ドラマツルギーの本筋の返信
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ドラマツルギーの本筋(元記事)
横やり失礼します。
>『オイディプス』のテーマはかなり明確です。
>「自分の才覚に溺れた、神をも畏れぬ男の転落」なんですね。
あの戯曲の文学的テーマはそうかもしれませんが、ドラマツルギーとしてのポイントはそんな立派そうなこととは関係ありません。
犯人捜しをしていた男が、実は自分が犯人だったという事実に行き着く意外性。これが本筋です。
ドラマツルギーの本筋の返信
投稿者 読むせん 投稿日時: : 0
まあ突き抜けてやると、「当時ちょう受けた【悲劇】の脚本」でも十分ですね~。
同時上演のライバル・シナリオはオディプスの4人の子息たちが主人公。
父殺しの犯罪者で実母と近親相姦のトリプルリーチの果てに生まれた子だと皆にバレ、諸悪の根源である当の父親は発狂して逃亡
【呪いの果てに生まれたお前たちも、この呪いからは逃れられないぞBY父】という最高にいらん置手紙をもらってのスタート。【親の因果が子に報い】系の悲劇シナリオだった模様。
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そういう意味では、オディプスは究極的に言うとメタフィクション系の悲劇っす。映画でいう【ファイナル・デスティネーション】
作中に出る【デルフォイの託宣】は、ギリシャ神話の演劇内によく出るやつ。いっそ「呪い」的なものになります。
実際のデルフォイで行われる託宣は「あなたの父はなくなっていません(亡くなって居ません)(死んでない)」みたいなダブル・ミーニング言い回しを多用したようですが、演劇中の【デルフォイ】は嫌な意味で的中率100%。
無敵キャラを殺処分するための装置に近いです。ヘラクレスはたしかこれで死んでた。
ある意味ケルトに出てくるゲッシュ(誓い)に近いシステムですね(Fateとかのクーフーリンで検索しよう)。誓いを破らせたら相手は死ぬぜ☆
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オディプスさんも彼の父も母も「息子が父を殺し、母と子作りする」という呪いがかけられ、その呪いに抗うために奔走した挙句、逆に呪いを成就させてしまう感じ。
なろう系でいう【シナリオ補正力】から脱出しないと訪れるメタ系悲劇でもあるっす。
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もっともっと突き抜けていくと「運命を変えることができたのはゼウスだけだから、ただの人が運命に勝てたら、ゼウス(神々の王)にだってなれる」という神話レベルの王位簒奪物にもなるよー。んな下克上は神が許さぬから、神々もシナリオ手伝っちゃうよー。
ギリシャ神話において、シナリオ補正力に勝てたのは、ゼウスだけなんやで。
なのでなろう系の、神をぶっ飛ばして主人公が新世界の神になり女神ハーレム作るのは、にわかどころかギリシャの時代から続く男の子黄金テンプレ(笑)いつの時代も男の子ってやつわwwww
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 問題を早めに提示するのは当たり前のことではないか?