい主人公の人柄に惚れ込んで部下になってるわけだから。
しかし物語自体は「世界征服」とか「自国を発展させる」とか、そもそも恋愛とはまったく関係ない話題なので恋愛抜きで語ることが出来ている。

そして問題のポイントは、甘粕さんが「性」をテーマにしてるフシがある、ということです。
性別をテーマにしてジェンダーに踏み込んだ話を考えれば、そりゃ恋愛の要素が見え隠れしてしまうのは当然かと。
でも、想定してる人物像は性別が中性・両性あるいは無い状態なわけですよね。

そもそも中性であったり無性であったりしたら、恋愛にはなりようがない。その人にとって「異性」がいないんだから。
なのに「恋愛抜きでは難しいか?」と考えが過るあたり、思考が性の問題に偏っているのではないか、と思います。
逆に、中性や無性あるいは精神的にそれに近い状態である人物が恋愛をする(異性に恋をする)って事自体おかしいんじゃないかな?
恋愛は、例えばヒロイン側の一方通行として書いても良い、というレベルであって成立はしないと思うし、そういう前提で恋愛を無視して話を作れば良いのではと思う。

小説での表現は、演出でやってくしかないでしょう。
例えば「男女が必ず分かれる機会」を用意して、そこでちょっとしたトラブルが起こるというシーンを書けば良いのでは。
具体例を出せば「無性である主人公は男湯へ入るか女湯へ入るかでモメる」という場面や、プレゼントをもらう場面で「送ってくれた人によって女物と男物で分かれる」という場面とか。
やりようはあると思う。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信 (No: 4)

スレ主 甘粕 : 3 No: 2の返信

投稿日時:

スライムとかスケルトンとかでの話ではなくて、人間ベースの話ですね。
で、転生要素も今回は書かないので、ちょっとそこはずれているかなと。現実と織り混ざった「性別未分化」の世界を書きたいのです。

無性別リミット 選択のトキ
性別モナリザの君へ 境界のないセカイ
性別未分化モノで人間ベースの作品です。
まあ性別無い主人公故、周りから告白されて強引に恋愛の──或いは自身の性別の選択を強要ないし、考える機会が与えられる。こういった面でも恋愛ジャンルが多い或いは描きやすいのだろうかと考えたのですね。

で、甘粕自身、恋愛感情はなく
特定の人物に憧れを抱くレベルです。
だから尚更難しいというわけで……

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信 (No: 5)

スレ主 甘粕 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

ミステリは書くのが苦手ですね。
読み手に勘違いさせたまま……とかではなく、もし中性などの第三の性別が明確に社会に組み込まれたらどうなるか、を書きたいのです。ですがそこまで踏み込んだ作品は稀なので、困っているのです

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信 (No: 6)

投稿者 かにさん : 1 No: 1の返信

投稿日時:

中性というのは、生物学上の性別とジェンダー・アイデンティティに差異があるということでしょうか。となると、テーマとして語りたいのは以下のような内容でしょうか。

■テーマ概要
現実において、生物学上の性別は「選択の余地なく与えられたもの」。それを「選択できるもの」にすることで物語の主体が「決断のリスク」を自覚せざるを得ない状況を作って、「どちらの性を選ぶべきか?」という主題を語りたい。

となると、作中で以下は語る必要がありそうです。

①中性(未分化)であることのメリット・デメリット
→「そのままでもいいんじゃない?」という選択
②男性であることのメリット・デメリット
③女性であることのメリット・デメリット
④物語主体の「どの性への分化するのか?」の決断とその決断の根拠。

この時、性別を決めないことに対するリスクがあって「タイムリミットを過ぎると生殖機能を失ってしまう」みたいな設定があると、決断を後押しする展開が作りやすいと思います。有性生殖能力がなければ性別はないので、これは「中性(未分化)」から「無性」という選択になりますね。

ついでに、「未分化状態から分化後、性別は固定されるのか? 分化後も外的因子によって性転換が可能なのか?」という設定は決めておく必要があると思います。

世界観は「人間が性的に未分化であることは当たり前」の世界にして、社会構造はもう語らない方向のほうが楽でしょうね。語ろうとすると、テーマとなる『性別』の背景にある知識をどれだけ持っているかが、創作難易度に直結すると思われます。

今回の場合は、生物学と社会学に関する以下のような知識はある程度必要になるかと思われます。

有性生殖、無性生殖
繁殖戦略
性的二型
性決定
性転換
性同一性
Xジェンダー
フェミニズム

これに加えて社会の作られ方に対する理解も必要なので、結構しんどいと思います。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信 (No: 7)

スレ主 甘粕 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

性同一性 xジェンダーについては、甘粕自身が当事者故知識はあります。

中性でもいいんじゃない?
という方向性が示された作品はまだ無いので、その方向でいくのもいいかなと思います。ただリミットがあると言う点に関しては、上記に挙げた作品群に組み込まれているので、どうしても似たようなものになりそうで二の脚を踏んでいます。

甘粕自身、生殖機能なにそれ重要?
という中性且つアセクシャルなので、難しいですね……漫画の方がいいのかな?

皆さまアイデアありがとうございます

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信 (No: 8)

投稿者 にわとり : 2 No: 1の返信

投稿日時:

 あなた自身がアセクシャルで、性別未分化ものの創作において『社会が崩壊するレベルで、制度などを考えるのが難しい。』という点について悩んでいるのであれば、いっそのこと血縁による家制度をベースとした社会システムをどうやって再構築するかということを物語のテーマに据えてしまったらどうでしょう。
 生物学的には性別が未分化の段階があるのだが、社会によってどちらかの性を"選ばされる"ことによって社会システムが維持されていた世界。しかし数十年前から男女の区別を拒否し、社会の要求に逆らって無性を選択する人間が現れ始め、その数は年々増加している。その結果としての急激な少子化、結婚により家族を持てない無性者の第1世代が高齢化したことによる身寄りのない無性老人の大量出現。そんな中、税負担の比率などをめぐって無性者と有性者の社会的対立が激化……。
 この世界で無性者として幸福な人生をまっとうする道はあるのか。新しい持続的な社会のあり方とは……! みたいな話。主人公は保守的な田舎に生まれ育ったが、性別選択を拒否したため親に勘当され、都会で無性者向けのファッション誌のライターとして働き糊口をしのいでいる(無性者にはメンズやレディースと異なる独自のファッション文化があり、専門店や専門誌が存在している)。はじめのうちは周囲に無性者が多い環境に安らぎと親しみを感じていた主人公だが、次第に同僚たちは有性者に憎悪を燃やすばかりで具体的に自分たちの老後や次世代の育成について考えず、刹那的に生きているだけなのではないかという疑念を持ち始める。やがて耐えられなくなって同僚と衝突し、職場をやめた主人公は、無性者が社会の一員として持続的に生きていくための互助を目的とした組織を立ち上げ、無性者の共同体づくりに取り掛かり始める……。
 ……みたいな。ちょっとこれだと構想が壮大すぎますかね。ディストピア寄りのポストヒューマンSFっぽい。以前アセクシャルの方に話を伺った機会があるのですが、その方も性的少数者の家族のありかたについていろいろ考えていたのでそこからの着想です。

 まあいずれにしても性別をめぐるテーマで恋愛を扱わないとなったら、次に考えるのは親子と家庭の話じゃないでしょうか。性別未分化はかならずしも社会制度に組み込まなくてもよくて、それのせいで社会問題が発生しているみたいな描き方でもいいんじゃないかと思う。社会問題があるなら、たとえば過激派がテロを計画していてそれを阻止するであるとか、世間の偏見やいじめから自分や仲間を守るであるとか、そういう方向でエンターテイメント的な展開をつくることもできる。そのなかで男/女のふりをして敵をやりすごさなければいけない場面などを作れば、漫画でなくとも性別が未分化な人間の容姿を自然に表現することができそうに思います。
 珍しい設定ゆえの難しさはあるでしょうが、一方でそれゆえに競合作品の少ないブルーオーシャンかもしれない、と思いました。少なくとも書けないことは絶対にないと思います。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信 (No: 9)

スレ主 甘粕 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

そのアイデア、使わせてもらってもいいですか!?
自分の中でアレンジして、再構成します。
アセクシャルの方にインタビューされた事があるのは、貴重な体験ですね。

本当に今年はノベルゲームやら漫画やらやりたい事ややらないといけない事が多いので
助かります……

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信の返信 (No: 11)

投稿者 にわとり : 0 No: 9の返信

投稿日時:

>そのアイデア、使わせてもらってもいいですか!?

 こんな思いつきでいいのならどうぞ。自由に使ってやってください。
 自分にはこの思いつきをまともな物語に昇華する技量がないので、ここで適当に喋ってるだけでは思いつき損なんですが、あなたがアイデアを拾ってくれるならコメンター冥利に尽きます。

>アセクシャルの方にインタビューされた事があるのは、貴重な体験ですね。

 "生きている図書館"っていういろいろな障害者の当事者に直に話を聞けるイベントがあって、もともとそういうのに興味があったのでいっとき参加していました。もう数年前のことです。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信の返信の返信 (No: 13)

投稿者 にわとり : 0 No: 11の返信

投稿日時:

 投稿してからやべえ入力ミスがあることに気づいてめっちゃ焦る。

 『いろいろな障害者の当事者に直に話を聞けるイベント』じゃなくて、いろいろな障害者や少数者の当事者に話を聞けるイベント、と書いたつもりでした。これではLGBTが障害みたいに読めてしまいますね。いやー(汗)。なんかこれまでの人生で最大級のやっちゃいけない書き間違いをやってしまった気がする。

 『生きている図書館』の企画自体はググったらいまでも継続してやってるらしいのでもし興味があればぜひ。いろんな当事者の方に話が聞けますよ。障害、性的少数者、依存症、エトセトラ、エトセトラ。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 14)

スレ主 甘粕 : 0 No: 13の返信

投稿日時:

にわとりさん、改めて許可ありがとうございます。
アイデア、うまく昇華出来たらいいんですが……
(ノベルゲームと平行して進めたい……)

間違いは誰にでもあります。大丈夫、ぼくそこまで過激派じゃないよ。

私自身、障害持ち、性別中性なのでいつかは自分の体験も語れたらな……と思わなくもないです。

くださったアイデア。書きかけのもので、大体こんな感じですがちょっと形にしたものを載せてみますね。 (No: 17)

スレ主 甘粕 : 0 No: 14の返信

投稿日時:

にわとりさんから頂いたアイデアを少し文章にしてみました。
まだどこにも掲載しておらず、本当に形だけなので、批評とかそんな段階ではないんですが、一応こんな感じです、という事で一部抜粋の上掲載しますね。

以下、『独白』アイデア一部抜粋

私達は基本、私達以外の人間の心情など理解できない。
 そして何より、理解しようという意識すら働かない。

 逆も然り。有性者と中性者、無性者は相容れない。
 例え、私達が社会に多く現れようとも、そう簡単に世間様は変わらないのだ。未だに選ばされる世界なのだから。

2040年──

「幼児の様な、性徴も無い体型で止まっていれば、それで良かったのに」

 運動の旗揚げになった言葉は、確かこんな誰かが抱きそうな願望だったっけ。私──アキハがまだライターとして務める前の出来事だ。
 
 性別による区別を反対する者達の運動が起こり始めたのは。それは今いる私達の世界が性別を選ばされる社会であったからにほかならない。

 私達は生まれた直後から性別がない状態ではあるけれども、いずれは男女どちらかを選ばなければ──いや、選ばせられる。それも個人の意向は関係ない。周りの、その人の環境に応じて選ばされる事に多くの人達が疑問を持っていた。

 そうしないと国が回っていかないから、というのが国としての言い分だったらしいのだけれど、多くの無性別者がこれに反発する形で運動が激化していった。多くの日本国民であれば、この運動を知らない者はいないほど、かなりのムーブメントにもなった。
 
 ──実際、国の問題は深刻だった。無性、中性者はその遺伝子上子供に恵まれない。性別を選択できる制度が第一世者に適用される様になってから形骸化していった。男女どちらかを選べ、というものに拒否を顕にする者が増えていき。

 もう、世の中の時の流れは進みに進んで、第一世代の最初の性選択をした人達はそのまま定年を迎え、介護が必要になる年齢に達する人も増えた。性差別的な流れから脱却する事と子孫繁栄を目的として生まれたこの制度は、最初は無性や中性を選択する人なんてごく少数に限られているだろうと甘く見られていたんだけど、男女の性を選択する者は減り、年々無性、中性別者が増えていった。

抜粋終了。

堅苦しい感じになってしまいましたが、こんな感じでどうでしょうか?

くださったアイデア。書きかけのもので、大体こんな感じですがちょっと形にしたものを載せてみますね。の返信 (No: 18)

投稿者 にわとり : 1 No: 17の返信

投稿日時:

 自分が『こんな思いつきでいいのならどうぞ。』(No.11)と言った時点でこのアイデアは甘粕氏のものなので、『こんな感じでどうでしょうか?』と言われても、あなたの作品なのだからあなたの思うままに書けばいい、と思いますね。
 まだ小説全体のなかで設定のバランスや必然性がどうか、っていう話ができるほど書き進んでいるわけでもなさそうだし。というか、かりに書き進んでいたとしても自分はアイデア提供者としてコメントするのがはばかられるし。

 純粋に、自分がNo.8にほんの思いつきで書き込んだことが作品として形を成そうとしていることが興味深く、また嬉しいです。本当にありがとうございます。完成を楽しみに待っています。

くださったアイデア。書きかけのもので、大体こんな感じですがちょっと形にしたものを載せてみますね。の返信の返信 (No: 19)

スレ主 甘粕 : 0 No: 18の返信

投稿日時:

そうでしたよね。
ですが、一応形にしましたよという事のご報告みたいなものです。
ある程度まで進めましたら、サイトに掲載する予定です。

こちらこそありがとうございます。

くださったアイデア。書きかけのもので、大体こんな感じですがちょっと形にしたものを載せてみますね。の返信の返信 (No: 20)

スレ主 甘粕 : 0 No: 18の返信

投稿日時:

すみません。
アイデア、
形にできないかもしれないです。
途中で止まってしまってます。

物書きには向いていないのかも。
時間はかかるかもしれません

くださったアイデア。書きかけのもので、大体こんな感じですがちょっと形にしたものを載せてみますね。の返信の返信の返信 (No: 21)

投稿者 にわとり : 0 No: 20の返信

投稿日時:

 No.8で『これだと構想が壮大すぎますかね』と自分でも言ったように、この構想をベースに話を組もうとしたら大変なことになるのは分かってました。だからこそ『自分にはこの思いつきをまともな物語に昇華する技量がない』(No.11)と言ったわけでもあり。
 既存の小説でこれに近いことを書いているものとしてパッと思い浮かぶのは、鹿島田真希の『ゼロの王国』ですが、文庫本で上下巻の大作(原稿用紙換算でたぶん千枚かそれ以上くらい)なので、世界観を描き尽くそうとすれば最低でもそのくらいのボリュームが必要なのかもしれないです。長編はまともに仕上げたことがないので自分には体感的にわからんけど。
 ゼロの王国自体は普通の現代日本を舞台にしていて、とくに性別についての物語というわけではありません。ただ、主人公の吉田青年は、『人は所有するところから、不幸が始まるのです。なにかを所有しているつもりの人は、そのなにかに心を奪われているのです。だから僕は、いつエリさんが自分のものでなくなってしまうのか、びくびくしてはいけないのです。それは、自由でない状態なのですから』という考え方を持っている。恋愛における独占欲の否定ですね。クィアの用語でいえばポリアモリーへと開かれた感覚。この考え方が、物語を通して通常の家族制度を常識とする感覚をじわじわと侵食していく。作中でも吉田青年は一種のカリスマとして描かれていて、後編になると吉田青年に心酔した人たちが彼の周囲を囲むような構図ができてくる。
 もしかしたら『純粋に、自分がNo.8にほんの思いつきで書き込んだことが作品として形を成そうとしていることが興味深く、また嬉しいです。本当にありがとうございます。完成を楽しみに待っています。』(No,18)が甘粕氏にたいする余計なプレッシャーになっているのではないかと逆に不安になってしまう。書けないのはあなたが『物書きには向いていない』(No.20)からじゃなくて、アイデアを出した側の練りがたりてないだけです。形にならないならならないで、しょせんその程度のアイデアでしかなかったと思ってください。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信 (No: 10)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

手塚治虫『人間ども集まれ!』という作品に無性人間というのが登場していました。
彼らは主人公の特殊な精子から偶然誕生した性を持たない新人類。それが社会に浸透していく過程を風刺的に描いた長編でした。
作者には性の問題そのものを世に問う意図はそれほど無かったようにも見えるので、甘粕さんのやりたいこととは少し違う気もします。ですが、さすがは名うてのストーリーテラー。登場人物たちの様々な思惑をからめながら無性人間が社会に取り込まれていく過程を見事に描いています。難しいモチーフをどうやって「物語化」するかという参考にはなるかもしれません。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信 (No: 12)

スレ主 甘粕 : 0 No: 10の返信

投稿日時:

ちょっと色々と参考に見てみたいと思います。
作品を書き終わった後なのに、すぐに題材を見つけて書こうと思ってしまう辺り
何に焦っているんだろうと思いつつ……。

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信 (No: 15)

投稿者 高野豆腐 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

自己自身が経験であり、調べていらっしゃるようですので、私は科学の方面から色々
あなたに問う形で、あなた自身の知恵を引き出そうと思います
なにせ、結局表現とはそういうあなたの心から出てくるからです

田中さんが叙述とおっしゃっていますが、私などはここで「私」を使っていますが、
この単語表現からあなたは私の性別、それからストレートに書きますが、私の性
自認と機能がどういうものか、考え付く、または想像がつくでしょうか?
誤解の無いように先に書いてしまいますが、私は自己認識、外見、性機能と家庭内の
役割ともに、全て「男」です

あなたが経験してきたことや漫画やイラストでこういった物が分かり易いと感じるの
も、恋愛というよりも、ひとえに外見・外性器が描かれるからだろうと推測します
が、成長とともに男女識別に容易く収まっていくかどうかはともかくとして、どの
個体も性徴に関して思う事というのはそれなりにあります
私にも昔はありました
そういう状況での思考、心の中という領域では、それは自己認識のみに依存する
「自己と性認識」であって、この領域では男女とか中性、未分化、半陰陽その他と
いう「外部から個体を性別として記号化する表現」というのは、まだ踏み込んできて
いないのです
性に関する人格非難が厄介なのは、まさにこの領域における問題ですし、ちょっと
一度、難しさや苦しさというものが具体的に何なのかを、一歩引いて考え直してみて
下さい

今あなたは、外部を観察することで外部の目線に立って個体内部の性へと言及した
り、社会システム論の方へと着目しているようですが、そういう中でも「性を抱えた
個人」の内心は、登場人物が存在するならば、あり続けます
というか、現代社会がそうです
一足飛びに社会システムの形成か崩壊かに目が向いているようですが、リミットではなくて虫や魚などでは繁殖期が来ると、環境によっては性が変化する種があることを、ご存知でしょうか?
なんだかんだで、個体が生存して社会を形成していないと形成や崩壊以前に登場人物
の出番がないので、あの辺の柔軟極まりないシステムの、その辺から参考にされるとよいと考えています

あとは、そういう作品がない、またはただ流行る、というのは科学的に厳しい発言に
なりますが、個体として母数の数が少ないから、そういう者の側に立った思考を持つ
ことがないからなのでしょうがありません
息苦しさなのかどうかは、あえて私個人からは「いやいや、それで済まさずにそれを
こそ文章表現すべきでしょう」と更に後押しします
恋愛に結び付けるのも、ストレートに言いますが性差の生物的メリットが異性接合に
あるからその動因の恋愛段階の表現をすると、異性間恋愛と「比べて」分かり易く
中性の様子を記号化して表現出来る、というだけのことです
あとは恋愛は、成就しようと悲恋だろうと感情を動かしやすく、また「愛で社会的な
障壁なんか乗り越えてやるぜ」という話に組み込みやすいからですし、先に挙げた
性徴、性認識が10代から始まるので、若年者にも理解させやすいのです

ですがそうであろうと「あなた」、それから小説内の登場人物はこの側にこそ立つ者なのですから、それを文章表現するというのは、問題なく心の表現として機能します
先だって「私」を挙げましたが、これが僕であれオレであれ、そういう語り口から
語るのは、別に認識の誤魔化しや崩壊を試みる行為とは言い切れません
「むかしむかし」のように、状況の条件指定を適切に読者に受け取らせる言葉の意味
づけを、あなたがすればよい、というだけのことです
平たく言うと外部規範ルールを意識するより、文章表現上のルールに細心の注意を
払って書いた方がよい、です

要するに、制約などは作品の中のみに設けて、作者のあなたはあまり「外部の性観察
者」の目線に立たずに、あなたが思うように書けばいいのですよ
現実でも、ご存知かもしれませんが10数年前にクロスドレッサーと言って、異性の
装いをファッションの中に組み込むモードが、一時期東京辺りで流行りました
その中に何名あなたのような境遇の者がいて、真の意味でこの社会的なムーブに参画
しただろうかと、そういう疑問の提示で〆ようと思います
性認識や異性装関連は、昔から我々もよく取り扱っています

性別を主題にした物語を作りたいが……の返信の返信 (No: 16)

スレ主 甘粕 : 2 No: 15の返信

投稿日時:

だいたい男性なのだろうなというイメージは以前から持っていました、
何故でしょうね。

一時期魚や虫はいいなあ、と思っていた時期がありますね。
魚は特に謎な部分が多いですよね。性転換も当たり前の種族ですし。

昔は漫画という媒体で恋愛ものを描いていた事がありますが
確かにエネルギーにしやすい、書きやすい、共感しやすいというのは事実いや
実体験として分かります。(異性愛ばかりだったので、後にやめてしまったんですが)

クロスドレッサー、勿論知っていますよ。
トランスヴェスタイトという言葉もあるくらいですから、モードに組み込まれてもおかしくはないでしょう。

私自身の好きなように書いていい、のなら実体験も交えて何か一つの物語として始めてみようかと思っています。

人気回答!性別を主題にした物語を作りたいが……の返信 (No: 22)

投稿者 ものとん : 3 No: 1の返信

投稿日時:

レスをどうするか、かなり迷ったのですが、これもなんらかの情報になるかと思い、書き込んでみることにします。
文章がとっちらかってますが、ご容赦ください。あと、現在健康上の理由で小説が読めません(web小説は特に)。甘粕さんの作品は読むことができませんこと、お許しください。

性別が中性というお話で、私が真っ先に思い出したのは「IS」です。
※ご存じない方には、こちらの記事などが参考になるかと思います。
「手術されるインターセックスの子供たち トップモデルが壮絶な告白」
https://www.newsweekjapan.jp/sakamaki/2018/06/post-52.php
で、ISの存在を知ったきっかけが、少女漫画の「IS ~男でも女でもない性~」(六花チヨ著)でした。(ただし、全巻は読んではいません。)
この作品は現実の医学的・生物学的に雌雄の判別が難しい人々を題材に描かれていますが、この医学・生物学のような科学にフィクションを加えたSFだと、作品がもう少しあって、ストーリーのメインではないかもしれませんが調べた幾つかを挙げてみます。

・漫画()は連載開始時
「11人いる!」萩尾望都 1975
「イズァローン伝説」竹宮恵子 1982
「月の子」清水玲子 1988
「原獣文書」なるしまゆり 1995
「マージナル」萩尾望都 1985
「ZERO」やまざき貴子 2001

・海外小説()は日本発売時
「闇の左手」アーシュラ・K・ル=グウィン 1977
「死の王」タニス・リー 1986
「ファイナルジェンダー―神々の翼に乗って」ジェイムズ・アラン ガードナー 1999
・日本の小説
「紫の砂漠」松村栄子 2000
「インターセックス」帚木蓬生 2011(ジャンルは医療サスペンスに分類?)

これらの作品が40年以上前からあることを思えば、
>小説ではジャンルは選べても性別の曖昧さを表現する事がどうにも難しい。
これは作者の腕次第、ということでしょう。

ところで、私がとても気になったのは甘粕さんの「認識」についてです。
ここからは揚げ足取りのようになってしまうことをお許しください。

>最近漫画などでは性別未分化モノが流行っている様で
性別未分化モノとは、どういう作品傾向だと捉えられているのでしょうか?
漫画だけではないということですか? 男性向けですか? 女性向けですか? 一般向けですか?
商業でですか? 投稿サイトなどのインディーズ(同人)界隈でですか?

>性別が男女の中間に位置する中性の為(詳しくはwikiを参照の事)
Wikipediaで「中性」で検索したら「性別が男性と女性の中間的であること。分野によっては間性と呼ぶ。」とありました。
……他の相談の文面を見ていても思うのですが、相談文として説明不足、というか相談相手に不親切ではないでしょうか。

>性別という概念
性別とは「男女または雌雄の区別。(大辞林より)」で、科学的に定義または分類されるものです。
一方概念とは言語としては「ある事物の概括的で大まかな意味内容。(同)」です。哲学だと「事物が思考によって捉えられたり表現される時の思考内容や表象、またその言語表現(名辞)の意味内容。(同)」です。
コレ、たとえば「性別にまつわる息苦しさ」なら、ジェンダー(性役割)に対するストレスの話(社会学)だな、とわかるんですが……何を表しているのか、なにかの比喩なのか、私には判断がつきませんでした。

>そして性別という概念を社会全体の仕組みから考えた時に社会が崩壊するレベルで、制度などを考えるのが難しい。
少し「分類」を大きくしてみます。
性別は生物にとって、概念などではなく現在進行形で抱えている「個体の現実」です。
そして社会というものは、この生物が群れを作る中でできてきます
人間に話を戻すと、日本は長く男性優位の社会的歴史がありますが、現在の社会制度の多くは明治政府が決めたことが元になっていますよね。明治維新前とは、かなり違う。そして弥生時代ぐらいまで順々に遡っていくと、それぞれ時代によって違いますよね。
社会とは、政治方針や法律や経済状況が変われば動く、流動的なものです。

で、甘粕さんは、科学の話がしたいのでしょうか? 社会学の話がしたいのでしょうか? 哲学の話がしたいのでしょうか?
創作においては視点や目線や着眼点につながることだと思いますので、論点を絞ることは意識されたほうが良いと思います。

ほかにも、他のかたへのレス引っ張ってきて申し訳ないのですが
>生殖機能なにそれ重要?
の言葉に、医学や生物学知識の不足が感じられたり……
>性同一性 xジェンダーについては、甘粕自身が当事者故知識はあります。
Xジェンダーは定義がよくわからないので置いておくとして(でも主義とか思想に入る?)、性同一性は「人間が有している『自身がどの性別に属するか、同一感を持つかという感覚』(Wikipediaより)」のことです。
この性同一性と身体的性別が一致しないのが「性同一性障害・GID」だとすると、先述した「IS」とはまた違う話になります。
甘粕さんがおっしゃりたいのは、性同一性についてですか? GIDに関してですか? ISの話ですか?
主義や感覚の話だとすれば、感じてる人が「当事者」なのは当たり前のことですよね?
どうも用語に対する引っかかり、特に社会用語に関しての勉強不足・説明不足をしばしば感じます。(私の知識もたいがい浅いんですが)
そのあたりの整理分類理解が甘粕さんの中で甘いように見えますし、そこがご自身の迷いにもつながっているようにも思えます。
また他のスレッドの件(「読めない」)には、この部分も多少は関係あるのでは、と思います。

>性別未分化モノは殆どが恋愛もの
生物は本能として生殖プログラムを持って生まれます。
その前段階に恋愛があると考えれば、雌雄の性差が大きく関わってくることになるので、性別にまつわるエピソードを入れるのに便利だからではないでしょうか。
第二次性徴で初めて自分の性と向き合う人間は多いと思いますが、恋愛するとまた自分と相手の性を強く感じることになります。
創作では登場人物の人生経験値を上げやすいし、イベントを起こしやすい。
性別未分化の人間を扱っている作品ならば、生殖環境で魚の雌雄が決まるなら人間は恋愛による意思で雌雄を決めてもいいのではないか、という主旨の物語かとも想像します。
恋愛と広い意味での性は、生物学的に連なっているということです。(社会学とか心理学とかは、また別)

甘粕さんの創作では、どんな状況でどんな登場人物が、なにかをしたりしなかったり、その結果なにかになったりならなかったり、なにかを得たり失ったり、誰かとどんな関係を築いたり壊したり壊されたりして、なにを考えたり思ったり感じたりするのですか? その結果、どうなるのですか?
私は物語というのはそれに尽きると考えていますが、甘粕さんの中ではどうですか?
疑問形で書き出してみましたが、返答を要してはいませんので、ただの設問だとお考えいただければ。
世のクリエーターさんの多くは、自分の中の答えを見つけるためもあって書いたり描いたり造ったり創ったりされているものだと思うので、万人に通用する絶対的な正解はないと思います。

最後に。
質問や相談をしておいて「知らないのでわからない」「××なので……」と答える人・事は、「デモデモダッテ」と呼ばれます。(ネットスラングかも?)
他人の意見という形で情報が与えられているのに活かせないのは、情報処理能力や読解力の問題かと考えますが、自尊感情みたいな心の在り様で語られるならば、心療・心理の専門家の範疇でしょう。アマチュア創作者の意見交換コミュニティに持ち込まれても手に余る、と私も思います。
自己表現は、手段と相手と時と場を見極めて選んで行うことも必要ではないでしょうか。
長々と失礼しました。

ここで終わりにしますね。以降返信なし (No: 23)

スレ主 甘粕 : 0 No: 22の返信

投稿日時:

ISはテレビドラマを先に見てましたね。

と、後半はかなり勝手にマイナスイメージで語られているようなので無視します。
甘いとか勝手にイメージ作られるの好きではないんですよね。フィルターかかるのは仕方ないにしろ、他のスレの意見もここに混ぜ込んで私を創造するのは完全に揚げ足取りだと(私は)感じました。
ご容赦を。以下の返信を最後にします。

未分化モノが流行っている、レスの上記作品群は漫画が主体です。(そこ入れるの忘れました。ごめんなさい)

生殖機能なにそれ〜に関しては、軽い私の冗談みたいなものです。知識不足と勝手に結び付けられても(勝手にイメージを作れてしまうのがネットの悪い所。後最新のレスももう色々アドバイス頂きましたし、自身気持ちが揺らぎやすい為、これとそれは明確に分けて頂かないと)困ります。
別に私は知識自慢したいわけではないので。

長過ぎて何を言われているのか理解できなかったりしますので。

純粋に私の疑問をここでは聞いただけで
少しアイデアを貰えたらな、という趣旨の元展開させていました。小説媒体には少ないほうだよな、恋愛ものが多いなぁなんでだろうが発端です。

もうこの試みは失敗したので、(社会学的に書こうとしていた)これ以上の追求も何もないのは、レスのアイデアを形に〜から始まる部分で分かるかと。

だからもうこの話は終わっているのです。
試験的創作は終了しています。

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タイトル:性別を主題にした物語を作りたいが…… 投稿者: 甘粕

最近漫画などでは、性別未分化モノが流行っている様で、どこか性別という概念の息苦しさを表している様にも思えます。甘粕です。

甘粕自身、性別が男女の中間に位置する中性の為(詳しくはwikiを参照の事)
性別を主題とした物語を手がけたいと思ったのですが
ここで二つほど悩みが出てきました。

・漫画では、その性別の曖昧さがイラストによって可視化され、
わかりやすくなっている&大半が恋愛もの、なので読んでくれる人も多かろうと思うのですが、小説ではジャンルは選べても性別の曖昧さを表現する事がどうにも難しい。
(私は数年前漫画を描いていたので、別媒体で展開も出来なくもないのですが……)

・そして性別という概念を社会全体の仕組みから考えた時に
社会が崩壊するレベルで、制度などを考えるのが難しい。
(これを回避する為に性別未分化モノは殆どが恋愛ものなのか? と思ったり)

性別未分化モノを恋愛抜きで小説で展開させる事は難しい事なのでしょうか?

私が何故そのジャンルを手がけたいか、という理由を述べますと
私自身がはっきりしない苦しい思いを昇華させたい、知ってもらいたい、という思いがあるからですね。で、わかりやすい手段として「物語化」させたいという事です。

皆様の知恵をお貸し頂けないでしょうか?

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