横槍失礼します。
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誠に申し訳ございません……の返信(元記事)
けっこうキツく書いてしまったので前回のでラストにしようと思ってたのですが、ちょいと気になる部分があったので。面倒なら返信は結構です。
>私がガンダムSEEDでモヤモヤしたのは、側面からの攻撃が嫌いだからではありません。
あぁ。そういう見方か。
あれはおそらく、理詰めで迫るクルーゼに対して、感情をぶつけて思いの強さで勝ちましたって表現だと思います。
でも確かに舌戦で見るとキラはガキですね。言い返せないから怒鳴ったように見える。
まあ、一応は舌戦に対して感情・想いって側面で勝ったと言えなくもないシーンですよ。
側面からの攻略は、作者が戦闘の本質を理解してないと無理が出てくることがあって、
例えば「死んだ恋人と再会することを願って不死者になった敵との戦い」なんて場面があったら、これって「不死者を倒す」の他に「死んだ恋人と再会させる」という解決方法(勝利条件)があるんですよね。
不死者の目的を叶えてやれば戦う理由はなくなるので。
前者の場合は力と力の衝突になりますが、後者の場合は不死者の圧倒的な力が及ばない側面攻撃になる。
でも、この場面で「死んだ恋人はそんなこと望まないぞ」的な説得をはじめてしまったら、しかも主人公側が不死者を論破してしまったら、普通、他人の心に土足で入り込んで言いたい放題言ったら相手は怒るのが当たり前なので、こんな舌戦で「不死者を説き伏せた」という展開は正直無理がある。
もっとも、その無理を押し通すために「かつて恋人が残した日記」みたいなアイテムが出てきて、主人公の言葉に説得力をもたせて「説き伏せた」を納得できるものにする、という手はよくありますし、それは王道だろうなと思います。
でも、それで言うと、たしかにキラとクルーゼの舌戦ではそういう補足するための「アイテム」が足らなかった気がする。
それと。
>ベジータがカッコ悪いのに愛されるのには
たぶんベジータは一般的に「かっこいいキャラ」の部類というか、ジャンプの中でも割と上位に来ると思いますよ。
そういう感覚のズレが「負け」に対するマイナスイメージの強さになってるのかな、と思いました。
けど、別にそのズレを指摘してるわけじゃなく、逆に「そんならこの人が考えるカッコいいとはどんな姿だろう?」と興味を持つので、
ああ、そうだ。もし本当に「平均値主人公」を書くならば、「そんな主人公が憧れるカッコいい人物」を出してみると、自分の中で何か一つの答えが出るかもしれません。
この設定は「作者の理想とする人物像を客観的に書く」ってことになると思うので、これまで主人公を強者とすることで主観的に見ていたものを客観的に考えなければならず、新しい発見があるのでは、と思います。
横槍失礼します。
投稿者 ヘキサ 投稿日時: : 0
こっちも返信不要で失礼ながら捕捉させていただきますが、キラとクルーゼのやりとりは、演出的に不充分ではありますが及第点です。
というのも、熱血専用の悪役タイプでクルーゼは「絶望」タイプに分類されます。このタイプと対峙する時に大事なのは論破の言葉がさえているか否か、ではなく「主人公側が絶対に希望を持ち続けること、絶望しないこと」です。そのため、解答例も「それでも俺は人間を信じる」等、愚直なもので構わない、とされています。
絶望というのは古来から「死に至る病」とされていて、他者に伝染しつつ死を振りまく存在です。そのため、どんなに相手が正論に思えても同調してはいけないんです。しかも善良な人ほど同調しやすいため、相手に感化され揺さぶられようがそこをグッと踏み留まらないと生きていくことができない、それに乗ってしまうと自分のみならず自分にとって親しい人ほど道連れに引きずり込む行為なんです。
大事なのは口達者であるかどうかではなく、サタンさんの言うように相手や闘争の状況の「本質を見極める」ことなんです。それを見極められず適当にかっこよさげな言葉を選んだだけ、というのはすぐに読者に看破されてしまいます。
ちなみに『論破・闘争以外の最適解が残されているタイプ』としては、黒幕に「人質を取られている」「洗脳されている」などがあります。その状態を解除すればOKというのもあれば、「死なないと洗脳が解かれない」という解除不可なものなどもありますし、『論破不可能タイプ』としては「主人公に倒されることを望んでいる」などがあります。
そして、どうもバトル構成で如月さんと認識のズレがあるな、と思っていたのは『倒し方』『とどめの一撃』に関してですが、これ自体が知的かとか接戦かとかワクワクするか、というところが問題なのではなく、この「舌戦が終わった。この相手とこれ以上言葉(心)を交わす必要はない」という『締めの合図』なんです。なので敵が強かろうが弱かろうが一撃で終わろうが長丁場になろうが物語の構成的にはあまり関係しないんです。
「論破」「舌戦」と言いましたが、大事なのは口だけではないです。その時、それまでの行動で示す方が大事なものもあります。例えばキラとクルーゼの場合のもう少し良い演出としては、キラが「それでも絶望しないでくれ」という、何らかの希望を示す一例を挙げられればよりベターだったのかもしれないのですが。……SEEDスタッフは終盤ほど話をまとめるのにいっぱいいっぱいだった様子が垣間見えますが、続編のDESDINYでは完全にネタ切れを起こしていたような感じでしたので、私はこれ以上は望めないとは思いましたが。
それまでの言動が支離滅裂で論破の時だけ適当な借り物の正論を引っ張ってくる、というのは、以前話したロゼ関連のニコニコのゲームプレイ動画を見てみるといいです。だいたいコメント欄に「どの口が言う」「ブーメランにしかなってない」とありますので。
カテゴリー : キャラクター スレッド: 自分の作ったキャラクターはメアリー・スーなのだろうか