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物語作品の「何が駄目なのか」が読者視点で分からないの返信の返信の返信の返信

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物語作品の「何が駄目なのか」が読者視点で分からないの返信の返信の返信(元記事)

>むしろもっとドンドン出していくべきなのですかね……!?
無責任な助言だけど、私はどんどん出していったほうがいいと思うかなぁ。
創作の世界で「普通」を求める人って初心者やアマチュアに割といるんだけども、この掲示板でも過去何度か言ったんだけど、あなたは「普通の作品」を書きたいの? それよほど上手く行ったとして凡作だよ、って。
なにかに突出してるから魅力があるわけで。
そらまあ、「普通」を理解できてその上で突出してるのが理想だろうし、段階的に簡単な作品が書けて、普通な作品が書けて、特殊な作品が書けるってのが、それこそ「普通」のことだろうけど、
中には、簡単な作品は書けない、特殊な作品しか書けない、って人だっている。
これは特殊すぎる例だけど、SMの語源になったマルキ・ド・サドやザッヘル・マゾッホがそれだね。
彼らは特殊なものを書いたからこそ名前が残ったわけで、「普通」の作品なんて書かないし書けないでしょうよ。彼らはいきなり特殊なものを書いたんだと思うよ。

多くの燻ってる物書きは、その「普通」からどうやって抜け出すかって自分の武器を必死に見つけてるんだけど、生まれながらに頭のネジが飛んでる人は、何故か自らのソレを短所と認識して治そうとするんだよね。
その苦悩は本人にしかわからないから、私の言に腹を立てる人もいると思うけど、創作の世界じゃソレが求められてるんだよ。ぶっ飛んだ頭のネジを探すなと。いい感じのネジを見つけていい子にならんでくれよ、って思う。

それと、テーマが苦手なら、ストーリーではなく演出特化の作品を書いたらいいと思うよ。
これは、件のSMの語源になったサドとマゾの作品もそうだけど、何かに特化した作品だね。
例えばエロ本なんかがそう。
エロ本はアダルトの中でもいろいろジャンルがあるけど、物語としてストーリーに重きをおいてる作品は少ないでしょ。エロ本はエロくてなんぼ。「エロい」という演出に特化した作品で、もちろんそこにはテーマはあるけど、小難しくなく「年の差カップルのイチャイチャ」とか超直球。そんで、基本的には全ページをテーマで染める。だってその演出に特化しているんだもの。という感じ。
エロ本は男性なら理解が早いかなと思って例にしたけども、他の例で言えばホラーなんかも基本的には演出特化でストーリー性はさほど重要ではない。「恐怖」って演出に特化した作品だから。

だから、例えば、「自分がカッコいいと思ったシチュエーションをめっちゃ書きたい」と考えたとき、そうだな、演出特化で枠物語にしちゃうのがおもろいかな。
「旧知のライバルと教会で向き合うシーン」「近未来で銃なのに接近格闘をするアクションシーン」「剣と魔法の世界で敵になった恩師に立ち向かうシーン」とか、カッコいいシーンだけいろいろ考えて、
ほんで、それらシーンの最初に「主人公が謎の男からいろいろダメ出しされてる様子」っていうシーンを置いて、ラストに「主人公はクランクアップした現場からカッコよく去っていく」ってシーンを置く。
こうすると、主人公が何故かシーンごとに立場を変えてカッコいいシーンを繰り返し、最終的に主人公は俳優でこれらシーンは映画の撮影だった、撮影が終わっても相変わらず主人公は最後もカッコよく去っていく、で終わるっていう、そういう話になる。
まあ、こんだけだとイマイチ面白くないから、「撮影シーン」にも意味を持たせたりして、撮影シーンそのものを主人公の心理描写にしてしまい、「教会でライバルと向き合うシーン」は主人公の婚約者にはゴタゴタがあった元カレがいて主人公は正直婚約者を疑ってる、みたいな。
撮影シーンなんだけど、その会話は主人公と婚約者と元カレの会話で、撮影シーンと主人公の心理風景をまぜこぜにした感じかな。

まあ、これは適当な作例だけど、こんな感じで書きたいものを集めて「カッコいいもの」なら「カッコいい」がテーマでそのカッコよさに特化した話を組み立てりゃいいんじゃないかなって思う。
話自体は適当で良くて、エロ本のエロみたく、ホラーの恐怖みたく、「カッコいい」に演出特化したものでまとめりゃ、ストーリーとかテーマとか小難しい考えはあんましなくても良くなると思う。

物語作品の「何が駄目なのか」が読者視点で分からないの返信の返信の返信の返信

スレ主 半額オソーザイ 投稿日時: : 1

 ありがとうございます。

 たしかに新人賞を受賞されている作品は、突出した魅力がある作品が多いですね。というか、それが必須条件な気がします。だから最終的には「突出した魅力」なんですよね。その過程で「普通」の感性を身に着けないと、と躍起になっている段階なのが私です()
 でも前後関係が逆になっても、問題は無いのかもしれませんね。「突出した魅力」をドンドン出していって、その基盤を支える「普通」を固めていく感じ。建築からしたら家をまず建てて、基礎工事を後でやるみたいな頓珍漢な工程ですが、小説だと問題はなさそうに思えます。

 言われてみれば、今でこそ一般的なジャンルとなったSM系ですが、その先駆者は時代の異端児だったんですよね(ちょっとマルキ・ド・サドについて調べてみたのですが、めちゃくちゃロックなヤバい人ですね。こういう人大好きです)

 演出特化、とは目から鱗です。たしかにすべての土台がしっかりしたうえで、尖っていけるのが一番ではありますが、何に特化するべきかと考えた場合、自分の苦手ジャンルを避けていくのは良い手だと感じました。全部を求めるのではなく、注力する点を絞っているのはどんな作品でも同じなのかもしれませんね。サタンさんの指摘の中にもあったホラー系なんて、下手にストーリー性出そうとするよりも、恐怖に特化させたもののほうがウケている印象があります。

 物語を考えるときに、自分のやりたいシチュエーションから考えることはよくやりますというかそれしかできません笑
 そこから肉付けしていって……という作品制作になるのですが、このやり方でいいのかなぁと自信をなくしていたところだったので、そう言ってもらえると安心できました。

 何かに特化した作品を目指す、というのは本当になんというか、自分の意識外の発想だったので刺激になりました。平均値が高い作品を自分は憧れていたのですが、自分がいざリングに上がったときに身の丈にあっていないガバガバなグローブはめていたんだなと実感しました……。次回作を書く際は、そのあたりを考慮に入れて、自分から出てきたものは抑えすぎずにやっていこうと思います。

カテゴリー : その他 スレッド: 物語作品の「何が駄目なのか」が読者視点で分からない

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