天皇について作中で触れることの可否の返信
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天皇について作中で触れることの可否(元記事)
お久しぶりです。大野です。
質問内容は大体タイトル通りなのですが、いくつか補足をば。
俺はいま、『現実世界を舞台にしたファンタジー物』を書いているのですが、オリジナリティを出来るだけ削って、実在の伝承・神話そのままの魔術・魔法・妖怪・神などが登場する作品を考えています。
ただ、日本全体にやや右傾化の風を感じているので、天皇をどこまでネタにして良いのか、という所。
その中の一環として、主人公に乗り越えさせる壁が大きすぎる場合に『それ、神様が解決すればよくない?』となるのを回避するため、『天皇は神ではない』というのを書こうと思っています。
ただ、俺は実家単位でリベラルーーっていうか左寄りの界隈の人間なので、『別に左寄りではない読者』に受け入れうる展開・内容であるかに結構自信がありません。以下のような内容は受け入れられるのでしょうか?
①天皇について作中で触れる事。
②っていうか、まあ正直アホみたいだと思ってるけど『陛下』ってつけないこと。
③天皇が神ではない理由:『古事記』において『ニニギ(漢字は読みづらいので略)が石長比売を追い返したため、永遠の命を失った』という項目を、『人間にされた』と拡大解釈。憲法については触れない。
ここまで三つは比較的受け入れられるかな、と俺は思っています。
④天皇制についての批判。主人公(及び作者)が捻くれているため、キャラ的に言うと挟まざるを得ないが、許されるのか。
④-A 批判内容としては、『天皇個人は尊敬するが、制度そのものについて言うと人権を踏みにじるような物である』という程度の事。
④-B 副次的に、主人公が『陛下』と尊称を付けないことについて、『「陛下」というのは王につける言葉だ。そういった押し付けをするのは、天皇に勝手な義務や期待を押し付ける言葉であって、民主主義社会の人間としてふさわしくない』と言う事。
⑤並びに、制度そのものに問題を感じている主人公が制度擁護派を『正直馬鹿だと思う』と言う事。
以上、五点です。
身内であれば政治家だろうが金持ちだろうがスパスパ悪口を言うのですが、当然表の場に出せないことは承知しています。その上で、皆さんだったらどこら辺まで受け入れられるか、というのを聞いてみたいです。
天皇について作中で触れることの可否の返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
「程度を考えるくらいなら最初からやらない方が良い」というのは、私も大抵の案件については同意です。しかし、それで進むと危険なものもあります。天皇、宗教、差別問題などがそれにあたり、所謂タブーというやつです。
タブーというのは地雷原のようなもので、案外平気で歩いているように見える者もいるけれど、踏んでしまったら洒落になりません。
日本の場合、宗教のタブーは緩いので、天皇を神話・伝承の範疇で扱う分にはわりと大丈夫なのかなという印象です。
日本神話は、ほぼタブーの対象になっていません。
ところがですね。
現存する神社などにはタブー性があるんですよ。靖国みたいに大袈裟に政治性をおびたシロモノのことではなく、どこにでもある小さな神社の話です。生活に根ざした何でもないものが、けっこう人の無意識に深く食い込んでいて、やばかったりします。
大衆の無意識は怖いですよ。
もっと言うと。お墓。あんなもの、ただの石でしょ?
さらに、もっと言うと遺体。
私に言わせれば人間の遺体なんてただの物質だと思うのですが、粗略に扱うと厳しく非難されます。それってどうしてなのか、考えたことがあるでしょうか?
なので、現在生きている日本人の生活と同じ空気の中に居る天皇は、うかつに考えない方がいいです。昭和天皇は亡くなった人ですが、そこに直接つながります。
扱い方次第ではあるのですが、
>まあ正直、今の日本全体に対して『狂ってるなァ』って思いながら見ているので、サブカルの面からそういうのを指摘できないかという野望もあったり、無かったり。
これはタブーへの挑戦ということで、ど真ん中にストレートを投げ込む行為です。
そこは、よくよく考えた方がいいです。
タブーへの挑戦は、「作者の真摯さ」を示せれば逆に受け入れられることもあるので、そういう意味でなら、
◎安易に程度なんか考えて中途半端にやると、かえって危険。
とも言えます。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 天皇について作中で触れることの可否