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バランスの良い「なろう系」の主人公にしたい。の返信の返信

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バランスの良い「なろう系」の主人公にしたい。の返信(元記事)

 ああと、補足です。
 『石をキャベツに変える』事は出来ないのに、『レタスをキャベツに変えることが出来る』のが謎だった、という話。他にも『価値の低いものを価値の高いものに~』とかのように、『価値観』に対して主観性が発生すべき案件に対しての線引きがある――つまるところ、『チート能力を与えた神の価値観』が理解できなかった。

 『適当な石→金』と『銀→金』で消費エネルギーの差が出るのもすごい不思議。『金や銀に価値がある』ってのは人間の価値観だし、そもそも鉱山分布などの影響で一定程度社会が発展するまでは『金より銀の方が勝ちが高い』って地域もあった。価値なんてのは、用途次第で生まれる主観に過ぎない。
 日本の一部地域では、それこそ『黄金の国』と呼ばれたように金山によって発展した地域もあるし、そういった個所ではそれこそ『金より鉄の方が価値がある』時代すらあった。金は装飾品としてならともかく、日用道具の加工には向かない。

 あと、『大木を丸太にする』ことと『金を鉄に変える』ことを同列に書かれているけど、そもそも論を言えば『金と鉄は全然別の元素』なので、質量保存の法則その他的に言えば、根本的に掛かるエネルギー量に一万倍じゃ効かない積差が出る。

 そういう意味で言えば、『複数の物を作ることはできない』とかも割と謎。時計や銃が作れる以上、『複数パーツで構成されるもの』は製作可能なんだろうけど、例えば天秤のような『同じ皿が二枚付いているもの』をどうカウントするのかも問題であるし、理屈の上で言えば『銃弾を六個作る』事は出来ないけど『銃弾が六個入った弾倉を作る』事は出来るわけだ。
 応用していくと『小銭がいっぱい入ったお財布』『食器を満載した食器棚』『湖の水を丸ごとお酒に変える』なんかも『複数パーツで構成されるもの』と解釈できなくもない。勿論無理だろうけど、要するにね『例外項目』に穴がありすぎるのさ。

 俺が文句を付けたかった点、つまり『キャベツはアブラナ科、レタスはキク科』と言ったのは、『理論的破綻が大きい』って話なのよ。
 順番に難癖付けるね。『難癖』とわざわざ言うのは、論理的におかしいって話なんだけど。 

①~④『無から有を~』『生命を~』『若返らせたり~』の項目は、宗教的なアレなので問題はないでしょう。

項目①腕時計や拳銃、機関銃、ロケットランチャー。
  この項目が多分一番の問題。『複数の物質の組み合わせ』『複数のパーツの組み合わせ』『複雑・精密な構造』の三点を兼ね備えていて、他の事項における例外項目を『え、銃が作れてなんでこれが出来ないの?』って事態にしている。
項目②椅子や机などの家具。ミシンは可。
  ミシンは明らかに項目①レベルの複雑な道具だし、ほぼ100%『ゴム(石油化合物)』を使っているので、色んな意味でオーバーテクノロジー。正直、ロケランの方がまだ程度の低い技術ともいえる。いすや机についてはまあ良いんだけど、例外項目組にいくつか『どうして無理なの?』っていうのがある。
項目③単一の物質同士の変換。(鉄を銅に、銀を金になど)
  ここの例示自体は良いんだけど、前述にあった『石を金属に変換する』とかはどういうことか理解できない。『石』っていうのは複数の元素の化合物であるし、それを『単一の物質』とみなせるのであれば、『石をチョコレートに変える』ぐらいの事は出来ても良いと思う。
  『単一の物質』ってのが何を指しているのか分からないけど、『キャベツ』も『石』も単一の物質なんだよ。『キャベツは裂けば葉っぱごとに分けられる』のと同じように、『石は割れば二つの欠片と無数の砂塵になる』だけです。ルール的な厳密性を求めるなら、『単一の元素で構成される物質の塊』くらいまで縛らないと、意味が無い。
  宗教的なアレコレを除けば、『馬の死体』とかも単一の物質ですからね?
項目④荷車や馬車の荷台。(大型だが、構造が単純な物)
  まず正直、『大型』の区別がよくわかりません。『自分の体より大きいものは作れない』ぐらいならルールとして認められますが、それにしたって(小説内に書くかはともかく)『質量保存則依存』にするか『体積依存』にするかくらいは決めておいた方が良いかと。
  また、『構造の単純さ』の基準も不明です。異世界側の技術を基準点にするなら、項目①の腕時計や銃が作れるのはおかしいですし、現実世界側の技術を基準点にするなら『飛行機の姿勢制御コンパス』みたいなものは構造自体は単純です。何に使うかって? 未熟なドラゴンの背中に乗せてやれば空を飛ぶ練習に使えますよ。
項目⑤家を、砂や紙に変える。(材料自体は大きいが、変換先の物が単一で価値が低いから)
  まずね、『紙』ってとんでもなく高価なんですよ? 転移系チートものとかで、よくコピー紙が有難がられますが、正直、和紙だろうが羊皮紙だろうが高値が付きます。なんでかって言うと、文明がある程度発達するまでは『食べる事の出来ない作物を育てる』事はクソほどの贅沢です(羊皮紙についても、衣服に使った方がナンボかマシ、というのが価値観です)。で、それを更に手間暇かけて加工すると……。金持ちの道楽にもほどがあるレベルです。
  平安時代に納税などで使われていた木簡って知ってますか? わざわざ紙を作らずとも、適当な木片や石板にだって字を書くことはできます。だから、当時紙を使えたのはほんの一部の貴族だけだったんです。
項目⑥液体の入った瓶など、中身を伴う容器。
  さっき指摘した点でもありますが。『銃弾を六個』作ることは出来なくて、『銃弾が六個入った弾倉』は作れるわけです。また、この場合に『お酒』や『お酢』を作ってしまうと、細菌を生成したことになって『動物を生み出してはいけない』ルールに抵触しかねません。更に言えば、『加熱処理済みの発酵食品』も作れますが、食品を作る過程で細菌や酵母が必要になる以上、『生物の自然な流れに影響を及ぼし』かねないのは事実です。
項目⑦複数の混ざった物質を単一の物質に変化させる事(ただし、かごに入ったばらばらの果物を、かごごと変換する様な事は出来ない)。
  この時点で、項目⑤は不可能ですね。『家(柱や壁などのパーツの塊)』ですので、ルール違反です。①と②も正直微妙です。『適当な石を拳銃に変える』ことが許容されるルールならともかく、多分『拳銃に変換するには複雑な物質が必要』なはずなので、かなり怪しい。
項目⑧形を変えて変換すること。
  これはまあいいでしょう。っていうか、これが出来ないと①②④あたりはそもそも不可能です。

 さて、前半戦終了。後半戦、『禁止事項』の問題点に移ります。
項目①家(構成するパーツが複雑で、材質もそれぞれ違う為。そして大き過ぎる)。
  さっきも書いたことですが、大きさの価値基準を出しましょう。後、材質がバラバラ・パーツの複雑さについては『腕時計(バネとギア、フレームは基本的に別の金属。他にも表面ガラスと、場合によってはクォーツが必要。ギアが複雑に絡み合った仕組みが必要)』と『ミシン(材料にゴムが含まれるうえ、フル金属製だと重くて持てないからプラスチック・木材パーツが必要。その上で、数十種類のギアを使い、運針の仕組みなども厄介)』などのオーバーテクノロジーが実現していて、家如きを『複雑』という理由が理解できません。
項目②自動車(余りに構造が複雑な上に大型)。
  ミシンと鉄砲が~略。大型の基準が~略。なお蒸気機関自動車なども存在した時代があり、その場合仕組み自体は『沸かしたお湯の湯気でプロペラを回し、それをギアで変換してタイヤを動かす』レベルまで簡略化が可能。それこそ『Dr.stone』とか読めばわかるけど、構造自体はミシンよりも単純。鉄砲は……穴と棒と弾だし。
項目③大砲などの重火器(②と同様)。
  えっとね、大砲っていうのは『デカい金属の筒』と『火薬』と『弾』があれば成立する物なんだけど……。構造的に言うと、『天秤より簡単』レベルです。金属の棒に横穴と縦穴空ければ完成すっからね。
  大きさの問題については基準は好き勝手に決めていいですけど……。『直径三十センチ、穴の直径十センチ、砲身六十センチ』とかでもアホみたいな威力出るんですが、『大きい』って何ですかね? っていうか、大砲無理なら机や椅子がまず無理だよ。
項目④建物の一部だけを変化させる事。なぜなら、家は全体がつながっているので、能力が全体へ及ぶ可能性がある(家の壁や柱だけを直したり、壁に穴を開けるなどは無理。ただし、ドアや窓は修理可能)
  まず、建物は全体に影響を及ぼすこと自体出来ないんじゃないっけ……? で、その上でなんだけど『ドアや窓を修理可能』って時点で、能力使用者が好き勝手に『パーツ分け』を認識できることになる。『柔軟な発想が出来る主人公』なら、『家の壁』ではなく『ただの板』として修理するくらいの事は出来るよね?
  あと、パーツ解釈理論を飛躍させれば、『自動車のパーツ』をそれぞれ生み出して組み上げるくらいの事は出来るはず。ルールが雑です。
項目⑤単一の物を複数の物に分けて変換する事(砂を半分づつ砂金と砂鉄にしたり、1本の木を4つの椅子にするなど)。
  弾倉などを例にして突っ込んだ奴ですね。まあ別に『砂を半分に分けてから、それぞれ砂鉄と砂金に変換』すれば良いだけなんですけど。あと、『砂』って複数の物質カウントじゃないんですか? 液体は?
項目⑥人間を砂に変えるなど、生物を無生物にする事。
  これはまあ、問題ないです。以前に書いた通り、『殺菌処理済みのお酒』とかを生み出せるのかは気になりますが。
項目⑦生物を一から作る事(無生物を生物にしてはならない)。
  問題は無いでしょう。『腹に穴が開いた人』とかを治療した時に腸内細菌がどうなるのか気になりますが。
項目⑧生物(動物)を違う種類に変える事(犬を猫にする、象を牛にするなど)。
  これは大問題です。生物って何ですか? 例えばですが、スーパーで売っているネギや大根などを畑に植えると、結構高い確率で根を張り直してそっからまた伸びることが有ります。収穫済みの野菜の大半は、実は『生きて』います。
  この場合、彼らについては『動物の冬眠/仮死状態』に近いという捉え方をする人も多いです。貴方の能力においては、『冬眠状態の熊』を『仮死状態のクマムシ』に変換することはできますか? それが出来ないなら、『キャベツ』を『レタス』にすることも不可能だと思います。
  また、種子・果実の類も見方を変えれば『卵』でありこれもまた『生きて』居ます。『生まれる前』と考える人も居ますが、貴方の神は『生まれる前の命を勝手に作り変える事』を良しとしますか?

バランスの良い「なろう系」の主人公にしたい。の返信の返信

投稿者 大野知人 投稿日時: : 0

 続き。っていうか、締め。

 さて、その上でもう一度言いますが、貴方には知識がまるで足りていない。『大砲の構造の簡単さ』とか『ミシンの構造の複雑さ』とかもそうだし。
 『実在する植物を作り換える』っていう事が、禁則自体に対してほぼほぼ『動物じゃないから、まあいいよね!』って言っていて、じゃあそもそも『動物を作り替えちゃいけない理由って何よ?』っていうレベルだし。

 『単一の物質』なんて言っているけど、基準点は元素でも質量でもなく、主観。
 その上でさらに、『価値の高いものと低い物に対して相対的にSP消費量が影響を受ける』だ? 価値観っていうのは、それを何に使うかとか、その社会がどういう状況にあるかによって影響を受けるものです。

 ちなみに、錬金術において金を生み出そうとした理由の中については、『金はあらゆる酸からの腐食を受け付けず、それゆえに完璧な物質とされていた』という時代背景があるからで、装飾品としての価値の高さは重要ではない。
 貴方は金木犀さんに対して、錬金術について『価値の低い物から価値の高いものを生み出そうとした』と言っているが、それは結果的に『金の保存性の高さが、価値を高めていた』だけにすぎず、当時の錬金術における科学性をまるで理解していない。
 錬金術の本質については、古代エジプト・ギリシャ・インド・中国それぞれに仕組みが違うし、内包していたものも別々だから細かく語らないけど、当時の錬金術師たちが『偽札を作る』ようなつもりで金を作っていたわけではないことだけは確かだ。
 それが薬学であれ、物質の本質を探ろうという学問であれ、加工技術のための学問であれ。彼らが金を生み出そうとした事にも、当時の人々が金に価値を見出した事にも、ちゃんと理由があって、事情があるんだ。

 『価値のない物から価値のある物を生み出そうとした、いわば海老で鯛を釣る様なこと』なんて馬鹿にしたような言い方はやめて頂きたい。貴方が何を創作しようと自由だが、歴史を例に人に話をするなら、先ずは歴史を学んでくれ。

 閑話休題。
 とにもかくにも、貴方が作った『チート』は禁則事項が穴ぼこだらけで、しかも仕組みの複雑さに反して、色んな問題を抱えまくっている。正直言って、『特に例外なく、何でも作れる』方がまだマシなレベルです。もう少し考えてください。

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