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主人公の正当化について (No: 1)

スレ主 詩乃丸 投稿日時:

主人公の正当性、正当化について私が今考えている物語と合わせてご質問したいです。

主人公は性同一性障害気味の男の娘。彼は男の子であるせいで差別や偏見、性的外傷を受け性格が歪んでしまっています。そのうちに「好意を持ってもらえる」女性という生き物に対して嫉妬するようになり、次第に恨みになっていきます。

この物語の序盤から中盤にかけて段階的に感情の変化を重ねますが、結果的に問題は解決しません。そして、ついに耐えきれなくなった主人公は、物語の終盤で人々の前に「加害者」として現れます。

この一連のプロットの中で、どうにかして主人公を正当化できる内容を入れたいです。

言うなれば進撃の巨人のエレン・イェーガーのような、理由付けをして正当化をしたいです。といっても読者に「主人公が100%正しい」と思わせるのではなく、あくまで共感してもらう程度でいいです。

どのようにすれば、正当化して共感を誘えるでしょうか?

カテゴリー: ストーリー

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主人公の正当化についての返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

主人公を弱者にする。
例えば小学校の頃に男子に興味を持ってしまい「ホモ」と言われイジメられるとか。性に関わる事だけでなく、バイト先とか部活とか自治会の手伝いでとか多方面において主人公はどんくさくて嫌な思いをするとか。その主人公の近くに可愛くて世渡り上手な女の子がいて、主人公に「優しく」してくれる。もちろんこれ「好意と嫉妬」に関わる皮肉表現ね。

『Raw』って映画で、これはカニバリズムがテーマのホラーなんだけど、この映画のインタビューで監督が苦労した点として「観客が主人公に共感する行程を作り上げることだった」と答えてる。
もう少し内容を書くと、ベジタリアンの女の子がパーティーで生肉を食べることを強要され、次第に人の肉を食らうことに目覚めていく。って内容。
この映画で監督が行った共感の手段は、まず「食べられる人(被害者)」を暴力的な男とか嫌な人にしたり女嫌いな人を出したりして、状況として観客が主人公の味方になるようにした。

御作の場合、性同一性障害の男の娘の女性に対する嫉妬や恨みを書くわけですから、この時点で「共感」はしにくいです。
なので、映画Rawのように、ダイレクトな共感演出ではなく「読者に、主人公の味方になってもらう」という手段が適切ではないかなと思います。
そのための方法として、主人公を弱者にする。嫌な人物を近くに置く。というのがわかりやすいのではないかなと思います。

主人公の正当化についての返信 (No: 3)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

さいきんネタバレを踏んで「へー」ってなったやつだ。

 ホラー映画あるあるで【怪人】の倒し方を調べるために【怪人】のルーツを探るうちに奇妙な親近感や同情を覚えていくパターンとかが、私的には分かりやすいです。

ゲームだと、今まで使っていたプレイヤブル・キャラクターこそが犯人みたいなオチは効く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・正当性より愛着や親しみやすさ、共感性をつかっては?

主人公の正当化についての返信 (No: 5)

投稿者 手塚満 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

例として「主人公を強者にする」とか考えてましたら、サタンさんのご回答が「主人公を弱者にする」で、ちょっと慌てました。が、趣旨的に齟齬するものではなかったみたいです。

強者といっても、能ある鷹は爪を隠すタイプです。他人と争えば強いんだけど、強さを使わない。強さは、腕力でも異能でも、作品に合わせておけばいいです。主人公は差別され、偏見を受けても、抗わない。無理してでも笑顔を作り、じっと我慢する。表面的には、気弱で脆弱な善人といったところ。

読者には「主人公が実は最強クラス」ということは明示しておきます。しかし、劇中のキャラクターには一切明かさない(要は劇的アイロニーにしておく)。

すると、主人公が虐められるたびに、読者は「主人公は本当は目の前の憎たらしい奴を倒せるのに」という気分になるような作劇が可能になります。主人公に同情する運びにするのも比較的容易になります。

しかし終盤まで主人公に我慢させます。読者には「やり返せばいいのに」「なぜやり返さないんだ」といったストレスが溜まってきます。つまり読者が復讐を望むようになる。そうすれば、主人公が暴れても共感してもらうことは可能です。

1.正当化といっても、正しさを主張すべきではない

正当化と仰るということは、理屈的な正しさをお考えでしょうか。サブキャラの主人公に対する行動は違法だ、とか、サブキャラの言動はモラルに反するとか。もしそうなら、不利なやり方です。物語で示しやすいのは気分的な納得です。

これはこう正しいから、みたいにやると反発を招きやすい。どうしても説教的になります。作者は得意げに「ほら、こうするのが正しい」と示しても、読者の理屈や価値観はまた別だったりします。説教は説教であるというだけで嫌われるものです。

2.たとえ間違っていても共感できる主人公であるべき

代りに有効でやりやすいのは、理屈はさておいての共感、同情です。特に主人公に対するものですね。なにせ感情移入が最も発生しやすいのが主人公ですから。

読者のほとんどは、合法であることを喜びとしたり、モラルに共感するわけではないでしょう。倫理が快楽の源なんて人は滅多にいないはずです。勉強よりゲームしていたい人のほうが多そうです。仕事に励むより、酒飲みに行きたい人のほうが多いでしょう。欲望を満たすほうが、インスタントに快楽を得られます。

つまり本音の価値観ですね。ですので、読者の多数が「主人公は正しい」と思うような運びは不利です。正しいと思えても、なかなか共感できず、従って感情移入が生じにくくなります。結果、読者は主人公に対して批判的になりやすい。そういう物語が面白いと感じにくいでしょう。

3.崇高より低俗がいい

物語で提示するなら、下卑ている、低級、欲望むき出し、といった攻め方のほうがいいでしょう。主人公の正当化ではなく、逆に理屈では不当な方向性を持たせる。だけど共感はできる、という作りですね。建前と相反する本音のほうが共感はしやすいです。

ちょっと例を作ってみます。主人公が財布を拾って交番に届ける想定です。

A「俺は十万円入った財布を拾った。落とした人は困っているだろうと思うと胸が痛み、すぐに交番に届けた。落とし主が相談に来ていて、すぐ返せた。胸がすっとした。」

B「俺は十万円入った財布を拾った。やった儲けた、と思ったが、警察にバレるかもと怖くなって交番に届けた。でも惜しかったなあ、持ち逃げしたほうが良かったかなあ。」

Aの主人公は立派と思われるかもしれませんが、感情移入度は低いでしょう。Bはおそらく逆です。

4.100%より80%正しいほうが簡単か?

> 読者に「主人公が100%正しい」と思わせるのではなく、あくまで共感してもらう程度でいいです。

こう仰る点が気になります。もし「100%正しい」は難しいが「80%正しい」なら簡単、とお考えでしたら、間違うリスクが高そうです。

理由の1つとしては、正しさと共感は相反しやすいからです。例えば、昔風の道徳の教科書の話みたいのは面白くないのが多いですよね。読者は主人公が正しいと思うけど、主人公のようになってみたいという意欲は湧きにくい。

あるいは「100%正しい」と描写するほうが簡単ということもあります。主人公に対する敵役をとても嫌な悪党に描いておけばいいからです。しかし、当たり前すぎる勧善懲悪になってしまい、面白みに欠けます。

「主人公にも間違いがある」ほうが難しいと言えます。しかし、そうしないと感情移入がなかなか難しい。それには作者による匙加減が大きく影響し、バランスを取るのは簡単ではないです。

5.行いが間違っていても気持ちが分かるのが大事

もっと申せば「主人公は間違ってるんだけど、気持ちはすごく分かる」ように描けたら成功です。理屈的には矛盾が起きているわけで、それゆえ難しいわけですが。

しかし物語は心情が命です。正しい結論ではなく、キャラに即した結末を描くべきであるわけです。

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主人公の正当化についての返信 (No: 6)

投稿者 ごたんだ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

お前は、どこの毒親だ?
神ですら賽子を振る以上、絶対正義など無い。
現場に求められるのは、常に修正力とそれを示す芯だ。
現実に生きる読者を納得させるのはリアリティ。
読者に投げるものが無ければ、誰も読まない。
作品に捧げるものが無ければ、作品は育たない。
その中で、善悪を決めるというのは、毒者にとってキャッチーで最高の娯楽だ。
作品の中のキャラクターですら、善悪を判断するようになる。
「最高評価しか受付けませーん(笑)」のイデオロギーで頭一杯の修正力ゼロの作品など、養分にならない糞尿以下の結石だ!

善悪を読者に投げず、代わりに何を投げる?
作品に何を捧げられる?

主人公の正当化についての返信 (No: 7)

投稿者 とまととまと : 0 No: 1の返信

投稿日時:

デスノートの主人公の様に加害者になっていく様を描いていくとか。
(恨んでいる?人を騙していって詐欺師になる様を描くとか)

すべて、うまくいっているのに
主人公の勘違いで自滅?してく様を描くとか。
(整形してキレイになって、性転換してうまくいって、彼氏もできたのにすべて悪くとらえて悪いことばかり考えてしまうとか)

主人公の正当化についての返信 (No: 8)

投稿者 兵藤晴佳 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

矛盾を描く。これに尽きます。つまり、葛藤の中で人間像を浮き彫りにするわけですね。
葛藤には、次のものが挙げられます。

1、対・自分
女性への憎しみ・嫉妬を押しとどめる自分との闘争。
主人公は、理性のタガをひとつひとつ弾き飛ばしていきます。

2、対・他者
自分より愛される女性たちとの闘争。
より美しく、より魅力的になろうとしますが、本物には敵いません。
「私とあなたたちと、何が違うの?」
どうにもならない肉体的・遺伝子的なものの違いに、恨みはどんどん募っていきます。

3、対・社会
社会的な理解は進んでいますが、主人公にはそれが偽善として映ります。
「あなたたちなんかに何が分かるの?」
性同一性障害を受け入れようとする「理解者」を、主人公は次々に拒んでいきます。

4、対・世界
ジェンダー(性別)についてより深く考え、受容性を深めようとする進歩的な動き。
女性への憎悪を捨てきれない主人公は、それが集団的な自己満足にしか見えません。
時代や世界から取り残された主人公の怨念は、さらに深くなります。

5、対・真理
自らの性を受け入れられないとはどういうことか。
同じ障害を持つ様々な人々が自分の答えを見つけ出していくのに対して、主人公はどんな答えにも納得できません。
孤立した主人公は、自分が自分であるために、自分以外のものを全て傷つけようと考えるようになります。

主人公に、どこまでも「自分」を追求させましょう。たとえ悪への転落しか道がないとしても、自分が何者で、なぜ存在するのか知ろうとする真摯さは、その運命を悲劇的なものにすることでしょう。

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タイトル:主人公の正当化について 投稿者: 詩乃丸

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この物語の序盤から中盤にかけて段階的に感情の変化を重ねますが、結果的に問題は解決しません。そして、ついに耐えきれなくなった主人公は、物語の終盤で人々の前に「加害者」として現れます。

この一連のプロットの中で、どうにかして主人公を正当化できる内容を入れたいです。

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