突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信の返信
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突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信(元記事)
主人公の身近なキャラを黒幕にする場合、それをいかにして終盤まで読者に気づかせないかに全力をそそぐ必要があります。
しかし、この手法で難しいのは正体が明かされた時点で読者に納得感をあたえることができるかどうかです。ただ意外性があればよいというものではありません。明かされるまでの言動と、黒幕であることの理由や背景に矛盾があってはいけません。かと言って無理に辻褄を合わせようとすると言動が不自然になり、読者に気づかれます。同じ理由で伏線も使いにくいです。
一つの方法として、ダミーとして黒幕っぽい人物を配置するという方法はあります。そのキャラに読者の注意を向けさせて、真の黒幕から目をそらす狙いですね。
しかし、ミステリを読み慣れた読者は、いかにも犯人らしい素振りをするキャラは逆に犯人ではないという考え方をします。
そこで、視覚情報がないという小説の特性を利用して、一人の人物を二人居るように読者に錯覚させる「叙述トリック」的な手法が捻り出されたのだと思います。
佐藤とシュガーの例で言うと、シュガー(佐藤の黒幕としての一面)は主人公の前には現れないんですね。しかし読者には見せるというのは、シュガー(佐藤)が黒幕であることを隠すのではなく、シュガーが佐藤であることの方を隠しているのです。
そういう方法で、シュガーは主人公の前に何度も現れているんだけれど、主人公も読者もそのことに気づかないという状況を作っています。
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スレ主 大野知人 投稿日時: : 0
再度のご意見ありがとうございます。
ダミー・替え玉的人物を登場させる手法も考えたんですが、あまくささんの仰る通り、『このあからさまに胡散臭い奴は違うな』というメタ読みをされかねないと思って見送った経緯があります。
まあ、『あからさまに胡散臭いキャラ』が『胡散臭さとは関係ない部分で黒幕してる』みたいな書き方をするのもアリだったのですが、実力不足で御しきれない可能性が高いので、断念しました。
ご意見ありがとうございました。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 突然登場した人物がラスボスになる展開について