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>創作外のことに目を向けるというのは発想になかったので。
私もそうだったんだけど、私もそう指摘されたときは目から鱗でしたよ。
創作は手段でしかないから、表現したいものソレ自体を持たない癖にいったい何を書こうってんだよ、って感じのこと言われた。
サッカー漫画はサッカーっていう表現したいものを漫画って創作手段で表現してる、お前の作品はファンタジーだけど何を書きたいわけ? みたいな感じ。
ほんで、ああ俺サッカーしてないわ、みたな。球技自体は好きじゃないんでサッカーは例えに出ただけね。
ファンタジー作品なんだけど、そこでサッカー漫画のサッカーに当たるものを全く考えてなかったんだよね。そりゃ面白くねーわな、中身ないんだもん。
創作する人は創作以外の趣味を持ったほうがいいね。
だから、私も小説以外の趣味をアレコレ探したりいろいろした。

これは、まあ、わかんないと思うけど、中でも面白いと思ったのは写真で、ド素人は良さそうな被写体を技術とか知識とか関係なしにポンポン撮るんよ。最初は何もわからんからね。それで個人的には何とも思ってない写真が人に褒められたりする。
んで、ちょっと知識が出てくると、写真の構図でストーリーを表現するようになるんよ。例えば公園の砂場で手前に砂で出来た小山、中距離に背を向けた子供、遠距離に公園の出口。これで「遊んでた子供が帰ろうとしてる」という表現になるでしょ。そういうストーリーを写真で表現しはじめる。
けど、こういうの狡い、と一蹴された。
撮影者が見せたいものを見せられてる、とかなんとか。
ほんで、改めて自分が良いと思った写真家の写真を見てたら、例えばてんとう虫をでかく中央にドンと魚眼で撮ってたり、道路とビルが写ってるんだけど写真の大部分は快晴の空が写ってたり、その写真の意図はわからないけど意味はわかる。てんとう虫はてんとう虫かわええと思って撮ったに違いないのよ。
そしたら自分の、構図にストーリーを持たせた写真がほんと狡いと自分でも思った。で、カメラ買ったばっかの頃に撮った写真は何も知らんから好きなものを好きなように撮ってて、技術は無いけど見せたいものを中央にドンって感じだった。
あー、うん、なるほどね。
と、このとき、たぶん自分の小説の価値観も変わった。
下手に色気出して頭良さそうに思われたい文章(笑)とか、表現したいものをおざなりにして組んだトリッキーな伏線回収カッコいい(笑)とか、あんなの、初心者が下手くそなりに情熱持って書いた作品のほうが何百倍も面白いね。
こうやって別のことから自分の創作に価値観の輸入みたいのが行われて、創作以外から結構いろいろ変わった。

>新人賞を取った作品を見ていると、流行にマッチしているようなテーマはそこまで多くなく、
そうなのよ! ずっとそれ言ってるんだけど、何でだろうね、異世界転生モノを新人賞に出そうとしてる人わりと見かけるのよね。それまず受賞しないネタだぞ、と思うのだけども。
新人賞は次の流行を担う人材を発掘する場だから、「今」の流行りを書いたって通用するわけないのに、そうやって受賞作品を見比べりゃ理屈ですぐわかるだろうに、何故か今の流行りを書いて送る人多いんだよね。

>少しは我が道を行く気概で書いた方がいいのかなぁ。
新人賞は「面白い作品」を求めてると思いがちだけど、正確には「あなたの面白い作品」を求めてるので、ぶちゃけ個性が一番大事だと思うよ。

>「自分の中の面白い」を「読者の面白い」に変換させる技量が無さ過ぎて
読者に楽しんでもらう、面白いと感じてもらう、という考えもあるけど、自分が面白いと思うものを読者に知ってもらう、自分が面白いと感じたものを理解してもらう、面白さを伝える、という考え方もあるので、「読者にとって面白い形」はそれだけが正しい形ではないと思うよ。
巨乳派と貧乳派がいるとして、貧乳派の男に「巨乳が好ましいと感じてもらう形」での説得というのは無理がある。いくら「巨乳の素晴らしさ」を語ったところで暖簾に腕押し。
なので「俺らがどれほど巨乳を愛しているか!」という熱量を伝えると、「立場は違えど共に乳を愛する同士よ!」となるわけさ。しらんけど。
物語でこれをやると、読者は別に巨乳好きじゃないけど、「巨乳好きな主人公の熱量には共感する」といった感じになるんじゃないかな。

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スレ主 半額オソーザイ 投稿日時: : 1

>創作する人は創作以外の趣味を持ったほうがいいね
⇒創作以外に趣味という趣味が無いんですよねー……物語作品は日頃から接するようにしていますし(好きな畑とそうではない畑、半々ぐらいです)、書いているネタを勉強するためにその分野を勉強したり、全く触れたことのない文化のコラムや、ドキュメンタリーを見て自分の中の引き出しを増やしたり。
 ただ、創作と全く関係ない趣味はそこまで無い……というか、何やっていても創作と結びつけて考えてしまうので、切り離せないなーって感じです。

>異世界転生モノを新人賞に
⇒今どき、ド直球な異世界転生モノは受賞作には殆どないなーと……。作品の世界を流行に合わせるのではなく、作品自体が読者を巻き込んでいく引力みたいなものを強く感じる作品が多いです(具体的な作品名を出したいけど、悔しいから嫌という気持ちが←オイ)。
 そのテーマが好きなんだなぁということが書き手から伝わってくる作品が殆どです。嫌々、書いているような感じが全くないから悔しい()

>熱量を伝える
⇒読者に合わせることだけが作品なのではなく、作品が読者に熱量をぶつけてくるかたちが望ましいとは感じますね。だから「巨乳好きの読者」のほうを向くのではなく、「巨乳好きな主人公の熱量に共感する読者」のほうを向く……感じですかね?

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: 皆さんは「自作の酷評」はどこまで受け止めていますか?

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