小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

tさんの返信一覧。最新の投稿順3ページ目

元記事:気分を一新する方法を探しています。

皆様初めまして、私はとあるニッチなジャンルに魅了され、自分で表現したくなり筆をとった者です。
実は、最初は作文レベルでも楽しく書けていたのですが、もっと上手くなりたいと勉強していくうちに、1文字すら書けなくなってしまいました。
私がやっているのはあくまでも趣味。商業に目を向けているわけでも、Web掲載を考えているわけでもありません。
誰に見せるものでもないから気軽にとは思うのですが、下手に蓄えてしまった上辺だけの知識に邪魔されてにっちもさっちもいかなくなってしまったのです。

そこでですが、気分を一新……というか初心に帰るいい方法は無いでしょうか?

上記の回答(気分を一新する方法を探しています。の返信)

投稿者 t : 1 投稿日時:

こんにちは、すべては数ある意見のうちの一つです。
その知識を採用して生きるかは選べます。地位や肩書き、家族友達先生学校社会が優先されるのではありません、どの意見を選ぶかの決定権は常に自分にあることを思い出す必要があります。
正解や間違いを基準にした教育システムによりそうするように教わっていたとしても、今の自分に必要かそうでないかを基準にして、情報を選ぶことをおすすめします。
必要のない知識も今の自分にはいらないと言って手放していきましょう。

初めて小説を書く時は自分が楽しむために書き始めます。
書いているうちに自分は天才なんじゃないかとか、この興奮を周りの人と共有して反応を知りたいとか、もっと上手くなりたいと思うようになるのは、自然なことです。
誰にも読まれない小説は答え合わせのしていない宿題と同じで、どこが正解で間違っているか分からないままです、いくら次に進んでだとしても上手くなることはありません。
自分の書いた小説を人に読んでもらうと、読む人の基準で面白いかつまらないかが決まります。そのため小説の書き方を検索すると、読者を喜ばすためにはどう書くべきかの情報で溢れています。
自分(作者)を喜ばせるためにはどう書けばいいかの書き方ではありません。
そういった知識ばかり取り込んでいると書くのが苦しくなってしまうのは当然のことです。だからこそ必要のない知識は選んで捨てます。

初心に帰るいい方法は簡単です。人によってはそれが難しいと感じるかもしれませんが。本を読まない、映画アニメを観ない、漫画を読まない、小説の書き方を読まない。この世界には自分が書いてる小説しか存在しないと思って、自分を喜ばせるためだけに小説を書いてみることです。
自分のためだけに書いて何の意味があるのだとか、時間の無駄だだとか、もしそういった自分のなかにあるネガティブな感情がでてきたら。飽きたらやめればいいとか、楽しければそれでいいとか。まずは深く考え過ぎず、気楽に簡単に、自分が今やりたいと思うことに集中してみましょう。
実際その方が目的地まで早く到達することができますし、多くの気付きや学びがあるものです。
疲れるようならカフェに行って作業するだったり、町を見下ろせる自然の多い場所でのんびりする、手入れの行き届いている神社やお寺に行く、煮詰まったら散歩する、などは一定の効果があります。
何かの参考になれば幸いです。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 気分を一新する方法を探しています。

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元記事:個人哲学

このサイトにはあきらかに不勉強なまちがった個人哲学をたれ流しているアマチュア名人様がいるのですがなぜ彼らは他人にえらそうな態度をとれるのでしょうか

上記の回答(個人哲学の返信)

投稿者 t : 4 人気回答! 投稿日時:

ここはサイト左上に書いてあるように「おもしろい小説が書きたい!おもしろいと言ってもらいたい!そんな想いを持った人が集うラノベ研究サイト」です。
質問者様がプロになりたいと書いてあるならそれに見合った回答を選ぶべきことで、プロを否定するべきではありません。また、掲示板利用規約に書いてある通り、18禁や攻撃・誹謗・中傷する書き込みはすべきではありません。

個人哲学はおおいに語るべきですが。問題は新しい回答者が増えない、定着する環境ではないことにあります。新しく入ってくる人がいなければ衰退し、やがて時代遅れになり、消えていくことになります。後に続く方達のために、俺が使ってやってるのではなく、この場所を使わせてもらっている。という感謝の姿勢を保ちたいものです。何事も利用者のモラルにかかっていますが、権限を持たない他人が口出しするものではありません。
考え、お気持ち、行動は自分しか変えられませんから。

そして、ここまで書いたことは数ある意見のひとつでしかありません。
正解も間違いでもなく誰かに考えを押し付けるものでもなく。権限も管理人様とやり取りをしたことは一度もありませんので、このサイトが未来でどうなれば全体の利益に繋がるかを考えながら、それを自分なりのやり方で表現できればと思っています。アルゼンチンvsフランスのサッカー感動しました。

カテゴリー : 著作権・オリジナリティ スレッド: 個人哲学

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元記事:本を読めない人間の小説家の目指し方

 まず白状しますと、本が読めません。
 ADHD持ちが原因なのかどうかわからないですけど、単に集中力が欠けているのか、一字一句にこだわりすぎて疲れてしまうのか、
とにかく1日1冊どころか10ページすら読むことができないです。

 なので、よく文芸関係の偉い人がネット上の記事とかで
小説家になりたかったら最低月50~100冊は本を読むように」
ってアドバイスしてるのを見て、
本を読めない僕は「さっさと筆を折れ」って言われてるような気分になって
勝手にショックを受けてました。

 でも「それでも文章書きたいし、書いたものを他人に見せたいもんなぁ……」と
思い、数年前なろう、カクヨムに小説を上げ始めました。
 で、最近書いた短編の1作が賞の中間選考を通ったりして、
(小説家向いてないわけじゃないのか、俺?)と思えるようにもなりました。

 更に最近は、ADHDを公表している作家さんもちらほら出てきました。
ADHDといっても色々あるので一概には言えないですけど、
本が読めないほど集中力が欠けているような属性の人でも作家に
なれなくはない、ということになります。
 またネット作家とかの話ですけど、僕のように本は全然読まないけど
それでも書いてる、と公言してる人もちらほら出てくるようになりました。

 このへんのことがあるので、上記の「小説家になりたかったら最低50冊は~」
みたいな言葉も、昔は傷ついてたものの最近は
(でもこれあくまで一般論やんな……? 俺には別のやり方があるのでは)
(そもそもここで言ってる小説家って芥川賞直木賞クラスの小説家ってことでは)
(言った日の日付よく見たら10年前とか20世紀とかの発言やんけ。
 ネット小説で物書き人口がグって上がった今は
 ぶっちゃけ古い考え方ちゃうの?(全く間違いではないにしろ))
と思えるようになってきました。

 というわけで
 本の読めない僕が、小説家になる
 (とりあえず書籍化あたりをゴール地点として設定)
 (作家になった後はその後考える方針で)ために
 オススメのアプローチを、教えていただければ幸いです。

※ちなみにインプット自体の重要性は理解しているので、
本読まない代わりに映画を年間500本くらい観ています。
 好きな映画があったら、上映時間を4分割して各パートで何が起こるかを分析したり、
 気になったシーンや台詞回しなどがあったら何分何秒に何をやったか、何と言っていたかをメモしたり、小説でこれ表現するとしたらどのような文章になるか、などをシミュレートするアレも最近始めました。
 漫画の神様も「漫画家になるには漫画読む時間で漫画以外に触れろ」と
言ってるので、小説を読む以外のインプット方法として間違いではないと思ってます

※本を読むこと自体も嫌いではないです。
 書店で買ったラノベや、たまに図書館から借りた分厚い参考書や小説を
 時々遅いなりに読んでます。

上記の回答(本を読めない人間の小説家の目指し方の返信)

投稿者 t : 1 投稿日時:

こんにちは、小説は素材と料理でよく例えられます。
映画をたくさん見ることによって、良い素材を見つけて取ってくる能力は磨かれますが、文章は上手くなりません。例えるなら、誰が書いても面白くなる素材を未熟な実力で料理するようなもので、料理の実力が評価されているわけではありません。これは誰かの作品に批評や感想を書く場合でも、それをするだけでは文章は上達しないので同じことがいえます。

物語には必要無駄があります。この必要無駄は総じてつまらない内容ですが、それを面白く読ませるためにはある程度の料理の腕が必要です。料理が最低限できるようになっておかないとそこで躓くことになりますし、これから先、アドバイスを求めてたとしても、文章をたくさん読んでる人にしか伝わらない形でアドバイスが飛んでくる場面も増えてくるので、理解がおいつかないこともでてきます。

そこでオススメのアプローチは2つ。
読めた範囲でいいので文章の研究をしながら、つまらない内容でもどう書けば面白くなるかを念頭に書かれてある文章を考察し、自分のものにしていくことと。
原作が小説のもの以外の映画漫画アニメは娯楽作品と割り切って捨てて、原作を忠実に再現しているものにエネルギーとコストをかけて分析し、自分なりのプロットを作ることです。

強制ではありません。人によってそれぞれ目標も歩くペースも違いますから自分なりの無理のないやり方でゆっくりやっていけば良いと思います。
何かの参考になれば幸いです。

カテゴリー : その他 スレッド: 本を読めない人間の小説家の目指し方

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元記事:大きな世界が描けない

大きな世界、世界の広がりが描けません。
例えば、
・国と国がどう隣り合っているのか、それぞれの国はどんな政治をしているのか、他国とはどんな争いをしているのか
・大きな組織があり、その組織の裏や、組織同士の暗躍や、水面下での争い

キャラクター同士の1対1同士のようなものは描けますが、多くの人間がいてそれらの思惑が絡み合ったり、大きな世界の動きのようなものを描くのは苦手です。
どう考えていけば描けるでしょうか。

上記の回答(大きな世界が描けないの返信)

投稿者 t : 0 投稿日時:

「大きな世界、世界の広がりが描けません。」
あなたが考えていることはとても深いです。

例えば、国と国が~~や大きな組織があり~~などの情報は、物語の背景として書かれている”設定”です、料理で例えると土がついたままの野菜、料理の材料になります。
設定はダムの水のようにいくらでも書き足していくことができますが、小説にかぎらず物語はストーリー形式で語らなければいけません。

ストーリーは極力無駄を省き、決められた時間内に話を盛り上げ畳んでいくもので。どれだけ事前に設定を書くかにもよりますが、設定は前もって用意していても時間の都合じょう本文にはだいたい書けない類のものです。
分かりやすい例をだすと歴史の資料集のような設定集ではなく、主人公がいてドラマがあってストーリーで面白さを表現していく必要があります。

そこで、どう考えていけば描けるでしょうか。 の話になります。
物語にはあらかじめパターンがいくつか存在します。

例えば、異世界召喚された主人公が王様から「この世界は~~」と設定を聞かされます。城を出た主人公が冒険者ギルドにいくと「最近この街は~~とか、冒険者ランクは~~がとか、その薬草はどこにあって~~」とか設定を聞かされます。
物語には設定を自然に語っているタイミングがあることが1点と。

主人公が薬草採集にいくと怪我や襲われそうになっているヒロインがだいたいいて、これを助けます。そして多くの場合で最初のヒロインが”説明役”となって物語の背景を解説し始めます。キャラにはそれぞれ役割があります。
この説明役がだいたい盗賊やチンピラに絡まれます、主人公が彼らの親玉を倒すと。「実は説明役が〇〇王国の出身だった~~」と繋がっていくことで、読み進めるうちに、だんだんと話の幅が広がっていく、の2点です。
いきなり大きな世界に入って、大きな話が始まるわけではありません。
段階をふんで説明役を登場させて主人公の活躍の後で話が広がっていきます。

小説漫画アニメなんでもいいです、誰(どのキャラ)が情報(どの設定)を、どのタイミングで、(例えば主人公が異世界召喚された時、冒険者ギルドの受付についた時、クエスト中にヒロインと出会った時)語っているかを、アニメなら何分何秒で言っているか、漫画なら何ページの何コマか、静止させながら台詞を一言一句すべて紙に書きだすなど。

情報を語るタイミング、その役目のキャラ、そして話が広がるのもパターンです。よほどの大作家先生でもないかぎり一定の規則性があることに気付けると思います。
何度も繰り返すパターンあることを知って、その範囲内でのみ設定が語られていることに慣れる、まずはそこに注目してみて、どういったパターンがあってそれを読んだり観たときにどんな気持ちになるのかを読者&視聴者目線で楽しんでみてください。
何かの参考になれば幸いです。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 大きな世界が描けない

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元記事:小説投稿サイトを利用しての悩み2

小説を書き始めて1カ月くらいの小説太郎です。以前小説投稿サイトを始めたけど読まれない、みたいな相談をしたことがあります。

その時他人の作品をもっと読んだ方がいいと言われたので、最近は他の人の作品を読んでいます。それで新しく生まれた悩みが以下のものです。

どうせ人の作品を読むなら、ランキング上位や書籍化された作品を読んだ方が勉強になる気がする。でも嫉妬とか色んな気持ちがあって、なかなか読めない。なんかこういう人気作品を見ていると、すごく気持ちが焦る。別にプロになれるとは思っていない。でも、あわよくば自分の作品も本にならないかなって気持ちもあるのも事実。でも今はコンクールに出すようなレベルでもない。だから今はコツコツ努力して、小説の腕を上げていきたい。

以前は自分の小説が読まれないことにあたふたしていたけど、今は読まれなくても、そんなに気にならなくなった。でも一部の人気作品を意識すると、心が揺れる。俺はなんのために小説を書いているんだろう。これから、俺はどうなりたいのだろう。

そんなことにもやもやしております。どうぞアドバイスお願いします。

上記の回答(小説投稿サイトを利用しての悩み2の返信)

投稿者 t : 1 投稿日時:

他の人が書いたネット小説を読むとストレスを感じませんでしたか。
気分が沈んできたり、読んでいると眠くなってきたり、つまらなくて腹が立ってきたり、視点に酔うかもしれません。最初は感想を書く気で読みはじめてみたとしても、次第に感想を書くような気分ではなくなっているはずです。

頭のなかを整理して感想を書くのは大変です、相手を傷つけてしまってトラブルになるよりかは当たり障りのない感想を選んでしまいますよね。
小説の楽しみ方は人それぞれなのでゆるーい空気の人達と、作品についての本音で欠点やダメだしをお互い1度もしないままなんとなくの関係が続くというのも、いいと思います。でもまぁそういう場所にいると気付けないことがあって。

最初はみんな自分は面白い作品が書けると思って書き始めますが、何年もかけて何百冊も読んできていないなら、あなたが小説を書き始めた時に使うアイディアは初心者や素人といわれている人達が考えつく何パターンかあるうちの、決まってどれかです。
そして小説投稿サイトを始めたけど読まれないというのは、あなただけのことではなくみんな、似たようなところで同じ失敗をしている場合がほとんどです。
書き始めた最初のうちは、考えることも失敗する場所もだいたい同じです。
これについて自分には小説の才能がないんだとか、周りのレベルと同じくらいしか持ってなくてオリジナリティがないんだとネガティブに反応することもできます。ただ、

どうして自分だけが小説読まれないんだではなくて。初心者は初心者の範囲でしか小説を考えられないので似たようなことを書き、みんな似たようなところで失敗している、まずはこれに気付けるかどうかです。
そこでネットには人生すべてを費やしても読めない量の小説もあるわけですから、例えば初心者Lv10の作品、初心者Lv20といったように勉強材料になる作品が探せばいくらでもでてきます。

本人の実力次第ですが、普通は、プロやランキング上位の作品は上手すぎて参考になりません。
だから今の自分の実力より少し上か同程度の作品を見つけて、読みまくるんです。
自分が0人の読者数なら、手始めに読者数が10人くらいの作品を探して読むとか。
今日は読者数50人の作品を探して読んでみよう、10人の人よりもやっぱうまいなー、どこが上手いんだろうか? と分析しながら、良いところは自分の小説に持ち帰り、悪い所は反面教師として利用します。面白くない小説を読むのは苦痛ですね、でもまぁ読めたところまででいいので、自分の気持ちに正直になって考えましょう。
なんで面白くないと思ったんだ私は?
そうかこのキャラクターに魅力がないんだとか。
やっていると新しい発見があります。

自分だけの上達方法が見つかると小説が読まれなくても気にならなくなります。小説をただひたすら書きまくるのもいいですし、ゆるーい空気が好きだったらそれもアリですし、プロやランキング上位の作品が参考になるならそれを教科書にしてもいいと思います。自分が楽しめることを見つけてワクワクしながらやれる方法を探してみてください。
何かの参考になれば幸いです。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 小説投稿サイトを利用しての悩み2

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現在までに合計188件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全38ページ中の3ページ目。

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元記事:頭脳戦を書きたい

はっきり言って私は頭が悪いです。
それでも頭脳戦を描いた小説を書きたいです。
カイジや賭ケグルイやノーゲーム・ノーライフのような作品はよく読みますし大好きです。
どうすれば頭脳戦や心理戦を書けるようになるでしょうか。

上記の回答(頭脳戦を書きたいの返信)

投稿者 手塚満 : 2

自分も頭悪いんで、天才やら頭脳戦とかは、書こうと思うと未だにビビります。苦手分野となりますんで、参考程度に受け取って頂けると幸いです。ただ、苦手分野ほど「うまい人はどうやっているのか?」と思うものでして、気の付く点も出てきます。

1.演繹より帰納

手塚治虫さんなどが言っている、物語作りの手法で「演繹と帰納」というのがあります。演繹は「こうなったら、どうなる」と時系列順に発想するものです。物語での現時点から、未来を予測し、選択していくわけですね。天才・頭脳的でないキャラですと、充分に使える手法です。

言い換えますと、天才・頭脳的なキャラだとやりにくい。先の読めなさが大事ですから。天才キャラが何かするごとに、疑問が生じ、続いて種明かしで「あ、そうか」となるような展開は時系列では発想しにくいものです(天才作者以外は)。

帰納は「こうなっているのは、こうだったからだ」と時系列を逆にたどる発想です。推理ドラマなら、例えば「現場のここに犯人の指紋が残っている」と犯人に事実を突きつけるラストを考えたとします。次に「なぜ指紋がそこにあったのか」を考え、犯人のミスを組み立てていくわけです。

この帰納なら何とかなるかもしれません。なにせ、結果ありきですから。見事な結末にたどり着くのはどうするか、ではなく、見事な結末前提でどうするか考えるなら、見事な結末自体は崩れません。

2.思考過程の圧縮

受験生のときに予備校講師にならった「賢そうに見える書き方」邪道の技があります。まず、きちんと論理を積み重ねる、平易で首尾一貫した文章を書いておきます。疑問に思うところがない、分かりやすい文章となります。が、それだけに普通の印象しか生じません。

その文章から、適当に文単位で削除します。論理が飛躍した、ちょっと考えながら読まないと意味が通じない文章となります。ですが、それが高確率で「賢そうな文章」に見えるわけです。

なぜなら、読み手は考えながら読まないと分からない。話のテンポは元より格段に速い。となりますと、「書き手は頭が良さそう、この文章もそれが現れている」と感じがちです。でも、元の文章から情報が減ったに過ぎません。少しも内容は良くなってない。

リアルで使うのは邪道です。が、フィクションなら有効です。緻密に考えた筋道(キャラの行動、言動)を、飛ばし飛ばしに手早く見せれば、キャラに思考力がありそうな印象にしやすい。要は過程を適当に省けばいいわけです。

3.マジックに習う

サタンさんが、詐欺の手口を研究するようお勧めで、自分も確かにと思うものがあります。類似ではマジック(手品、奇術)があります。マジックは詐欺から技術流用することもあります。ギャンブルでのトランプカードのすり替えは、カードマジックで使われたりしています。

マジック教本が多数あり、やり方も詳細に説明されていますね。なにせ実際にやってみる前提で書いてあるわけですから。いかに観客を騙して、あり得ないことが起こったかに見せかける技が満載です。種を知るとガッカリしがちなのがマジックですが、トリックを知るのが面白いのも事実でしょう。

この場の思い付きですが、マジックの応用で少しやってみます。サンプルですんで、面白みの足りない点はご容赦ください。

――――――――――――――――
 沈みゆく船で救命ボートを出そうしていた男は、逃げ遅れた最後の女に呼びかけた。ボート一艘しかなく、一人乗りだから、あなたが乗れと。しかし女は男が先だったからと、互いに相手が乗れと主張して譲らない。
 男はコインを取り出した。
「じゃあコイントスで決めよう。当てたほうがボートに乗る。それでいいよね?」
 男はコインを弾き上げ、手の甲でパチンとキャッチした。
「いいわ。表」
 男は急にしゃがみ込み、自分の右足の先を見つめる。女が不審そうに覗き込むと、男は言った。
「ほら、ここ! 表だったよ」
「落としたの?」
 男は頭を掻いた。
「いや、生まれて始めたやったから」
 女がボートに乗り込むのを見届けて、男は左足をどかした。裏を見せるコインがあった。
 予め床に置いていた二枚のコイン。表のは右足で踏んで、裏のは左足で隠していた。そして、手の甲にあったコインは、頭を掻くときに隠したのだった。
――――――――――――――――

 書いてみると、やっぱりつまらないですね。筆力が足りないせいですが、こういうトリックは手品教本に満載です。

4.凄いとか面白いと思える作風は実は苦手分野のことが多い

がっくりさせそうな話ですが、自分が思いつかないものは感心、感動しがちです。意外性が際立ちますからね。面白いと思ったらやりたくなるものではあるんですが、やれるようになるまでの道のりは長いと覚悟する必要があります。繰り返しですが、苦手だからこそ面白がれるわけです。

自分でも容易に思いつけることには、感銘を覚えません。それを命題として、対偶を取ると「感銘を覚えるならば、自分では思いつけない」からだとなります。真である命題の待遇は真です。

ただ、面白いと思えたことについて、モチベーションの効果は高いです。困難を乗り越えるだけに、やり遂げたときの感動も大きくなります。

それほど面白いとも思えなくても自分がやれることで読者に感動してもらうか、自分がやりたいと思ったことが茨の道でも進んでみるか、考えておくべきだろうと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 頭脳戦を書きたい

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投稿日時:

元記事:ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について

お世話になっております。

狩猟や戦闘描写のあるライトノベルに挑戦しており、子どもや女性キャラクターも狩りや戦いに参加します。

小説の世界観は以下のような設定にしています。
・刀や弓の製造に関しては、室町時代程度の技術力
・銃はまだ浸透していない
・魔法などの超常的な力は存在しない

このような世界観で、子どもや女性が、
①長弓を当たり前に使いこなす
②長弓で鹿や猪などの大型動物を仕留められる
③大剣やハルバードなどをぶん回す
④ハンマーで大岩を砕く
といった描写があったとき、やはり「そんなの無理だ」と興醒めされてしまうでしょうか?

以前、別の小説批評サイトにてこのような設定のライトノベルを投稿した際、「女性や子どもの筋力でそんなことはできない。魔法がない世界観で、事前に『強化人間などで筋力増強されている』などの描写がないのに、体格に不釣り合いな武器を持たせたり、異常な腕力があったりするのはおかしい」との評価を多数頂き、小説云々以前の問題だとの指摘を受けました。

「そういう世界観」ということで説明できないかと思ったのですが、皆様はどうお考えでしょうか?
魔法がない世界観にする限り、このような戦闘描写をしたいのなら、筋肉隆々のキャラクターしか登場させられなくなってしまうのでしょうか…?

アドバイスいただけると嬉しいです。

上記の回答(ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写についての返信)

投稿者 あまくさ : 0

(アラビアの)ロレンスの『砂漠の反乱』だったと思いますが、中東の戦闘部隊の隊長を10才の少年が務めているというエピソードが書かれていました。

他の方への返信を少し拝見しましたが、女性や子供が武器を駆使して狩りや戦闘に参加することの背景は考えていらっしゃるようですね。それならばむしろリアリティ寄りの構想だと思いますが?
にもかかわらずリアリティがないという評価を多数受けたのだとしたら、理由は二つ考えられます。

1)そのサイトの読者が現代日本社会の常識に染まりすぎていて、過酷な環境で育った子供や女性が強靱な戦士になることもあるという想像力が及んでいない。

2)作品が、そのような世界観を表現しきれていない。

このどちらかである可能性が高いように思われます。
1であればどうしようもありません。2のきらいが有るかどうかは、作品を読んでみないと何とも言えないところですが、

>魔法がない世界観にする限り、このような戦闘描写をしたいのなら、筋肉隆々のキャラクターしか登場させられなくなってしまうのでしょうか…?

筋肉隆々ではなくても、そういう子供なら精悍な野性味を帯びた雰囲気は漂わせていてしかるべきかとは思います。少女マンガに出てきそうなキャラが大剣をぶんまわしていたら、私も多少違和感は持つでしょうね。ガルパンの「女子高校生と戦車」的なミスマッチをウリにした演出なら話は別ですが、返信を拝見したところでは、そういう方向の作品ではなさそうだなと思いました。

   *   *   *

アニメについては、視聴者や読者が望む魅力を提供できていれば、多少リアリティに難があるくらいは目をつむってもらえるものなんじゃないかという話をしたつもりです。

   *   *   *

アニメと言えば、もう一つ他の方への返信を拝見していて気になったのですが、キャラの髪に色をつける趣向は個人的にはアニメの劣化コピーだと思っています。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ライトノベルにおける子ども・女性キャラクターの筋力描写について

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投稿日時:

元記事:メインキャラクターの人数と出し方とは

私の拙作について多くの方から「登場人物が多すぎる」と指摘を受けています。
確かに以前鍛錬投稿室に投稿した作品は登場人物が多くて、しかもメインキャラクター四人が一話でまとめて登場するというあまりよろしくない手口を使ってしまっていました。

これを反省して次回作ではまとめて登場させるのを避けようと思うのですが、人数自体は相変わらず多くなりそうです。
今構想しているメインキャラは6人で4人は序盤に二回に分けて出して、残り2人は中盤以降にから登場させようかと思ってます。
まとめて出さなければ混乱は少ないと言われているのですが、それでも6人は多いという意見もあったので不安になっています。(サブは基本的に登場回が終わったら退場しますが、まあまあな数は加わります)

ちなみに、これでも減らせる努力を限界までした上でこの人数です。これからさらに減らすのはなるべくしたくありません。
登場回数を分けるという手法を取れば多少多くても問題ないのなら、それでいいのでしょうけど……
ちなみに規模は前作と同じくらいかそれより少し長い程度を構想しています。

上記の回答(メインキャラクターの人数と出し方とはの返信)

投稿者 三文山而 : 2

 TRPGだと4人から6人が立て続けに、あるいはいっぺんに登場することになりますね。
 それでもあまり混乱しないのは最初に自己紹介をすることと、キャラの属性や役割が分かれているのが大きいでしょうか。

 魔法使いが複数いたとして遠距離攻撃魔法か近接魔法戦士か補助魔法か回復担当かでだいぶ印象違いますし、遠距離攻撃担当でも弓か銃か魔法かで差別化や共存が可能な場合もあります。
 種族は人間かエルフかドワーフかロボか吸血鬼か獣人か、ぱっと見でわかる性格はツンツンしたタイプか温和な人か。これだけ違えば四人ぐらい一気に覚えられそうな気もしてきません?

 そこまで違いは無くても例えば風来坊が四人旅をしていて、一人はリーダー役、一人は寡黙な武人、一人はあちこちに絡んでいくお調子者、そして最後にそんなメンバーをまとめるベテランとか……なんとなくセットで覚えられないでしょうか。

 長編で6人という人数はなんとかなるように思われます。あとは一目でわかる属性や役割が分かれている事と、先に人数を言っておくことで「覚えきれないほど出てくるのではないか」という不安に意識を持ってかれないようにするのが良いでしょうか。「まず4人、もしくは2人出てくる」ということを頭に入れて、その枠組みの中にそれぞれの属性を入れていくようにできれば覚えやすくなるかと。

 ……あるいは許されるのであればキャプションや開始1ページ目でメインキャラの簡単な紹介が並んでいるというのが一番楽かもしれませんが。(笑)

カテゴリー : キャラクター スレッド: メインキャラクターの人数と出し方とは

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投稿日時:

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