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陰キャの成長は陽キャとなることなのか? (No: 1)

スレ主 サイド 投稿日時:

こんにちは、サイドです。
普段は掌編などでお世話になっている者です。

質問についてですが、タイトルの通り「陰キャの成長は陽キャとなることなのか?」です。

今、応募を目指した学園ラブコメを書いており、物語としては、
「カースト最下位の陰キャ主人公が、トップスリーの陽キャヒロイン達と出会い、ある事件を経て成長する」
がテーマになっています。

最初に作ったプロットの最後は、
「殻に閉じこもりがちだった主人公が、ヒロイン達を大切にし、視野を広めて前向きになる」
でした。

しかし、執筆が終盤に差し掛かり、「陰キャが陽キャへ変化する(陰キャの記号を陽キャのそれへ入れ替える)=成長」ではないのでは? と思う様になりました。
「陰キャ」と「陽キャ」という言葉が使われるようになったのは、ここ数年のことだと思います。
ですが、少し古い小説やアニメを見ても、「内向的な少年が、成長して前向きになる」は存在するので、物語の形としては王道だと理解もしているつもりです。

ここでどうして主人公が陽キャの属性に近付くことに違和感を持ったのかというと、

〇上記した「ある事件」とその解決法が、ヒロイン達といることで広まった妬み、嫌がらせなどの悪い噂の原因を見つけ、対処、解決することに比重が置かれているから

だと、考えました。

もしも、それらの悪い噂にはっきりとした犯人(例 カースト十位の嫌味な優男など)が存在し、それを打ち負かし、成り上がっていく作風であれば、主人公の成長が陽キャへ近づくのは納得できると思います。
しかし、書いていくにつれて主人公の行動指針は「悪い噂の解明と対応、及び解決」だけであり、成り上がりには興味のない人物になっていきました。
結果、競争心のない人物像となり、ラノベらしくないのでは? と感じています。

そこで、最後に辿り着く二つの主人公像を考えてみて、その判断をお聞きしたいと思っています。

一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
(比較という性質を持つため、競争や成り上がりへの意識が強い)

二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)

個人的には、僕自身の性格が「二」寄りなので、そちらの方が書きやすくしっくりきます。
繰り返しになりますが、物語に「カースト十位の嫌なやつ」(この場合、悪い噂を流した張本人)などの明確な「敵」が存在せず、交流を経た内面の成長に比重を置き、成り上がりの性質は少ない為、話の流れとしても「二」が納得できると感じています。

ですが、ラノベ的にはカーストというランクがあるのなら、ヒロイン達の助けを借りつつどんどん駆けあがって行く、「一」の様な性格になる方が王道のような気もしています。
また、先に挙げたような「絶対的な評価」の主人公像をラノベ業界であまり見た事がないので、自分の書きたいものを書いているだけで需要や王道を無視しているのでは? とも感じています。

この二つの主人公像や現在の需要、自分としては違和感があっても多くある王道へシフトする方がいいのか? に悩んでいるので、何か助言をいただければ幸いです。

カテゴリー: ストーリー

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陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 2)

投稿者 玄翁 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

こんばんは。
以前に感想を書いていただきありがとうございました。

訳あってこちらにはしばらく書き込みしていなかったのですが、見覚えのあるお名前だったので今回に限り書き込みさせてもらいます。

前置きはこのくらいにして、陰キャの成長は陽キャとなることなのか?なのですが、これに関しては昔と今とで世相が変わり、解釈も変わってきたのではないかと言うのが私個人の考えです。

しかしご提示された内容の通り、物語の目的が主人公の成長ではなく事件の解決であるならばそもそも結果が違って当たり前かと思います。

前者なら成長によって主人公が何かしら変化するでしょうし、後者は刑事ものとか時代劇によくありますが、平穏な日常があって事件が起こり、それを取り戻すため主人公が活躍し事件が解決してまた元の状態に戻る、と言った感じになるかと思います。

もっとも今時はこう簡単に分類できるようなストーリー展開は前時代的なものとされる可能性が高いです。

主人公がヒロイン達と一緒になった詳しい経緯が不明なのでここからは完全に私の創作になりますが。
例えばですが、最初は全くのぼっちだった主人公が何かのきっかけでヒロイン達と一緒になり、それによって事件が起きて主人公たちのコミュニティに危機が訪れ、それまで消極的で何事にも無関心だった主人公が事件解決に乗り出す。
それは自らを守るためだけではなく、ヒロインや仲間達とそのコミュニティ、引いては自分の居場所を守るためにぼっちだった頃では考えられないほど行動力を発揮する。
具体的な犯人が出て来なくてもそれだけのことをするようになったのなら、主人公にとって十分に成長したと言えるのではないでしょうか?

即席で考えてみた成長譚パターンで、サイドさんの考えるストーリーに全く即していないかも知れません。
あくまで参考程度に留めておいていただいて、合わなければスルーしてください。

…今気づきましたが、そもそもラブコメなら成長譚は合わないでしょうね。
ふつーに事件解決、めでたしめでたしでやってしまうのが無難かもしれません。

さてそうなると、サイドさんが考える二つの主人公象のどっちがいいかの判断も若干変わってくる可能性もありますが…。

今まで書いていたことをすっ飛ばすような結論になって申し訳ないですが、個人的には「自分が陰キャであることを受け入れた上で前向きに生きていく」が、今時の主人公象として受け入れられやすいのではないかと思います。

まあ二に近いのですが、あえて言うなら「前向きに」の部分が主人公らしくあるべきところになるでしょうか。
この頃の主人公はそれすらもない、単に二のケースで終わる場合もあるようですが。

まあその方が個を尊重する現代の世相にマッチした主人公象だと冒頭の文に無理くり繋げましたが…。

ちなみに一もありはありだと思います。
フィクション、創作、ファンタジーと割り切って読者に心地よさを提供することに徹するため、リアルではちょっとありえないスーパーヒーローにしてしまうのも一つの方法だと思います。

その意味ではどちらもそれなりに需要があるとは思いますし、あえて言えばご自身の性に合ったものを選ぶのが無理なくお話を作れるかなと思うのですが。

縁があって書き込みさせてもらいましたが、所詮は他人の一意見です。
参考にしてもらっても流してもらっても全くかまいませんので、ご自分で納得のいくものを考えて決めていただければと思います。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 9)

スレ主 サイド : 0 No: 2の返信

投稿日時:

玄翁さん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>昔と今とで世相が変わり、解釈も変わってきたのではないか

僕も同意見です。
ツンデレ、クーデレ、ヤンデレ、輪廻転生、世界系、ループものなどなど、流行と共に解釈や在り方は、変わって来ているとよく感じます。

>前者なら成長によって主人公が何かしら変化するでしょうし、後者は刑事ものとか時代劇によくありますが、平穏な日常があって事件が起こり、それを取り戻すため主人公が活躍し事件が解決してまた元の状態に戻る

書き上げた現状で判断すると、後者に寄っていると思います。
主人公は陽キャのヒロイン達の方法を真似て、事件に対処しようとしており、積極的に行動をしているので活動的です。
その一方で悪い噂が出回って嫌がらせを受ける事態は、メンタルへのダメージが大きい出来事にもなり、主人公はそれに苦しみます。
逆に言うと、その問題を解決できれば精神面でタフになり、成長したとも言えるので、そうなれれば前者の意味合いも含んでいると思っています。
現状のバランスを見直すと、前者の要素三割、後者七割くらいですね。

>最初は全くのぼっちだった主人公が何かのきっかけでヒロイン達と一緒になり、それによって事件が起きて主人公たちのコミュニティに危機が訪れ、それまで消極的で何事にも無関心だった主人公が事件解決に乗り出す。
>それは自らを守るためだけではなく、ヒロインや仲間達とそのコミュニティ、引いては自分の居場所を守るためにぼっちだった頃では考えられないほど行動力を発揮する。

はい、ストーリーはほとんど仰る通りのものです。
付け加えられる点があるとするなら、コミュニティの危機が訪れた際、一度、主人公がヒロイン達との繋がりを拒絶することでしょうか。
全てを失い、心の闇と向き合い、自分の本心を確認して、再びヒロイン達と繋がりを持つ、という流れですね。

>具体的な犯人が出て来なくてもそれだけのことをするようになったのなら、主人公にとって十分に成長したと言えるのではないでしょうか?

主人公はヒロイン達の為にも、事件を解決するという結果にこだわっており、行動をするだけじゃダメ、結果が出ないと成長とはいえないと考えています。
なのですが、初期設定から主人公は全てに対して才能がない、最後まで何もできない描写で話を進めてきたのに、突然、結果を出すストーリーにすると、違和感がすごいんです。(汗
形として、無力だけどひたすら頑張るから、周囲が感化される……みたいのを目指したんですが、ここの結果を出せるか否かと最後の結末は、想定が甘かったかと……。

>即席で考えてみた成長譚パターンで、サイドさんの考えるストーリーに全く即していないかも知れません。

いえ、先述した通り、全くその通りです。w

>…今気づきましたが、そもそもラブコメなら成長譚は合わないでしょうね。
>ふつーに事件解決、めでたしめでたしでやってしまうのが無難かもしれません。

起こる事件の原因には、三人いるヒロインの内、二人の主人公に対する好意、それに伴った主人公の心の推移が絡んでいるため、ラブコメ要素も序盤から入れる形になっています。
普通のラブコメで充分の様な気もしたんですが、今までの応募と一次も通らない傾向から、刺激的な事件を入れた方がいいのかも、と思い、ラブコメと成長を同居させる形になりました。
で、仰る通り、ラブコメと成長のかみ合わせの悪さに苦しんでいるところです。(汗

>今まで書いていたことをすっ飛ばすような結論になって申し訳ないですが、個人的には「自分が陰キャであることを受け入れた上で前向きに生きていく」が、今時の主人公象として受け入れられやすいのではないかと思います。
>まあ二に近いのですが、あえて言うなら「前向きに」の部分が主人公らしくあるべきところになるでしょうか。
この頃の主人公はそれすらもない、単に二のケースで終わる場合もあるようですが。

前向きになるという要素を入れるか迷っていたんですが、入れた方がよさそうですね。
「自分は自分だからいいや」で完結すると、投げやりな主人公になってしまいますし……。

>ちなみに一もありはありだと思います。
>フィクション、創作、ファンタジーと割り切って読者に心地よさを提供することに徹するため、リアルではちょっとありえないスーパーヒーローにしてしまうのも一つの方法だと思います。

「二」の主人公って爽快感に欠ける感じがしますよね。
僕自身もゲーム、漫画、アニメなどを見ていても、主人公がガンガン戦って前へ進んでいくスタイルは好きです。

>あえて言えばご自身の性に合ったものを選ぶのが無理なくお話を作れるかなと思うのですが。

まだ応募まで時間はあるので、最後まで仕上げてから、また見直してみたいと思います。
返信いただき、ありがとうございました!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信の返信 (No: 12)

投稿者 玄翁 : 0 No: 9の返信

投稿日時:

もうすでに書き上げているのならあまり大きく変化させるのは難しいところでしょうか。
ただ、細部を直すだけでもかなり印象が違って見えたりもするのですが。
再度見直して手を入れるのは…この掲示板内でも言及されている、下手するとエタりかねない私もやらかしてるパターンですが。

>コミュニティの危機が訪れた際、一度、主人公がヒロイン達との繋がりを拒絶することでしょうか。
>全てを失い、心の闇と向き合い、自分の本心を確認して、再びヒロイン達と繋がりを持つ、という流れですね。

王道パターンをうまく踏襲されているようですね。陰キャの性格から言っても自分なんかいない方が、みたいに自らコミュニティを離脱するのは自然な流れだと思います。

ただ御作の主人公は才能なし、取り柄なしの設定とのことですのでそこから活躍させるならまずはある種の底つき感を与える必要があるかと思います。

今までは自分ひとりだけだったから才能なくてもまあしょうがないで終わってたけれど彼女たちが苦しんでいるのに何もできないままでいるのは情けなさすぎるだろ、と強いショックと言うかこのままじゃだめだと言う風に主人公を追い込んで自分が変わらなきゃと思わせる必要があるかと思います。

その上で主人公に結果を出させるために知恵やらノウハウを伝授するコーチ的存在、例えばですが同じ陰キャでもめちゃくちゃ有能で行動力にも長けているが、カテゴリーエラーなんで学校内では孤立している先輩キャラとか出してみたらどうでしょうか?

最初主人公は言われるがままにするもまるで出来なくて、しくじったりもするけど彼女達のためにと不器用ながらも一生懸命こなすうち段々と出来るようになってくるとか。
先輩の方も元々ほとんど接点なかったし、主人公が号泣しながら土下座して頼み込んできた時はウザいなと思いつつも必死にやってる彼の姿を見ているうちに応援してやりたい気持ちが高まって、最終的には直接間接問わず手助けするようになる、とか。

上記のようにめちゃくちゃがんばる主人公ですが、その能力はあくまで火事場の馬鹿力的なもので事件が解決したらまた元のダメダメに戻ってしまうと言うのもありだと思います。
ゲームのキャラで、ラスボス倒せるほど強くなったはずなのに新作ではまたレベル1から?みたいな。

失礼ながら勝手に話を膨らませてしまいましたがそれらの点に私ならこうするかな、と考えてみたのですが…結局形にするのはサイドさんなんで、使えなかったらスルーしてください。

あとラブコメ部分は主人公と彼女たちの日常を描くためのものにして、主人公が彼女達(とそのコミュニティ)を守るため事件解決に向けて動こうとする動機を読者にも納得させられる材料として割り切った方がいいかと。
その意味では前半に集中して展開させ、効果的に用いるべきかなと思います。

まあでもある程度書き上げてるなら大きな軌道修正は大変だと思いますので、使えなかったらすみません。
何にせよ、執筆がんばってください。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 3)

投稿者 ふ じ た に : 1 No: 1の返信

投稿日時:

お久しぶりです!

多分、成長もののプロットの型で、主人公が後半で「葛藤(山場&盛り上がり)」するシーンがないために、違和感を覚えられたのではないかな?と思いました。

だから、「上記した「ある事件」とその解決法が、ヒロイン達といることで広まった妬み、嫌がらせなどの悪い噂の原因を見つけ、対処、解決することに比重が置かれている」ように現状では感じられたのではないでしょうか。

成長ものって、冒頭に主人公の置かれた状況が描かれていると思います。読者に分かりやすく、この人はこんな問題を抱えてますよって伝えるんですよね。<起>

次に何かイベントが起きて、主人公が何かをするわけです。<承>
でも、主人公は不安に思いつつも、ゴールに向かって行動して、いい感じに向かって行くわけです。

ところが、重大な事件が起こり、主人公は不安になります。俺はやっぱり駄目かもしれない。ピンチです。<転>

でも、やっぱり主人公の活躍により、問題は無事に解決。主人公自身、最初の問題を克服しています。<結>

この<転>の部分で、主人公の冒頭に関する葛藤シーンを入っていないために、話の趣旨が「ある事件を解決する物語」っぽくなってしまっているのではないかと個人的に思ったわけです。

犯人を打ち負かすシーンをシーンがあると、山場となるため、<転>の部分に該当します。
恐らく、スレ主様は、現在の山場不在の状況を薄々感じているために、<転>の部分に該当するシーンを持ってこようとして、現在悩まれているのではないかと思いました。

「殻に閉じこもりがちだった主人公が、ヒロイン達を大切にし、視野を広めて前向きになる」なら、主人公が抱えている問題は、なんでしょうか。
「他人に興味がない?」
「思いやりがない?」
「ネガティブ?」
「自信のなさ?」
こういう主人公だったら、<転>の部分で、主人公が積極的にかかわってしまったために、主人公が嫌な想いをするシーンを描き、もう二度と他人と関わるものかって、主人公を再び殻に閉じ込めさせます。でも、自分が行動しないと、問題が解決しない厳しい状況が起きて、主人公に葛藤させるわけです。ヒロインたちに色々と良くしてもらったのに、主人公はこのままでいいのかと感情がせめぎ合う訳です。
やっぱり行かないと後悔する。そう決意して、行動に移すわけです。
そうすれば、山場になるんじゃないのかなぁと思いました。

と、色々と書きましたが、全然的外れだったら申し訳ないです。
合わなければスルーしてくださいね!
ではでは、失礼しました。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 5)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 3の返信

投稿日時:

アンケートに答えるのをすっかり忘れてました。申し訳ないです。

一だと、成り上がりだから、物語の始まりと終わりで変化は分かりやすいんですが、
二だと、主人公自身に変化がないように感じます。

テーマに「成長もの」だと書かれていましたが、
どちらも選択肢も、自分の課題の克服的な成長ものとは違うので、
どちらも選びにくさを感じました。

1、恋愛が趣旨なら、山場は「恋愛の障害の克服」が良いと思いますし、
2、学園ミステリーなら、「事件解決部分?」が山場になるような気がします。
3、成長ものは「自分の抱えている問題」が山場?になるのかなぁと。

現状、2が一番強く感じるなら、最初ぼっちだった主人公が、事件を通じてヒロインたちと仲良くなりました!って感じで終わってもいいと思いますよ。
ではでは、何度も失礼しました。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信の返信 (No: 14)

スレ主 サイド : 0 No: 5の返信

投稿日時:

続けてレスです。

>1、恋愛が趣旨なら、山場は「恋愛の障害の克服」が良いと思いますし、
>2、学園ミステリーなら、「事件解決部分?」が山場になるような気がします。
>3、成長ものは「自分の抱えている問題」が山場?になるのかなぁと。
>現状、2が一番強く感じるなら、最初ぼっちだった主人公が、事件を通じてヒロインたちと仲良くなりました!って感じで終わってもいいと思いますよ。

ここが今回欲張っちゃったなぁ……でして、1、2、3のどれもの要素を盛り込んじゃったんですよね。
応募用だと力を込めて、今できることを全部投げ込んだんですが、強い印象の順としては、「3」「1」「2」です。
あくまで根っこにあるのは、主人公達の感情と成長で、その推移を表すために、事件的要素を入れました。
主人公を好いているヒロインは二人ですが、一つの長編の中で関係を完結させるため、やや駆け足っぽい終わり方の予定です。
何を書くかは決まっているんですが、説得力を持ってくれることを願うばかりです。

たくさんのご指摘、ありがとうございました。
皆さんのご意見も参考にしつつ、最後まで書き上げたいと思います!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信の返信の返信 (No: 15)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 14の返信

投稿日時:

何度も書き込みすいません。
ちょっと気付いたことがあったので、追記です。

>葛藤のシーンはあるにはあるんですが、

これはあらかじめ想定されていたみたいで良かったです!
私の心配は杞憂で良かったです。

ただ、他の方への返信についてですが、
ここの部分(抜粋と横やりすいません)、

>初期設定から主人公は全てに対して才能がない、最後まで何もできない描写で話を進めてきたのに、突然、結果を出すストーリーにすると、違和感がすごいんです。

これは、
起承転結の<承>の部分の問題だと思いました。最初と言っていることが違ってすいません(土下座)。

「次に何かイベントが起きて、主人公が何かをするわけです。<承>
でも、主人公は不安に思いつつも、ゴールに向かって行動して、いい感じに向かって行くわけです。」

前述した<承>の「いい感じに向かって行く」シーンがないために、突然結果を出すような感じに現状ではなっているような気がしました。

具体的にどんな描写が必要なのかと言いますと、
「自信がない」「自分にはなにもとりえがない」と思っている主人公が、
「違うそうじゃない」「自分にはいいところがあるんだよ」って、気づきや発見のシーンが必要だと思います。

例えば、何か事件が起きて、ヒロインたちに引っ張られるように調査に乗り出します。
そこで、主人公の活躍でピンチを乗り越えたり、解決に導くわけです。そのため、ヒロインたちに「主人公が頑張ったおかげだよ」「そうよ。あなたが○○してなかったら、危なかったわ」みたいなシーンを挟み、主人公自身、「そうなんだ!」って自分自身の可能性に気づくんです。
それから、主人公は自分の可能性にやっと気付いて、積極的に頑張ろうと試みるんです。
ここまでが<承>でしょうか。
さらに、そういうシーンがあることで、主人公が魅力的に見えるようになると考えています。

この成功体験があるからこそ、<転>での主人公の活躍に説得力があるんだと思いました。

なので、自分はなにもできないと感じているシーンはもう十分あるみたいなので、暗い展開をさらに入れるのではなく、主人公上げの展開を入れたほうがいいと思いました(滝汗)。

あくまで個人の意見なので、合わないところはスルーしてくださいね。

>応募用だと力を込めて、今できることを全部投げ込んだんですが、強い印象の順としては、「3」「1」「2」です。

私も色々と要素を入れるので、お気持ち分かります!
でも、私の場合、まだ上手く強弱をつけられませんが……!
お互いに頑張りましょうね。
ではでは、本当に度々失礼しました。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 13)

スレ主 サイド : 0 No: 3の返信

投稿日時:

ふじたにかなめさん、こんにちは。サイドです。
こちらこそ、お久しぶりです! 僕はなんとか、なんとか生きてます。(笑

>成長もののプロットの型で、主人公が後半で「葛藤(山場&盛り上がり)」するシーンがないために、違和感を覚えられたのではないかな?

葛藤のシーンはあるにはあるんですが、あまり長くないのが違和感の原因かもです。
全体のバランスとして、ラブコメ七割、シリアス三割を考えて葛藤を含むシリアスシーンを組み立てた所に見直す場所がありそうです。

>この<転>の部分で、主人公の冒頭に関する葛藤シーンを入っていないために、話の趣旨が「ある事件を解決する物語」っぽくなってしまっているのではないかと個人的に思ったわけです。

言われて見れば、目に見えて分かる具体的なイベント(事件)には気を付けていましたが、それが却って薄っぺらいストーリーになってしまったかもですね。
あと、気を付けるべきはそれを挟むタイミングでしょうか。
主人公は暗い性格なので、意外と入れやすいような……。(苦笑

>恐らく、スレ主様は、現在の山場不在の状況を薄々感じているために、<転>の部分に該当するシーンを持ってこようとして、現在悩まれているのではないかと思いました。

見直してみると、じんわりと日常がおかしくなりつつあることを示す描写はあるものの、そこから一気に転落があるとか、関係が崩壊するとか、それほどの山がないと思います。
あまり暗いイベントと展開が続いて誰が喜ぶかな……と思い、控えていたんですが、その辺りを変える必要がありそうですね。

>「殻に閉じこもりがちだった主人公が、ヒロイン達を大切にし、視野を広めて前向きになる」なら、主人公が抱えている問題は、なんでしょうか。「ネガティブ?」「自信のなさ?」

特に強いのは自信の無さですね。
主人公は中学生の頃、そんな自分を変えたくて必死に努力したものの、受け入れてもらえるどころか、拒絶されたしまったという過去があるので、それを起因としています。
ですので全体としてのテーマに、自信を取り戻す(前向きになる)が含まれている形です。
ヒロイン達にどう接したらいいのか悩みつつも、突き放せないのは、そんな過去があった為だったりします。

>主人公が積極的にかかわってしまったために、主人公が嫌な想いをするシーンを描き、もう二度と他人と関わるものかって、主人公を再び殻に閉じ込めさせます。
>でも、自分が行動しないと、問題が解決しない厳しい状況が起きて、主人公に葛藤させるわけです。ヒロインたちに色々と良くしてもらったのに、主人公はこのままでいいのかと感情がせめぎ合う訳です。
>やっぱり行かないと後悔する。そう決意して、行動に移すわけです。

はい、仰る通りの形でプロットを作っています。
悪い状況が来て、全てを失って、心の葛藤を挟み、行動へ移す、ですね。
ヒロイン達のところへ戻る為のモチベーションとして、物語の前半は彼女達との交流にあてている形です。
まあ、その部分が長くなって後半とのバランスに苦しんでいる部分もありますが。(汗

もう一つの返信にもレス致しますので、よければどうぞです!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 4)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

1か2かで言えば2がいいんじゃないかと思う。
流行で言えば確かに「成り上がり」というか、底辺であることを自覚した上で這い上がってくストーリーがウケてるような気もしますが、
一方で、順位など気にせずがむしゃらにゴールまで走った後、振り返ってみて走った距離を実感する、というのも流行を問わず王道ではないかと思います。

玄翁さんが指摘されてますが、ラブコメないしコメディ調の作品に「成長」は合いづらいと思うし、別にあってもいいテーマではあるけど、意図しなければどうしても真面目なテーマになってりまうからこれを中心のメインテーマにはしにくいと思う。
だから、何かをやって行動して、ラストでふと振り返ると、成長しとったんやな、と実感する程度のサブテーマで良いと思う。
1は劣等感があることから成長に対して貪欲で、2は自覚しつつも気楽なため成長することにあまり興味がない。
1は成長することがメインになってしまう。少なくとも主人公の行動原理になる。
そのため、もともと成長譚として設計していたならともかく、途中から変更を考えて1を選択するのはキツいと思う。
主人公の選択肢も変わってしまうし、想定してたストーリーラインも変わってきそう。

「絶対的な評価の主人公」ですが、この時点で割と達観した人物像なので、確かにあまり見かけません。
でもそれは「成長をテーマとするライトノベル」での話で、おそらく書こうとしてる作品の類似作品をイメージしてるためではないかと思います。
「自分は自分」と達観してるので、成長というテーマが入り込む余地が少なく、成長譚としては合わない主人公像でしょう。
逆に成長の余地がありまくる、自分は天才だと思いこんでる行動力だけは凄いバカ、みたいなのが成長譚の主役としては理想的。
達観して「自分は自分」と納得してる人物像は理想の真逆にいる。

なので、例えば元から「成長の余地がないほどの強者」や「成長の必要がない人物」、ないし成長がテーマではない作品においては、達観した主人公は割と多いです。
ジャンルで言うと推理モノなんてのはホームズをはじめ頭脳明晰な超人が多いですから、一般文芸からライトノベルまで「成長の余地がない主人公」であることが多いです。
バトルものでも、ラノベではありませんがワンパンマンなど「頂点の強者」といった、主人公の成長をテーマとはしてない作品では、やはり達観してる人物であったりします。
こうした作品の場合、当然ながら主人公は大きく成長をしません。
例えば頭脳明晰でボッチだった天才が、アホだけど快活なヒロインと一緒に事件を解決してクラスメイトの輪の中に溶け込めるようになった、とか、
物語終盤になって、振り返るとそういう成長があったとありのままに書いたりします。

で。
これらはあくまで「成長」が前提の話なんですが、その前提に疑問を呈すると、これは別に「成長」ではなく「変化」と考えてもいいと思うんですよね。
「陰キャが陽キャに変化することが『成長』である」という定義をしての疑問ですが、
そもそもプロット段階では「成長」にスポットが当てられてる話ではなくて、結果的にそれは「成長」を描いているのではないか、と考えた。という話。

例えば逆に、最初から「成長」をテーマに書こうとして「じゃあ陰キャが陽キャになる精神的成長を書こう、その物語を考えよう」という場合なら、スレッドタイトルやお悩みの内容も理解できる話で、「どちらが成長を書きやすいだろうか」という意味で2タイプの主人公の是非を求む気持ちもわかります。
ちなみにこの場合なら1のほうが良いと思う。

でも、そうではない。
「陰キャが陽キャになる話」というのが最初にあって、そこから「成長じゃないか?」というテーマが生まれてきている現状。
それは、物語の核を後から仕込むようなもので、危ういのではないかと思う。
だから、「陰キャが陽キャに『変化』した」というプロット通りの解釈で良いと思う。
それの変化が「成長」であるかどうかは、読者が読み取れば良い話ではないかな。
となれば作者は「変化」を書けば良いだけで、1案と2案の両方に「劣等感」という単語があるけど、これも正直いらないと思うし、成長をメインテーマにしてしまう1案はナイと思う。

トンチみたいな言い方でずるいかもしれんけど、
スレッドタイトル「陰キャの成長は陽キャとなることなのか?」という疑問を読者に投げかける作品にすりゃいいんじゃない?
だから作者のすることは、「そういう変化を書く」という事で、「こういう成長を書く」ことじゃないんじゃないかな。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 16)

スレ主 サイド : 1 No: 4の返信

投稿日時:

サタンさん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>玄翁さんが指摘されてますが、ラブコメないしコメディ調の作品に「成長」は合いづらいと思う

今、まずは最後まで書ききる事を目標にしていますが、最後にラブコメの出す「結論」と、事件が解決された末の「結論」がバッティングしてどっちを言いたいのかが、分からなくなっている状態です。
何とかまとめられそうですが、この食い合わせには今後注意したいです。

>何かをやって行動して、ラストでふと振り返ると、成長しとったんやな、と実感する程度のサブテーマで良い

先述した二つの「結論」がぶつかるのを避けるために、サブテーマとするという発想はありませんでした。
確かにそれなら分かりやすい結論が出せそうですね。
事件の解決をはかりつつ、ラブコメってできないなって思いました。
シリアスとのバランスが取れないんですね……。

>もともと成長譚として設計していたならともかく、途中から変更を考えて1を選択するのはキツいと思う。

思い返しても主人公は「1」のタイプではなかったと感じています。
僕の中で「成長」が「成り上がり」とごっちゃになっていて、最後になってから違和感を抱いたのかなあ、と。
「成長」するのに、主人公の性格は「2」なので、噛み合わなかったんだと思います。

>「自分は自分」と達観してるので、成長というテーマが入り込む余地が少なく、成長譚としては合わない主人公像でしょう。

最近は日常系四コマや少年誌のラブコメを読むことが多く、その世界はいわゆる「優しい世界」です。
なので、キャラクター同士がいがみ合ったり、ディスりあうことはなく、それぞれの個性を「絶対的な評価」として受け入れ、否定しない。
その感覚に慣れているので、「自分は自分」と達観した世界観になったのかと個人的には分析しています。
サザエさん空間みたいな感じで、成長というテーマが入って来ないのかなとも思います。

>逆に成長の余地がありまくる、自分は天才だと思いこんでる行動力だけは凄いバカ、みたいなのが成長譚の主役としては理想的。

伸びしろがあって行動力があれば成長という結果はついてくるので、成長譚としてその個性は有効なのだと思います。
そういう主人公を書こうとしたことはあるんですが、裏表のない真っ直ぐ系主人公がうまく動かせなくて、挫折します。
ワンピースのルフィなんかは、意図的にモノローグをなくして、何を考えているのか分からなくしているそうです。
そうすることで迷いとかがあまりないように見せているとか。
僕は悩んでばかりの物語ばかり読むので、真逆なんだなあと思います。
例のタイトルが巨大すぎて、おごがましいですが……。(汗

>なので、例えば元から「成長の余地がないほどの強者」や「成長の必要がない人物」、ないし成長がテーマではない作品においては、達観した主人公は割と多いです。

少しずれるかもですが、「転スラ」なんかは成長がテーマじゃないですよね。
リムルは結構達観してますし、主人公が皆に認められることを第一としつつ、国造りをしています。
ただ、達観していてもリムルは読者に不快感を与える性格ではないのが大きいなあとよく思います。

>ジャンルで言うと推理モノなんてのはホームズをはじめ頭脳明晰な超人が多いですから、一般文芸からライトノベルまで「成長の余地がない主人公」であることが多いです。

最近の「ロードエルメロイⅡ世」なんかは主人公の成長を第一としつつ、事件も解決するという点で、うまい構造を作ったんだなあと思います。

>バトルものでも、ラノベではありませんがワンパンマンなど「頂点の強者」といった、主人公の成長をテーマとはしてない作品では、やはり達観してる人物であったりします。

サイタマは虚しさすら感じていますよね……。
成長はジェノスに期待したいですが、いつになるやら……。

>これらはあくまで「成長」が前提の話なんですが、その前提に疑問を呈すると、これは別に「成長」ではなく「変化」と考えてもいいと思うんですよね。

プロットやイベントタイトルを見直すと、確かに結果的に「成長」になっているだけという感じがします。
「成長」のために修業的なことをしようとか、解決のためのノウハウを事前に仕込んでおこうとか、そういうことをしていません。
ラブコメ感を出すために、日常イベントをこなしていることが多いので、「成長」ではなく「変化」と言った方がいいというのは、その通りだと思います。

>それの変化が「成長」であるかどうかは、読者が読み取れば良い話ではないかな。

応募ということもあって、全部を言葉で描写し切るを目標にしていましたが、読者が読み取るという点でみると、それはどうかって感じがしますね。
今はまず、プロット通りに完走することを頑張ってみます。

>スレッドタイトル「陰キャの成長は陽キャとなることなのか?」という疑問を読者に投げかける作品にすりゃいいんじゃない?

確かにそうすれば、読者へ何かを考えさせる作品にできそうです。
カッチカチに全部の結論を出すことを念頭に置いていたので、その発想はありませんでした。
掌編を書いている時も思いますが、いい意味で曖昧なテーマを残すのと、全部ハッキリ書くのかをいつも迷っています。

重ねて、返信いただきありがとうございました!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 6)

投稿者 手塚満 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

1.陽キャは無条件に良いものか

単純に考えれば、陽キャだったら問題が生じないのに、陰キャであるから話が進まないわけで、陰キャの解消は最もシンプルで分かりやすい解決です。特に(御作と外れるかもしれませんが)、何かのきっかけで人間不信に陥り、陰キャに変わってしまったとしたら、再び近しい人を信頼し、結果的に陽キャに戻るのは、勝利条件として納得しやすい。

しかし、疑問を抱かれたわけですね。例えば、陰キャはダメキャラと決まったものなのかとか。確かにそれは一理あります。性格なんて裏表みたいなもんです。臆病と慎重は似ています。勇気と無謀も似ています。どんなときにどう性格を発揮したかで評価が分かれるだけで、元の性格自体は中立的な価値を持っています。

例えば、高校で1人だけ寡黙で、食事も1人でボッチ飯だとしたら、普通は好感度低いキャラとなりそうです。しかし、状況を「高校」→「禅寺」と変えたらどうなるか。ごく当たり前に良いキャラになるはずです。騒がしい陽キャはダメキャラになります。

例え普通の学校だとしても、キャラの流行り廃れはあります。涼宮ハルヒシリーズですと、無口キャラの長門有希は人気キャラでした。キョンのちょっとした一言で少し変わったりしただけで、ファンは騒然でした。長門有希が事実上主役の原作もあり、劇場版も作られました(「消失」)。

2.陰キャが好まれたこともある

ハルヒブームの頃に「陰キャは無口で嫌なキャラだよね」と言ったら、たぶん理解すらされないんじゃないでしょうか。陰キャはダメキャラ、というのは作られた流行でしかないと考えるべきです。要は現在の一時的なテンプレです。万古不変に「陰気はNG」「内向的はネガティブ」ということはありません。

ですので、スレ主さんなりに話を突き詰めていって、疑問が生じるのも当然です。陰キャは邪悪なわけではないですから。むしろ、陰キャではダメな理由を考えていくと、理不尽な思いがすることも多いはずです。なぜ陰キャをそんなに迫害する必要があるのか、みたいな感じですね。

3.陰キャ主人公の苦悩の原因は?

お考えのプロットは、もしかすると「陰キャ主人公が陽キャサブキャラの同調圧力にさらされて苦しんでいる。しかも最大の圧力は主人公本人からかかっている」かもしれません。

もちろん、主人公の意思ではありますんで、主人公が己が望む通りになる結末でもいいです。しかし同質化することによるハッピーエンドですよね。最近の流行はちょっと違って来てるんじゃないでしょうか。よく言われる多様化です。

みんな同じじゃなくてもいい。物静かな内向的人間でもいい、というのも流行に応じた結末の一つになり得るはずです。自分が陰キャであることを苦手に思っていたが、陰キャとして生きてきた自分を認められるようになった、でもいいはずです。必ずしも他のキャラから是認される必要もありません。主人公が納得し、読者が共感できれば成功です。

4.お示しの二案について

> 一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 

これは言い換えれば、自分を測る尺度やプライドが自分の外にある状態といえます。独善に陥らないためにはこういう視点も必要です。しかし、下手をすると自尊心が他人依存になります。他人が認めてくれない限り、自信が得られない。

> 二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公

これは自分の中に尺度もプライドもある状態。他人を尊べない独善に陥る危険性をはらんでいます。その一方、悪口雑言の類には揺るぎにくい。信念を貫けるタイプでもあります。

話作りを進めて、陽キャに変わる結末がおかしいと思える方向性が出たとのことですから、二に落ち着くのが正道ではないかと思います。しかしそれでだけでは落差のある山場が作りにくいですね。

一だと、お考えのように方向的に真っ直ぐ上がっていく感じになりやすい。それはそれで悪くはない。そういう話で面白いのはたくさんありますから。方向が同じだとしても、挫折することもあるから、盛り下げの谷だってできる。主人公が目指すものが読者に分かりやすい利点も見逃せません。中高生ターゲットで考えると、学校的であるために分かりやすかったりする。与えられた課題をいかにうまくこなすかが学校でやってることですので。

二だと主人公に対してサブキャラ等が関わって来にくいですね。結末としては「もともとの自分を良しとする」ことになりそうです。一だと陰キャ→陽キャのひねりがあるのに、二ではそれが作れません。乗り越えずに戻って来る感じになる恐れもあります。要は、物語の転換とか山場が作りにくそうです。

そこで、最初は一を目指す主人公で始めてはどうかと思います。陽キャになろうと思い、ヒロイン等のサブキャラも力を貸す。陰キャのままなら馬鹿にできると思う悪役が邪魔もしてくる。

それでも主人公は頑張り続ける。ほとんど陽キャのように振舞えるようになった頃、例えば何らかの大事件が起こる。偽の陽キャゆえの失敗、とかです。そこまで、ときどき主人公が「これでいいのか?」と疑問を持ったりしてもいいかと思います。

で、主人公は選択を迫られる。あと一歩踏み出して陽キャとなるか、今までを踏まえての新たな陰キャとなるか、みたいな。

あくまでもざっくりした、この場での思い付きですので、とっかかりでしかなく、しかも不出来なサンプルとお受け取りください。要は一も二も長所も欠点もある魅力的なものですから、その二つの間で主人公(やサブキャラも)揺らしてやってはどうかということです。

主人公を揺らしているうちに、おそらく主人公自身がどちらかを選んでくれるはずです。作者が選んだ選択肢、特に結末を主人公に演じさせても、なかなかいい感じにはなりません。キャラが行動を選んでくれるようだと、自然な運びになりやすいようです。

(そのためには、実は主人公らのキャラ作りをしっかりやっておく必要があるし、話を作り込みながらキャラを深める必要もある。)

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 20)

スレ主 サイド : 0 No: 6の返信

投稿日時:

手塚満さん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>1.陽キャは無条件に良いものか
>何かのきっかけで人間不信に陥り、陰キャに変わってしまったとしたら、再び近しい人を信頼し、結果的に陽キャに戻るのは、勝利条件として納得しやすい。

主人公は中学生の頃(当時から陰キャ)、勉強も運動も頑張っていたんですが、結果が出なかった上、同級生の女子に「もう近寄るな」みたいなことを言われ、軽く人間不信になっています。
そして、再び近しい人(幼馴染)などを信頼し始めるんですが、下記されている通り、陽キャになることが成長なのか、と疑問を持ちました。

>どんなときにどう性格を発揮したかで評価が分かれるだけで、元の性格自体は中立的な価値を持っています。

この辺りは学生だけでなく、仕事などを始めてからでも思う事が多いですよね。
営業向きの性格で上手に話すコミュ力モンスターなのに、工場でフォークリフトを動かして、「向いてねぇ!」と責められるような感じでしょうか。
転職したりすると適材適所や、性格、能力などについて考えさせられます。

>涼宮ハルヒシリーズですと、無口キャラの長門有希は人気キャラでした。

ハルヒ、長門、みくるの三人も色々な影響がありましたね。
朝倉とか、ちゅるやさんとか、WAWAWA忘れ物、とか。
でも今はハルヒキャラは叩かれそう……

>2.陰キャが好まれたこともある
>要は現在の一時的なテンプレです。
>万古不変に「陰気はNG」「内向的はネガティブ」ということはありません。

今までやったゲームやアニメを振り返ると、僕は内向的、大人しい、無口、クール、献身属性に弱いんだと思います。
なので、最近のアニメの「ロードエルメロイ」などに出て来る「グレイ」なんかはドストライクです。
永久不変なんてないんですから、少しその辺りのこだわりを緩めていいかなと思ってりもします。

>むしろ、陰キャではダメな理由を考えていくと、理不尽な思いがすることも多いはずです。
>なぜ陰キャをそんなに迫害する必要があるのか、みたいな感じですね。

今書いている主人公だと、性格が暗い、内向的、消極的、勉強運動ダメ、内罰的、不健康、などの属性があります。
ただ、話が過剰に暗くならないように、皮肉、卑下、外罰性、攻撃性はほぼありません。
持っている属性から考えて、社会的にマイナスと捉えられやすい属性を迫害する理由とし、ストーリーの波を作りたいのかもしれないです。

>3.陰キャ主人公の苦悩の原因は?
>お考えのプロットは、もしかすると「陰キャ主人公が陽キャサブキャラの同調圧力にさらされて苦しんでいる。しかも最大の圧力は主人公本人からかかっている」かもしれません。

陽キャからの同調圧力はあまり受けていませんが、主人公は「1」の圧力を「10」に捉える傾向があります。
仰る通りの、「最大の圧力は本人から」ですね。

>よく言われる多様化です。

同質化の度合いが難しいと書きながら思います。
過度に親密になればうっとうしくて嘘くさいし、あっさり過ぎたら物語に波が出ない。
多様化の為に、属性の差別化をすると一緒にいる理由がなくなったりして、疎遠になる可能性があると思う事もあります。
バランスの難しいところですよね。

>必ずしも他のキャラから是認される必要もありません。
>主人公が納得し、読者が共感できれば成功です。

古い価値観なのかもですが、真ん中で皆を引っ張っていくのが「動」(陽キャのような)の主人公で、それを技術的な面などでフォローする「静」(陰キャのような)の主人公のような形が頭に沁みついているのかもしれません。
古い新しいではなく、他のキャラから是認される必要があるかどうかを考えた方がよさそうです。
余談ですが、最近だと「三月のライオン」などの桐山零が「静」に近いのかも知れませんが、最近の彼は絶対評価の成長をし切ってしまって、妙な安定感が出てると時々思います。

>4.お示しの二案について
> 一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
>しかし、下手をすると自尊心が他人依存になります。
>他人が認めてくれない限り、自信が得られない。

主人公の一つの傾向として、
「自分はロクデナシだから転落しても文句はないけど、自分に良くしてくれたヒロイン達が貶められるのはダメだ」
という尺度で動くことが多く、結構尽くす方です。
多分ここが、「自尊心が他人依存」なのかと。
ヒロイン達の幸せが、自分の幸せと同化していて、危なっかしい。
そんな主人公を放っておけなくて、ヒロイン達が接近して来るというのは、テンプレの一つって感じですね。

> 二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
>これは自分の中に尺度もプライドもある状態。
>他人を尊べない独善に陥る危険性をはらんでいます。

こういう質問をしておいて気が引けるところですが、しきりに「君は君でいいんだよ!」「他の誰かなんてどうでもいいじゃん!」「不登校? 引きこもり? OK、素晴らしい!!」みたいな言葉が並んでいると、ぐったりすることもあります。
なんか、独善に聞こえてしまっているのかもですね……。

>話作りを進めて、陽キャに変わる結末がおかしいと思える方向性が出たとのことですから、二に落ち着くのが正道ではないかと思います。
>しかしそれでだけでは落差のある山場が作りにくいですね。

落差を出す為にやっている事としては、
「主人公とヒロイン達が一緒にいることによって、主人公をやっかんだり、嫌がらせをしたりする人間が出て来る。また、それによるヒロイン達との断絶」
という事件を入れています。
悪い噂に振り回され、それを払しょくするという出来事を経て、それに惑わされない主人公になる……みたいな感じですね。
ただ、それで陰キャであることが変わる訳ではないので、性格はそのままにエンディングへ繋げたいと思っています。

>主人公が目指すものが読者に分かりやすい利点も見逃せません。
>中高生ターゲットで考えると、学校的であるために分かりやすかったりする。

僕はよく、「序盤のパンチがない」「目的が分からない」という声を頂き、「上下の幅を出したいなら、やっぱり勝負に勝つに特化した方がいいのかなあ」と思ったりしています。
主人公が目指すものが分かりやすいなら、やっぱり「1」って感じですね。
また、仰る通り、僕の書く物はほぼほぼ舞台が「学校」です。
閉鎖的な空間ですし、何より学園ものの作品が好きなので。
学園ラブコメとか仕事後の癒しです。(笑

>要は、物語の転換とか山場が作りにくそうです。

物語としては、主人公一人、ヒロイン三人、以外の人物は出てきません。
両親なども出そうかとしましたが、意味がなさそうなので省きました。(汗
やはり課題は「山」ですね。
事件発生→ヒロイン達と決裂→再度合流→解決  の流れはあるものの、やっぱり「山」を工夫すべきところかと。

>主人公は選択を迫られる。
>あと一歩踏み出して陽キャとなるか、今までを踏まえての新たな陰キャとなるか

中学生の頃の主人公の目標が、陽キャかどうかは別として、
「努力すれば勉強だって運動だってなんとかなる。ならなくたってその過程に意味はある」
と信じ、頑張っていた時期がありました。
結局は挫折して性格が暗くなったという流れです。
最初は「1」を目指してはいました。
ただ、その先の「悪役」や「偽の陽キャ」というアイデアはありませんでした。
事件は起きますが、仰っている程の「大事件」ではないと感じます。
最後に陽キャになるか、陰キャになるのかを考えさせるという視点もなかったです。
最初からあれこれ言わず、努力させてから、最終的に決めればいい気がします。

>あくまでもざっくりした、この場での思い付きですので、とっかかりでしかなく、しかも不出来なサンプルとお受け取りください。

いえ、大変勉強になります。
他の方たちからも色々なご意見をいただいていますし、やっぱり相談はしてみるものだなと思っています。

>キャラが行動を選んでくれるようだと、自然な運びになりやすいようです。

キャラに経験を積ませることで、作者も経験値を積み、最後の選択が自然なものになるということがあると色々なところで聞いた事があります。
特に長編は最後まで書き上げて初めて経験値が入ると言いますし、そこはまず完結させること、ですね。

たくさんのご指摘、ありがとうございました!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 7)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

えっと私の頭が悪いせいか・・・一つ質問いい?成長するのは主人公だけなの?

陽キャ・・・・と見せかけた人間的に軽くてKYだったキャラが、主人公の探偵パートに一噛みして、陰キャと見下していた野郎のポテンシャルを知り、敬意を抱くようになる。
とかは成長にならんの?

周りが変わってくれるなら陰キャの主人公も、「一見陰キャだが、めっちゃ頼りになる兄貴ポジ」とかのカースト昇格あると思うんだけど?

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 21)

スレ主 サイド : 0 No: 7の返信

投稿日時:

読むせんさん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>えっと私の頭が悪いせいか・・・一つ質問いい?成長するのは主人公だけなの?

登場人物は主人公とヒロイン三人で、成長要素を持つのは主人公とヒロインの二人です。
残りの一人は見守りポジションなので、ずっと中立です。

>陽キャ・・・・と見せかけた人間的に軽くてKYだったキャラ

その辺りがよく悩むところでして、「読んでいて不快感を与えるキャラ」の扱いですね。
名前は忘れましたが、SAOでも声優の子安さんがされていたキャラには猛烈な嫌悪感がありました。
主人公のリベンジ要素があったとしても、不愉快感は無い方が……と。
でも、割とチョロく主人公側に付いてくれる男子キャラも好きなんですが。(笑

>周りが変わってくれるなら陰キャの主人公も、「一見陰キャだが、めっちゃ頼りになる兄貴ポジ」とかのカースト昇格あると思うんだけど?

主人公は、陰キャ(序盤)→結果を出せなくても頑張る人(終盤)みたいな動きをするので、昇格はあると思います。
ただ、本人の性格は「自信に欠ける」から変わらないので、その辺りの外と内の食い違いをどうしようか、という感じですね。

ご指摘、返信いただき、ありがとうございました!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 8)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

>陰キャの成長は陽キャとなることなのか?

それは違うでしょう。もしそうだとしたら陽キャは陰キャよりも優れているという前提が必要になりますが、そんなこともないわけで。

ただ、ご質問の趣旨はむしろ次の二択についてのようです。

>一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
>(比較という性質を持つため、競争や成り上がりへの意識が強い)

>二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
>(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)

この二つの主人公像について、成長ということにからめて意見がほしい。要するにそういうことですね?

わかりました。じゃ、私見を書きます。

前者は成長ではなく、外面的な「成功」を目指しているにすぎません。

後者はより主人公の内面性に焦点があたっていますが、最初からふっきれた性格なので成長はしそうもありません。

>しかし、書いていくにつれて主人公の行動指針は「悪い噂の解明と対応、及び解決」だけであり、成り上がりには興味のない人物になっていきました。
結果、競争心のない人物像となり、ラノベらしくないのでは? と感じています。

ラノベらしいかどうかはともかく、なんだか名探偵が事件の解決に取り組んでいるような感じですね。「名探偵」というのは事件に対して利害関係がありません。すなわち当事者ではないわけです。

しかし御作の場合、

>「ある事件」とその解決法が、ヒロイン達といることで広まった妬み、嫌がらせなどの悪い噂の原因を見つけ、対処、解決することに比重が置かれている

ということですから、どう考えても当事者そのものです。にも関わらず、自分の利害よりもクエストをクリアするような感覚で行動する。
そんなキャラクターになっているのではないでしょうか?

ある意味、面白い性格だと思います。いっそのこと、そういう根っからのアウトサイダー気質みたいな主人公像に振り切ってしまう方がサイドさんには向いているんじゃないかと思わないでもありませんが。
ただまあ、それだと主人公が成長するストーリーにはなりませんね。

そこで、もう一度考えてみてほしいのですが。

サイドさんは、本当に主人公が成長するストーリーを書きたいのでしょうか?

もしそうであれば、

>一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
>(比較という性質を持つため、競争や成り上がりへの意識が強い)

>二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
>(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)

仮に私が書くとしたら、主人公の心境をストーリーの前半では一、後半では二へと変化させます。
カーストを登りつめることが成長だと考えていた主人公(一)が、本当の自分らしさに目覚める(二)みたいな話にすれば、オーソドックスな成長ストーリーにはなると思います。
サイドさんの二の発想だと最初から吹っ切れているから成長のしようがないんです。成長させたいのなら、ストーリーのスタート地点では吹っ切れていないことにするのが当然の定石でしょう。

ところで、『弱キャラ友崎くん』は読まれたでしょうか?
成長ストーリーなら「一 → 二」がオーソドックスだと書きましたが、『弱キャラ友崎くん』は真逆。主人公は二タイプのキャラなのですが、あるヒロインとの出会いをきっかけとして一に取り組むようになり、その過程を通じて主人公の真の成長が予感できてしまうという驚くべき大技が進行しています。

補足 (No: 10)

投稿者 あまくさ : 0 No: 8の返信

投稿日時:

乗りかかった船なので、もう少し補足します。

>一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
>(比較という性質を持つため、競争や成り上がりへの意識が強い)

「他との関連、比較」「相対的な判断」「競争や成り上がり」という言葉があることから「それは成長ではなく成功を目指しているだけ」とコメントしたのですが。

ただ。

「最下位という劣等感を克服しようとする」という一文がちょっと気になります。この一文だけ切り出すと普通に内面的な成長ということになりますから。

あくまで個人的な感覚ですが、ロジックがおかしくないかなあ? 相容れないものを結び付けてしまっているような気がするのですが。
というのは、この文脈の中での「相対的な判断」というのは、自らをカーストの中に位置づけようとしているだけに見えるからです。
自分と他を比較し、相対的に判断することによって自身のあり方を正確に見つめる → そこからつかんだ確かな自分を土台として人間関係を再構築する。
そういうことではなく、単に「競争や成り上がり」が目的化してしまっている感じがします。そこから得られるものは成長ではなく、空虚な成功ではないでしょうか?

>二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
>(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)

絶対的な判断、というのはかなりの強さですよ。

>(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)

いや、ありのままというのは大変なことです。気楽に構えてできることではありません。気楽に構えていればいいやと割り切っているのだとしたら、それは「ありのまま」でも何でもなく、現実を直視することから逃げているだけです。

「他との関連、比較などはせず」「劣等感を持っている自分も自分だとする絶対的な判断」をしているのなら、その人はカースト最下位にいるのではなく(他人の目にはそう見えるかもしれないけれど)、カーストの外にいるんです。

一の主人公がかかえる根本問題について (No: 11)

投稿者 あまくさ : 1 No: 10の返信

投稿日時:

一について。

どこか話が変だなと思って、もう少し考えてみたのですが。

>他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、

これは、心の抑圧からの解放、ということを仰っているのでしょうか? だとしたら、そこから考察した人間心理への理解がキャラ造形とうまくかみあっていない気がします。

心の抑圧というのは、まず出発点としてその人が絶対に自覚したくない何かがあるんですね。それは幼少時の忌まわしい経験だったり、理想とかけ離れすぎているため認めたくない現在の自分がおかれた状況だったりします。で、そうした要因がその人の性格や行動に強い影響を与えているのに、自分で気がついていない。そういう状態を抑圧といいます。自分の心の根本から目を背けてしまっているために、思考や行動に歪みが生じるわけです。

なので心理学の偉い人とかは、「自分を直視し、自分にとって真につらい何かを認める勇気を持てば、人間は抑圧から解放される」みたいなことを言います。

それはまあ正しい概念なのでしょうが、それって抑圧状態にある人が自己診断して実行するのは無理です。だって正しい自己診断ができなくなっていることそのものが抑圧なんですから。それはほとんどの場合、他人にサポートされなければ解きほぐせない状態で、すなわちカウンセラーの仕事です。

たいへん失礼ですが、サイドさんは物事を概念的に解釈しようとしすぎるのではないでしょうか?
しかしその概念の意味を十分につかみきれないまま、人間心理などの不完全な理解をむりやり作品に当てはめて「操り人形」のようなキャラを作ってしまっているように見えます。

偉そうに言ってごめんなさい。

一にもどります。
端的に言えばこの主人公は劣等感を克服できていないし、それだけでなく克服しようとして間違った方向に走ってしまっています。劣等感による自らの心の歪みを解消しなければいけないのに、カースト最下位に置かれているという「不快な外的状況」だけを解消しようとしています。

一がかかえる根本問題はそういうことだと思うのですが、いかがでしょうか?

一の主人公がかかえる根本問題についての返信 (No: 22)

スレ主 サイド : 0 No: 11の返信

投稿日時:

あまくささん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。
まとめてのレスをいたします。

>前者は成長ではなく、外面的な「成功」を目指しているにすぎません。

そうですね、自分の評価を外のモノサシで測っているので、成長とはちょっと違うと思います。

>後者はより主人公の内面性に焦点があたっていますが、最初からふっきれた性格なので成長はしそうもありません。

主人公は最初から悩みがちでヒロインを遠ざける傾向にありますが、最終的には「自分がヒロインの傍にいたいから、そうするだけ。周りにどう言われるのかは気にしない」の様な、多少のふてぶてしさを持ったキャラになります。
うじうじして、事件が起きて、解決して、吹っ切れるという流れですね。

ラノベらしいかどうかはともかく、なんだか名探偵が事件の解決に取り組んでいるような感じですね。
>「名探偵」というのは事件に対して利害関係がありません。すなわち当事者ではないわけです。

利害関係という視点から見ると、主人公にとって「利」となるのは、「事件を解決して、ヒロイン達が幸せになること」であり、「今更自分はどうなっても構わない」ので当事者意識が薄いのかと思います。

>にも関わらず、自分の利害よりもクエストをクリアするような感覚で行動する。
>そんなキャラクターになっているのではないでしょうか?

先述した通り、「ヒロイン達の幸せ」を案じていても、自分が得をするという考えがあまりない為、クエストのクリアに徹する感が出ている気がします。
主人公とヒロイン達の心理状態も盛り込んでいるので、主人公のスタンスはちょっと一歩引き過ぎているのかもしれません。

>ただまあ、それだと主人公が成長するストーリーにはなりませんね。

そこなんですよね。
これならこれでいいや、ケセラセラみたいな性格になっちゃっても、成長も何もないわけで……。(汗

>サイドさんは、本当に主人公が成長するストーリーを書きたいのでしょうか?
>仮に私が書くとしたら、主人公の心境をストーリーの前半では一、後半では二へと変化させます。
>カーストを登りつめることが成長だと考えていた主人公(一)が、本当の自分らしさに目覚める(二)みたいな話にすれば、オーソドックスな成長ストーリーにはなると思います。
>サイドさんの二の発想だと最初から吹っ切れているから成長のしようがないんです。

主人公がストーリーの前半で考えていることの一つには、
「自分はダメ人間なのに、出会ったヒロイン達の傍にいていいのだろうか?」
というものがあります。
後半では、
「傍にいる為に、何ができる? 何をしなければならない?(事件の解決)」
にシフトし、
「ダメな陰キャのままでも、いたいのなら傍にいていいんじゃないだろうか」
の様な、若干「2」の傾向のある性格になる……流れです。(ややこしい
うーん、何かごっちゃりしてるような……。

>ところで、『弱キャラ友崎くん』は読まれたでしょうか?

『弱キャラ友崎くん』は二巻まで読んで、主人公とメインヒロインがなかなか好きになれずに止まっています。
おぼろげながら、メインヒロインが陽キャになるためのノウハウを主人公に伝えるシーンと、主人公が格ゲーの練習をしてきた男子キャラ擁護のためにキレたシーンが記憶にあります。(違っていたらごめんなさい
いつかアニメになりそうだったので、手を付けていなかったんですが、また興味が出てきました。

>乗りかかった船なので、もう少し補足します。
>というのは、この文脈の中での「相対的な判断」というのは、自らをカーストの中に位置づけようとしているだけに見えるからです。

ここに関しては、ただぱっと見て主人公の立ち位置が分かりやすくしたくて、単純にカーストの中に位置づけてしまったのだと思います。
自分の評価をするためのモノサシがカースト以外にないという環境を作りたくて、安直になってしまったのかと……。

>自分と他を比較し、相対的に判断することによって自身のあり方を正確に見つめる → そこからつかんだ確かな自分を土台として人間関係を再構築する。

物語の流れとしては、
1「主人公、ヒロイン達と出会う」
2「一緒にいるようになる」
3「悪い噂が広がり始める」
4「主人公、ヒロイン達との繋がりを拒絶」
5「主人公がヒロイン達といたいという自分の気持ちを再確認」
6「再度、ヒロイン達と合流」
7「一緒に事件、解決」
となっています。

なので、仰っている、
「そこからつかんだ確かな自分を土台として人間関係を再構築する」
の流れはできている……と思いたいところです。(汗

>絶対的な判断、というのはかなりの強さですよ。

僕も学生、社会人と来ていますが、「自分らしく仕事していればいいよ。周りの評価なんて、気にしない、気にしない」とはいきませんしね……。

>(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)
>気楽に構えていればいいやと割り切っているのだとしたら、それは「ありのまま」でも何でもなく、現実を直視することから逃げているだけです。

「人事を尽くして天命を待つ」をいつもできればいいんですが、そうもいかないことって多いですよね。
それを踏まえてチームで動くとか、友達関係とか、上司との関係とかしっかりやっていきたいところです。
少なくとも、現実を直視することから逃げることはしたくないですね。

>「他との関連、比較などはせず」「劣等感を持っている自分も自分だとする絶対的な判断」をしているのなら、その人はカースト最下位にいるのではなく(他人の目にはそう見えるかもしれないけれど)、カーストの外にいるんです。

なるほど、気にしない、存在を意識しなくなったという点で、カーストの外へ出てしまっているということですね。
確かに、そこの辺りの心の立ち位置がはっきりしていなかった点も、詰めていなかった感じがします。

>一の主人公がかかえる根本問題について
>一について。
>他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、
>これは、心の抑圧からの解放、ということを仰っているのでしょうか?
>(中略)
>そういう状態を抑圧といいます。自分の心の根本から目を背けてしまっているために、思考や行動に歪みが生じるわけです。

主人公は幼い頃から中学時まで、
「自分は頑張っても人並みのこともできない」
と自覚しているものの、自分に向き合い、努力し、結果が出なくても、過程に意味はあるはず、と信じて行動してきました。
しかし、それを良く思わなかった女子生徒から大した意味も無く強烈に拒絶され、頑張るのをあきらめた、という経緯があります。
これは、あまくささんの仰る、
>忌まわしい経験だったり、理想とかけ離れすぎているため認めたくない現在の自分
に該当するかと思います。
また、その後も、その記憶が自分を苦しめているのを、何となく自覚しつつも、行動や性格を歪ませている原因として、見つめて解決しようとはしていません。
多分、これが抑圧、ということなのかと。

>それはまあ正しい概念なのでしょうが、それって抑圧状態にある人が自己診断して実行するのは無理です。

本当にそうですよね。
創作とかどうこうは関係なく、本人がそれを自覚、自己解決できていけるってちょっと綺麗すぎるような……と思うことって結構あります。
個人的にはその、「心理学の偉い人」って帯にある心理学の本などを見ると、色々感じる事があります。

>たいへん失礼ですが、サイドさんは物事を概念的に解釈しようとしすぎるのではないでしょうか?

そうですね、僕自身、そういう傾向がかなりあることは自覚しています。
仕事などでは順序だてて考えてから、手先を動かす(例えば、重機などの修理)などは、ホントに呆れるレベルで出来ません。
全体の構造をガッチガチに理解してからでないと、出来ませんし、理解していても出来ませんし(おぃ)、ソフトまで組み込まれるともうさっぱりです。(汗

>偉そうに言ってごめんなさい。

いえ、他の方の返信などもいただいて、気付かされることの方が多いですから、とても助けられています。

>一にもどります。
>端的に言えばこの主人公は劣等感を克服できていないし、それだけでなく克服しようとして間違った方向に走ってしまっています。
>劣等感による自らの心の歪みを解消しなければいけないのに、カースト最下位に置かれているという「不快な外的状況」だけを解消しようとしています。
>一がかかえる根本問題はそういうことだと思うのですが、いかがでしょうか?

さきほど少し触れたんですが、主人公の目的で重きを占めているのが、
「ヒロイン達が幸せにいてくれること」
なので、カースト最下位からの克服という、「不快な外的状況」の解消の優先順位はそれほど高くありません。
もし、「不快な外的状況」の解決が、「ヒロイン達の幸せ」に繋がるのであれば、その方向へ努力すると思います。
今書いている物語だと、さきほどの、

4「主人公、ヒロイン達との繋がりを拒絶」
5「主人公がヒロイン達といたいという自分の気持ちを再確認」
6「再度、ヒロイン達と合流」
7「一緒に事件、解決」

の過程で、
「自分の気持ちに正直になること」
「ヒロイン達を一緒に、事件を解決できた」
という結果を経て、劣等感を克服させた……つもりです。(汗
でも、そこに引っ掛かりを覚えて、質問させていただいている訳ですし、ここはもうちょっと何かありそうですね……。

最後になりますが、たくさんのご指摘いただき、ありがとうございました!
最後まで書き上げることができそうなので、頑張りたいと思います。

基本的な筋立てが「主人公の問題」になっていない気がします (No: 23)

投稿者 あまくさ : 0 No: 22の返信

投稿日時:

ていねいなご返信を頂き、ありがとうございます。再訪になりますので、そちらから特に何かなければレスはお気遣いなく。

なるほど。先のご質問を拝見した時より少しだけ様子が理解できたかもしれません。

繰り返しになりますが、そもそもサイドさんは本当に「成長」の物語を書きたいのかどうか確認された方がいいような気がします。

というのは。

ストーリー作法のセオリーとしての「主人公が成長する物語」は、序盤において何らかの主人公が抱える問題点(キャラクター・プロブレム)をセットアップするのがほぼ不可欠だと考えています。

ところが御作の構想では、

>物語の流れとしては、
>1「主人公、ヒロイン達と出会う」
>2「一緒にいるようになる」
>3「悪い噂が広がり始める」
>4「主人公、ヒロイン達との繋がりを拒絶」
>5「主人公がヒロイン達といたいという自分の気持ちを再確認」
>6「再度、ヒロイン達と合流」
>7「一緒に事件、解決」
>となっています。

物語の流れとしては妥当なものだと思いますが、これって「主人公」の部分にどんなキャラクターを代入しても成り立ってしまいませんか?
3で「悪い噂が広がり始める」のは主人公が弱キャラでも強キャラでも起こりうる事態じゃないかと。
つまりこの流れそのものの中には「主人公が内面的にかかえる問題を克服する」という要素が見当たりません。そういう基本的な骨組みの中に、

>主人公は幼い頃から中学時まで、
>「自分は頑張っても人並みのこともできない」
>と自覚しているものの、自分に向き合い、努力し、結果が出なくても、過程に意味はあるはず、と信じて行動してきました。
>しかし、それを良く思わなかった女子生徒から大した意味も無く強烈に拒絶され、頑張るのをあきらめた、という経緯があります。

という設定を代入したわけですが、そこが十分にかみあっていないのではないでしょうか?

ええと、言いたいことがおわかりでしょうか?

そういうのを代入すること自体はなんら問題ないのですが、先の1~7の流れの中にそれとリンクするパーツを追加してやるもう一手間が必要。それが足りないんじゃないかと想像します。

つまり悪いうわさが広がり始めたからヒロイン達と距離をおくことにしたという部分は、コンプレックスを持たない強キャラの主人公にそういう判断をさせてもおかしくないんですね。

だからこの構想を「成長物語」にしたいのなら、「主人公がコンプレックスをもつ弱キャラだから3・4の思考や行動になった」ということをもう少し意識して話を組み立てる必要があるんじゃないかと。

一方。

1~7の流れは、いっそ成長要素を捨てて「主人公がいかにして困難な状況と戦い克服していくか」という部分に焦点をあてて面白さを演出することも可能だという気がします。(現状そちらに近い話になっていて、主人公の弱キャラ設定が取ってつけたものになっているのではないかと)

いずれにしても、当然どちらの方針を選択するかによってストーリーの細部にわたりチューンニングが異なってくるはずなので、そのへんの基本方針をあらためて再確認しておいた方がいいんじゃないかと思った次第です。

>「自分の気持ちに正直になること」
>「ヒロイン達を一緒に、事件を解決できた」
>という結果を経て、劣等感を克服させた……つもりです。(汗
>でも、そこに引っ掛かりを覚えて、質問させていただいている訳ですし、ここはもうちょっと何かありそうですね……。

あくまで想像なので違っていたら申し訳ありませんが、上記のような基本方針が生煮えのままプロットを立てているために、もやっとしたものが残ってしまっているのではないでしょうか?

追記、突破する力 (No: 24)

投稿者 あまくさ : 0 No: 23の返信

投稿日時:

>利害関係という視点から見ると、主人公にとって「利」となるのは、「事件を解決して、ヒロイン達が幸せになること」であり、「今更自分はどうなっても構わない」ので当事者意識が薄いのかと思います。

それって利他的で立派そうに見えますが、ちょっと「ええかっこしい」です。

>「事件を解決して、ヒロイン達が幸せになること」

「事件を解決して自分も幸せになる」と言ってほしいんですね。
だから、

>5「主人公がヒロイン達といたいという自分の気持ちを再確認」

ここは確かに重要だと思います。
問題はストーリーの流れの中で、どうやって主人公にそう気づかせるかでしょう。

>「ダメな陰キャのままでも、いたいのなら傍にいていいんじゃないだろうか」

これでも繋がらなくはないだろうけど、物語において主人公に重要な気持ちの変化がおとずれる時って、何かもっと光るものがほしいんですね。
……いや、必ずしも光らなくてもいいのかもしれないけど、読者の印象に強く残る何かが必要です。

潔癖な性格の人間にとって利他主義はむしろ楽です。利己的な自分を承認することには大きな勇気がいります。突破する力を見せてください。

返信が遅れることについて (No: 17)

スレ主 サイド : 0 No: 1の返信

投稿日時:

こんにちは。サイドです。
たくさんの返信をいただき、感謝しております。

要件としてはタイトルの通りです。
仕事がバタバタしているので、返信が遅れるかと思います。
少し時間がかかりそうですが、レスは必ずさせていただきますので、お待ちいただければ幸いです。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 18)

投稿者 ハイ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

うーん、タイトルの内容についていろいろ考えていて、否定する方向で論じてみようと思ったんですが、上手くいきませんでした。

>陰キャの成長は陽キャとなることなのか?

これですね。
これ、掌編でも少し触れたので「それは違います」と言い切ろうと思ったんですが、色々考えてみるとなるほどここで迷ったのかな、というのが私の中にも浮かんできたのでちょっと書いてみます。

まず、陰キャというものについて自分自身誤解している可能性を考えてちょっと調べてみましたが、やはり陽キャ陰キャについて上位互換であるような記述はなく、スクールカーストとセットで語られることが多い相対評価……って感じで、概ね自分の理解と齟齬はないようでした。

ってことで、それは違うのでは、という方向で考えていたんですが……引っかかりを覚えたのがスクールカーストを猿山に置き換えて考えていたときです。
実際に猿山のトップに立つのって、優れた猿なんですよね。
となれば、陽キャは優れていて、陰キャは劣っている……確かにな、と思ってしまったわけで。
でも、実際に違うという気持ちもあったわけで。何が問題なのかと俯瞰してみましたが、おそらくはどの枠組みで見ているかが問題なんだと思うんですね。

スクールカースト=猿山=「クラスという小集団としてみた場合」、人心掌握術や気の強さ、力の強さ、体の大きさ、などなど。そのクラスごとの発言力の基準というものがあって。
そのクラス単位の枠組みで見ると、より上位のカーストに登っていく=陽キャ化する、というのは確かに成長と言えるかと思うんですね。

ただここで問題なのは、別の枠組み……「一個の人間的な実力や性質」の枠組みで見た場合、それは成長と言えるのか、ということです。
例えば割とあると思うんですが、勉強やスポーツが出来るわけじゃないけど、話が上手くて明るい性格のムードメーカーってのがカースト最上位よりちょっとしたあたりにいたりしますが、元々全く性格的に違う人間がそうなるってのは考えにくいですし、成長じゃないですよね? それって、変貌とか変質とか、正常じゃない成長だと思うんですよね。
あと、陽キャにも色々あって、必ずしも人間的に優秀でない……というか、割と無能な人間が陽キャカテゴリに入るであろう場合もあるわけで。
えーと、アニメSIROBAKOのソフトモヒカンとか、月刊少女野崎くんの前野さんとか?(どっちもスクールじゃないですけど)
そんなわけで、言葉の上では必ずしも陽キャになるのは成長とは呼べない、なんてケースにもありえますね。

そんな感じに、陰キャと陽キャの意味合いにおいて二つ以上の価値基準(クラスカーストカテゴリと、人間的な意味合いカテゴリ他)を混同、あるいは同一視してしまったために迷われたのではないでしょうか?
そう考えると、回答としては「条件付きで正解」とか、「どちらとも言えない」とか、「どの側面で見るかによる」、という答えになるかと。
そのように思いました。

ただ、一個だけどちらのカテゴリにおいても陽キャになることが利点、または成長と言えるであろう点を挙げますと、「行動力」ですかね。
「前向き」とかでも良いですけど、陰キャはとにかくなにかにつけて行動しない。口だけだったり、頭の中だけで完結している……そんな傾向が強い気が(そうでない人はごめんなさい)。
で、行動しないから失敗しないんだけど、成功もしないって感じが強くて、その点においては明らかに陽キャに軍配が上がる……と思ってます。
このあたりは私の体験も含めてそうですね。
(私自身が二型陰キャですけども)
なので陰キャはあえて陽キャになる必要はないですし、なってみても凄い疲れますが、行動力だけは見習って損はないですし、得るものは多いかと。

つまりは、陰キャは陰キャやってるときが一番落ち着きます(ホントに)w でもそれだけじゃ得られないものは確実にある、って感じですね。

ちなみに。
既出ですが、弱キャラ友崎くんは面白いのでオススメですね。
転生系は面白いは面白いけど、タナボタ的スキルとか人生リセットしたい、努力したくないって読者の下心まで見えてしまうので私的には微妙に忌避感が。
その点友崎くんは純粋に今の人生を頑張りたい、良くしたい、って感じがあってすごく好きです。
こんな作品ばかりになれば良いのになぁw
(人生良ゲー説支持派)

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 19)

投稿者 あまくさ : 0 No: 18の返信

投稿日時:

私の言いたかったことの一部をたいへん丁寧に説明してくださっているので、一言付言します。
むろん、よい意味で陽キャになることは何らかのスキルが向上することなので、広い意味で成長だと思います。
ただ、ストーリー作法という観点からよく推奨される「成長」というのは、内面的に一皮むけるみたいなことを重要視する傾向が強いじゃないかと思っていまして。まあ価値観の問題として、スクールカーストの上位を目指す的なことは本当の成長じゃない的な方向に話を持っていくことが多いと思うので、その考え方に同意するにしてもしないにしても違いは理解しておく必要があると思うんですよ。
私の上の書き込みはそのへんを強調しすぎたきらいはあるので、これだと誤解されるかな? と少し気にならないでもありませんでした。

勝手に他人を巻き込むのも失礼かもしれませんが、ハイさんのご意見を合わせて参考にしていただけると嬉しいかなと思ったりしました。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 29)

スレ主 サイド : 0 No: 18の返信

投稿日時:

ハイさん、こんにちは。サイドです。
いつもご指摘、ありがとうございます。

>陰キャの成長は陽キャとなることなのか?
>陰キャというものについて自分自身誤解している可能性を考えてちょっと調べてみましたが、やはり陽キャ陰キャについて上位互換であるような記述はなく

僕の「陰<陽」の感じ方は自分自身の体験から来ているところが大きいんだなあ、と思っているところです。
高校は色々落ち込んでばかりの時期で劣等感が強かった為、「陰<陽」に疑問も持っていなかったようです。
陽が陰の上位互換なんてことはないですよね。(汗

>でも、実際に違うという気持ちもあったわけで。何が問題なのかと俯瞰してみましたが、おそらくはどの枠組みで見ているかが問題なんだと思うんですね。
>そのクラス単位の枠組みで見ると、より上位のカーストに登っていく=陽キャ化する、というのは確かに成長と言えるかと思うんですね。

少しずれてしまうかもしれませんが、その枠組みに適応できる能力を持っている、あるいは伸ばすというのが「陽キャ化する」に近い気がします。
なので下記されているような「別の枠組み……『一個の人間的な実力や性質』の枠組みで見た場合」、は優秀であった人間も、見方を変えればそうではないとうことはあると思います。

>えーと、アニメSIROBAKOのソフトモヒカンとか、月刊少女野崎くんの前野さんとか?

なるほど。
この二人を例に挙げられると分かりやすいです。
どっちも仕事の能力的にはアレでも、陽キャのカテゴリに入りますね。
ソフトモヒカンは株を上げますが、前野さんはただただイラっとします。(SIROBAKO映画楽しみですね

>そんな感じに、陰キャと陽キャの意味合いにおいて二つ以上の価値基準(クラスカーストカテゴリと、人間的な意味合いカテゴリ他)を混同、あるいは同一視してしまったために迷われたのではないでしょうか?

クラスカーストを上げる=人間的な成長の混同を確かにしていたと思います。
勉強、運動パラメータを上げることが=陽キャになるワケじゃないですし、逆にものすごい陰キャのトップ成績者とかは確かにいました。
行動し経験値を溜めれば、それで上へいけるというのは安直ですね。

>で、行動しないから失敗しないんだけど、成功もしないって感じが強くて、その点においては明らかに陽キャに軍配が上がる……と思ってます。

管理人様のブログでもよくありますが、課題があって、それに対して少しでも向き合えば、半分は解決したも同じ、というのは頷けるところですよね。
こういう創作に限らず、映画ブルーレイをみる時なんかも、二~三時間を一気にみようとすると辛いので、最初の十分をみるだけでも、次はどうしようと思えます。
こういう次の行動のきっかけを作っておくということを陰キャはあまりしない傾向にありますね。(僕も含めて

>つまりは、陰キャは陰キャやってるときが一番落ち着きます(ホントに)w 

いや全く、その通りです。w

>既出ですが、弱キャラ友崎くんは面白いのでオススメですね。
>その点友崎くんは純粋に今の人生を頑張りたい、良くしたい、って感じがあってすごく好きです。

僕は二巻までしか、読んでいませんが、先に進んで人間関係が出来上がってくると楽しい感じなのかなあと思っています。
いろいろ一区切りついたら読んでみます。

重ねて、いろいろご指摘ありがとうございました!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 25)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

他の方が「猿山」と称しているのが的を得ているな、と思っていたのですが
・そもそも、スクールカーストの基準って何?
この「ものさし」がわからないと何とも言えません。

学生時代の教官が「素材の開発ってのは、『新しい素材』を見つけることではなく『新しい評価基準』を見つけることなんだよ」と言っていました。

阪神大震災では、非常に強い直下型地震だったため、それまで地震対策は横揺れしか想定されておらず、この時に縦揺れ対策が考えられ始めました。
東日本大震災では、液状化のため建物が丈夫でも地盤が傾き、これ以降地盤強化してから建物を建てるのが基準となりました。

ロード・オブ・ザ・リングでは、持ち主を操る指輪を前にして、良心のある力ある者らは持ちたがらず、積極的に持とうとする者は野心家で信用がおけず、結果、無力ではあるが心の強いホビットの主人公が指輪を持つことになりました(このため、伝統的にホビットモチーフの種族は攻撃的な能力が低い代わりに、心身ともに防御力が高い傾向にあります)。

こういう構造を考えずに、安易に「カースト最下位にしていたほうが話が盛り上がるじゃない」で初期設定を決めてしまえば、終盤になって迷うのは当然だと思います。

以前に挙げた「陽キャラヒロインが陰キャラ主人公を激ラブ状態」というのは、陽キャラが「他の人が気づいていない陰キャラの良さを私だけが知っているのよー!!」という状態。
成長していって惹かれていくのは、「その頑張り、結果を認めた」状態。
なので、「周囲の評価」に左右されがちなので、相手側の魅力がちょっと落ちがちなんですよね。それまで陰キャラのこと好きじゃなかったのかと思うと。

そして「学校という閉鎖された空間が好き」という発言でちょっとと思ってしまったんですが、その「周囲の評価」を決める「大人の目線」がない。ちょっと厳しい意見かもしれませんが、それだけで学園ものをやっていると行き詰まる可能性があります。

学校という空間が嫌いでしたが、今事情あって多少なりとも関与している身としては、現在の学習指導方針が昔と大幅に変わっていることに、いろいろと感慨を持って接しています。「あんなもん意味なかったんじゃない?」という項目は削れ、「これ本当に社会に出てから必要だよね」というものが増えている。

サイドさんの物語の学校が、どんなカーストを構築しているのかはわかりませんが、その閉鎖された空間から卒業した後の、外の世界を意識した思考ができていなければ、物語を続けていけばいくほど苦しむことになるんじゃないでしょうか。

追記です (No: 27)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 25の返信

投稿日時:

ラブコメ(成長しなくてもよいジャンル)だけど成長している」もので……「瀬戸の花嫁」を挙げてみようかな?ちなみに他の読者に聞いたら、「いや、あれラブコメちゃうと思う……」と言われたこともありますが。

あれは明確にヒロイン守るために強くなるって決めているし、最初から全然ヘタレに見えなかったし(ただそれまで浮いた話に縁がなかっただけで)、他に混ぜ込んでる要素が凄かったってのもありますが。

サイドさんが書くつもりだった成長予定の話と、事件解決の話がどのくらい離れてしまっているのかちょっと気になりますが、特に「自分に自信がない状態」と「カースト最下位状態」の認識の違いが気になりますね。前者は自分が向き合えば解決できる、後者は周囲に認知されてはじめて解決される。

前者をクリアしていると、後者も徐々にクリアされていく、という状況もあると思います。女性向けですが「今日からマ王!」の主人公もそんな感じだったかも。男主人公だったし、悩みのレベル帯が近いかもしれないので、もしかしたら参考になるかも、と思い挙げておきます。

追記ですの返信 (No: 30)

スレ主 サイド : 0 No: 27の返信

投稿日時:

ヘキサさん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>そもそも、スクールカーストの基準って何?
>この「ものさし」がわからないと何とも言えません。

僕の中では、開放的な性格、文武両道、多趣味な人物が、陽にいる人と陰にいる人を分ける基準です。
これは僕自身の学生経験から来たもので、疑問も持たずに使っていたんですが、定義があいまいなままだったようで……。(汗

>学生時代の教官が「素材の開発ってのは、『新しい素材』を見つけることではなく『新しい評価基準』を見つけることなんだよ」と言っていました。

なかなかに深い言葉ですね。
今あるもの、かつてあったもの、これから必要となるものを測る「新しいものさし」を見つけるということでしょうか。
何にせよ、夏休みは十二時間勉強しろ! で課題だけを出すかつての僕の先生に言ってやりたいところ。(笑

>ロード・オブ・ザ・リング

長い映画で見るのが大変でしたが、主人公のフロドよりサムやゴラムが好きでした。
自分はどうにもサブキャラが好きなようです。

>以前に挙げた「陽キャラヒロインが陰キャラ主人公を激ラブ状態」というのは、陽キャラが「他の人が気づいていない陰キャラの良さを私だけが知っているのよー!!」という状態。

確かに、主人公を心配したり好意を持っているキャラは「私だけが知っている」状態です。
それを胸に秘めるか、前向きになるよう積極的に働きかけるかの違いはあるものの、下記されていた「その頑張り、結果を認めた」状態へ向かうのは当然だと思います。
その構造を安易にカースト最下位で示したのが、後々迷った原因ですね。

>なので、「周囲の評価」に左右されがちなので、相手側の魅力がちょっと落ちがちなんですよね。それまで陰キャラのこと好きじゃなかったのかと思うと。

露骨に主人公を嫌うキャラって、読者様にとってストレスではないかと思い、「相手側」は「悪い噂」のみで、モブがちょっと顔を出す程度の作りになっています。
ただ、相手側の魅力が落ちるというのは大事な点ですよね。
どうしてもやりきれない感覚が残りますし……。

>そして「学校という閉鎖された空間が好き」という発言でちょっとと思ってしまったんですが、その「周囲の評価」を決める「大人の目線」がない。
>ちょっと厳しい意見かもしれませんが、それだけで学園ものをやっていると行き詰まる可能性があります。

当初は主人公の両親などが出て来て、ヒロイン達へ「主人公は進学に対してどう思っているのか? 学校でうまくやれていないのは知っているが、仲良くしてくれないか?」と、聞いたりしていました。
当初、主人公に大学進学の意思はないものの、事件を解決し、それを経て大学進学も考えるというサブプロットもあったんですが、単純に尺不足で切りました。
「大人の目線」がない学園ものが行き詰まるというご意見には賛成です。
漫画、アニメ、ゲーム、どのジャンルにおいても世代の違うキャラが出て来ないと、何を目指すのかとか、師匠的な存在とか、成長に対する意識が低くなると思います。
今度は尺をちゃんと管理しつつ、大人も出したいと思います。

>現在の学習指導方針が昔と大幅に変わっていることに、いろいろと感慨を持って接しています。「あんなもん意味なかったんじゃない?」という項目は削れ、「これ本当に社会に出てから必要だよね」というものが増えている。

それは是非知りたいです。
行っていた高校の本屋が潰れてしまい、入手できなくなったので、気になるんですよね。
「これ本当に社会に出てから必要だよね」は私、気になります。

>閉鎖された空間から卒業した後の、外の世界を意識した思考ができていなければ、物語を続けていけばいくほど苦しむことになるんじゃないでしょうか。

強いて外の世界との接触を挙げるなら、ヒロイン達はバスケとテニスで全国トッププレイヤーであり、昨年覇者の先輩の選手とガチ試合をしたりします。
その中で外の世界の、自分より格上の存在へ立ち向かうビジョンを得たりして、強烈に誰かを意識する意味を考えたりしたりもします。
……うん、でもこれを外の世界と言うにはちょっと無理ががが。

>「瀬戸の花嫁」

あれはいい作品でしたね~。
永澄さんはどんどん人間離れしていきますし、ギャグの切れっぷりが半端じゃなかったです。
最後は確か、銃弾を喰らっても歯で受け止めて、無事だった気が……。
個人的には政さん、ルナパパ、まわりが好きでした。

>あれは明確にヒロイン守るために強くなるって決めているし、最初から全然ヘタレに見えなかった

政さん! ファーストキスの人!

>前者は自分が向き合えば解決できる、後者は周囲に認知されてはじめて解決される。

「自分に自信がない状態」のカーストトップグループの人はいますし、「カースト最下位状態」で快活な人もいますよね。
その辺りはたくさんのご指摘をいただいて、認識不足を反省しているところです。

>女性向けですが「今日からマ王!」の主人公もそんな感じだったかも。
>男主人公だったし、悩みのレベル帯が近いかもしれないので、もしかしたら参考になるかも、と思い挙げておきます。

Wikiで調べてみました。
完結済みとのことですし、読んでみたいと思います。

重ねて、たくさんのご指摘ありがとうございました!

追記ですの返信の返信 (No: 32)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 30の返信

投稿日時:

再訪になりますので返信は結構ですが

>露骨に主人公を嫌うキャラって、読者様にとってストレスではないかと思い、「相手側」は「悪い噂」のみで、モブがちょっと顔を出す程度の作りになっています。

「誤解」をギミックに使おう、という話でしたよね、いちおう、恋愛ものでそのギミックを駆使しているジャンルというと……ハーレクインかなぁ(すごいところから引っ張ってきて申し訳ない)。
いちおう解説しますと、ハーレクインはハッピーエンド至上主義、浮気や不倫は絶対ダメ!なのですが、そういう「落ち度のない二人が衝突し、最後に和解に持っていけるギミックとは?」を追求すると、そこにしか辿り着かないという。

>今度は尺をちゃんと管理しつつ、大人も出したいと思います。

うーん、必ずしも大人が出てくる必要はないんだけれど、「主人公を正当に評価してくれる人」の評価基準は社会人に近いものでないと、学生以上の読者の受けは悪くなるかもな、と思っています。

>「これ本当に社会に出てから必要だよね」は私、気になります。

文部科学省のホームページで「学習指導要領(高等学校)」の詳しい内容が閲覧できます。ですが、逆に絶望できるかも……私なんかは、その誤差でお目こぼしに預かっていたほうですからねぇ。最近の教育方針は大雑把に言ってしまうと「予測できない未来に立ち向かえる力を育てる」らしいです。

>>女性向けですが「今日からマ王!」の主人公もそんな感じだったかも。
>完結済みとのことですし、読んでみたいと思います。

主人公の成長は1巻のみなので、キリのいい4巻くらい、もしくはアニメ一期くらいまで見れば後は無理に見続けなくてもいいかも。ギャグは瀬戸の花嫁といい勝負です、原作者いわく「何でこれが天下のNHKでアニメ化されたのかわからん」とのことで……。

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 26)

投稿者 にわとり : 1 No: 1の返信

投稿日時:

 他の人への返信を読んだ印象だと、陽キャ/陰キャの二項対立で考えているのがそもそもの間違いという感じがする。

 あなたの構想の骨子は「もともとの内向的な性格に加えて過去の失敗もあり、人付き合いに臆病になっていた主人公が、3人のヒロインと出会ったことで、周囲に心を開くことができるようになっていく話」なんじゃないの?
 ならば、奥手だった主人公が自分の気持ちを友人にさらけ出せるようになる(=自信を持てるようになる)のがストーリーから導かれる主人公の成長であるべき。これは、キャラを作って陽気に振る舞うこと(=陽キャになること)とはまったく異質で、むしろ真逆に近い。
 べつに陰キャだからといって孤立しているとは限らない。内向的で押しが弱い性格のままでも友達はできるしクラスのなかで居心地よく楽しくやっていくこともできる。主人公が目指すべきポジションってそういうものなのでは。
 このとき、変な噂によって教室の雰囲気が悪くなる展開は、主人公の成長を試す試練になりますね。主人公は臆病さゆえに、すべての人間関係を絶って問題から目をそらそうとする→しかし、そんな結末は主人公もヒロインも望んでいない(ヒロインたちとの交流によってそのことに気づけるまでに成長している)→最終的には臆病さに打ち勝って積極的に動き、問題を解決する(=主人公の成長が証明される)、という流れ。
 自己評価が低いので、無力感にさいなまれて一度は折れてしまうのだけれど、自身の気持ちに正直になることによってもう一度立ち上がり、主人公としてなすべきことを思い出す、みたいな感じ。主人公ひとりの力で絶望から立ち直れそうにないなら、メンター的な立ち位置のキャラが殻にこもりそうになった主人公を引っ張り上げてくれる展開でもいい。
 成長のポイントは、あくまで「自分はヒロインたちとどうなりたいのか」という自身の気持ちと逃げずに向き合うことができるようになった点であって、もともと陰キャだったとかこれから陽キャになるとかは関係ない。

 あとまあ、返信を見ていてちょっと気になったのが、"献身的なキャラって現実には嫌われることのほうが多いよな"ってこと。やってる側は気持ちいいんだけど、そういう言動ってたいてい周囲の人間を苛立たせますからね。
 ラブコメのヒロインってことは主人公に少なからぬ好意を抱いているのが通常だと思うのですが、そういう相手の前で「僕のことはどうでもいいから、君には幸せになってほしいんだ」みたいな態度をとったらどうなるでしょう。まあ「ひとの気も知らないで何言っとんじゃボケ!」ってなりますよね。これは殴られても文句言えない。主人公の都合だけじゃなくてヒロインたちにはヒロインたちの思惑とか感情があるはずなんで。
 そもそもの陽キャ志向にしても「ヒロインたちは主人公のどういうところに魅力を感じたのか?」「その魅力は陽キャになることでさらに強まるのか?」という疑問がある。ヒロインたちの気持ちを踏まえずに、勝手に劣等感を感じて勝手に陽キャに憧れているということであれば、何もかも主人公の一人相撲、空回りでしかなかったことになる。

 なので自分としては、陰キャ/陽キャとかスクールカーストのことは一旦忘れて、「主人公はヒロインたちとどんな関係を結んでいきたいのか」「その目的のために過去のトラウマを乗り越えられるか」みたいなところを軸に組み立てていくのがいいと思いました。
 悪い噂が広まるくだりで、主人公への陰口として「陰キャのくせに女子と仲良くしやがって」「カースト底辺のくせにモテるなんて許せない」みたいなのはあっていいし、登場人物がカースト思考にとらわれているのは別にいいのだけれど、この話の核はそこにはないという気がします。

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 (No: 31)

スレ主 サイド : 0 No: 26の返信

投稿日時:

にわとりさん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>奥手だった主人公が自分の気持ちを友人にさらけ出せるようになる(=自信を持てるようになる)のがストーリーから導かれる主人公の成長であるべき。
>これは、キャラを作って陽気に振る舞うこと(=陽キャになること)とはまったく異質で、むしろ真逆に近い。

「奥手だった主人公が自分の気持ちを友人にさらけ出せるようになる」というご指摘に関しては、主人公は最終的に好意を寄せてくれていたヒロイン達から一人を選び、自分の気持ちをさらけだす形で終わるので、何とか形にはなった感じがしています。
そこまで書き終わってから見直すと、書いてきたものが「陰キャ→陽キャへの物語」というより、単純に主人公が本音を言える状態になることが目的となっていたと思っています。
なので仰る通り、キャラを作って陽気に振舞うことはなく、性格は変わらずダウナーなままです。

>内向的で押しが弱い性格のままでも友達はできるしクラスのなかで居心地よく楽しくやっていくこともできる。

僕が勘違いしていた点は「内向的で押しが弱い性格のままでも友達はできる」だと思います。
学生生活を思いっ切りおう歌している陰キャ(言い方がちょっと悪いですが……)や、思いっ切り苦しんでいる陽キャもいると思います。
で、主人公が目指すべきは当然前者なワケで、この辺りの詰めの甘さが出た感じです。

>主人公は臆病さゆえに、すべての人間関係を絶って問題から目をそらそうとする→しかし、そんな結末は主人公もヒロインも望んでいない(ヒロインたちとの交流によってそのことに気づけるまでに成長している)→最終的には臆病さに打ち勝って積極的に動き、問題を解決する(=主人公の成長が証明される)、という流れ。

プロットの流れはほとんど仰る通りです。
付け足すとしたら、問題を解決した後の主人公の性格でしょうか。
さすがにここは最後のエピローグで出すので、ここでは書けませんが、不自然に乱高下はしない形にはなれたと思っています。

ラブコメのヒロインってことは主人公に少なからぬ好意を抱いているのが通常だと思うのですが、そういう相手の前で「僕のことはどうでもいいから、君には幸せになってほしいんだ」みたいな態度をとったらどうなるでしょう。

この辺りの朴念仁さは「マージナルオペレーション」という小説の主人公にかなり影響されています。
彼は子供達の幸せを心から願いますが、その中の女の子から好意を寄せられていることには極度に鈍感ですし、「自分なんてどうでもいいから」をすると、よく噛み付かれています。(笑

>陰キャ/陽キャとかスクールカーストのことは一旦忘れて、「主人公はヒロインたちとどんな関係を結んでいきたいのか」「その目的のために過去のトラウマを乗り越えられるか」みたいなところを軸に組み立てていくのがいいと思いました。

プロットとできあがっている分を見直したんですが、根本の目的の「主人公が好きになったヒロインに気持ちを告げること」からは、何とか脱線した形にはなっていないようです。
その上で、過去のトラウマ、現在の悪い噂などを織り交ぜて、ヒロイン達と乗り越えることを目指す形ですね。

>悪い噂が広まるくだりで、主人公への陰口として「陰キャのくせに女子と仲良くしやがって」「カースト底辺のくせにモテるなんて許せない」みたいなのはあっていいし、登場人物がカースト思考にとらわれているのは別にいいのだけれど、この話の核はそこにはないという気がします。

はい、話の核は先述した「気持ちの告白」なので、そこへの導線として過去のトラウマ、現在の悪い噂があるという形です。
なので、陰キャ→陽キャにこだわりすぎたのは、なんだかなー、と頭を抱えているところです。(汗

重ねて、ご指摘をいただき、ありがとうございました!

陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信 (No: 28)

投稿者 読むせん : 1 No: 1の返信

投稿日時:

最新欄にお邪魔してみた。
これを推理ミステリーもの連作とかとして考えたら、こういうのは?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
主人公は「自分は頑張っても人並みのこともできない、でも努力すれば何かは得られる」という何気に根明な陽キャラだったのが
それを良く思わなかった女子生徒から大した意味も無く強烈に拒絶され、頑張るのをあきらめ根暗な陰キャになってしまう。
・・・んですよね?

これの解決法は『大した意味も無く強烈に拒絶され』た過去が報われることだと思う。拒絶のジャンルにもよりますが、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1「主人公、ヒロイン達と出会う」
2「一緒にいるようになる」
3「悪い噂が広がり始める」
4「主人公、ヒロイン達との繋がりを拒絶」
までは同じ

5「ヒロイン達が主人公の悪い噂を広めている犯人を探し出してしまう」

これまた悪い噂のジャンルによりますが、
主人公側が疑心暗鬼になって見つけられなかった真犯人を、ヒロインズは

前提条件「主人公はそんな情報リークするはずない」
   
というムチャ理論を基準にすることで、真犯人を絞り込むことに成功する。

これによって主人公の「無駄な努力」を、ヒロイン達が好意的に評価を下していたことが判明。努力を全力否定する人間もいたが、全力肯定している人間もいたことがわかる。

主人公は女生徒【個人の批判】に依存することで懲りてしまい、以降努力を止めてしまった「自分の傲慢さ」を自覚する。

6「主人公は自分の価値観がひっくり返る」
7「一緒に事件、解決」

みたいな?
==================
あとあればいいかもなのは・・・・陰キャ陽キャの再定義?

あくまで個人の体験談ですが、陽キャの人って、いざ仲良くなるとめっちゃ付き合いやすいです。

コミュニティが広い分、いろんな変な趣味の知り合いがいて、あまり個人の趣味を否定しない人が多いし、話題も豊富。
しかも合コン幹事とか、けっこう色々挑戦しているから失敗談も多く「自分も失敗したことあるから~」と、あまり人のミスを責めないんです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

で、いがいと陰キャの方が付き合いにくい性格が多い。

自分の好きなものや趣味ばかり押し付け、こちらの趣味には興味なし。下手すると親の仇かよ!?ってくらいアンチ行動をとっています。

 卑屈なくせにプライドが高く、お客様根性でマウント取りたがる人も多い。
メンヘラとかも多いです。なんか「こんな性格じゃあ、そらイジメられるわな・・・」みたいな子も根暗側には多いよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「自信に欠ける」「自信を持たない」って実は楽なんですよね。自信ないから努力せず、他人に責務を押し付けちゃう、怠け者の言い訳として卑屈をしている人はけっこういる。

噂事件の犯人とかが根暗系で、「人気者の女子に囲まれた腐れハーレム××野郎への制裁」だとか「お前ばっかズルい、おれに女をゆずれ」「全員と××してんだろ?」という卑屈こじらせたマジキチ系とかだったら【陰キャの駄目な点をシビアに認識】して、こうはなりたくねーわ・・・・と反面教師的に考える意識が生まれる、とかも価値観転換には、あってもいいと思う。

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タイトル:陰キャの成長は陽キャとなることなのか? 投稿者: サイド

こんにちは、サイドです。
普段は掌編などでお世話になっている者です。

質問についてですが、タイトルの通り「陰キャの成長は陽キャとなることなのか?」です。

今、応募を目指した学園ラブコメを書いており、物語としては、
「カースト最下位の陰キャ主人公が、トップスリーの陽キャヒロイン達と出会い、ある事件を経て成長する」
がテーマになっています。

最初に作ったプロットの最後は、
「殻に閉じこもりがちだった主人公が、ヒロイン達を大切にし、視野を広めて前向きになる」
でした。

しかし、執筆が終盤に差し掛かり、「陰キャが陽キャへ変化する(陰キャの記号を陽キャのそれへ入れ替える)=成長」ではないのでは? と思う様になりました。
「陰キャ」と「陽キャ」という言葉が使われるようになったのは、ここ数年のことだと思います。
ですが、少し古い小説やアニメを見ても、「内向的な少年が、成長して前向きになる」は存在するので、物語の形としては王道だと理解もしているつもりです。

ここでどうして主人公が陽キャの属性に近付くことに違和感を持ったのかというと、

〇上記した「ある事件」とその解決法が、ヒロイン達といることで広まった妬み、嫌がらせなどの悪い噂の原因を見つけ、対処、解決することに比重が置かれているから

だと、考えました。

もしも、それらの悪い噂にはっきりとした犯人(例 カースト十位の嫌味な優男など)が存在し、それを打ち負かし、成り上がっていく作風であれば、主人公の成長が陽キャへ近づくのは納得できると思います。
しかし、書いていくにつれて主人公の行動指針は「悪い噂の解明と対応、及び解決」だけであり、成り上がりには興味のない人物になっていきました。
結果、競争心のない人物像となり、ラノベらしくないのでは? と感じています。

そこで、最後に辿り着く二つの主人公像を考えてみて、その判断をお聞きしたいと思っています。

一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
(比較という性質を持つため、競争や成り上がりへの意識が強い)

二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
(優劣の意識があまりない為、ありのまま気楽に構えていればいいやと割り切っている)

個人的には、僕自身の性格が「二」寄りなので、そちらの方が書きやすくしっくりきます。
繰り返しになりますが、物語に「カースト十位の嫌なやつ」(この場合、悪い噂を流した張本人)などの明確な「敵」が存在せず、交流を経た内面の成長に比重を置き、成り上がりの性質は少ない為、話の流れとしても「二」が納得できると感じています。

ですが、ラノベ的にはカーストというランクがあるのなら、ヒロイン達の助けを借りつつどんどん駆けあがって行く、「一」の様な性格になる方が王道のような気もしています。
また、先に挙げたような「絶対的な評価」の主人公像をラノベ業界であまり見た事がないので、自分の書きたいものを書いているだけで需要や王道を無視しているのでは? とも感じています。

この二つの主人公像や現在の需要、自分としては違和感があっても多くある王道へシフトする方がいいのか? に悩んでいるので、何か助言をいただければ幸いです。

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