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ああ、それこそ価値観の違いかも。
俺は結局、『時間がループすること』に対してそこまでの特別性を見出して居なくって、結局『歴史を変えるか変えないか』に関係なく人は死ぬし、色んな事が起こる訳です。
俺の作品の場合『過去に戻る』という事と、『未来を見る』事には何の違いもないわけで、『選択されなかった過去が消える』というよりは、単純に『ある程度未来をシミュレーションできる』だけなんです。
俺は、堕胎することを否定しないし、避妊することも悪だとは言わないけど、『避妊・殺人・堕胎』の三つは根本的には同じことであると考えてる。自殺も殺人に含めて。
だから、『選択されなかった選択肢』そのものが、『消された存在』だと思う訳よ。なので、『歴史を巻き戻したかどうか』自体は、『この選択肢を選んだらどうなるか』っていう未来を知っているというだけだと思うんです。
『未来を知っていて選択肢を選ぶ』事も、『未来を知らず、予測や判断で選択肢を選ぶ』事も、『選ばれなかった存在が生まれる』って意味では同じことかなと。まあ、ファンタジーというよりは、宗教論なんですけどね。
暁美ほむらの時間ループについても、俺はそういう解釈をしたのであります……。まあだから、『人よりたくさんのパラレルワールドを体験した人』は他の人から段々離れていく、っていうのはそうですね。
まあ、そういう意味じゃあまどマギはすごい参考になります、しました。っていうかネタ元に近いかな、今回のアイデアの。
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投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
>俺の作品の場合『過去に戻る』という事と、『未来を見る』事には何の違いもないわけで、『選択されなかった過去が消える』というよりは、単純に『ある程度未来をシミュレーションできる』だけなんです。
まあ、そうも言えるわけですが、作者自身がそう言い切ってしまうと、せっかくの秀逸なアイデアが矮小化されかねないので宜しくないんじゃないかと。
私も同様のことを指摘しましたが、アイデアの基本単位としての仕組みを抽出すれば、という話です。そういう思考を「換骨奪胎」と言います。
矮小化と換骨奪胎の違いをご存じでしょうか?
前者は創造力を萎縮させるだけですが、後者はプロットに繋がる思考だということです。換骨奪胎もプロットも、物語の枝葉を取り払って骨組みだけで考えるということだからです。
ただ、物語を作り上げるためには、豊かな枝葉も重要です。作品のオリジナリティが発揮されるのは、そこだからです。
その点で、ループを「死に戻り」に特化した本作のアレンジの仕方は、お世辞でも何でもなく素晴らしいと思っていますよ。(私ごときが偉そうに言うのも気が引けますが)
このアレンジによってループ物の基本構造に「死」というファクターが色濃くからみつき、
>『謎人脈で死神サイドと交渉。死の運命を回避することはできないまでも、ある程度の情状酌量に持ち込む』
というような展開にも結びつきます。難易度は高そうですが、『まどマギ』とはまったく毛色の変わった物語に仕上がりそうな期待感があります。
* * *
>『選択されなかった選択肢』そのものが、『消された存在』
それはただの言葉遊びですよ。「流れを変えること」と「流れを断ち切り、その先を消滅させること」がまったく違うのは、しごく当然だと思うのですが、いかがでしょうか?
いや。
リアルでの人間の選択が時には大きな影響を及ぼすこともある。それをしっかり認識する必要があると言う意味で「選択は、有り得た可能性を消滅させることだ」と言うのなら、異論はありませんが。
しかしそれはレトリックであって、宇宙を消滅させることと同義ではありません。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 『死に戻り』を外から観測する方法。