小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

s.sさんの返信一覧。最新の投稿順4ページ目

元記事:小説をイライラせずに読み、読ませる方法

自分は本をあまり読まないのですが、読もうとするとどれだけ内容が面白くても、途中で集中力が切れ、早く終わらないかとイライラしてきます。

文を書く時やツイッターの短文を読んでいるときにはそのようなことは起こらないのですが、これは恐らく、本を読むことが義務や勉強であるかのように感じている面があるからだと思っています。

もし、自分の勉強のために本を読む時に集中力が切れなくなる方法があれば教えてください。
また、自分の書いた小説で読者に同様の印象を持たれないようにする方法があれば教えてください。

上記の回答(小説をイライラせずに読み、読ませる方法の返信)

投稿者 s.s : 0 投稿日時:

既にたくさんの方が回答しているので、私の答えは蛇足かもしれませんが、書かしていただきます。
本を読む以外にやることがない状況を作ることが、本をイライラせずに読む方法かと思います。
例えば、本だけを持ってどこかに行き、そこで本を読むと私は集中して読むことができます。
本を読む際にイライラしてしまう理由の一つは、本を読む以外にやりたいことがあり、早くそれがやりたい、本なげぇーな。と感じてしまうのが原因です。
なので、本を読む以外やることのない環境を作ると良いと思います。
それと習慣化もいい方法だと思います。毎日、一ページは本を読むと決めれば、そのくらいはやってやるかと読む気が湧きます。
個人的にはイライラするなら次いつ読むかを決めて、本を読むのをやめるのがベストかと思います。
それで、読者をイライラさせない方法としてサタンさんの言った、展開を早くするのはとても有効だと思います。
もう一つ、サタンさんがすこし触れていましたが、展開に興味を持たせるのもいいと思います。これは小説ではないのですが、Dr.stoneという漫画は序盤で全人類が石化します。すると、見てる側からすればなぜ石化したのか物凄く気になります。そして、早く先を読みたいという衝動が生まれます。
しかし、一つの謎で十万字を突っ切るのは不可能です。中盤だれてしまい、読者は「この謎全然解けねーな、引き伸ばしすぎだろ、言われてみればこの謎が解けたところでどうでもいいわ」みたいになり、読むのをやめてしまうので、大きな謎に付随するように小さな謎を展開し、こまめにその謎が解けていけば読者は適度にカタルシスを得て読むのをやめないと思います。
何かのお役に立てれば幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 小説をイライラせずに読み、読ませる方法

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元記事:小説の執筆ペース

こんにちは。

当方小説を描いて、全力の集中力が持つのは大体2000字程度です。
内容と次の展開と読みやすさの3つを意識して、かなり丁寧にやるんですけど、けっこう禿げ上がりそうなストレスを感じます。
というのは、小説を書きたいというモチベーションはかなり高いのですけれど、望みのシーンまで上記の通りのクオリティ(内容と次の展開と読みやすさ)で走り切るのは無理で、話の半ばで息切れして休憩せざるをえなくなるのですが、まだやりたいことをぜんぜんできてないので不満が残ります。
それでもしかたないのでそのペースの繰り返しで進んでいくのですが…

当方はペース的にこんな具合なのですが、皆さんはどういった感じですか?
他の方のやり方など、聞いて参考にしてみたいので、教えてください!

上記の回答(小説の執筆ペースの返信)

投稿者 s.s : 0 投稿日時:

一日一万字書く作家さんもおられるそうですが、私の調べた範囲ですと一日二千字は平均的な執筆スピードだと思います。
因みに私は三十分に五百字程度のスピードで書いております。大体二時間から一時間半で集中力が切れてしまうので、私のペースも粗方平均と言えるでしょう。
執筆とはマラソンみたいなものなので、計画を立て、一定のペースで走り続ければ、バテることはないでしょうし、完走した際の達成感は無類でしょう。
お役に立てたら幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 小説の執筆ペース

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元記事:一人称と固有名詞の表記ゆれ

どうも如月千怜です。今回はかなり久しぶりに文法のことで相談があります。(正確な時期は覚えていないけど、多分一年以上していなかったはずです)

今回相談させてもらいたいのは表記ゆれについてです。
先日私が頂いた感想にこのようなものがありました。
「カタカナの固有名詞が連発して鬱陶しい。同じ単語を連続して出さないで欲しい。出すなら表記を変えるくらいの工夫をして」
こういったご意見なのですが、これは一人称の地の文に寄せられたものです。
ただ私はこの意見を納得できませんでした。
私は「一人称の地の文で表記ゆれをするべきではない」と考えているからです。
事実この部分は多くのウェブページでも同じことが書かれていました。だから私はこの主張を支持しています。
ところがこのようなご意見をする方がいると言うことは、他に同じ考えを持つ人がいる可能性もあると思うのです。
一人称メインで書いている方はどうお考えでしょうか?

上記の回答(一人称と固有名詞の表記ゆれの返信)

投稿者 s.s : 5 人気回答! 投稿日時:

私の理解力が低いのか、質問の意図を誤解して答えている可能性があるので、読み飛ばしていただいても結構です。
それで、一人称だろうが、三人称だろうが、表記は統一するのが一般的です。
読者さんが言ってるのは、恐らく同じ単語が高頻度で使われているから、鬱陶しいと言う意味です。
シャムさんのゾッ帝はご存知でしょうか、あの作品は代名詞を使わずに書いているので非常に文章が読みにくいです。
シャムさん曰く、コンテストの文字数を達するため、長い単語を「それ」や「あれ」とかに略さずにそのまま、何度も書きます。
恐らく、如月さんの作品でも同じことが起こっているのではないでしょうか?

例文、俺はライフルを構えて、ライフルを構えたままターゲットに近づき、ターゲットにライフルを向けた。ターゲットはライフルに驚いたのか目を丸くする。俺はライフルの引き金を引くと、ライフルの銃口から弾丸が発射され、ターゲットの胸を貫く。

みたいな文章です。流石にこれは誇張しすぎですが……
何かのお役に立てれば幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 一人称と固有名詞の表記ゆれ

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元記事:設定・プロットの収拾がつかなくなり、物語が書けない

こんにちは。ここに何度も質問しているため、質問しづらいわさびです。
小説を全く書けないことはなくなりました。
そんなに好きというほどではないのですが、小説を読むようにもなりました。

タイトル通りです。良さそうな設定をメモしていっても、肝心の物語にはあまり関係のないものです。
また自分の中で強いこだわりがあり、お気に入りのキャラクターは強いほうがいいという中二病を発症しています。それも収拾がつかない一つの要因です。
最初にプロットを決めて、肉付けしていってプロットがおかしいと感じ、またやり直したりということをやっています。
どうか回答よろしくお願いします。

ちなみに水戸黄門のパロディで習作を書いて?と仰られたことがあり、既存の好きなキャラクターでやろうとしても、できないというかやる気が起きない状態です。
現代日本の書きやすいようなオリジナルものも、途中まで書き上げたんですが、完結できませんでした。

上記の回答(設定・プロットの収拾がつかなくなり、物語が書けないの返信)

投稿者 s.s : 1 投稿日時:

プロットの練りが甘いのだと思われます。
小説は書く前から良し悪しが決まるのだとどこかで見ました。プロットの時点で作品の八割は完成していると言っても過言ではありません。
わさびさんがどのようなプロットを書いているのかは定かではありませんが、タイトルを見る限りでは、プロットを書いても後付け設定優先の法則のまま、執筆中に思いついた設定を作品に押し込むから収拾がつかなくなるのです。
対処法はプロットの精度を上げる、不確定要素の排除、ここは執筆中に考えながら書こうと思わずに本文に書く情報を全てプロットに落とし込むべきでしょう(極端な話ですが)
もし、これほどにもないほどプロットは煮詰まり切っており、それでも脱線してしまうのなら、とにかく、プロット通りに書くことに専念しましょう。
それで、プロットがおかしいと思うのは、正直、知識、練度不足かと思います。小説を読むばかりでなく、ドラマや映画も見るようにするといいでしょう。ただ見るだけではダメです。描写されるシーンの意味を考えて見て、もし、見た作品が面白かったら面白かった理由を、面白くなかったら面白くなかった理由を考えましょう。
そうして、物語の構造を理解していけば、プロットで行き詰まることは少なくなるかと思います。
細かい設定などを扱うのは案外難しいのです。オバロみたいな設定お化けはいいですが、初めのうちはひとつだけ重要な設定を作って、それを主軸に話を作ると分かりやすくなると思います。あれもこれもで詰め込みすぎるのは良くありません。
とりあえず、作品は完成させることが重要なので、たくさん書いて数を積むのが、遠回りに見えて一番の近道なのです。地道に頑張りましょう!

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 設定・プロットの収拾がつかなくなり、物語が書けない

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元記事:登場人物の数について

よく、昔からお話を作る鉄則の1つとして(主人公の仲間や周りにいる人等の)、「メインキャラクターはお話に最低必要な分だけにしてなるべく減らし絞る」、と言うのがよく言われていました。しかし(例として小説でないですが少年ジャンプの漫画を挙げます)例えばワンピースやナルト、ブリーチ、あるいは僕のヒーローアカデミア、等は連載が長期になるにつれて主人公の陣営だけでも非常にキャラクターの数が増えました。これについてはいわゆる「キャラクター数を絞る」と言った鉄則の様な物には反し、今は時代が変わりメインキャラクターのヒットさせるため必要な人数等が変わり小説にも同じ事が言えるのでしょうか。例えば昔の作品だったら「スラムダンク」は5人、「幽遊白書」は4人でした。

上記の回答(登場人物の数についての返信)

投稿者 s.s : 0 投稿日時:

私は島の人さんが例に挙げた作品を一つも読んだことはないのですのであしからず。
それで、例えばアンパンマンは世界一キャラクター数の多いアニメとしてギネスブックに乗ったことがありますが、アンパンマンは基本的にアンパンマン、バイキンマン、ジャムおじさんとバタコさんがいれば回ります。
このように、絶対必要なキャラと、作りたい話に都合のいいキャラクターを組み合わせて話は成り立っているのです。
長期連載作品は自ずと話の数も増えるのでキャラも増えるのです。なので、キャラクターの適正人数は昔から変わってないと思われます。
ここで反対的な例を出すと、銀魂なんかがそうです。紅桜篇などでは覚えてる範囲で十人やそこら程度の数のキャラが出てきます。これは島の人さん的に言えば鉄則から逸脱していると言うことになると思うのですが、では、何故、キャラの数を絞らなくてはいけないのかを考えてみましょう。答えは、話をわかりやすくするためです。
極端な話、何十人も何百人もキャラクターを出してもいいのです。ただ、その人数のキャラをさばききれればいいのです。さばききる自信がないのならば、キャラクターは五人とかそこらに抑えるべきでしょう。
重要なのはキャラの数ではなく、読者が理解に苦しまないから否かです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の数について

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現在までに合計48件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全10ページ中の4ページ目。

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元記事:作品を完成できない。駄作を書く勇気がない。

初めまして。チンチラと申します。
タイトルの通り、2年間ほど作品を完成させることができず、非常に悩んでおります。

書けない理由をネットで探し回ってみたり、ラノベ研究所のスランプ克服法を見て回ったりもしたのですが、何故か書けないし、思いついたアイデアを面白いと思えません。

私の中でメンタルブロックが働いているなと感じます。
書こうとすると、これは面白くないから、完結していないから、ネタのオリジナリティがないから、など色んなことが頭によぎって苦しいです。
理想が高すぎるというのは重々承知しています。何で自分に下手でもいいから完成させる勇気を持てないのか分からなくて悩んでいます。

1番悩んでいるのは主人公です。
主人公に魅力が全く感じなくて、サブキャラばっかりが頭の中で勝手に動きます。
主人公だけが、なんだか、ありきたりというか、惹きつける要素がないというか、自分でもよくわかりませんが、好きになれません。

このままだと書けない状態を切り抜けないと考えましたので、掲示板に書き込みをいたしました。よろしくお願いします。

上記の回答(作品を完成できない。駄作を書く勇気がない。の返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1

早速訊いちゃいますが、あなたはどんな人になりたいですか?
仕事や勉強がめちゃくちゃできる人? 運動神経抜群のイケメン? 天才プロゲーマー? どっかの国の王様?
……まぁ、細かい中身はどうでも良いんですけど。
でも「好きな主人公を書く」って、要はそういう事でしょう。
自分の理想の人間を主人公にしてやれば、そいつの事を大好きになれるはずです。理想の人間すら嫌いだなんて言う人はいないですから。

あと、これはあくまで僕の経験なんで、参考になるかは微妙ですけども。
(そもそも僕自身の創作論でしかない)
僕が最初に書いた小説は、はっきり言ってとんでもない出来栄えでした(悪い意味でね)。
厨二病全開で、知識なんて全然ありゃしない神話を題材にして、とにかく自分の好きなものを好きなだけ詰め込んで…………もはや作品とは言い難いレベルです。
だって、当時はそれが「作品」だなんて意識はありませんでしたからね。
でもだからこそ、一切躊躇無く書けて、次も楽しんで書けて、どんどん書き方がわかってきて、今もずっと書いてる訳ですよ。
良いものを作ろうとしてるけれど、全然良くならない、だから好きにもなれない…………質問者様は今そんな感じだと思います。
はっきり言って、最初は良いものなんて書く必要は全く無いし、そもそも初めから良いもの書くだなんて、絶対に無理です。
それなら、とにかく大好きなものを詰め込んで、とにかく創作を楽しむだけ楽しんじゃいましょうよ。
小説書くのが楽しそうだと思ったから、書こうとしているんでしょう? ならその気持ちを忘れないほうがいいですよ。スランプに陥っても、初心に帰れば案外なんとでもなります。
創作って、根本的には楽しんだもの勝ちですからね。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 作品を完成できない。駄作を書く勇気がない。

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投稿日時:

元記事:主人公の過去描写のタイミング

主人公の過去を描写するタイミングについて質問があります。
主人公の目的や考え方に関わってくるので必須なのですが、物語の途中で入れることが難しそうです。
このような場合、最初に主人公の回想を入れるのはアリですか。
ご教示いただければ幸いです。
また、最初に入れるとしたら、何ページくらいに抑えるべきですか?

上記の回答(主人公の過去描写のタイミングの返信)

投稿者 あざらし : 1

お悩みを解消するために。
まずは『主人公の過去話を挿入するタイミング』で悩んでいるのではなく、『物語の始め方』と『構成』の問題だと認識された方が良いように感じました。
そもそも全ての物語は、クライマックスである物語のピークを主体にすれば、冒頭は過去話だと見ることもできます。
つまりは主人公の過去話だと感じてしまう時点で、冒頭が物語から地続きにならずに浮いてしまっているのかも知れません。
主人公という、ひとりの人間の人生に影響を与えるほど大きな出来事で、物語に必須ならば、それは見せ方の問題で、本来読者のハートをつかみ取るエピソードになるはずです。
”おそらくは”と付け加えますが、kwsrさんの質問を読む限り、ご本人も構成として『なにかおかしい』という直感が働いていらっしゃるようですし、おそらくそれは間違いないのだろうと思います。
(これより以下は細かい説明ですので、必要ならばどうぞ)

仮に物語の開始時点が『主人公10歳』
物語の本編が『主人公17歳』だとしましょうか。
この場合、小説を冒頭から読み進める読者から見れば、本来過去話ではなく単に時系列に並んでいる出来事です。

一方、物語途中に挿入すると、これは疑いようもなく過去話になります。
主人公が語り出せば女々しい印象をつけてしまいかねませんし、もし芯の強いヒーロー然とした性格なら整合性がとれなるかも知れません。
こういった転び方をすればシーンとしても、物語としても浮いてしまいます。

主人公10歳時点でのエピソードに読者のハートをグッとつかみ取るだけのパワーがあるならば、冒頭に使用しても全く問題なく、むしろ古典的なパターンです。
手垢のついたやり方ですが、時間の乖離、エピソードと本編の接着剤は『――それから○年後』というやつですね。

方法をいくつかあげておきます。(極力ネタバレは避けますが、気になる方は読まないでください)

現在までを時系列できっちりと並べるのは、とくに映画で使いやすいパターンですが変化球として使う方法もあります。
例えば【園子温監督:愛のむき出し】
主人公の子供時代、母親がお祈りの最中に妙な咳をするシーンから始まり『母は、僕が小学生のときに死んだ』というナレーションから、(本編主人公視点で)これまでの半生で印象的だった出来事を振り返り、今日を作り出している人格を炙り出すというやり方です。
この映画は変化球の連続で、映画文法をことごとく崩していくので参考になるのではないでしょうか。
三人の主要人物の半生を、現在の一点に収束していき物語本編に点火させる方法は映画的ではありますが斬新かつ印象的です。

小説で変化球ならば【山田宗樹著:嫌われ松子の一生】
新聞記事(直近過去)で始まり、甥の手によって(現在)、松子という女性の生涯(過去)を炙り出す、という構成になっています。

物語本編の主人公が過去を振り返る方式で始まるならば、たとえば【桜庭一樹著:少女には向かない職業】
引用~ 
中学二年生の一年間で、あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した。夏休みにひとり。それと、冬休みにもうひとり。
~引用終わり
極めて小説的な書き出しですし、読了すれば冒頭との絡みが参考になると思います。
キャッチーな冒頭で、最低限の決まり事、おおまかな小説のジャンルも語っていますし、短文でありながら『あたしの現在年齢』『あたしの名前』『時間の開きから計画性殺人の予感』という情報量もあります。
過去そのものが本編であり、現在の”あたし”は本編から見れば未来という位置づけですので、ひとりの人間を決定づける出来事の大きさ、エピソードの大切さを逆説的に読めるかと思います。

まるっきり過去エピソードで始めるなら【秋山瑞人著:龍盤七朝 DRAGONBUSTER 】
引用~
遠い昔、老人は”竜”をみたことがある。
~引用終わり
この後、厠から這い出てきた糞まみれの女が砦の一群を双剣で壊滅させるエピソードへと続くのですが、回想シーンである移ろいゆく記憶をエピソード内での時系列の揺れを利用しつつ、事件後の老人の半生の片鱗を見せながら、年老いても決して忘れることのない強烈な印象が生々しく想起されます。
主人公の過去ではなく、つまり視点移動のある小説ならではですが、物語の根幹である”竜”を読者に強烈に印象づけることに成功しています。

いくつか例を交えましたが、読者の興味を引きつけ、物語の推進力に成り、読者へのサービスになるならば、過去話から始めることには全く問題を感じません。
例に出したのはごく一例で、やり方は先人が作り出した方法だけでも色々ありますので、物語全体を見渡し、構成として最も行かせる方法を考えてみてください。

最後になりますが、気になったことを。

>主人公の目的や考え方に関わってくるので必須

この点です。
――主人公の目的
――主人公の考え方
どちらも過去話に拘らずともエピソードを利用し、物語中のリアルタイムで語れることです。
『過去話は出てこないが、キャラクターの半生が人格を通してぼんやりと見える』
これは小説は無論、漫画でも映画でもプロ作品では普通にやってます。全くやってないのは三流の監督と脚本家が、数字を取れるタレントを使って撮る盆暗ドラマぐらいです。これは制作者がポンコツであるが故に、そうとしか造れないパターン。
もうちょっと追求すると、家事をしながらでも見た気になる(させる)テレビドラマで意図的に使われる手法、要するに頭を使わずとも満足感を与える必要があるならば『直接的に伝わりやすく』することは決して否定しません。
それはそれで、制作者が意図的に使う立派なやり方です。漫画だとヤング誌では少なく、少年誌によく使われます。
代表的には【吾峠呼世晴著:鬼滅の刃】が過去話を組み込んだ成功例ですね。敵側の事情も読者に伝えることが売りのひとつになってます。
目新しい手法ではありませんが、あそこまで徹底すると斬新になってしまうという好例ですし、印象が強いだけに下手に使うと『鬼滅っぽさ』が匂ってしまいかねないほど強烈になってます。

一方、直接的に伝わりやすくする手法に対して、想像させることで伝える手法。
こっちは物語から撤退しない、言い方を変えると物語を楽しませる以前に収益を得ているメディア、映画も小説でもスタンダードな方法。
手っ取り早くは金獅子賞だとかアカデミー賞、ドラマでもなじみ深いところだとエミー賞、こういった作品は軒並みそうです。

で、ライトノベル的な小説の場合、どちらもあります。
ライトノベルでヒットを飛ばす作品だと、直接伝える部分を抑え気味に、伝える場合はサービス重視の感、より読者を楽しませるためが多少強いでしょうか。
これは小説というジャンルにある以上、もともと読者と想像を切り離せない部分が手伝っていると思います。

見せ方を熟慮され工夫を見せられるならば、良い悪いではなく、どちらが相応しいのかはkwsrさんの筆致と作風で決定されるて良いかと思います。
長々と書きましたが、疑問を感じたら、そう感じた己の感性を信じ、逆説的に洗い出し、新たな手法を開発するというのは、クリエイターの常套手段です。
執筆頑張ってください。応援いたします。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 主人公の過去描写のタイミング

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元記事:小説の分類について

こんばんは。
魔法の暴走の結果、世界の結界に一ヶ所穴ができてしまい異世界人が来るようになった街(実在する場所)が舞台です。時代は現代。
異世界人である主人公が就職したのは出張心霊研究室で、実際にある施設に出張して心霊現象を調査するのが仕事です。
異世界人は公的施設でも働けるくらいには世の中に馴染んでいます。
こういった、実在するものと現代とファンタジー要素が入り混じっている世界観の場合はどういった分類になるのでしょうか?
ご教授お願い致します。

上記の回答(小説の分類についての返信)

投稿者 サタン : 3 人気回答!

ローファンタジー。
とはいえローファンタジーは定義が曖昧で範囲が広いので、現実を舞台にファンタジー的な要素があればローファンタジーと言えてしまうので、そっから話の雰囲気とかでジャンル分けされたりする。
和風な雰囲気が強くミステリ要素があれば伝奇ミステリとか。魔法が裏世界の話じゃなく表に知れ渡ってる世界観ならストレートに現代ファンタジーとか。
もともとそういうジャンルがあるわけではなく、物語の雰囲気や大本のジャンルや舞台の特徴なんかを組み合わせて「こういう感じの中身です」というレッテル貼りをしているだけ。
似た特徴の話が多ければ、やがて定着して「現代ファンタジー」というジャンルとして認識される。
なので、一番広く見れば ローファンタジー で、話の内容や雰囲気次第でまた別の呼ばれ方をする。
聞く限りでは現代ファンタジーじゃないかな。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 小説の分類について

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投稿日時:

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。

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