小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

蛇鷲さんの返信一覧。投稿の古い順3ページ目

元記事:プロットの膨らませ方、組み立て方についての返信の返信の返信

>当方まず最初から終わりまでのだいたいの流れをワード1pにまとめ(ひょっとしてこれが皆様の考える『プロット』に当たるのでしょうか?)、

他の方はどうなのか分かりませんが、私の考えているプロットはそうですね。ただし、

>いまだ重要な部分があやふやなままだと分かりました。

たとえ1枚のプロットであっても「重要な部分」は盛り込まないといけません。

ストーリーには幹と枝葉があります。すべての枝葉を書き込んだら当然1枚には収まりませんから、取捨選択が必要になります。そのストーリーにとって絶対に外せない枝葉は何か。そこを考えるんです。
幹と外せない枝葉。これだけに絞り込めば、単行本1冊くらいのストーリーなら1枚に収まると思いますよ。もし収まらなかったら、作者は重要だと考えているけれど実はそれほど重要ではない要素がまざってしまっている可能性があります。

で、外せない重要な要素とは何かですが。

例えば主人公が魔王を倒す話を書くとして。
前提として決めなければいけない事は色々有るでしょうが、一つには主人公が最初から魔王を倒せるほど強かったのか、弱い主人公が何らかの過程で力をつけて魔王を倒せるようになる話なのかという選択があります。それによってストーリーはかなり違ってきますよね?
弱くはないまでも魔王を倒せるほどには強くない主人公を選択するなら、魔王を倒せるようになる理由が必要になります。これも色々考えられるでしょうが、

1)試練や修行によって強くなる。
2)もともと魔王を倒せる素質を持っていたが、物語の序盤ではそれが発揮できない理由があった。
3)戦う力は弱いままだけれど、巧妙な作戦によって魔王を倒す。
4)仲間の助力を得る。
5)その他、

こんなところでしょうか。
このあたりまではストーリーの幹の一部です。ここから膨らませる要素が枝葉になってきますが、1~5によって必要な枝葉は違ってきますよね?
2であれば、素質、それを発揮できない理由、発揮できるようになるきっかけ。この3つは必須です。
3・4ならそういうものは必要ありませんが、これだけだと主人公の活躍が薄くて情けなく見えてしまう恐れがありそうです。なので、そこを補う何かが必要になります。

そういうところを補って考えていけば物語の基本的な骨組みは見えてくると思います。でも、これだけだとまだ具体的にストーリーを転がしていくことはできないんですね。例えば、平和な日常の中にいた主人公が魔王退治に動き始めるきっかけとなるイベントを考える必要があります。

想像ですが、スレ主様の作られてきたプロットはおそらく全体としてはそれほど曖昧なわけではなく、かなり詳細に作り込まれているのではないかと思います。
ただ、物語の基本となる幹から枝葉を広げていく思考のどこかでポイントの押さえ方に甘さがあり、実際に書いてみるとこれではストーリーがうまく動かないという見落としが生じているという感じなのではないでしょうか?

   *   *   *

プロット作りの具体的な参考書として、

沼田やすひろ『超簡単! 売れるストーリー&キャラクターの作り方』

をあげておきます。
この本では13フェーズという考えが提案されています。ハリウッド式三幕構成の発展形として考案されたもので、タイトルに超簡単とうたっていますが内容はかなり詳細で簡単ではありません。
以下のような基本形が提示されています。

第1幕 対立
0)背景
1)日常
2)事件
3)決意

第2幕 葛藤
4)苦境
5)助け
6)成長・工夫
7)転換 (三幕構成ではここをミッドポイントと呼び、物語で最重要の折り返し地点としています。「真ん中でブン投げろ!」というやつです)
8)試練
9)破滅
10)契機

第3幕 変化
11)対決
12)排除
13)満足

ストーリーの流れがテンプレート化されているのがお分りと思いますが、これでは少し細かく規定しすぎと思われる方もいるかもしれません。
実際問題として、これをそのまま鵜呑みにする必要はないでしょう。闇雲に当てはめるのではなく、物語をどう盛り上げるか、それを読者にどう自然に感じさせるかというコツが様々な角度から解説されている本なので、それらの意味を考えて参考にすればよいのだと思います。

例えばこの本には、序盤に主人公が乗り越えるべき課題を提示し、前半に不完全な解決、終盤に真の解決を示すとよいというようなことが書かれているんですね。これは覚えておいて損はないテクニックだと思います。(この不完全な解決から真の解決へ向かう転換点が、前述のミッドポイントです)

なお五十嵐さんの100枚プロットに話を戻すと、初心者が最初から13フェーズのようなものに頼ることを避け、自分自身の実践によって体得した方がいいという考えなのかもしれません。

上記の回答(プロットの膨らませ方、組み立て方についての返信の返信の返信の返信)

スレ主 蛇鷲 : 1 投稿日時:

返信ありがとうございます。
遅まきながらおすすめいただいた沼田氏の著作を読んでみました。

正直なところ、13フェイズ構成は納得できなかったです。
理由は大まかに二つ
1、当方が好きな作品でこの構成が当てはまるものがほぼない
2、例示される作品がほとんど知らない、ないし面白いと思わないものばかり
また、所々こじつけがましいように感じる部分があるのも気になります。
後リマインダーの部分は何度読んでもさっぱりでした。
ただ、キャラを役割によって主人公や対抗者など8種類に分類し、それぞれの相互作用からストーリーを動かすというのは大いに参考にしたいと思います。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: プロットの膨らませ方、組み立て方について

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元記事:メタ発言の是非について

新春の候失礼します。
当方ニコニコ動画の方で投稿している動画でメタ発言を多用し好評を得ているせいか、小説の制作でもキャラが自然とメタ発言を始めます。
入れたほうが面白いし読者への説明時でも使えば楽にもなると自分では思うのですが、まずいでしょうか?
また設定を工夫すれば受け入れられる可能性はありますか

上記の回答(メタ発言の是非についての返信)

スレ主 蛇鷲 : 0 投稿日時:

皆様返信ありがとうございます。
メタ発言がとりわけ多くなりそうなのが架空戦記?で、しかも現実との差異がある場面で読者のツッコミを封じるような感じ(例えば『これって実際にはこうじゃないよね』『ここではこれでいくんです』というような)なので、個人的には面白いけどどうなんだろうと考えています。
面白ければよしならば、もっと雰囲気が明るい作品ではどんどん使っていきたいと思います

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: メタ発言の是非について

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元記事:主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいかの返信

実力の概念(がいねん)が分からん太郎です。\( 'ω')/

実力って・・・・・腕力とか超能力(ぶつり)ですよね?物理と相対くらいしかないやん。

ライダーでいうと、ショッカーとか怪人が人間より凶悪に強い描写を先に入れる必要。
冒頭OR中盤までに【怪人の強さを描写しきらないといけない】になります。

延々見せつけられたショッカーの強さを超えるヒーローの実力★みたいな?

ショッカーがヤッターマンのドロンジョ一味レベルで、コミカルへなちょこな敵に、爆殺ライダーキックやってもさぁ・・・・・

とりあえず、実力を示すだけのトラブル描写できんのん?ページどんだけ必要?
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物理なら
道を土砂&大岩がふさいで通れない。
それを主人公がワンパンで全ての土砂をふっ飛ばし大岩を粉にする。とかなら理解はできます。(ジョジョとかでよくやる謎の能力の「結果」だけ見せるやつ)
==========================
あと個人的にはにわとりさんの例はお勧めしかねる(笑)

「女の子」「プリキュア(魔法少女)」という先入観や期待値から【きっとすごいにちがいない(確信)】なのであって、

「男の子」「魔法や超能力」だと【魔法科高校の劣等生】通称『さすおに』になります。

出し惜しみ系は、好きは人は好きだけどアンチも多いねん。「劣等じゃねーじゃねーかよ」「しら~・・・」みたいな。
期待してけろ期待してけろ系は少女マンガ(いがいとエグイ内容も多い)と後味悪い系ミステリー向き、爽快アクションものには推奨しかねる。

上記の回答(主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいかの返信の返信)

スレ主 蛇鷲 : 0 投稿日時:

返信ありがとうございます。
ライダーを例に挙げておいてなんですが、当方相手方の恐ろしさをまず見せるということをすっかり失念しておりました。とんでもなく方向が違うとはいえ、一応改造人間ものを書こうとしているのに…
たいていの作品でもまず相手の実力を見せてから主人公が、だと思い至ったのでその点踏まえて今一度プロットを練り直したいと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいか

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元記事:主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいかの返信の返信の返信

え?マジライダーもの?なにそれ楽しみ。
てっきり超能力系かと思ってた・・・・ちゃんと特撮的な様式美のあるものだと、そこまで基本を重んじなくてもいい時もあります。

例えばゾンビや進撃の巨人、ウルトラマンの怪獣なんかは基本「脅威として明確」です。また「悪の怪人」という名乗りがあるだけでもいい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 あとヒーローに助けられたことをきっかけに、敵の説明やヒーローの内情を紹介してくれることになる「ヒロイン」ポジが語り手や主人公ならば。あらゆる説明をどんどん後回しにしてもよくなります。
 たしか仮面ライダー響鬼がそういうスタイルで、仮面ライダーのストーリーがすごく分かりやすかった覚えがある。

改造の当事者、被害者が主人公&主人公だと、最初から一気に提示しなければ辛いですが、主人公が一応一般人からスタートすると、敵と味方の実力は後出しでいい。【東京喰種とかは作者自体が特撮マンガ畑の人っぽいから、ストーリーラインがモロ特撮王道】

上記の回答(主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいかの返信の返信の返信の返信)

スレ主 蛇鷲 : 0 投稿日時:

期待していただけるところ申し訳ないのですが、主人公は一般人出身ながら悪の組織側です。おまけに現状開幕戦は内紛で、その後もいわゆる正義の味方は出番少な目というトンデモ構成です。
それでも特撮のお約束はなるべく守っていきたいとは考えています。というより主人公がそれを意識して行動するようにしようかと。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 主人公の実力はまずどのあたりで見せればよいか

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元記事:物書きへの適正について

当方自分は文章を書くのに向いてないと思っています。
理由はだいたい二つ
1) 何事にも無感動、無感想
作文を一行未満で完成とし、講義の感想?を書けといわれて30分以上居残りさせられるような人間です。無論読書感想文は鬼門、正直一人で書き上げた覚えがないです。
2) 対人能力の不足
当方中学卒業後はネット環境を含めても交友関係がほとんどありません。そもそも人の気持ちをうかがうこと・空気を読むことがまるでできず、弟の同級生が亡くなった際、その人が長期入院中だったと聞いて『どうせ誰も覚えていない』と発言するほどです。
他に、他人とはだいぶ違った思考をする点(例えば好きな人に値段をつけてといわれれば10円だか50円だかという安値をつけたり、怖いものと聞かれてペストと答えたり)も挙げられるでしょうか。
国語自体は答えればたいてい当たるほどには得意なのですが、こんな人間はアイデアをプロット投稿板に投げて他人頼みにするほうがいいんでしょうか?
それとも意地と執念だけを頼りに自分で書くことに挑戦した方がいいのでしょうか?

上記の回答(御礼)

スレ主 蛇鷲 : 0 投稿日時:

皆様温かいお言葉ありがとうございます。
どなたか一人くらい『よせよせ』とはっきり言ってくれるかと思っていたのですが、そのような意見が一つもなかったので踏ん切りがつきました。
たとえ他人がどんな気持ちでどう動くかまるでわからなくても、感性で判断するのに理性で理由づけできなくても、挙句人としてねじが三四本外れていても、とにかくゆっくりでも書きづつけて話をきちんと他人に伝わる形にしたいと思います。
最後に、当方のような人でなしの背中でも押してくれる皆様へ重ねて御礼申し上げます。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 物書きへの適正について

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元記事:BLか否かについて

コメント失礼致します。
手前勝手なお願いとは存じますが、相談に乗って頂けると幸いです。

基本的には男性の姿で過ごしているけれど、特に性別にこだわりはなく。実際に性別を気分で変えてしまうような子が男性と恋に落ちたものの、今までのように基本的に男性で過ごしている場合はBLですか?
そもそもBLとは性自認の問題でしょうか?なら別に拘りがない場合はどうなるのでしょう?

不思議に思い質問させて頂きました。
最後までご覧頂きありがとうございます。

上記の回答(BLか否かについての返信)

投稿者 読むせん : 1

あー・・・・「鮫島君のおっぱい」的な?
ザックリ感覚だと女性向に提供したいならBLで男性向きだとゲイか異性愛かな?

女性は基本「人間関係」に拘( こだわ)る傾向があります。不倶戴天の敵とかでも、敵への執着を下手な愛より深いものだとBLと捉( とら)える的な。

「セクシャリティーへの苦悩」を娯楽として喜ぶのは、だいたい女性向けです。
なのでセクシャリティーに対する苦悩があまりない作品「ストップ!!ひばり君!」なんかは男性向け。

主人公が自分の性別に苦しみ、本気で悩まないならBL扱いしなくていいと思います。
すくなくとも読者は減る。BL、GLは基本、地雷ワードですから

カテゴリー : キャラクター スレッド: BLか否かについて

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投稿日時:

元記事:取材の方法

ちょっと思ったのですが、小説の取材って具体的に何をするのでしょうか。
例えば、ちょっと特殊な舞台設定なので現地やモデルとなる場所へ行くとします。その場合、その場所のどんなところを見るべきなのでしょうか。
アホっぽい質問なのは分かっていますが、よろしくお願いします。

上記の回答(取材の方法の返信)

投稿者 みりん : 1

普通の取材であれば、取材先が「取材してほしいもの」と取材する人(ライターやカメラマンや編集、あるいはメディア)が「取材したいもの」が一致したとき、現地に行って取材することになりますよね。
例えば、「東京のラーメン100」という雑誌を作りたい編集部がいて、特製チャーシュー麺が行列になっている店があったとしたら、ライターは特製チャーシュー麺を取材しよう、と決めて(あるいは依頼があって)取材に行きます。
特製チャーシュー麺を雑誌に載せるということは、商品の写真、店の外観写真が必要だな。あとは、食レポや店のにぎわいぶり、立地などわかる範囲で調べて、プラス大将から味の決め手や制作秘話などのエピソードを聞こう。
と決めてから取材に行きます。

つまり、取材に行く前の準備段階で、どんな写真を撮るかやどんな内容の文章を書くか、インタビューする質問内容など、だいたい決めてから実際に現地に行きます。

小説の取材も、これと似た感じで良いのではないでしょうか。
実際に小説家さんから聞いた話ではないので、独自の取材方法をされる方もいらっしゃるかとは思うのですが。

要するに、取材する内容を、行く前にだいたい検討をつけてから行くということです。

例えば、京都に取材に行くなら、京都のどの寺に取材に行くか、当日のスケジュールはどうか、交通機関は何を使うか、どのルートを通って何件取材するか、取材先ではどんな写真を撮って、誰にインタビューするか、など、京都に行く前に、全部準備しておくことが悔いの残らない取材をするためには大事かと思います。
建物のスケールや立地、季節によって寒いのか、暑いのか、どんな花が咲き木が生えているのか、どんな人が住んでいるか、など、実際に行ってみないとわからないことも体験できますし、ラーメン屋の取材のように事実だけでなく、小説では大事にしたいインスピレーションも現地を歩くことで得られるかもしれません。

>その場所のどんなところを見るべきなのでしょうか。
見るべき場所、実際に体験したい場所があるから取材に行くのではないでしょうか?
ただ何となく取材に行っても、何となくの感想しか得られません。また、取材に行けばインスピレーションが湧き出たり、または素晴らしい描写が書きまくれる、なんていうこともないと思いますよ。
どんな小説を書きたいか、その小説を書くためにはどんな情報が必要か、まずはそれを洗い出して、そしてその情報を得られる場所に取材に行く。そういう流れかと思います。

カテゴリー : その他 スレッド: 取材の方法

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投稿日時:

元記事:登場人物の数について

よく、昔からお話を作る鉄則の1つとして(主人公の仲間や周りにいる人等の)、「メインキャラクターはお話に最低必要な分だけにしてなるべく減らし絞る」、と言うのがよく言われていました。しかし(例として小説でないですが少年ジャンプの漫画を挙げます)例えばワンピースやナルト、ブリーチ、あるいは僕のヒーローアカデミア、等は連載が長期になるにつれて主人公の陣営だけでも非常にキャラクターの数が増えました。これについてはいわゆる「キャラクター数を絞る」と言った鉄則の様な物には反し、今は時代が変わりメインキャラクターのヒットさせるため必要な人数等が変わり小説にも同じ事が言えるのでしょうか。例えば昔の作品だったら「スラムダンク」は5人、「幽遊白書」は4人でした。

上記の回答(登場人物の数についての返信)

投稿者 サタン : 2

バッサリ言ってしまえば、違います。
>「メインキャラクターはお話に最低必要な分だけにしてなるべく減らし絞る」
これは読者に対し、「これはどんな話なのか」「どの登場人物がどのように関係しているのか」を簡潔に表現するために必要な事。
つまり、「物語をわかりやすく表現する」という行為。
そのため、「お話に最低必要な分」というのは「書きたいものや設定に対しての必要分」ではなくて、「物語を構成するにあたってそれを表現するに最低必要分」という意味になります。
だから、「主人公・語り部」「問題を持ってくる役」「敵役など物語の障害役」の三役が最小構成。
ここに「話を広げる役」「話の進行役」などを入れて5人がよくあるのではないかと思う。
まあ、この「役」の考え方は私個人の私見でしかないけども。

この考えは、しかし別に鉄則というわけではなくて、あくまで基本や基礎といった土台になる考え方の話。
だから別に「問題を持ってくる役」は二人でも三人でもいいんですよ。
例えば『ヤッターマン』なんて「障害となる敵役」は「ドロンボ一味」すなわち「ドロンジョ・ボヤッキー・トンズラー」の三人。
で。
それで言うと、案外『ワンピース』も「役」はそれほど多くない。
例えば「ゾロ」と「サンジ」は反りが合わず相反する性格のキャラクターに見えるけど、両名とも仲間や味方がピンチのときにドンと登場して危機を回避するヒーロー役。
まあ「危機」と一言で言ってもそれは戦闘面であったり裏方であったり、その「ヒーロー役っぽさ」にはキャラクターごとの特色があると思う。
でも、「役」で言うとこの二人は「同じ役」なんですよ。
ナミとロビンも同じ役だし、ウソップとチョッパーも同じ役。
フランキーとブルックは割とどの役もこなせる遊撃役なのかな。
そう考えると、見た目ほど多くないですよね。
面白いのは、ワンピースの場合、割と「役」が固定されてるようで固定されてなかったりするところ。
どのキャラも「問題を持ってくる役」を担う場合があるし、どのキャラも「話を広げる役」になる場合がある。
そして、ゾロとサンジの例で書いたけど、同じ役なのにキャラクターに合った展開で特色を出してるので「古い方」が不要にならない使い方をしてる。

その「役」の考え方を理解した上で話を続けると、
キャラクターを絞る、つまり役を絞るというのは「物語をわかりやすくする」ということなので、言い換えると「読者が物語を理解したあと」なら、別に増やしても問題ないんですよ。
新しい役どころを増やすのもいいけど、それって一度作った「こういう物語です」というイメージを崩しかねないので、まあ割と難しい。
それよりは「ワンピース」のように一つの役を二人に三人に任せるといった形で「役」を分割して増やしたほうが、イメージを損なわずにキャラクターを増やせる。

なので、「お話に最低必要な分だけにしてなるべく減らし絞る」というのは基本的には変わってない。
ただ、それを「キャラクター」ではなく「役」と考えた場合、その扱い方はいろいろな方法があるってこと。
ヤッターマンは別にそれほどキャラは多くないけど「適役」がいきなり三人も出てくるし、主人公側も主人公とヒロインの二人のようでいて、これは二人で「主役」を担ってる。
こういう考え方自体はヤッターマンくらい古い時代からあるものと思う。
なので、扱い方が変わったわけでもない。
ただ、流行の一つとして「1役につき1キャラクター」とするよりも複数キャラクターに任せたほうがキャラクターのバリエーションも増えて賑やかになるってのもあるだろうし、特に連載モノだと新キャラってのは一種のテコ入れになるのでどんどん増やしていきたいって考えもあると思う。
流行や風潮として「キャラを増やしたほうが」というのは確かにあると思うけど、それは「基本」の「物語をわかりやすくする」という事より重要視されることでなはないと思う。

ちなみにどーでもいい私見だけど、
ナルトの場合は、確かにキャラ多すぎだけど本筋に関わる人物はナルトとサスケくらいなもので、「主要キャラ」はものすごく少ないです。
その「ナルト」「サスケ」に対し関わってくる人物が多い、というだけで、言葉は悪いけど極端に言うと、名前付きのモブが多いだけです。
ブリーチは、まあ、連載時ネットでの評判はかなりネタ扱いされてたけど、あの作者はキャラクターに関してはデザインもキャラ設計も魅せ方も、天才です。キャラクターに関してのみは。作品を本格的に分解してみないと、この人の作品のキャラはよくわからん。多分「役」というより「勢力・グループ」で考えたほうが分解しやすいと思うんだけども。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の数について

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