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一人称視点の話で主人公が退場する事の是非 (No: 1)

スレ主 バッキー 投稿日時:

お久しぶりです、今回は視点に関して相談があります。

早速この話の核心部分になるのですが、この話の主人公の正体は所謂ニャルラトテップのような神格の一側面であり、何処まで行っても所詮神の保有するペルソナの一つに過ぎない彼は終盤本体の顕現と共に消滅する運命にあります。

一応この話の文章は主人公の一人称で書いていく予定なのですが、どうにもこのプロットだと終盤彼の視点というのは取れなくなるため、どうしたものかと思っています。

現時点で考えているのが、一つは主人公が消滅している間のみ三人称に戻す事、一つが最初から三人称で話を進める事。
少しぶっ飛んだ案として、地の文を主人公ではなく主人格の神の視点にする(途中まで主人公の視点とミスリードさせる)事も検討しています。
どういう方法が良さそうでしょうか。

カテゴリー: 文章・描写

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一人称視点の話で主人公が退場する事の是非の返信 (No: 2)

投稿者 ごたんだ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

パンに例えるなら『デニッシュ』です。
怪光線が生地造りなら、普通のパンを造るようにやっては普通のパンしか出来ません。

早い話しが別々の生地を練り、薄く伸ばし重ねる必要があります。

猫バス形式に向いているのでしょうが近い作品が『恋する怪人とノロウイルス』みたいな作品なのかなぁと邪神します。

どちらにしろ“編集的”な能力でなく、“作者敵”な能力を多く必要とします。

一人称視点の話で主人公が退場する事の是非の返信 (No: 3)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

御作の設定では、「神」の意識と「主人公」の意識に連続性はないのでしょうか?

つまりですね。

その設定を最もシンプルに考えるなら、(ニャルラトホテプ風の)神が人間の姿に変身しているだけとも言えます。主人公の「神形態」と「人間形態」があるような感じです。
だったら何も悩む必要はないわけで、神形態の時も人間形態の時も「中の人」的には同じ意識を持つ一人称として書けばいいだけです。

まずはそう思うのですが、スレ主様が考えていらっしゃる「神格」なるものはそういうのとは違うのでしょうか? 神の意識と人間としての主人公の意識は全く違うというか、別次元の存在として描写したい感じですか?

もしそうならば、これは一人称がどうこうという問題以前に、設定そのものをもっと練り上げるのが先です。その「神格」なるものと「人間としての主人公」がどういうものなのかもっと詳しく教えていただかなくては、的確な回答はできません。

最も重要なポイントは、

1)人間として行動している時の主人公は、自分の正体が「神」であることを知っているのか?

2)「神」であることを知ってはいるが、自分が神そのものであるという自覚は持っていない感じなのか? (自分はいつか消滅して神が顕現することを知ってはいるが、神そのものの知識や思考を共有はしていない感じ)

この二つになります。

もし2に近いのならば、「主人公は神のペルソナの一つである」という設定があるだけで、実質的に神と主人公は別キャラも同然ということになります。「人間・主人公」が消滅して、知識・思考を共有しない「神」が出現するだけですから。

もしそういうことなら手法としては、

>主人公が消滅している間のみ三人称に戻す事、

普通に考えたら、これが自然でしょう。主人公が死んで、別のキャラが現れるのと実質は同じです。

>少しぶっ飛んだ案として、地の文を主人公ではなく主人格の神の視点にする(途中まで主人公の視点とミスリードさせる)事も検討しています。

いや。
これはミスリードというより、設定そのものに触れることを言っています。
これがミスリードとして成立するなら、とりもなおさず「神格者の視点」と「主人公の視点」は別物であるということになりますから。
つまり上記の2に近いということになりますが、それならそれで設定上の実態はどういうもので、読者に何をどう勘違いさせたいのかということを考えないと、わけがわからなくなります。

視点以前に設定そのものを練り直した方がよいと書いたのは、そういうことです。

逆にそのあたりを十分に考えられているのなら、視点の扱いは自ずと決まってくるはずです。

追記 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 0 No: 3の返信

投稿日時:

あるいは、ご質問の趣旨は単純に人称の混在の是非について、でしょうか?

それならば、人称の混在はあまり良くないと言われてはいますが、御作の場合は設定上そうせざるを得ない必然性があるようですから、仕方が無いんじゃないですか? ということになります。
やってはいけないのは、大した必要性もないのに視点・人称を変えることです。

追記2 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 0 No: 4の返信

投稿日時:

あと。
主人公消滅後に三人称にするのではなく、神格者の一人称に引き継いで「~は知らなかったが、すべて私の意志に従って行動していたのだ」的に進めることはできないのでしょうか?

また、一人称というのは基本的にウソは書けない手法なので、主人公が自分と神格の関係をどこまで認識している設定なのかに注意して、それに矛盾しない書き方にする必要はあります。
ですからいっそ最初から全部三人称にしてしまうのもありでしょうが、詳しい設定がわからないのでどれが最適解かは判断できません。

一人称視点の話で主人公が退場する事の是非の返信の返信 (No: 6)

スレ主 バッキー : 0 No: 3の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。

>スレ主様が考えていらっしゃる「神格」なるものはそういうのとは違うのでしょうか? 神の意識と人間としての主人公の意識は全く違うというか、別次元の存在として描写したい感じですか?

>2)「神」であることを知ってはいるが、自分が神そのものであるという自覚は持っていない感じなのか? (自分はいつか消滅して神が顕現することを知ってはいるが、神そのものの知識や思考を共有はしていない感じ)

状況的には提示された2に近いですね。
主人公と神様は性格や目的すら全く異なり、もっと言えば自分の正体に関する事さえ終盤になって把握する事になります。

主人公は普通にヒロインを取り巻く状況が好転して欲しいと考えている一方、神格はヒロインを良いように利用(その結果彼女が落命するもお構い無し、なんなら楽しんでさえいる)してやろうという算段でいます。
なかなか拗れた状況ですが、ペルソナでありながら本体とは敵対している(しかし主人公がそれに気づいて取る行動も含め神側は全て計算づく)という事です。

一人称視点の話で主人公が退場する事の是非の返信の返信の返信 (No: 7)

投稿者 あまくさ : 0 No: 6の返信

投稿日時:

>主人公と神様は性格や目的すら全く異なり、もっと言えば自分の正体に関する事さえ終盤になって把握する事になります。

ああ、そういうことなら一人称の記述に矛盾が生じる心配は少なそうですね。どちらかと言うと、主人公自身が自分の正体を探る物語になるかもしれません。それであれば一人称にするのは後半~終盤の意外性にもつながり、効果的かも。

で、主人公消滅後の処理ですが、主人公は完全に消滅してしまってそれで終わりですか?

物語的には、神が顕現して主人公が消滅してしまうとしても、何らかの形で人間としての主人公の意志や目指していたことが結末に影響を及ぼすようにしないと、つまらない気はします。

消滅後の視点や人称の処理は、それに配慮して決めるのが良いかと。

一案としては、ラストはヒロイン視点に切り替えて(生きているなら)、主人公は消滅してしまったはずだけれど、時空を超えたどこかに存在していて自分(ヒロイン)を見守ってくれているような気がする、みたいな、『まどマギ』のラストっぽい雰囲気にする手もあるかもしれません。

もちろん、これはあくまで一例。スレ主様が考えていらっしゃる設定やイメージに合わなければスルーしてください。
ストーリーの詳細によって、いろいろやり方はあると思うという話です。

一人称視点の話で主人公が退場する事の是非の返信 (No: 8)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

なかなか難しい問題だなっと。
終始主人公視点、つまり神の存在となっても主人公であることに変わりないから、そのまま主人公を飲み込んだ神の視点で進めるってのも書き方次第で自然に見えるだろうし良いと思う。
最初から神の視点で主人公視点と思わせるミスリードも良いと思う。
あるいは主人公が消滅したら三人称にしてしまうというのも良いと思う。
けど、この話は何の話かと考えたとき、「主人公の話」であるなら主人公が消滅した時点で話は終わってしまうから、その後の神が出てくる話は後日談になっちゃうと思うのよね。
後日談にしないためには視点を変えないほうが良いから、主人公視点で強行するか神の視点で奇策に出るかってのが妥当だとは思う。

でも、もし「主人公の話」ではなく例えば「世界滅亡を回避する話」を主人公視点で語ってる物語だと考えるならば、視点はもっと自由に扱えると思う。
序盤は主人公視点で中盤以降は主人公主体でありながらヒロインやライバルなど多角的な視点から「世界滅亡ないし神について」を語り、終盤では主人公の視点が無くなり残された者たちの視点のみになる、とか。
ただ、「主人公の一人称で書いていく予定」とあるので主人公に固定すると考えると、「主人公の話」ではないとした場合、「主人公の想いを託せる人物を終盤までに育てられるか」ってのが一つの問題になるんではないかと思う。
その人物の一人称にシフトするもよし、その人物にフォーカスした三人称にするもよし、あるいは神の視点でその人物に倒される(?)までを書くもよし。
ただ視点を変えるだけ・そのまま書くだけでは、言っちゃなんだけど芸がないんではないかな。
別に自分の妄想を押し付けるつもりはないけど、私の例の場合、これは視点が変わったというのは「その視点主に主人公の想いは託された」って表現だから、そういう表現したいものを考えて視点を利用したほうが良いと思う。
特にミスリードのギミックは、そういう表現があっての演出でないと最初から神の視点だったと気が付いたところで「あーそういうことね、はいはい」程度にしかならないのではないかな。ギミック系は思いついた作者のテンションと理解した読者のテンションに結構差があるから。
うーん……これ最後に主人公が神から分離して戻ってくるのかどうかでも判断は変わると思うし、そのストーリーのクライマックスやラストをよく考えて、そこが栄える選択をすべきで、一般回答はあんま合わないんじゃないかな。

自分なら、想いを託す人物を用意しての三人称に見せかけた神の視点にするかな。ほんでラスト最後の一行に「主人公の口癖」をぽんと置けば読者は気がつくだろうし。

一人称視点の話で主人公が退場する事の是非の返信の返信 (No: 9)

スレ主 バッキー : 1 No: 8の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。

>でも、もし「主人公の話」ではなく例えば「世界滅亡を回避する話」を主人公視点で語ってる物語だと考えるならば、視点はもっと自由に扱えると思う。
重要度合いが最も高いのはメインヒロインである(主人公の中の奴やライバルも)という事を鑑みるとこの辺は確かに融通が効くように思えますね。

>「主人公の話」ではないとした場合、「主人公の想いを託せる人物を終盤までに育てられるか」ってのが一つの問題になるんではないかと思う。
ある種その役割は、前述したメインヒロインだと言えるかもしれませんね。
メタ的にはトロフィーワイフになる事も「冷蔵庫の女」になる事も拒んだ彼女が納得する落とし所(=作中では神格への昇華)を見つける事が命題である訳で。
主人公を含め多くの繋がりを力にしつつも、それを他ならぬ当人の意志と力で見つける事を示すには、ヒロインに視点を移せる準備も大事だと思えてきました。

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タイトル:一人称視点の話で主人公が退場する事の是非 投稿者: バッキー

お久しぶりです、今回は視点に関して相談があります。

早速この話の核心部分になるのですが、この話の主人公の正体は所謂ニャルラトテップのような神格の一側面であり、何処まで行っても所詮神の保有するペルソナの一つに過ぎない彼は終盤本体の顕現と共に消滅する運命にあります。

一応この話の文章は主人公の一人称で書いていく予定なのですが、どうにもこのプロットだと終盤彼の視点というのは取れなくなるため、どうしたものかと思っています。

現時点で考えているのが、一つは主人公が消滅している間のみ三人称に戻す事、一つが最初から三人称で話を進める事。
少しぶっ飛んだ案として、地の文を主人公ではなく主人格の神の視点にする(途中まで主人公の視点とミスリードさせる)事も検討しています。
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