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テーマに飲まれていると感じさせないための技術の返信

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テーマに飲まれていると感じさせないための技術(元記事)

自分自身の欠点だと思う点について、指摘していただきたく、投稿させていただきました。

https://ranove.sakura.ne.jp/story_system/public_story/07182.shtml

先日、久しぶりに作品を投稿したのですが、鋭い感想をいただきました。

・テーマに飲まれている
ストーリー上主人公に都合の良い人物たちが登場しているように見える
・「主人公を救うためだけに書いたストーリーを読まされている」
・この尺であれば、主人公が報われるのは、最後の最後。ほんの一、二行だけのほうが収まりよかった。

というものです。
僕は今最も書きたい作品がありまして、それを書くには、ライト文芸的な書き方を習得しないといけないと感じています。
そう考えると、心理描写に作為的なものを感じるのは非常にまずいと思っています。
恣意的な心理描写になってしまったり不自然な心の動きになってしまうのは避けたいのですが、どうしたら読者に「作為的ではない」「テーマにストーリーを飲まれない」書き方ができるか。

教えていただければと思います。

テーマに飲まれていると感じさせないための技術の返信

投稿者 手塚満 投稿日時: : 4

読むせんさんが、「大事なのはその人(好きな人)の所にまで作品が届く」とご指摘で、至言だと思います。嫌われないように気を付けるんじゃなくて、好かれるように工夫する。そのためには嫌いになる人が出たって、何も問題ない。

そうではあるんですが、お示しの感想がスレ主さんに刺さるものがあったという点も、もしかしたら大事なのかもしれません。お示しの作品が合わなかった読者って、好き、面白いという感情があまり湧かなかっただけに、冷静、客観的に作品を見ている可能性もあります。

御作を拝読しまして、自分は合わないほうに分類されるようです。スレ主さんが気になさった感想以外に、時系列の制御に難があって分かりにくいという指摘もありますね。そこは割とデカい要素のような気がします。分かりにくかったら分析的に読む傾向が出たりしますから。御作の情感に訴える狙いと齟齬します。

自分も「どういう話になってるの?」と思い、多少行きつ戻りつで拝読しました。ですので、話の尺以上に長く感じたように思います。そのためか、くどさが目に付いた点もあります。

例えば、検索すると分かりますが、単語「優し(い/く/さ)」が本文に13か所あります。それも最初のほうと、最後のほうに集中しています。センテンスでは「優しい人って、うぅ、自分のこと優しいって、うぅ、言わないね」は2度繰り返されている。それが主人公の「魂に刻まれている」し、「優しいと思ってくれた。本心から、思ってくれたのだ」と念押しするようにも独白する。

これだけの繰り返し、念押しがあったら、押しつけがましく感じるケースはあるでしょう。少なくとも、自分も幾分かはそう感じます。しかも、おそらくはテーマ、ないしはテーマに極めて近い部分でしょう、「優し」は。それを読者が察するように書いてあるのではなく、作者が直接強調しているわけです。

もし「優し」が大事なポイントであるなら、読者が察するように書くほうが有利でしょう。納得度が違いますから。他人から「こういうもんだ」と言われると、「そうなんだろうか?」と確認する気が起こすことはよくあります。下手すると反発すらします。しかし、自分で「こういうことなんだろう」と思えたら、受け入れやすくなります。
(確証バイアスとかチェリーピッキングみたいな心理学的効果はよく知られるところ。現実問題ではまずいけど、フィクションなら使わない手はない。)

然るに、

>  優しさは行為であって、人格ではない。人それぞれ違う優しさの形があり、優しいと思う形があるだけだ。

といった、いわゆる哲学語りになりますと、人によりますが「そうかあ?」という気持ち(←思考、ではない)になることもあるでしょう。一人称であり、主人公がそう思う、ということは分かっていても、例えば「じゃあ、優しい行為の根っこには人格、性格があるのでは」とか、つい考えを巡らせたりもするでしょう。

構成面でも問題がありそうです。主人公を「優しい」と評する、キーとなる人物「柳沢さん」は冒頭の回想直後に、主人公の「優しさ」について結論めいたことを言い、ラストで同じことを主人公が回想してます。言い換えれば、冒頭で結論出ちゃってるわけですよね。

長編ならそれでもいいかもしれません。例えば「幸せの青い鳥」は紆余曲折あって、最初の状況で良かったことを発見する物語です。しかし御作は尺が短く、紆余曲折も少ない。例えば、主人公は小学校時に誤解され、物語現時点での職場でも誤解されるエピソードが示されてます。繰り返し発生ですが、例えば前回を踏まえて2度目で何か変わるわけではなさそうです。

2度目(職場)では「先輩」が出てきますが、主人公が保護する対象ですよね。そこは「柳沢さん」と被る。が、個々に存在しているだけで、何らかの物語的、有機的なつながりがあるわけではない。多少極論すれば、主人公の承認のためにいるだけ。

掌編の尺で小学校時からの時系列を使っていながら、主人公に何ら変化はなく、承認されるだけになっているとも言えます。これ、ブレないといったこととは違う問題です。ブレないことを示すとしたら、主人公が自らブレなさ、ブレなくていいことを見つける、再発見するとかいった話でないと、ブレなさは感じにくいでしょう。

簡潔にまとめてみます。主人公の半生を使って、主人公が変化するでもなく、単に承認される。それも結論は明示されて、読者が想像をめぐらす余地が少ない。そう感じれば、お示しのような感想が出てくることもやむを得ないでしょう。

だから改善したほうがいい、ということではありません。最初に申しましたが、読むせんさんのご指摘は至言です。自分的には上記並べ立てたことは「欠点」ではありますが(だから否定的な言い方になる)、しかしOne man's meat is another man's poison.です。分析したうえで、欠点か長所かの判断、スレ主さんがやりたいことの方向性といったことをお考えになってはどうかと思います。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: テーマに飲まれていると感じさせないための技術

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