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実は大体のプロットは出来上がりました④の返信の返信

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実は大体のプロットは出来上がりました④の返信(元記事)

退院したアイルは治療と維持神の神術によってまるで病気が嘘のように元通りになっていた。
レイヤも元通りの健康を取り戻した。
だが、残された天命はあと僅か。
レイヤとアイルは死ぬ前に思い残すことがないように、二人で精一杯余生を楽しむと決めた。

ある晩、創世神がレイヤの夢枕に降臨し、「破壊神が不在だった時同様、神の力を悪用されないために貴方は創造神になりなさい」と告げ、名降ろしの儀を行った。
レイヤは創造神になった。
(後でわかったのだが、アイルを破壊神にしたのはオロトⅠ世だったそうだ)

先のない彼らは人間らしさを失わない範囲で理性を捨てた。(とてもいい意味で)
あらゆることに関して我慢することを止めた。
生きている間にやりたいことを表にしてまとめて、それらを片っ端から実行した。
まず一つ目に、結婚した。
アイルが一番好きなアンズの花と、レイヤが一番好きなデイゴの花を花束にして、アイルに送り、求婚した。
神々の結婚ということもあり、大人になったかれらのアツアツな新婚生活を誰もが祝福した。
自分たちの忘れ形見として、子供がほしいということで(こんなことを書くのもなんだが)毎晩褥を共にした。
そして、レイヤとアイルの間に玉のような男の子が生まれた。
そのあと、セレナと今後の世界について話し合い、世界宗教を創った。
(おかげで、各地が割と平穏になったという)
行きたいところに行き、食べたいものを食べ、したいことを精一杯楽しんだ。
お世話になった人たちの元を行脚して、お礼を言ったり、そこら中に神として祝福をかけて回った。
残り余命あと一日。
アイルはこんなことを言い出した。
「人間、辞めようよ!」
そう、それが彼らが選んだ死に方。
本能を開放し、「人間」として野生に帰り、息が切れるまで野山ではしゃぎ回って、野垂れ死ぬことだった。
雪を駆け、風と遊び、雲を眺め、雨に降られて、花に埋もれ、歌って踊る彼らの姿は、どこまでも人間らしくて幸せそうだった。
疲れ果てて、丘のてっぺんに寝転んだ。
「生きていることが、こんなに楽しくて嬉しい事だとは知らなかったよ」
「うふふっ、……私もだよ」
ほっと一息。
「「あ~、楽しかった!!」」
「ありゃ、そろそろお迎えが来ちゃったみたい」
「そうだね」
「最期は君の顔を見つめて死にたいな」
「私もおんなじことを考えていたよ」
二人は命が尽きるまで泣きながら、笑って、哂って、咲って、愛を確かめ合って一緒に亡くなった。

「僕の異世界冒険記・アンズとデイゴの花を君へ」完
(「黒き悪夢に撃砕を」ってタイトルは表記にミスです;;すみませんでした;;)

実は大体のプロットは出来上がりました④の返信の返信

投稿者 サタン 投稿日時: : 1

オチまで内容が決まってるなら、テーマなんて気にせずその内容を書けばいいじゃん、と思うんですが、ここで最初の「なんでキャッチコピーを作ってるの?」という話に戻ると、「その内容が何を目的に作ったのが自分でわからなくなった」って事でいいんですよね。

とりあえず誤解させてしまったようなので遠回しではなくハッキリ書くと、「完成してないと意見は言えない」というのは、まあプロットならプロットでも十分役目を果たせますが、別にプロットを晒せよってことじゃなく、これは単純に「四の五の言わずに書けよ」ということを言っているわけで、テーマなんぞ気にせず書きたいこと書けばいいんだよ、ってことです。
下手でも未熟でもいいんですよ。
最初から整えようとするから、完璧なのを作ろうとするから、テーマなんていうカッコつけたものが気になってしまうんだよ。と。

竹牟礼さんは「責任」「正義」「愛」などの単語がテーマとして挙げられると例に出していたけど、これは読者的思考です。
「読み手が作品から読み取った、作品を表現する言葉」。
作者と読者で一番の違いは何だと思いますか。
それは、「作品が存在してるか存在してないか」です。
作者である以上、「これから書く」わけだから完成した作品は存在しません。
読者である以上、「そこにある本を読む」わけだから、すでに作品は完成して存在してる。
ごく当たり前の事だけど、これは大きく違うことがわかりますか。
読者は明確に存在する「作品」から読み取ればいいだけなので曖昧な一言でテーマを表現できますが、作者は存在しない「作品」を書くためにテーマを作るので、これが曖昧では困るのですよ。
テーマは? 「正義」です。で、だから「正義」の何を書きたいの? という話。
それに答えられなくて困ってるわけでしょ、今の竹牟礼さんは。
だから現状「書きたいもの」を見失ってるんじゃないの?

テーマなんてものはさ、まあこれは人それぞれだから否定はしないし私の考えを間違いだという人もいるでしょうが、
テーマなんてものは、読者が勝手に読み取ればいいんだよ。
初心者のうちからそんな難しいこと考えたって、まとまらないよ。
作者が考えるテーマってのは、最低限の技術として「伝えたい事が計算通りにしっかりと伝えられる物語を書くことができる」というのが身についてないと、考えたってしょうがない。
これだけ詳しく内容が決まってるなら、それを書けばいい話じゃん。
要するに、「作るモノは決まってる、設計はできてる」ただ、「それに取り組む心持ちが決まらない」と言ってるようなものでしょ。
書く内容が決まってるならテーマもキャッチコピーも関係ないじゃん? そもそもその内容を作りやすくするためのモノがテーマやキャッチコピーなんだから。

それと苦言になるけど、
>回答を目にしながら行き当たりばったりで聞きたいことを徐々に固めていくつもりだったのですが、
アイディア募集する人なんかもそうだけど、これは要するに「俺のためにディスカッションしてくれ」と言ってるようなもので、非常に都合が良すぎる話です。
それがしたいなら、まず完成させて、それを公開して感想を募集するのが正しいでしょう。
なので、下手でもいいからテーマなんて気にせず好き勝手に、まずは完成させろ、という話です。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: キャッチフレーズの作り方と、「僕の異世界冒険記」二部作のテーマとは?

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