突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信の返信
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>序盤の段階ではそもそも『ラスボス(的な人物)が存在することすら主人公は想像していない』状態の作品を考えています。
あれ。そのような想定で回答したのだけれども。
たぶん一人称視点ないし主人公以外の視点を考慮に入れてるか入れてないかで誤解があったかな。
叙述トリックとは言わないまでも作品内に何かしらのギミックを考えるとなると、「主人公は知らないが読者は知っている」あるいは逆で「主人公は知ってるが読者は知らない」といった情報を上手く扱うと決まりやすいので、「主人公以外の視点」があるもんだと考えちゃってた。
宮部みゆきの「模倣犯」では犯人である「ピース」が中盤から普通に出てくるんですよ。だから読者は「ピース」という犯人がいる(主人公たちはその存在すら知らない)と思ってしまうのだけど、終盤でそれはピースと呼ばれているだけで実は序盤から登場してるダレソレです、という流れだった。
犯人視点のエピソードで、このピースって犯人はいつ主人公たちと絡み始めるんだろう、いつ主人公視点で登場するんだろうと思っていたら終盤でピースの正体が判明して「えぇ、こいつだったの!」みたいな感じに思ったのを覚えてる。
あんまり凝ったことをせずともニックネームで正体を隠すだけで、小説では十分に効果を発揮するんだな、って凄い勉強になった。
断片的な情報とか伏線とか情報を小出しにとか、そういうのほとんどなくて、ただ「ピース」視点のエピソードが置いてあるだけで正体不明の犯人が演出されてた。
漫画とかでよくある、脅迫状に犯人のサインが、みたいなのとはまったく違って、たぶんその普通にエピソードを書いてるだけってのが逆に「ピース」というキャラクターがいる感になってたためかな、って思う。
なので「このラスボスが最後に主人公の前に立ちふさがるのだろう」というミスリードを与えつつ、その実「ラスボスというキャラは存在せず、その正体は序盤から登場してた◯◯だった」という感じになるかなと。
「ラスボス」というキャラが終盤出てくるのではと思わせるには相応の印象を与えなければならないから、そうなると「ラスボス視点のエピソード」を置いてしまうのが一番楽かなって思った。
とするとラスボス視点で名前は出せないので、「あの方」とかでもいいけどニックネームのほうが「ニックネームという名前の別キャラ」に見えるので、意外と強力なツールとして使えます。って感じです。
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スレ主 大野知人 投稿日時: : 1
ああ、なるほど。誤解していました。すみません。
というのも、以前群像劇の様な物を作ろうとして失敗したことがあり、『犯人視点』を無意識に避けていたのかも。口調の調整とかもしなきゃだから中々難しいですが、犯人視点を用意するパターン、作ってみようかしら。
ありがとうございました。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 突然登場した人物がラスボスになる展開について