最強厨になってしまうの返信
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最強厨になってしまう(元記事)
私は元々地に足の着いた強さの主人公達が途方もない強さのモンスターに四苦八苦しながら戦う、というコンセプトで作品を作っていました。
しかし最近のなろう系の最強主人公達やスケールのインフレしたSF作品を見ているうちに「こんな奴に負けたくない」「強さに説得力を持たせないと」とどんどん話のスケールや主人公の強さが膨らんでいってしまい、話が破綻してしまっています。
しかし「鬼滅の刃」や「モンスターハンター」を指して「○○太郎様なら鬼や古龍なんて瞬殺ww」などと言えば「キモイ」の一言で追い返されてしまうでしょう。ゴブリンスレイヤーなんて弱い所に魅力があります。実際ちゃんとした作品は他作品との比較などされず作品内でちゃんと敵の脅威や世界観の大きさを表現できています。
実際クロスオーバーされた場合でも、例えばスーパーロボット大戦で原作では街一つの中でウダウダやっているビッグオーが惑星間規模の戦いをするクアンタよりもダメージを稼いでも誰も文句は言いません。
そういう風に考えたいのですが、どうしても「この敵も主人公も○○の主人公や敵なら楽に倒せるだろうなあ」という考えが頭によぎり、どうしても主人公や世界観を、自分の想像力の及ばないところまで広げてしまいます。
こういう風に、他作品と自分の作品のスペックを比べてしまう癖がついたらどうすればいいでしょうか?同じような症状をお持ちの方、昔は持っていた方は少なくない筈です。そういった方はどうやって克服したのでしょうか?
最強厨になってしまうの返信
投稿者 パクトボー 投稿日時: : 1
「全ジャンル最強議論スレ」といものがありまして、それの内容をまとめたwikiがあるのですが。
そこを一度覗いてみてください。
自分はそうして、最強厨を脱出できました。
すごく衝撃的でしたよ。
上はすごく昔のアニメもラノベもろくにないような時代のSF文学作品のキャラ(きっとろくにバトル展開もないでしょう)とかアメコミ系のぶっとんだ連中とかがひしめいてるし、下を見たら楽曲の中の「私」とか「俺」とかいうキャラですらないような人々に「百万回生きた猫」の猫までラインナップされてました。
上も下もキリがないと悟りました。それでいて、載せられたキャラはどれもが原作で人気だったり、かっこよかったりするわけです。
当時自分はWeb小説の存在すら知らない若輩者でしたが、あれは鮮烈な気付きでしたね。
それと、スパロボは繊細な例です。
ガンバスターがATに斬りかかるようなことをさせてギャップを楽しむのもひとつのやり方ですが、プレイヤーの大半は「活躍」を見たいのであって「強さ」を見たいわけではないでしょう。
中でも名作と名高いWですが、テッカマンという宇宙でもビュンビュン飛んで戦うパワードスーツ相手に生身の傭兵でしかないキャラが知恵と策略で切り抜ける場面がありまして。
そこで突然傭兵がパワードスーツ並みの身体能力に目覚めても、傭兵の戦い方が好きなファンは興覚めなわけです。
「活躍を揃える」というのは、きっとそういうことなんだと思います。スパロボはすごく気をつかった例です。
でも、まあ。
なんだかんだ、最強厨なくらいがちょうどいいのかもしれません。
こじらせて「おんぼろ機体で活躍するおっさん主人公増えろ」に変化する可能性もありますからね。一回突き抜けてしまうのも手かもしれないです。
カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 最強厨になってしまう