書いた小説を「読めない」と言われてしまったの返信
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書いた小説を「読めない」と言われてしまった(元記事)
才能なくとも
書かなきゃ生きていけないのです
甘粕です。
私は過去に120本程、作品を書いてきました。(今書いているのも含めると、数はもっと増えますね)
この掲示板には常々お世話になっていますが、ライトノベル志望ではありません。どちらかと言えば純文学です。(良質なサイトがここしかない)
ラ研にいる方に、貴方の作品の中で「読めない」作品があった。最終話まで目を通したのに。そしてそんな感想を述べたのは、貴方が初めてだと言われてしまい、大変自信を失っています。
過去の質問に書いてある改善点も上手く咀嚼し、身に出来ていない事に非常に焦りを感じ、また駄作量産機で人の時間を無駄にさせてしまった事や学習速度の低さが憎くてしょうがないです。
今は長編ではなく短編でリハビリをしようと考えています。
改善点、
こうすればいいよという意見は
すでに頂いているのに
上手く克服出来ないのは失礼ですよね。
克服したいのに上手く飲み込めない。
言われている事が分からない。こういう時はどうしたら良いのでしょうか。
改善点
・初め取っつきやすいのに、
中盤思考垂れ流し、終わりはパッとしない
・背景描写が出来てない
・ストーリーが理解できないものがある
の三つです。
一瞬筆を折ろうかとも考えたくらいなので
お手柔らかにお願い致します。
今は世に出ている創作物全て、楽しむ事が出来ません(自分と比較してしまう)
書いた小説を「読めない」と言われてしまったの返信
投稿者 あざらし 投稿日時: : 1
何本か読んできました。
感想の前に、
>身に出来ていない事に非常に焦りを感じ ~中略~ 学習速度の低さが憎くてしょうがないです。
それでいいです。
なーんも間違ってません。
ご自分の力を出し切ったのですよね? その上で自作に納得できないからこそ伸びるのです。現段階で「俺の小説を理解できないヤツが悪い!」なんて心持ちになると、もう伸びしろはありません。そんなのは爺になって孤独死寸前にやればよい。
仕事柄多方面のクリエイターとつきあいがありますが、第一線で活躍しているプロにはいくつか共通した特徴があります。
○ 感想に素直に耳を傾ける。
○ 感想は、第一義に自分を客観視することに利用する。
○ 感想を咀嚼し、飲み込んだ後に自分のオリジナリティを殺さないよう取捨選択する。
とりあえずは、この三つを意識されればよいです。
あと、ご質問にある、
>書かなきゃ生きていけないのです
病的に好きだと受け取りました。
そうであるならば、これは創作を幸せにするための武器です。
とても優れた資質ですのでバンバン書いて下さい。
繰り返し書く以上に上達する方法はありません。
一方でちょっと心配なのは、
>今は世に出ている創作物全て、楽しむ事が出来ません(自分と比較してしまう)
比較なんかしてもしゃーないです。
そんな婚活に血道をあげる三十路オンナみたいな行動はやめなはれ。
おもしろさ、というのは他者と比較してどうこういうものではありません。本質的に読者にとって”おもしろい”は何本も存在します。
甘粕さんが目指すべきは、何本も存在する”おもしろい”の一本に仲間入りすることです。
学校のテストは減点方式ですが、創作は0点をスタートにした加点方式です。
読者の存在を考えて下さい。
読書とは、決して100点から間違い(ダメなところ)を引いていくような方法で楽しむようなものではありません。
創作者を志すなら、義務教育でたたき込まれた洗脳から脱出しましょう。
比較する、それはご自分の個性が十二分に発揮されていない所に原因があります。
甘粕さんとは異なる個性を持った人、それがプロならば尚更学ぶことは多数あるはずです。現状「もう他の人の作品を読む必要はない」という所にいらっしゃる訳ではないと感じます。
もちろん、こんなことを言われたって、すぐに切り替えて楽しむことが出来ないでしょうから、まずは頭を空っぽにして楽しめるような映画か漫画でもどうですか?
あえてお勧めは書きませんが、必要ならば仰って下さい。いくらでも書きます。
さて。
最後に御作を読んでの感想をオブラートに包みながら。
ひと言でいうなら『もっと読者を意識して下さい。』です。
ご質問で『改善点』として書かれている項目も、ここに集約されるように思います。(少なくとも私はそう感じました)
読んでもらう必要がなければ、それは机の引き出しにそっとしまっておけばいい訳ですが、そうじゃありませんよね。
読者がいて、そこで初めて生命が発生します。
番号を振ります。
1)【初め取っつきやすいのに ~中略~ 終わりはパッとしない】
2)【背景描写が出来てない】
3)【ストーリーが理解できないものがある】
順をおって書きます。
1)
読者はみんな忙しい毎日を過ごしています。
仕事があり、家族との団欒があり、読書以外の趣味があります。
読書一つとっても、プロが書いた小説が月に何冊も発行されています。
その隙間を縫って甘粕さんの小説を読むわけです。
読み始めた読者を絶対に離さない、有り体に言えば退屈させない工夫が必要です。
エンタメ小説で冒頭からの10ページでハートを掴まなければ、それは致命的です。ワクワク感・次の展開への期待・読者が読み進むために小説に推進力を持たせて下さい。
純文学を目指すならば筆致だけで読み続けさせることを目指して下さい。(この点だけは、お勧め書籍を。川端康成・遠藤周作、両先生の作品を熟読されることをお勧めいたします)
2)
おわかりだと思いますが、読者に与える情報の大切さを意識して下さい。
あくまで想像ですが、どうも甘粕さんご自身『目を閉じれば小説の情景が浮かぶ』こういう状態になっていないように感じました。
「著者が浮かばないのに、読者の脳裏には情景が浮かぶ」これは流石に無理があります。読者を信用しすぎです。
3)
エンタメでの解りづらさ、これを持ち味にするのはハイテクニックです。と、だけ。
悩む必要はありません、やるなら考察と熟考を。
ちょいとですね、ロープーウェイで行けるような場所で良いので山頂から景色でも眺めてリフレッシュされることを勧めます。
悪くないけど良くもない、これを打破する原動力として、甘粕さんご自身の個性が役立つはずです。
突出した、他者とは違う、これが個性の根っこです。
とにかく書き続けて欲しく思います。
面白い小説お待ちしております。
応援します。
カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 書いた小説を「読めない」と言われてしまった