もちろん単に姫君を嫌われるキャラにする手もあります
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追記の返信(元記事)
ありがとうございました。
木下順二『絵姿女房』でも、夫が帰ってこないことを期待させる伏線が張ってありますね。
もちろん単に姫君を嫌われるキャラにする手もあります
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
その作品は知らないので分かりませんが。
サタンさんの仰るように単に姫君を嫌われるキャラにする手もあります。
ただ、その場合、読者に他の何に期待させるかは考慮する必要があります。恋愛以外の何かでもいいのですが、仮にそれが無い場合は女ボスの魅力を早い段階でアピールするしか選択肢がなくなります。それはそれでありでしょうが、要はポイントの置きどころを間違えずに見定めることが大切。
主人公が出世のために姫君を助けようとする。この設定は姫君の属性ではなく、主人公の目的の方を貶めているんですね。それゆえ、むしろ姫君そのものは魅力的にしてしまってよいのです。目的に違和感を持たせることによって、姫君が魅力的にもかかわらず、主人公が彼女と結ばれることを読者が期待しないという凝った心理操作が可能となっています。しかしテンプレとして姫君が魅力的なら当然主人公と結ばれるのだろうと予想させやすいので、単に姫君を悪印象にするよりも彼女をダミーとして使いやすい設定になっています。これを利用しない手はないなと。
いずれにしても、読者に何に期待させたいかによって、ストーリーのどこを強調し、どこは強調したらダメなのかがかなり違ってきます。そこの見極めが大切という話です。
カテゴリー : ストーリー スレッド: コンセプトの上で読者を裏切る方法はあるか?