小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

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元記事:病的なほど遅筆で、心が折れそうです

まず、今まで五千字に満たない短編を気まぐれに何個か書いてきた程度の執筆経験なんですが
欲望を詰め込んだ長編小説を書こうと思い立ち、何ヵ月も設定を練り続け、十月頃にようやく固まった設定を元に本格的に執筆を始めました
しかし結論から言うと、未だに一話の完成にすら至っておりません

私はフリーターでして、ありあまる時間を使ってPCを開いて書こうと一日を費やしても話が進むのは滅茶苦茶調子が良くて1000字程度
多くの日は数百字進むか、書いては消しての繰り返しでほとんど進まないか、そんなレベルの遅筆です
そんな生活を3ヶ月近く続けて、未だに一話すら完成できない自分の能力の低さに愕然としました
短編を書いていた頃から遅筆でしたが、短編はそれでも書き上げれば「終わり」で達成感が味わえ、長編の場合とは違います
初心者の方でも速筆なら毎日のように数千字書いて一話一話の積み重ねをしている間、私はずっと同じ場所で足踏みしていたのです
それでも趣味として充実の執筆ライフを過ごせていたら良かったのかもしれませんが、私の目標は自分にとって最高な物語を自分に供給することでして、全く進まない現状に不満しかなく精神も磨り減りました
多くの人が次々と新たな物語を書いている一方で、こんなにも書けない自分は何なんだろうと最近は悩んでいます

やる気がないとか不調だとかスランプだから遅筆なのではなく根本的に最初からこうでして
私が小説を書くには数ヶ月かけても一話すら完成できないこの病的な遅筆と付き合っていくしかないと思うと心が折れそうになり、今はPCを開くのも嫌な気分です
悟りじゃないですけど、小説を書く上でもっとも大切なのは「執筆速度」だと思い至り
それがない自分は諦めるべきなんじゃないかと考えたり、思考がもうぐちゃぐちゃです
正直、自分でもどうしたら良いのか、何が聞きたいのかよく分かってないですが、とにかく相談したくて書き込みさせていただきました

上記の回答(病的なほど遅筆で、心が折れそうですの返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

1日に1000字書けますと、1か月で3万字、3か月で9万字となります。が、書いては消しで溜まっていかないようですね。書き直したい気持ちをぐっとこらえて、不出来でもキリのいいところまで書く癖を身に着けたほうがいいいと思います。以下、少し説明してみます。

1.成果の上がらない書き直しになってないか

キリのいいところまで我慢しないのが原因の1つじゃないかと思います。まず書いたうちの最後の2割は推敲も改稿も有効にはできません。書き直して改善するには前後の文脈の支えが必要です。

最新部分の先は当然ですがまだ書いてない。しかし何を書こうかという構想、思考くらいはあるはずです。が、可能性の塊とでもいうべきものになってます。こうも書けるが、ああも書ける、みたいな感じですから。

同じことは最初の2割にもいえます。それより前がないから、いろいろあり得てしまいます。真ん中の6割は推敲、改稿が有効に可能です。ただし面倒くさくなります。その前後に影響してしまい、書き直し量が増えることも多いからです。ですが、そこしか推敲、改稿は有効ではありません。

2.キリのいいところまで書けば判断も相談もできる

ですので、キリのいいところまで書き直しは我慢する。そうすれば、本当に問題があるのか、書き直す価値があるのか等々が分かって来ます。第1話の途中で詰まらず、ギクシャクでもいいから草稿を仕上げてしまうのが得策です。

そうすれば、例えば他人に相談することもできます。ここでもいいでしょうし、冒頭の文章を相談する掲示板もありますよね。ある程度まで進んで形になっていれば相談に乗ることも可能でしょうけど、書いてない部分の相談なんてされてもどうしようもありません。

ですので、うまく行ってなくていいので、キリのいいところまでは形にしてしまいましょう。書き直しは後からいくらでもできるんですから。うまく行っているかどうか判断不能なものを、判断不能なままあやふやに書き換えても、何も得られません。よく分からないものを、よく分からないまま、なんとかしようとしてはいけないわけです。

3.消すために書くようになってしまいかねない

今のままだと、別の点でリスクもあります。それは、人間は誰しも、繰り返し行ったことは、良きつけ悪しきにつけ、身に着けてしまうことです。少し書いては消しを繰り返すと、少し書いたら消すことを身に着けてしまいます。言い換えると、消すために書くようになってしまいます。しかも、無意識に、です。

ですので、まだ3か月ということであればそんな悪癖はまだ身に着いてはないでしょうから、今からキリのいいところまで書き上げる癖を身に着けたほうがよいです。そのためには、やはり書き直したい気持ちをぐっとこらえてみてください。不出来でいいんです、草稿なんですから。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 病的なほど遅筆で、心が折れそうです

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元記事:異世界の文化や言語を考えるのは不毛か

売れる/売れない等は別として、異世界(=この世界と地続きでない世界)の文化や言語(あるいは異世界を構成する任意の「この世界と異なる要素」)を考えることは(SFとしてまたは純文学として)「正しい」のでしょうか。

というのも人が異世界へ行ったとき、その人が異世界に辿り着き生存し知的生命体と遭遇する確率はともかくとしても、たどり着いた世界の住民が肺で酸素を取り入れ呼吸するものである確率や, 住民の口腔等の形が地球人のものと似ていて人間の可聴域内かつ発声可能な音を出す確率, 会話の内容が人間の持つ処理能力で理解できる確率などを考えるとあまりにもご都合主義であり、今更言語や文化といった余りに微々たる違いを考えたところでそれらを埋め合わせることはできないように思えます。そこまで「運命力的な力」が働いているなら、なぜ完全に地球と同じ世界まで持っていくことはできなかったのかと思うのです。

これについて二つほど反論を知っています。一つは「異世界側の人物が呪文で主人公を呼び寄せていたり、あるいは異世界に関わる何らかの意思持つ存在が主人公を移動させる話の場合、人間に近い存在がしたことであるので異世界に人間が居るのは納得できることである」というもの。
もう一つは「それが転移モノ(=主人公が異世界の人物に生まれ変わる話)である場合、魂の器は人間しか有り得ないから、異世界へ行く場合は人間の住む世界だけを選んで転移できる」というもの。
どちらも納得できる論だとは思うのですが、何故かなんとなく違和感を覚えます。うまく言葉に出来ないのですが、どこかに作者の匙加減な部分が見える気がするのです。

また自分でも一つ反論を考えてみました。それは「あらゆるフィクションに於いて超自然的な出来事を語る際には読者の理解しやすいものに加工する必要があり、異世界のありようはその影響を受けている」または、「少なくとも自分の考える異世界では常人には理解できない出来事が繰り広げられており、それらを他者に語った時点で人間の理解できる形に喩えられる性質がある」というものです。しかしながらこの論はともすると「読者に理解できなさそうな出来事は考えなくて良い」という考えにも繋がる筈で、そのようにして作者や読者の都合のために「嘘っぽくなさ」を追求するのをやめるのは甘えではないかと思っています。

ファンタジー世界の架空言語を考えていらっしゃる方々がたまにいらっしゃいます(トールキン, セレン, Fafs F. Sashimi, 中野智宏, etc...、敬称略)。その人たちは架空言語を何からの形で存在させたいから書いているのでしょうが、自分としては設定面と同様、物語としての「嘘っぽくなさ」も大事にしたいと考えています。

ファンタジー(あるいはフィクション全般)に言えることなのかも知れませんが、ともかく自分はこうした疑問を抱き、創作が止まってしまいます。些細な問題かと思いますが、回答お願いします。

上記の回答(異世界の文化や言語を考えるのは不毛かの返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

何のために、誰のために作品を書いているかという点を外してるんじゃないかと思います。要は読者度外視で考えを進めちゃってるようです。以下、少し説明してみます。

1.正確さよりも分かりやすさが大事

物語って、受け手が理解できることが最低限の条件です。物語は異世界の住人とか異星人とか出てきますが、作中で何らかの意思表示をする生物は全て、人間を模したものか、人間の拡張です。その周辺にはまずペットや家畜に類する生物、その外には野生生物を模したものがあります。異世界、異星とて、この現実世界の類似であり拡張なんですよ。

でないと受け手としては分からないから。仮に、例えばケイ素ベースの生物が発生するとして、シミュレーションして文化、文明まで到達するまでを構築できたとします。それを作品に書いたとする。読者が強いられる作業は何でしょうか。その世界の成り立ちを理解する勉強です。

2.全く異なる世界については、お勉強から始まってしまう:英語

その世界で、その世界の住人がドラマを起こすとして、世界観や生物の基礎的な部分が理解できないとドラマだって理解できない。この現実世界だって、似たようなことが起こってるわけです。例えば日英の言語の違い。英語知らないで、英語圏で起こってることなんか理解できるわけない。

では翻訳したらいいのか。不可です。多少英語を学んだら分かることですが、各単語からして意味範囲が違いますよね。そのことは、例えば英和辞書、和英辞書を見てみれば分かる。ある英単語には多数の日本語単語が対応させてある。例えば"fall"は「落ちる」だけじゃない。降る、もげる、倒れる、ひれ伏す、死ぬ、陥落する、垂れる、退く、静まる等々、多数の日本語単語が対応します。

だからといって、「落ちる」がfallに包含されているわけではない。「落ちる」も多数の英単語が対応する。一方の単語には、他方の単語がいろいろ、ちょっとずつ対応するわけです。なぜなら日英言語は生まれも育ちも全く異なるから。逆に言えば、印欧語圏内だと、かなり類似しており、異世界ファンタジーとこの世界の読者との距離感に近いかもしれません。

3.全く異なる世界については、お勉強から始まってしまう:異文明技術

今は世界中の情報が得やすくなりましたが、例えば明治維新辺りだと、海外に行った日本人の経験は異世界に飛ばされたに近かったでしょうね。こないだ終了したNHKの大河ドラマ「青天を衝け」では維新前後の洋行した主人公らが、欧州で見たものが最初は何か分からないとう描写が頻繁にありました。視聴者には分かりますから、ドラマをサクサク進めてましたが、もし我々が維新前後で日本から出たことがないし、海外の話なんか知らずに育っていたらどうしょう。ドラマで出てくるもの全部、詳しく説明してもらわないと、作中のキャラクターが何してるか理解できないはずです。

4.物語は楽しむためにある

そして、仮に説明してもらって分かるとする。そんなもん、面白いんでしょうか。知識欲を満たすことができるとしても、それなら物語なんかにしなくていい。海外≒異世界にあるものをストレートに説明してもらうほうが分かりやすい。ドラマなんてノイズになります。そしてもし、その異世界が想像上のものだったら。知識得ても何にも使えないですよね。徒労の極みです。

そんな作品、作っちゃダメなわけです。異世界の構築に興味があるんなら、作者一人でやればいい。読者に「どうですか?」なんて見せるもんじゃない。作者は作ってるからある程度面白く感じますが、読者は作者の考えた設定を聞かされるだけです。それくらいなら、読者は自分で妄想しているほうがよっぽど楽しい。自分で考えると20倍くらい面白いんですよ。

5.作者方針の違いを正しさを求める議論と誤解してはいけない

ご質問文には、ある主張とそれに対する反論があるかのように書かれていますが、全く違いますね。作者方針がいろいろ、という状況に過ぎません。例えば「こういう魔法がある」で済ますケースもあれば、「この魔法は発動にはこういう条件があって」と言う部分が詳細なものもあるし、「その魔法の発生源はこういう魔力の源があって」みたいなものもある。

6.分かるのではなく分かった気がするのが大事

全部、それらしく描くにはどうしたらいいか、を作品それぞれで工夫しているに過ぎません。なぜそれらしくしたいか。読者が分かった気がするからです。フィクション作品では、読者は分かる必要はありません。分かった気がする、つまり気分でよいのです。繰り返しになりますが、勉強じゃないんですからね。楽しみたいわけですから。楽しいって、気分なんですよ。おまけ程度に現実で役立つ知識があってもいいという程度です。

言葉を変えますと、「文句のつけようがないくらい、設定が上手く組みあがっている」なんてところに、読者は感心もしないし、ましてや感動なんかしません。作品世界のキャラクター、特に主人公が何を為したかに感動します。感情移入の大事さはよく説かれるところです。一方、設定が完璧でないといけない、なんてコツはほぼ聞きません。楽しむためには何が大事か、そのことだけでも明らかです。

7.スレ主さんのお考えも作者方針の1つ

念のためですが、スレ主さんが「異世界が、この世界と出自も歴史も異なるように作る」とお望みだとして、それがいけないと申し上げているわけではありません。そんなことを望む受け手は極めて少ないし、ましてや他人が考えたことを聞きたがる人はさらに少ないというだけの話です。

スレ主さんがこうしたいと思えば、そうなさればいい。ただし、それが正しいとか、他は間違いだとか理屈づけないほうがいいでしょう。フィクションは楽しめる嘘です。正しさを求めること自体、不毛です。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 異世界の文化や言語を考えるのは不毛か

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元記事:2021年現在、主人公の年齢問題はどうなっているのでしょうか?

質問はタイトルの通りです。新人賞に応募する前提で、現在のライトノベルの風潮でも「主人公は10代がマスト、それ以上になると受賞ハードルが一気に上がる」のかどうか。最新の事情がイマイチ掴めないので、ここで質問させていただいた次第でございます。

はい、どうも。ここ数日、プロットと冒頭を書いては「これはダメだ、読書無精の私が面白いと感じん」と破棄することを繰り返している半額オソーザイです。

ようやく「これはいける!」というアイデアと構成を思いついてプロットを練っているのですが、主人公が「特務隊の隊長だった元軍人」「軍人だった頃から数年経過している」「ヒロインと婚約関係にあった」ということもあってか、どう足掻いても10代後半に収めることが難しくなっています……。ヒロインはなんとか10代にできそうですが、主人公がどうにも厳しいです。

無理やりにでも10代後半にしようと思えばできますが、10代後半で特務隊の隊長って違和感ないですか……!?(もちろん異能はない、真人間で) いや違和感を無くするのが作家の腕の見せ所なのでしょうがここは、私の技量は最低レベルを前提にお願いします……実際、最低レベルだと思うので()

昨今の異世界転生ブーム(もう終わりかけているかもしれません。最前線はどうなっているんだ……!?)や、読者層の移り変わりから、「別に気にせず書いていいんじゃない?(売れる売れないの要素ではなくなりつつある)」になりつつあるのではないかな……と一縷の希望を抱いてもいます。
異世界転生って言ってしまえば、15歳で転生して8歳頃から異世界で活躍したとしても、実際の人生経験年齢で言えば23歳ですし……許される……? これは特殊な事情?

今のところ何の技術も長所もない人間(ましてや才能なんて無いですw)なので、、少しでも受賞から遠ざかる要素は避けたい……ただ作品全体の流れとしては既定路線のほうが個人的にはしっくりくるから通したい……と思い、質問いたしました。
決して自己満足にはしたくないので、年齢を10代後半にすることに戸惑いや嫌悪感はないです……!(そもそも自分が好きなキャラはイケオジや老練に偏っているのでw)

上記の回答(2021年現在、主人公の年齢問題はどうなっているのでしょうか?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

どこのどの賞を狙うかを具体化するのが先だと思います。そうしない限り、迷い続けてしまいそうです。かつ、おおよそどこのどれを狙うかに当たりをつけたら、そこのカラーに自作をどう合わせこむかを工夫するといいでしょう。そうしたら、また公募先をさらに具体化して考える。

そいう絞り込み方をすれば迷わなくなると思いますが、それだけでは何のことやらですので、以下、少し説明してみます。

1.受賞するのはたった1つの賞なので具体的に考える

自分が書いた物語で評価されたいというとき、大分類から小分類までありますよね。ご質問文から少し拾うと「新人賞に応募」「現在のライトノベルの風潮」「昨今の異世界転生ブーム」があります。

「現在のライトノベルの風潮」はライトノベルって何、というレベルの大分類。「昨今の異世界転生ブーム」はライトノベルでも、なろう等の投稿サイトを含む流行を考える中分類。分類が大きい(粗い)ですから、具体的なことは考えにくそうです。

「新人賞に応募」は各出版社レベルの小分類になります。そこからさらに例えば「電撃小説大賞」と細かい分類になっていきます。既に良回答でご指摘がありますが、各社それぞれにカラーがありますから、自分の作風は電撃に合わないが富士見なら、とか賞レベルでターゲットを選ぶ必要が生じます。

仮に電撃で行くとしても、大賞、金賞、銀賞、メディアワークス文庫賞、選考委員奨励賞とか複数あるわけですよね。賞金で測るなら、大賞>金賞=メディアワークス文庫賞>銀賞>選考委員奨励賞、みたいになるわけですけれど、作品評価がそんな単一指標なのかどうか。

2.各出版社の各賞の特徴はは受賞作に表れている

受賞作調べて、例えば「大賞は表現力重視だが、選考委員奨励賞ではオリジナリティが上回るものがある」みたいに思えたらどうするか。同じ電撃でも自分の作風と照らして、どの賞なら行けそうかとか考える必要が出ます。一説には新人がベテランを上回るポテンシャルを持つのはアイデアだと言われたりするようです。となると、世に知られ、自分でも自信を持つためには、大賞より選考委員奨励賞狙いということもあり得ます。

その辺りは各賞受賞作を読めば分かることで、受賞作品は刊行されることが多いですから、下調べは可能です。そこまでやれば、自分の作風、公募に出そうとする作品でいけそうかどうか、判断もついてきます。逆に申せば、迷うのは調べが足りずに情報不足だからです。そして調べるためには、自分の狙いをはっきりさせないと効率が悪い。つまり「どこのどの賞なのか」です。

そのことはスレ主さんご自身で調べてみる必要があります。応募作を詳しく知るのはスレ主さんだけですし、それに各社各賞がどう合い、あるいは齟齬するかは、スレ主さんにしか分かりません。他人から各社のおおむねの傾向を聞けたとしても、それだけで判断するのは危険です。

3.おっさん主人公における工夫

御作は物語開始時の主人公の経歴からすると、仰るように10代主人公は難しそうです。心身とも天才で飛び級とか、かなり(実は手垢がついてるけど)突飛なキャラ設定を要しそうです。となると読者の感情移入が難しい(自分とかけ離れたメンタルのキャラは想像しにくい等)。自然にするには30代主人公でしょうか。頑張って20代後半に設定して無理が出ないようにできるかもしれません。

もっとも、もうおっさん主人公とか特に問題なくなってきました。アニメ化されたものでは「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」なんかありました。主人公(伊丹耀司)は30代前半ですね。読者に受け入れる幅を広げるためでしょう、オタク属性を付与してあったりします。数多くいる主要キャラは10代からの幅広い年齢層になってまして、読者の感情移入先を増やしてもいる。連載時期が2006~09年ですから、そういう工夫も必要だったんでしょう。

しかし、それからさらに現実の年月は経過しています。ラノベが流行り出してから長くなりました。10代で読み始めて40代になっても読み続けている人も珍しくない。30代でも自然に受け入れられ、感情移入もできる読者も増えているわけですね。そこが、おっさん主人公でも成り立つようになった要因の1つでしょう。もう主人公年齢はそれほど気にしなくていいものになりつつあります。

4.おっさん主人公を描くための素養は作者年齢

しかし、作者的な制限は依然として存在します。ラノベは若手作家(志望)が参入しやすい。なろうでは、30代、40代作家が人気作の主力となっているという分析があったりますが、10代でも充分に望みがあるのも事実です。仮に10代作家が「30代主人公にしよう」と思って、うまくいくか。あまり望みはありません。下手すると例えば、10代が劣化した30代、みたいな描き方になる。

魔法使いとか、この世にいない属性は何とかなるんですけど(だって誰も本物を知らないから)、どうにも年齢≒経験値は誤魔化しにくいのです。10代が描いた30代主人公は、少なくとも30代以上の読者には嘘がバレる。リアリティを感じないわけですね。
(このことは、かく言う自分も当てはまりまして、上の年齢の人の話、さらに上の年齢の人がさらに上の年齢について評する内容、さらにその評される年齢の人の話を聞くと、いかに上の年齢の人を想像するのが難しいか分かったりする。)

ですので、主人公年齢はスレ主さんと同年代以下に設定する必要があります。スレ主さんが20代であれば、30代主人公は避けて、能力の高い20代にしておくのが無難です。

5.作者以上の年齢の主人公を描く工夫もある

しかし30代のほうが自然だから、そこに拘りたい場合もあるでしょう。

そういうときは、例えば行動上の主人公と視点主人公を分けます。能力的な問題でそうしている古典的な例がシャーロック・ホームズですね。一般人のワトスン君が視点主人公として、行動上の主人公の天才ホームズを語る形式です。こうしておけば、天才の思考内容という、想像や表現が難しい問題を避けることができます。

割と最近の作品ですと例えば「慎重勇者」(この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる)。行動上の主人公:竜宮院聖哉(慎重勇者)を、ヒロインにして視点主人公の女神リスタルテが語る形式です。この作品では、ぶっ飛んだ変人の行動上の主人公に対し、やや変人である視点主人公が読者/視聴者への緩衝となって、何がおかしいかがよく分かる仕組みになっています。

その手法が年齢でも使えるわけです。仮に30代の主人公の心の動きをリアリティを持たせて描くのが難しい場合でも、その30代キャラを見ている10代~20代の視点主人公がどう思い、どう反応するかなら自然に描けます。

そういう手もあることを考慮して、もう一度、各公募先のカラーを考慮した選択を考えてはどうかと思います。

6.(補足)それでも10代後半主人公は扱いやすい

なんで10代主人公、特に高校生が多いかというのは、理由を考えておくべきでしょう。読者としてターゲット(下限年齢)が中高生だから、ばかりではありません。年代別に以下のような特徴があるのが、理由の1つです。

・中学生:思春期前半
 →希望に満ちやすく、自己イメージが拡大しがち(中2病の原因の1つ)。
 →異性に興味が出るが、同性同士のつながりが深まりやすい。
・高校生:思春期後半
 →自己イメージと現実の自分の折り合いを気にする(自己同一性の獲得)
 →異性に積極的に向かう傾向が強まり、一途な恋愛重視も起こる。
・18歳以降:
 →自己イメージと現実の自分が無理なく重なる(自己同一性の一応の確立)
 →恋愛を自分の生活の一部分とできるようになる。

高校生くらいだと、急成長しつつ急変化も起こるわけですね。ですので激動の時期とも言われます。フィクションで10代後半主人の劇的な変化と成長を描いても、(高校生以上なら)誰しも心当たりがあるため、自然に受け入れやすい。そのため、作者的にも少々無理な設定、運びも使えるやりやすさがある(例えば恋愛にのめり込むキャラとか)。

20代以降ですと、キャラが急激に根っこから変化するとか、驚くほど成長するとか、やりにくいわけです。もしそうしてしまうと「このキャラ、その歳になるまで、何してたんだろ」みたいな感じになる恐れがあります。

これが、いわゆるざまぁ系だと能力がありながら評価されない主人公ということで大丈夫だったりするんですけど、半人前が一人前になっていく過程が面白い話ですと、やりにくいわけです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 2021年現在、主人公の年齢問題はどうなっているのでしょうか?

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元記事:キャラの名前について

現代日本での異能系小説を書き始めようと思ったのですが、いつもハイファンタジーばっか書いてたせいでキャラの名前に違和感を覚えてしまいます。
碇シンジや綾波レイのように名字は漢字で名前はカタカナというエヴァ方式を使うのはアリなのでしょうか。

解答よろしくお願いします。

上記の回答(キャラの名前についての返信)

投稿者 手塚満 : 2 投稿日時:

> 碇シンジや綾波レイのように名字は漢字で名前はカタカナというエヴァ方式を使うのはアリなのでしょうか。

ナシです。漢字+カタカナだからではありません。「エヴァ方式」という発想がナシです。エヴァは映像作品であり、キャラクターは文字ではなく音声で呼ばれ、キャラの識別は名前よりも顔などの見た目、声質で行われます。文章作品と根本的に異なるわけです。

文章作品で大事なのは名前の文字の見た目と読みです。それが作者的な違和感よりも、読者が各キャラを認識して瞬時に区別をつけるようが容易かどうか、名前に使う漢字(と読み)のイメージがキャラに沿っているかどうか。その辺りを重視すべきでしょう。

西欧系と同じくカタカナでも良いですが、意味が生じがちな漢字と、読みの音重視になりがちのカタカナないしはひらがなをどう使い分けるかは作者が戦略的に決定する必要があります。カタカナとひらがなのどちらにするかも効果をよく考えるべきでしょう(カタカナは硬く、ひらがなはやわらかい等)。

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラの名前について

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元記事:モチベーションの維持

初質問です。
ファンタジー小説を書こうと志してから1年ほど経つのですが、未だに納得のいく設定、プロットが書けずネット小説サイトに投稿すらできない状態が続いています。今までは何万字と書いた設定集やプロットなどを没にしても、「もっと面白いものが書けるはず」と考えてモチベーションを保っていましたが、それも難しくなってきています。
やはりある程度は妥協して投稿してみるべきなのでしょうか? 
それとも自分の中で完璧だと思えるプロット、設定ができるようになるまで粘るべきでしょうか?
初歩的な質問で申し訳ないのですが、どなたかご教授いただけますと幸いです。

上記の回答(モチベーションの維持の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

結論から申せば、設定やプロットはもっといい加減に作って、小説本体を書く必要がありそうです。それも必ず本編を最後まで書き上げることが大事でしょう。以下、少し説明してみます。

1.物語と設定は不可分の同時進行

設定は掌編くらいでは頭の中で考えるだけでいいかもしれませんが、尺が長くなるにつれて必要となってきますね。ないと序盤と終盤で齟齬をきたしたり、下手すると物語が破綻したりする。ファンタジーともなると、魔法や生物種族など、作品独自ないしは現実との相違が多々出てきて、設定をしっかりさせておくことが重要になってきます。

おそらく、そういう必要性を感じて設定の作りこみをされていると思います。方向性は正しいのですが、どの程度までやるかが問題です。それも、作品完成のプロセスのどの段階で、という点が重要になってきます。

問題を極端にして考えてみますと、例えば全く物語を想定していないのに、設定は作れるか。できないですよね。何をさせるキャラか分からないのに、どういう能力、欠点等々があるか、具体化のしようがありません。アイテムや世界観等も同様です。

そこで簡単なあらすじを作ってみるとします。「魔王にさらわれた姫を騎士が救う」とします。魔王はやっぱり魔力絶大だろう、騎士は剣で戦うだろう、さらわれるくらいだから姫は無力だろう、と思いつきます。すると「姫救出に駆けつけた騎士を魔王が魔法で瞬殺しそう」とか思いつきます。すると「騎士に魔法使いをサポートさせねば」と新キャラが出てきます。すると「魔法使いの役割は……魔王の魔術を封印するか弱めるかは必要かも」と能力設定が出てきます。すると「魔王の魔力を数分間封じて、その隙に騎士が魔王に致命傷を」→「魔王の弱点はこうしよう」→「その弱点を突くための段取りはこうかな」→……みたいに発想できます。

設定とストーリー/ドラマは不可分で、どちらかが先に完璧になることはありません。設定とストーリー/ドラマを行き来しつつ、どちらも具体化していくことになります。もし「こういう設定さえあれば、後は物語がうまく進むはず」といった感覚がどこかにあるなら、いったんその感覚は捨てる必要があります。

2.プロットは物語の可能性でしかない

といっても、いきなり本編を草稿レベルでも書いちゃうのは難しいですよね。だからおやりになっている通り、(あらすじと)プロットを考えることになります。プロットは物語進行の組み立てを示し、出来事の因果関係も盛り込むわけですが、非常に簡潔なものになります(通例、本編の1/100もない)。

それで面白さを出せるかって無理ですし、これなら面白くなるという保証すらできません。プロットに肉付けしていって、面白くもつまらなくもできる。例えばリアリティって、物語がいかにも眼前で起こっているように感じるために大事ですけど、細部に宿ると言われてたりする。プロットはあくまでも面白くする前の元ネタです。

ですので、いくらプロットをいじってても、限界は低いんですね。なにせ「面白さの可能性」ですから。しかし可能性であることで、逆の現象も生じます。本編へ具体化していくと、つまらないと感じることがあるのです。これはプロットが可能性の塊であることが原因です。

上述しましたが、例えばリアリティの出し方はいろいろある。プロット段階では「こうしてもいい、ああしてもいい」といろんな可能性が思い浮かびます。作者的にはその可能性全部に対してワクワクしますので、しばしば「このプロットからはこれだけ面白くなる」と感じてしまいます。しかし物語に具体化するのがたった1つの事例でしかない。プロットから本編を起こしていくにつれ、「こんなはずじゃない」という勘違いをしがちです。

しかし、可能性の塊を表現する方法なんてありません。仮にその方法を思いつけたとしても、読者がそれを受け取って読み取る能力に期待するわけにはいかないでしょう(間違いなく「何が書いてあるか分からない」になる)。面白さが出せなくて、しかし面白くなるはずと過剰に期待しがちだったりする。いろんな点で、プロットに大きく期待してはいけないということになります。ですので、プロットを精いっぱい頑張るのはあまり意味がないわけです。

3.盛りすぎた設定でキャラが身動きできないことも

設定とプロットを頑張りすぎるのは、別の弊害もあります。特に設定の作りこみすぎで悪弊が出やすい。設定って、例えばキャラクターですと「主人公は怒りっぽい」→「髪型を貶されたときに激怒する」とか曖昧から具体化に進みます。「怒りっぽい」だけだと漠然としていて主人公が怒りから行動を起こすタイミングなどで苦労します。しかしピンポイントに「髪型を貶されると」としておけば、敵が主人公に言う罵倒で髪型を貶させるだけでよくなります。

しかし、例えばそういうのをたくさん作っていくと、逆にキャラが動かなくなります。喜怒哀楽全部に条件設定すると、いちいちその条件を起こさないといけなくなってくる。よくあるのが能力設定の過剰です。これもできる、あれもできる、としていくと、できることは全部やらないといけなくなってきます。例えば「主人公は超高温の炎で敵を撃てる」と設定しておいて、作中で明かして、しかし炎を出さなかったら、読者には肩透かしで、不満の原因となります。「凍結魔法はできない」と設定しても同様です。凍結さえできれば、というピンチを作らないと、読者に肩透かしになります。

設定は「べからす集」の面があります。設定を盛ったら、盛っただけキャラは縛られのです。適度に縛られると動かしやすいですが、できるできないをどんどん具体化しよう、あるいはキャラの強さや魅力を設定で保証してやろうと盛っていくと、ある段階からキャラを動かせない悪影響に変わります。スリリングにしようと落とし穴の数を増やし、ついにどう進んでも落ちてしまう状況になり、身動きできなくなるようなもんです。

ですので、設定やプロットはある程度までにして、物語本編の草稿を完成させたほうがいいんです。草稿が完成したら、逆にそこからプロットを生成したり、設定の過不足を検討して、改稿していくほうが効率も出来栄えも良くしやすくなります。

4.挫折を繰り返すと挫折する習性が身に着いてしまう

そうせず、設定とプロットを頑張っては、本編未完成ということを繰り返すと、非常に悪い癖が付きます。誰でも、良きにつけ悪しきにつけ、繰り返し行ったことは身に着いてしまいます。たとえ「設定とプロット作ったら、本編を頑張るぞ」→「本編が完成させられず残念、次こそ」みたいな、意識しているのは「失敗したが繰り返すまい」だとしても、いわば体が覚えるのは「設定とプロット頑張ったら、本編は失敗させる」になります。

そうなると大変です。設定(やプロット)作り出した時点で既に、本編が出来上がらないことが織り込み済みになっているからです。いわば、失敗するために行動を起こす、になります。しかもたいてい無意識です。類例は例えばダイエットでよくあります。最初は短期決戦しようときついダイエット計画を立てる。しかし無理がたたって失敗する。失敗にあせってまた無理をし、やっぱり失敗。

それを繰り返すと、成功しないダイエット計画を立ててしまう癖がついてしまうのです。むしろ、挫折しないうちは不安になりさえする。失敗して「ああ、やっぱり」と残念半ば、安心半ばの奇妙な感覚に納得してしまうようにもなります。

小説執筆でも同じことが起こります。失敗は成功の母、ということわざはありますが、あまり失敗経験を繰り返してもいけません。小さくて不満もあるけれど、一応は小説完成の成功経験を積み重ねないと危険です。完成させる(無意識の)癖がついたら、ときどき「思い切り設定盛ってみたら」といった冒険しても大丈夫になります。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: モチベーションの維持

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新人賞応募の際の書式変換への疑問

投稿者 青キング 回答数 : 4

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新人賞に応募した経験のある人に、ぜひとも質問したいです。 とある新人賞の応募用にラノベを書いたのですが、Word文書から書式なしに... 続きを読む >>

書籍化される作品の条件

投稿者 千歳 回答数 : 2

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ネット小説は書籍化されるものとされないものがありますが、どんな小説が書籍化されやすいですか。 なんとなく思い付いたのは ・内容が... 続きを読む >>

「何」という文字の使い方について

投稿者 ベン・ウィラード 回答数 : 4

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 こんにちは、皆様お久しぶりです。以前は多くのアドバイスをお寄せくださり、まことにありがとうございます。  さて、今回は「何」とい... 続きを読む >>

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元記事:新作と過去作の推敲、どちらを優先するべきか

どうもこんにちは。捨てゼリフを吐いておきながら結局戻ってくる根性なしです。
現在私はある課題に直面していて、どう対処するかで悩んでいます。
というのも、去年執筆した作品の多くが文法面で拙い作品が多くなってしまいました。
(主に情景描写の不足などが深刻な結果になりました)
理由は色々あって、全部の作品が一概に該当するわけではないのですが……

・一昨年はほとんど使用していない三人称を採用した作品が多かった
・連載中のストーリーを進めることばかりに意識が向き、描写面の演出をおろそかにしすぎた
・公式コンテストや個人コンテストなどの締め切りによって、環境的に推敲をする余裕が満足に取れなかった

このような感じの理由です。
これらの環境で地の文が適当になった作品達を放置して新作を作り続けるか、推敲に集中するかで悩んでいます。
一番まずいのが今後作る新作が、去年の作品達と同じ失敗をすることだと思います。推敲するにしろ放置するにしろ、同じ失敗をしないように気を付けなければいけません。
次に失敗しないために推敲するか、次に労力を向けることを優先するか、皆様はどちらを選びますか?

上記の回答(新作と過去作の推敲、どちらを優先するべきかの返信)

投稿者 t : 0

これまでとは違った新しいやり方を推敲で試すのではなく、新作で試すですね。
推敲していると気付くと書き直しのような作業量になっていて、やがて疲れてしまい、小説そのものが分からなくなる、そして相談に来る方もいますね。推敲は必ずよくなるというものではありません。

前に少し読んだ女主人公(ゴブリン)の話は情景描写の不足は感じましたが。あれが一人称であれば話は簡単です、三人称では三人称にあう情景描写の書き方をするのが普通に考えればベターですよね。

こんにちは。
何の手掛かりもないところから推敲し三人称の情景描写を見つけてこれるかを考えた時に、読んだ印象としては難しいと感じました。プロは上手すぎて参考にならないかもしれないのでネット小説で、それなりに読者がついていて自分がすらすら読める三人称小説を見つけて、分析しつつ技術を自分の小説を使って練習(推敲)していくのが良いと思います。

そしてもうひとつ。描写は文章だけの問題ではなく、読者に予想期待させるという意味で元ネタが単発で終わっていました。これについて思いついたアイディアをそのままストーリーするのではなく、ちょっと練るだけでも、今回のように描写の問題があったとしても文章だけで解決しようとするのはそれはそれでよくありません……。だから推敲はややこしくなります。

練ると言われても何のことかどこから手をつけたらいいのか分からないかもしれません。書く必要のないことかもしれませんが、何でもいいのですが、例えば毒について感想で褒められていましたね。毒を使うなら、毒を売っていた村(冒頭に登場)で、毒によって仲間を失った冒険者(冒頭に登場)というように、毒に関連づけて展開させることを心掛ける。匙加減としては、最初はやり過ぎなくらいやって読者に伝わります。以上になります。
何かのお役にたてば幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 新作と過去作の推敲、どちらを優先するべきか

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投稿日時:

元記事:すぐに新しい作品を書きたくなる

最近小説を書き始めたのですが、起承転結のうち「起」ぐらいを書いたところで書く気が低下し、新しい作品に移る……ということを繰り返しています。
どこかで「プロットを用意する(結を考えておく)のが大事」と見たので、一応は起承転結を考えてから書き始めているのですが、やはり結になるにつれてプロットも薄く抽象的になってしまいます。
どうやら自分は設定や冒頭部分を考えるのが好きなようで……。

きちんと作品を完成させたいと思うのですが、どのようなやり方があるでしょうか?
同じような方が「こうしたら上手く完結させられるようになった!」という体験談などあれば、是非教えていただきたいです。

また、完結させたいと思う反面、「初心者なのだからとにかく量を書くことを重視したほうが良いのでは?(新作書き出しちゃえよー)」と思うところもあります。
こちらについても、ご意見いただければと思います。

上記の回答(すぐに新しい作品を書きたくなるの返信)

投稿者 読むせん : 0

サタンさんの回答の尻馬にのる( ー`дー´)キリッ

===================
お絵描きは美術品としてのトルソー・・・・とかというわけではありませんが、全部を描く人より『わきの下』だけえんえんと描きまくったりする人の方が上達が早い。

というのも、「顔は上手く描けるけど体が下手」という人は、顔ばっか10000回は描いており、対して体は20回くらいしか描いたことない。

顔描きLv1000に対して、体描きLv2とかなんです。

レベリング目的で、体やわきの下ばっかり描くわけだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
全体図をかく目的は主に2つ。①どこのレベリングが必要か自覚できる②全体のバランスを調整できる。です

①は、レベリングで潰していかねばならない部分を把握できる。
②は、意図的に高すぎるレベルの部分を劣化させて調整したりできる。です。

顔のレベルをわざと100くらいに劣化させ、レベリングした体Lv50と合わせたら全体のバランスが良くなるからね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在の質問者さんは、顔ばっかキラキラしくて、体が描けない。

「顔だけかいて力尽きたし、もう満足。次のキャラの顔描くぞー」

になって、結局1枚もまともに仕上がっていない落描きを量産してドツボにはまるパターンのフレンズと化しているよ★そういうイラストレーター志願者、見たことない?
===================
というわけで、

①意図的に冒頭を雑にしたりして『全体のバランスをとる』練習をしよう。そのためにも、完結まで書こう

②時には冒頭以外ばっかり書いてレベリングをしよう(以外だからね!)

③気合い入れすぎないでサラッと書いた完結作プロットを、どんどん改良してリメイクしていこう

④浮かぶアイデアは脳内で邪魔する前に、できるだけアウト・プットしておこう

というのがサタンさんの意見な感じ(のはず)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その前提でアドバイス。

④アウトプットの際は、できるだけネタを最後まで書ききった状態にしとかないとヤバい(笑)

忘れてしまってからアウト・プットめもを確認して

『足の裏の豆からハイヒールで何かをけっている』
『唾液と差し歯と鉛を吐き散らす羽目に』とか見つけたときの

「貴様は何を書きたかったんや・・・・・orz」

感はすさまじい(笑)。脈絡(みゃくらく)なさすぎてアイデアにも使えないとか、あるあるですから。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: すぐに新しい作品を書きたくなる

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投稿日時:

元記事:主役が小物

 小説を描いているのですが、主役が小物っぽいと言われました。
 小物っぽくしない方法はどうすればいいですか?

上記の回答(主役が小物の返信)

投稿者 読むせん : 0

主役の言動が分からへんから知らん。
具体的にどういう行動が小物っぽいか?って聞いてみらな、以降もずっと小物ムーヴする癖が残ったままになるんちゃう?

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主役が小物

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投稿日時:

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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