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『死に戻り』を外から観測する方法。の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信(元記事)
ああと、俺が『死に戻りと未来視が同義である』といった事で、アイデアを矮小化してしまっているとのご指摘、ありがとうございます。ですがここは失礼を承知で、『余計なお世話』と言わせていただきます。
なぜかと言うと、個人的には実はこれは『矮小化』ではなくて『分類組み分け』だと考えているからです。『死に戻り』を未来予知に例える事は、伝承の類例を漁る俺にとっては、『ネタに出来る資料を増やす』手段にすぎません。民俗伝承の世界には『自分の死を予見した人が○○する』タイプのネタが山ほど転がっているからです。勿論、そんなニッチな界隈の事は誰も知りませんから、伝承をネタにした後、誰かがそれを解説する必要が出てきます……。誰あろう、探偵です。
未来予知という事を全知全能に組み入れる・その一端であるという人は多くいますが、『未来の事を知っている』時点で『未来の事を知らない』時空から世界が分岐してしまうため、予知能力っていうのは(人間の脳の処理能力を鑑みるなら)実はそんなに万能じゃないわけです。
万能じゃない予知能力者が自分の体質に悩みながら、未来予知伝承にまつわる事件を関係していく……。アレ、なんか『死に戻り探偵』っていうネタで一冊書けそうですね。
――とまあ、こんな風に俺の頭の中はお花畑がブレインストーミングしているので、『言葉の言いかえ』は『ブレインストーミングの原材料』であって、発想を矮小化させるような物じゃないんですよ。俺の場合だけかもしれませんが。
換骨奪胎の必要性については理解しているつもりです。じゃないと読みにくいですからね。
言葉遊びをするのが小説家の仕事では? というのはウザい煽りなので置いておいて、真面目な話をします。
俺が言いたかったこととしては、『選択されなかったもの』と『タイムリープによって世界が一つ消える事』が同義という意味ではなく、むしろ『本作のタイムリープキャラのタイムリープ』は『世界一つ消すこと』なんてやって居ないという話なのです。
『流れを断ち切り、その先を消滅させる』というと何かをど真ん中からスパっと切ったようなイメージになりますが、実のところ『そんなパラレルワールド、最初からなかった』んですよ。存在したことが証明できないし、消したことも証明できないし、そういう意味で言えば『可能性の上書き保存』なんです。……あ、そこを最初に説明しなかったのが悪いのか。
表に出さない世界設定ではありますが、この世界設定においては『絶対時間軸』と『相対時間軸』が存在します。
『絶対時間軸』というのは、イデア界やアカシックレコードの類であり、『歴史が改変された』事実が書いてある時間軸です。これを見ることが出来るのは作者と読者だけで、どんな登場人物でも『予想・妄想』以外の形で、この存在を知ることはできません。もう少しいうと、作者が言わないと読者は自覚できません。
『相対時間軸』というのは作中の現実世界の事であり、『改変された最新の歴史』だけが常に進行していきます。
涼宮ハルヒにおける『朝比奈みくる』が語ったタイムリープ理論が近いかも知れません。世界というのはパラパラ漫画のようなものだと考えてください。
この世界において誰かがタイムリープを実行すると、『誰かが過去に戻った時点』で一瞬絶対時間軸が止まり、それから『戻った先の時間』の世界が絶対時間軸から相対時間軸に対して『コピー&ペースト』されます。
例えば、2021/06/01に『1998/06/01に向かって』時間移動を行うと、相対時間軸『2021/06/01』の上から絶対時間軸『1998/06/01』のデータが相対時間軸にコピペされるわけです。時間は巻き戻らず、『過去の一時点をコピーしたもの』がドン、と乗っかる訳です。
で、そっから時間をやり直す、と。
同じ要領で、『未来に飛ぶ場合』は人物だけをコピーして、未来の一時点にコピペします。
『タイムリープをしなければ、パラレルワールドが発生しない』という意見の方も多いかも知れませんが、この世界はもう少し残酷です。『どうやってもパラレルワールドが発生しない』というのが、この世界の真相です。探偵役は、ワンチャン勘付くかな。『死の恐怖が過去に向かう魔力に変換される』という所がポイントですね。『時間を書き換える前』と『時間を書き換えた後』で質量・エネルギー量共に一切の差が発生しないんですよ、この場合。
もうちょっと言うと、『誰かの死への恐怖』が魔力発生メカニズムを誤作動させれば、奇跡が起こる訳ですね。
この場合レベルとしては、それこそ『神様すら気付かない』訳です。だからこそそこが落とし穴となって死神は躍起になって仕事をしたし、そこに交渉の余地がある訳ですが。
そしてだからこそ『選択されなかった選択肢』と『タイムリープで消された世界』が全く同一のものだというんです。両方、そもそも存在しないのですから。正直、その世界の存在を知っているのは読者と時間転移者だけです。探偵が犯人のミスリードに嵌まった時に出てくる『間違った予想の推理』と全く変わらない。
そしてまた、レトリックや暗示としての『誰かの選択は、常に選ばれなかった可能性を消滅させることである』という教訓を主人公に思い知らせることにもなります。そういう意味では、レトリックとも言えます。
こんな感じですかね。正直、あまくささんの言っていることは大分良くわかるんだけど、やっぱり価値観の違いかなー。上の理屈も、多分あまくささんから見ると『これおかしくない?』ってポイントがあると思うので、ぜひぜひご意見聞かせてください。
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投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
>上の理屈も、多分あまくささんから見ると『これおかしくない?』ってポイントがあると思うので、ぜひぜひご意見聞かせてください。
別におかしくはないですが。
例えば松本零士の球面仮説も、時間というものを絶対時間軸から俯瞰しているわけです。当然私もタイムパラドックスに言及するときは絶対時間軸から見て(擬似的に身を置いて)考えていますよ。
俗な言い方をすれば、2次元、3次元、4次元。
2次元の生き物は、世界の線がよじれていることを知覚できません。しかし3次元から俯瞰すれば一望に見ることができる。
同様に3次元の人間には3次元的空間のよじれは知覚できませんが、4次元空間というものを仮定すればおそらく俯瞰的に見渡すことができます。
SFはそういう4次元視点を思考実験しているわけです。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 『死に戻り』を外から観測する方法。