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突然登場した人物がラスボスになる展開について (No: 1)

スレ主 大野知人 投稿日時:

 お久しぶりです。大野です。

 俺は今文庫賞への応募を前提に探偵モノの短編連作を書いているんですが、序盤から登場するキャラクターを一巻分通しての黒幕に据えて展開していきたいと思って書いています。

 ただ、そのままやるだけではなく、読者のメタ読みに対してミスリードを張って意外性を増したいと考えています。

 『身近な人物がラスボス』に対する観念として、『突然現れたキャラ/匂わされていても終盤まで出てこなかったキャラがラスボス』みたいな物へのミスリードを入れたいと思っています。
 そういった作品にみられやすい傾向・演出のやり方について、何かご意見貰えれば幸いです。

カテゴリー: ストーリー

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突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

「身近な人物がラスボス」に対して「終盤まで出てこなかったキャラがラスボスなのでは」というミスリードを作りたい、ということでいいのかな。

であれば、単純に「ニックネーム」が強力な武器になります。
ラノベじゃないけど宮部みゆきの「模倣犯」がそんな感じだったかな。
例えば普段は「佐藤太郎」という名前で本編に出てて、ラスボスは匂わすだけじゃなく普通に「Mrシュガー」とかで出てくる。
小説は文字だけだから、「名前」が変わるだけでまったく別の人物になるので、「シュガー」というラスボスがいると思ったら「シュガー=佐藤」で序盤からいる身近な人間でした、という形。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信 (No: 3)

スレ主 大野知人 : 1 No: 2の返信

投稿日時:

 サタンさん、ありがとうございました。

 すみません、説明不足でした。ええと、『ホームズにとってのモリアーティ教授』的なことではなく、序盤の段階ではそもそも『ラスボス(的な人物)が存在することすら主人公は想像していない』状態の作品を考えています。
 その上で、『この作品のラスボスは、序・中盤には登場していないんだろうなァ』と読者に思わせたい。

 ただ、ニックネームとか、イニシャルの様な断片的情報で惑わせるのは良いかも知れませんね。
 ご意見ありがとうございました。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信 (No: 4)

投稿者 サタン : 0 No: 3の返信

投稿日時:

>序盤の段階ではそもそも『ラスボス(的な人物)が存在することすら主人公は想像していない』状態の作品を考えています。
あれ。そのような想定で回答したのだけれども。
たぶん一人称視点ないし主人公以外の視点を考慮に入れてるか入れてないかで誤解があったかな。
叙述トリックとは言わないまでも作品内に何かしらのギミックを考えるとなると、「主人公は知らないが読者は知っている」あるいは逆で「主人公は知ってるが読者は知らない」といった情報を上手く扱うと決まりやすいので、「主人公以外の視点」があるもんだと考えちゃってた。
宮部みゆきの「模倣犯」では犯人である「ピース」が中盤から普通に出てくるんですよ。だから読者は「ピース」という犯人がいる(主人公たちはその存在すら知らない)と思ってしまうのだけど、終盤でそれはピースと呼ばれているだけで実は序盤から登場してるダレソレです、という流れだった。
犯人視点のエピソードで、このピースって犯人はいつ主人公たちと絡み始めるんだろう、いつ主人公視点で登場するんだろうと思っていたら終盤でピースの正体が判明して「えぇ、こいつだったの!」みたいな感じに思ったのを覚えてる。
あんまり凝ったことをせずともニックネームで正体を隠すだけで、小説では十分に効果を発揮するんだな、って凄い勉強になった。
断片的な情報とか伏線とか情報を小出しにとか、そういうのほとんどなくて、ただ「ピース」視点のエピソードが置いてあるだけで正体不明の犯人が演出されてた。
漫画とかでよくある、脅迫状に犯人のサインが、みたいなのとはまったく違って、たぶんその普通にエピソードを書いてるだけってのが逆に「ピース」というキャラクターがいる感になってたためかな、って思う。

なので「このラスボスが最後に主人公の前に立ちふさがるのだろう」というミスリードを与えつつ、その実「ラスボスというキャラは存在せず、その正体は序盤から登場してた◯◯だった」という感じになるかなと。
「ラスボス」というキャラが終盤出てくるのではと思わせるには相応の印象を与えなければならないから、そうなると「ラスボス視点のエピソード」を置いてしまうのが一番楽かなって思った。
とするとラスボス視点で名前は出せないので、「あの方」とかでもいいけどニックネームのほうが「ニックネームという名前の別キャラ」に見えるので、意外と強力なツールとして使えます。って感じです。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信の返信 (No: 5)

スレ主 大野知人 : 1 No: 4の返信

投稿日時:

 ああ、なるほど。誤解していました。すみません。

 というのも、以前群像劇の様な物を作ろうとして失敗したことがあり、『犯人視点』を無意識に避けていたのかも。口調の調整とかもしなきゃだから中々難しいですが、犯人視点を用意するパターン、作ってみようかしら。

 ありがとうございました。

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突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信 (No: 6)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

すみません、ちょっと設定の説明が分かりにくいかも。
ラスボスは身近な人物。これは確定ということでいいですか? その上で、終盤まで主人公にも読者にもそれを気づかせないようにするということでしょうか?
でも、身近な人間が黒幕という仕掛けなら、たいていそういう感じに持って行くと思うのですが? 最初からばれていたら黒幕じゃないわけですし。

なので、いまいち狙いが分かりません。私が何か勘違いしているかもしれないので、もう少し詳しく説明していただけると助かります。

それと、その手のミスディレクション系の仕掛けについては、仮に参考になりそうな作品を思い出しても紹介しにくいです。内容を詳しく話さなくても、その作品にドンデン返しがあると言っただけでけっこうネタバレになってしまうので。

サタンさんが仰っているのは、いわゆる「叙述トリック」というやつだと思います。佐藤とシュガーというのは分かりやすかったので(笑)便乗させてもらいますが、佐藤の方は主人公がよく知っている人物で、ちょいちょい登場するんですね。で、ストーリーの所々に、主人公が知らない場所のシーンが挿入され、そこでシュガーが何か悪巧みをしています。主人公はそんな悪巧みがあること自体を知りませんが、読者には見せてしまいます。ただし佐藤イコール、シュガーだという一点だけを伏せます。
つまり、主人公は知らず読者は知っているという情報を作っているわけですが、読者も不完全な情報を与えられているという形です。
トリックに利用するのは必ずしもニックネームでなくてもよく、要はAという人物について何度も記述されているのだけれど、読者はそれがAだと気づかないという、何らかの心理的盲点を突くような仕掛けを施します。性別誤認とか、Aの境遇からすると普通は考えにくいような口調とか振る舞いをさせる、など。
これは小説ではキャラの顔が見えないという特性を利用しているわけで、顔が見えれば一発で同一人物だとわかるのに、文章だけ読むとまったくイメージが違うという状態を意図的に作ります。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信 (No: 7)

スレ主 大野知人 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

 あまくささん、ご意見ありがとうございます。
 今日ちょっとPCのIMEがおかしいので、短めの返信で失礼します。誤変換あったらあすみまseん。
 俺の質問内容については、あまくささんの理解であってます。『普通そうする』のはそうなんですが、生憎と俺が未熟なため、その『普通』が中々上手いことできないのです。分かりやすく手法・書く側の注意事項を教えてもらえたら嬉しいと思った次第。

 ミスディレクション系はやっぱり、『読者と主人公が持ってる情報の差異を際立たせる』のが重要っぽいですね。
 ぜひぜひ参考にさせて戴きます。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信 (No: 8)

投稿者 あまくさ : 1 No: 7の返信

投稿日時:

主人公の身近なキャラを黒幕にする場合、それをいかにして終盤まで読者に気づかせないかに全力をそそぐ必要があります。
しかし、この手法で難しいのは正体が明かされた時点で読者に納得感をあたえることができるかどうかです。ただ意外性があればよいというものではありません。明かされるまでの言動と、黒幕であることの理由や背景に矛盾があってはいけません。かと言って無理に辻褄を合わせようとすると言動が不自然になり、読者に気づかれます。同じ理由で伏線も使いにくいです。

一つの方法として、ダミーとして黒幕っぽい人物を配置するという方法はあります。そのキャラに読者の注意を向けさせて、真の黒幕から目をそらす狙いですね。

しかし、ミステリを読み慣れた読者は、いかにも犯人らしい素振りをするキャラは逆に犯人ではないという考え方をします。

そこで、視覚情報がないという小説の特性を利用して、一人の人物を二人居るように読者に錯覚させる「叙述トリック」的な手法が捻り出されたのだと思います。
佐藤とシュガーの例で言うと、シュガー(佐藤の黒幕としての一面)は主人公の前には現れないんですね。しかし読者には見せるというのは、シュガー(佐藤)が黒幕であることを隠すのではなく、シュガーが佐藤であることの方を隠しているのです。
そういう方法で、シュガーは主人公の前に何度も現れているんだけれど、主人公も読者もそのことに気づかないという状況を作っています。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信の返信 (No: 12)

スレ主 大野知人 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

 再度のご意見ありがとうございます。

 ダミー・替え玉的人物を登場させる手法も考えたんですが、あまくささんの仰る通り、『このあからさまに胡散臭い奴は違うな』というメタ読みをされかねないと思って見送った経緯があります。
 まあ、『あからさまに胡散臭いキャラ』が『胡散臭さとは関係ない部分で黒幕してる』みたいな書き方をするのもアリだったのですが、実力不足で御しきれない可能性が高いので、断念しました。

 ご意見ありがとうございました。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信 (No: 9)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ネタバレされちゃったやつだー・・・・_(┐「ε:)_

模倣犯は未読なので分かんないですが、ホームズで言うと【ハドソン婦人】が教授の一派だった!!くらいのノリですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あまくささんのノリに近いですが、今回の話だと・・・・・常人による【能力者の殺人】の要素を明示し、そっちを主題に見せるレッドへリング―——『燻製ニシンの虚偽』を使うのは?

矛盾が起きないとおかしい状況なのに、矛盾が発生しない。だれかが嘘をつくことで辻褄を合わせてしまっている。

嘘がつけない能力者の中に、嘘をつくことができる無能力者が混ざっている。

に見せたらいいんじゃない?

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信 (No: 13)

スレ主 大野知人 : 0 No: 9の返信

投稿日時:

 ええ、ネタバレしちゃった奴だ。

 ああ、『矛盾があるべきなのに、矛盾が無い/矛盾が無いべきなのに矛盾がある』みたいな状況を作って、意図的に読者を疑わせるのはアリかもしれないですね。
 個人的には、『ギリギリ嘘は吐いてないけど本当のことも言っていない』みたいな叙述トリックとかもはさみつつ、適度に混乱させていきたいと思っています。

 ご意見ありがとうございました。

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突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信 (No: 15)

投稿者 読むせん : 0 No: 13の返信

投稿日時:

そもそも前提条件をちゃぶ台返ししちゃう感じ。
――――――――――――――
トリック的には常人の犯行が疑わしい
②容疑者は全員、じしょう「正直者」。
③「嘘つき」を炙り出せばOK
・・・・に見せかける感じです。

探偵的には、黒幕はまちがいなく『正直者』だという前提条件がある。

「黒幕の証言は真実だ」という前提でロジックを組めば、矛盾する発言をいっている人物が炙り出される。
――――――――――――――――――――――――――――
嘘を自由に言える人間の証言は信用ができない。

『俺じゃない』『何者かに嵌められたんだ』『嘘をつかないと殺すと脅された』とか言っても嘘くさいんですよ。
それこそ「嘘つき」の探偵だからこそ、それが言い訳の嘘にしか聞こえない。
―――――――――――――――――――――
実際「常人」の特徴は『真実と嘘をごちゃまぜにした発言ができてしまう事』です。

犯人にされた人物は「別の犯罪を行い、それを誤魔化していた」あるいは「脅迫者によって、未然の故意のトリックを仕込まされていた」程度で、とどめの一撃、あと一押し、とかは黒幕だった感じとか。

トリックではなく理由とかからアプローチすると、一番得したのが――――とかなら、いけんじゃないかな?

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信の返信の返信 (No: 16)

スレ主 大野知人 : 0 No: 15の返信

投稿日時:

ああ、「トリックから思い浮かぶ犯人像」と「動機から浮かぶ犯人像」を分けるのは面白いかもしれませんね。

ご意見ありがとうございました

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信 (No: 10)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 1の返信

投稿日時:

私が思い出した映画では「ラスボス」ではなく「裏切者」でしたけど、突然終盤で登場した人物が「実は…」みたいな展開はありましたね。

私が気が付いた押さえどころとしては、以下のとおりです。
1、「何か事件が起きる」
2、「裏切者は、1の事件とは直接関係ない立ち位置(読者にはそう見える)で、序盤に登場させる」「裏切者が不満に思っている何かを匂わせる(伏線)」
3、「中盤の最後で、裏切者がいるとわかる。裏切者へのヒントを出す」
4、「主人公が中盤の最後らへんで明らかになった理由でピンチ」
5、「最後らへんで突然裏切者として、序盤に出てきたキャラが登場する」
6、「裏切者が主人公の敵となった理由を述べる(2の伏線が必要)」

これをラスボスに置き換えると、使えるのでは?って思いましたけど、
何か足りない点や間違っていた点がありましたら申し訳ないです。

あと、個人の意見ですし、合わなかったら流してくださいね。

参考になった映画を言えればいいけど、ネタバレになりそうだから、控えておきますね。

突然登場した人物がラスボスになる展開についての返信の返信 (No: 14)

スレ主 大野知人 : 0 No: 10の返信

投稿日時:

 ふじたにさんご意見ありがとうございます。
 
 この場合はラスボスでも裏切り者でも一緒ですね。頭脳戦面での犯人、くらいの意味です。

 あまり関係ないキャラとして出しつつ、『裏切るかも知れない理由』を書いていくのは良いですねぇ。ぜひぜひ、参考にさせて頂きます。

 ありがとうございました。

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タイトル:突然登場した人物がラスボスになる展開について 投稿者: 大野知人

 お久しぶりです。大野です。

 俺は今文庫賞への応募を前提に探偵モノの短編連作を書いているんですが、序盤から登場するキャラクターを一巻分通しての黒幕に据えて展開していきたいと思って書いています。

 ただ、そのままやるだけではなく、読者のメタ読みに対してミスリードを張って意外性を増したいと考えています。

 『身近な人物がラスボス』に対する観念として、『突然現れたキャラ/匂わされていても終盤まで出てこなかったキャラがラスボス』みたいな物へのミスリードを入れたいと思っています。
 そういった作品にみられやすい傾向・演出のやり方について、何かご意見貰えれば幸いです。

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