異世界の食文化について(改)の返信の返信
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まず、断片的に。
情報を小出しにして申し訳無いのですが、最初から全てを説明する事はさすがに無理だったので。
一応ですが、主人公はコストのかかる作成(変換)程、SPを消費します。
それは、単純に質量の大きな物だったり、価値の高い物だったりします。
例えば、石ころを金に変える場合と、銀を金に変える場合では、後者の方がSPの消費が少なくて済みます。
そこは、「サタン」さんの仰る通りです。
それと、ハンバーグとミートローフを比べると、ハンバーグの方が料理としては単純なんですよね。
ぶっちゃけた話、ひき肉を丸めて伸ばして焼けば、一応それでハンバーグとしては成立しますので。
色々と材料を加えたり、手間をかける事で、より良い物へと昇華させる事が出来て、段々とそれはミートローフに近いものになると思います。
元々、両者の境界はあいまいなのですが、ハンバーグの方が料理としては単純だと考えたので、知名度や普及のさせやすさ、それに生産性の高さ(大量供給が可能な点)なども考慮して、ハンバーグを持ち出しました。
言い方は悪いですが、余りに完璧な出来のハンバーグは求めていないんですよね。とりあえず、ハンバーグだと認識出来れば、それで良しとするレベルにしています。
高級レストランで、一人前何千円もする様なハンバーグじゃなく、ファミレスで500円も出せば食べられる様なものくらい(だからと言って、ファミレスを馬鹿にしている訳ではありませんので)。
もっとレベルの低い例を挙げると、ハンバーガーのパティ程度の出来です(もちろん、大きさは違います)。
ただ、現代と同じレベルの要求はしていないです。とりあえず、ひき肉をこねて形を整えて焼いたものを、ハンバーグの基準としています(若干の味付けなどは行いますけどね)。
それと、「生命の創造の禁止」の抜け道の考え方ですが、別にライトノベルを侮辱するつもりは無いのですが、余りに凝り過ぎると良く無いんじゃないかと思いました。
これがもし、「アイザック・アシモフ」や「スタンリー・キューブリック」などの本格的なSFだったら、少なくとも些細なミスでも他者に突っ込まれる様な事があってはならない訳ですが、どこかで「こりゃもうしょうがねえな」という、妥協点を探る必要があると感じました。
まあ、現在のところ、「考え過ぎてドツボにハマっている状態」なのは、否定出来ませんけどね。
条件の抜け道を探る上で、「○○は駄目だけど、××なら大丈夫」という論点のすり替えを、どこで行うかが大事だと考えています。
それと、焼き芋(さつま芋)とハンバーグにこだわる必要は無いという意見もありますが、条件さえクリアーすれば、結局は何だって同じなんじゃないでしょうか。
下手に考えるくらいなら、いっその事最初から何でもアリのぶっ壊れチート能力全開で行くべきって言われそうですけど、それじゃちょっと芸が無いと思うんです。
まあ、大抵のなろう系は、平気で無から有を生み出したりしてますけどね、しかも無制限に……。
でも、何かそれじゃ駄目だと思うんですよ。あくまでも個人的な考えですけどね。
う~ん、何か良く説明出来ないや。すいません。
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投稿者 手塚満 投稿日時: : 1
やはり、お話を伺うほどに心配になります。もちろん、スレ主さんが物事を自分のためについてどうお考えになるか、どうお感じになるかは自由です。
ですが、赤の他人に読んでもらって、面白がれる作品をお作りになりたいはずですね。そういうご相談をしていらっしゃるはずです。
それなら、まず主人公が状況を理解でき、受け入れられなければなりません。主人公が状況を理解するとは、ほぼ同義で読者が理解するということです。読者は感情移入するわけですので、一読して分かることは大前提となります。
ハンバーグについて、さらに仰っていることを検討してみます。
> ぶっちゃけた話、ひき肉を丸めて伸ばして焼けば、一応それでハンバーグとしては成立しますので。
それが日本に伝わったハンバーグの原形です(明治時代、戦後すぐの2回)。今では手抜きハンバーグなどと称したりしますが、実は先祖返りです。しかし「手抜き」などと称するのは、やはり「ハンバーグじゃないよね」という感覚になるわけです。
> 色々と材料を加えたり、手間をかける事で、より良い物へと昇華させる事が出来て、段々とそれはミートローフに近いものになると思います。
もう一度申しますが、ハンバーグとミートローフの差は形状を含む調理法であって、挽肉に何を混ぜるかではありません。
玉ねぎ等を含むつなぎなしハンバーグをハンバーグとして許容する基準を読者が認識するなら、つなぎなしミートローフも認められるでしょう。違いがある、とするほうが無理が出やすいはずです。
> 元々、両者の境界はあいまいなのですが、ハンバーグの方が料理としては単純だと考えたので、知名度や普及のさせやすさ、それに生産性の高さ(大量供給が可能な点)なども考慮して、ハンバーグを持ち出しました。
例えば、固まり肉を焼き上げて切り分けて供するローストビーフと、固まり肉を切り分けてから焼くステーキは同じ料理か、みたいな話です。ミートローフのローフを軽んじるべきではありません。似ているけれど違うという基本を外さず、境界は曖昧という、部分的な事実を全体に拡張すべきではありません。
繰り返しですが、スレ主さんが「どっちでもいいんだ」「似たようなものだ」と思うのは自由です。が、読者に一読して理解してもらうにはどうするか、という問題です。
> 言い方は悪いですが、余りに完璧な出来のハンバーグは求めていないんですよね。とりあえず、ハンバーグだと認識出来れば、それで良しとするレベルにしています。
これは、作者としてそうしたい、ということだと思います。それを読者に伝えるにはテクニックを要します。最も簡単なテクニックは「読者の引き出し」準拠です。言い換えれば、読者が普通のハンバーグと思うものを作中のハンバーグにするのが無難です。
> もっとレベルの低い例を挙げると、ハンバーガーのパティ程度の出来です(もちろん、大きさは違います)。
それが第2次大戦後に再輸入されたハンバーグの原形です。進駐軍が持ち込んだハンバーガのパティは牛挽肉のみを使っていました。最初は明治時代で、やはり牛挽肉のみです(ただし外側に小麦粉を着けて焼き上げることが多かった)。
それが日本で食べるハンバーグになっていったわけです。それも2度もです。明治時代の最初のものは、肉団子調理との混交が起きていきました。戦後のは値段の割に量を増やす目的で混ぜ物を入れることが多くなりました(合いびき肉使用も価格的な理由)。
そのため、日本で食べるハンバーグステーキは日本独自といってもいいような状況になっています。その日本独自のハンバーグを、日本の読者に一読して認識してもらわねばなりません。
> ただ、現代と同じレベルの要求はしていないです。とりあえず、ひき肉をこねて形を整えて焼いたものを、ハンバーグの基準としています(若干の味付けなどは行いますけどね)。
もう一度申します。それが原形です。今では「手抜き」等の説明抜きにはハンバーグだと思う人は、事実上、いないわけです。「手抜き」と反対の「高級」という表現も散見されます。価格的には挽肉だけのほうが高いからです。
(ただし、牛肉よりずっと安かった魚肉で作る既成品ハンバーグなどには、つなぎなしの名残が今でも見られる。異世界料理でも材料次第では混乱を生じない描写も可能ではあるでしょう。)
もちろん、挽肉だけをこねて主人公が「これでもハンバーグだ」と言えば済むことかもしれません。しかし事情を知る人ほどおかしいと思う恐れもあります。うっかり、ミートローフと同じようなもの、と書いたら混乱する読者も出るでしょう。作れず食べるだけの読者も疑問に思う人は少なくないはずです。食べるためには、普通は見ますから。
たとえ作中に書かなくても、作者としては登場させる料理の正確な理解に努めるべきです。作者が満足するためではなく、読者に楽しんでもらうために書くわけですから。
こうまで書くと、「なぜそんなに拘る?」「どうして、そこまでくどい?」とお思いかもしれません。自分語りになりますが、自分は高校時代途中から食事の用意をしなくてはならなくなりました。
当然、レシピ本は見ますし、料理の出来る人に質問したりもします。それで今まで来た経験を踏まえますと、自分のどの段階(高校以前も含む)でも、ハンバーグ料理についてスレ主さんの仰ることが、とても奇妙に思えます。もし自分がスレ主さんのようなことを言っていれば、(一応は料理ができる)誰とも話が通じなかったのは間違いありません。
それなら読者に通じなくなるんではないか、という点がとても心配であるわけです。よく調べて、よくお考えになって、できれば自ら試してみたほうがいいと思います。が、それでもスレ主さんの今のお考えで進めるということでしたら、これ以上申し上げることはありません。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 異世界の食文化について(改)