問題点の所在がよく分かっていらっしゃらないのでは?
元記事を読む
おごと温泉の返信の返信の返信(元記事)
しろうとの書く「何の変哲もない文章」と、巧者の書く「何の変哲もない文章」は別物です。
後者は「レトリックを駆使し技術の高さを誇示するような文章」よりも高い技術に支えられているはずです。
問題点の所在がよく分かっていらっしゃらないのでは?
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
>「彼は傍らの友達が真剣に語りかけている間、下を向いたまま靴紐の固い結び目に悪戦苦闘していた」
> 事実だけを述べれば、
>「彼は靴の紐を解くのに夢中で、傍らの友達の真剣な話を聞いていなかった」
>この次のシーンで、彼に「え? 何?」と言わせるなら、前者の描写が適切だと思うのですが。
この例で言うなら、そもそも。
「靴紐を解く」とか「「え? 何?」と言わせるとかが、そんなに重要でしょうか? 考え方が逆だと思うんですよ。
1)彼に「え? 何?」と言わせたい。
↓
2)そのためには簡明に事実だけを書くのではなく、靴紐を解くのに悪戦苦闘している様子を描写した方がよい。
↓
3)しかし、そう描写した結果、全体が分かりにくくなっている。
こういうことが起こっています。
1・2だけについて考えるなら、まったくその通りだと思います。しかし、御作の中のあちらこちらで3のような事態が起こっている。そう指摘しているわけです。
では、1と3のどちらが重要なのでしょうか? そういう話です。
上記の場合、「え? 何?」と言わせることを諦めれば一気に解決することです。
にもかかわらず、「え? 何?」になぜこだわるのですか?
そこを考えてみてください。
「隣の綺麗なお姉さんが気になる」の例で言えば、後ろの乗客の様子を描くことがそれを伝える最適の描写とはまったく思えず、むしろ逆効果になっているように思えます。そう思う理由はすでに書きました。
◎まぎらわしい文章がつづくために、肝心の部分が埋没してしまっているのではないか?
そういうことです。兵藤さんの返信は、この指摘に対する答えになっていません。
私は、つねに描写よりも端的な叙述が優れているなんて一言も言っていませんよ。ケース・バイ・ケースでどちらが効果的か判断するべきだと言っているのです。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 問題を早めに提示するのは当たり前のことではないか?